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青が散る



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青が散るの評価: 4.67/5点 レビュー 96件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全96件 61~80 4/5ページ
No.36:
(5pt)

人間の駱駝(らくだ)

青春小説で何かオススメない?と聞かれたら真っ先にこれをお薦めすると思う。恋愛の悩み、将来への不安と希望、友情、さまざまな青春の要素がこの物語には詰まっている。

若干言い回しに時代を感じるが、読み進めていけば作品の世界にどっぷりつかり気にならなくなるでしょう。読み終わった後の余韻がすごくて、僕は読み終えて半月くらいずっとこの作品の場面が頭をぐるぐるしていました。

話の中に、フォークシンガーになる友人(ガリバー)が歌う「人間の駱駝」という歌があるのだが、これがすごくいい。80年代にドラマ化された時に、ガリバーを演じた大塚ガリバーという俳優が歌を出したので聞いてみて下さい。この歌詞がまた作品を一層深い物にしているので。
青が散る (宮本輝全集)Amazon書評・レビュー:青が散る (宮本輝全集)より
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No.35:
(5pt)

2008年の今読んでも全く違和感がない

1982年に発行されたのだが、2008年の今読んでも全く違和感がなく、まさに青春小説だった。特に燎平の夏子に対する気持ちは読んでいて切なかった。

テニスに関しても本当に一生懸命打ち込んでいる様子が丁寧に描かれており、燎平とポンクの試合は現実のテニスの試合を思わせるほどしっかりと描かれていて手に汗握った。
青が散る (宮本輝全集)Amazon書評・レビュー:青が散る (宮本輝全集)より
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No.34:
(5pt)

夏子と燎平

夏子と燎平は、青春の象徴です。
「青が散る」は、夏子と燎平の出会いからその決別までを描いています。

二人は無垢であり、不器用で、それ故に傷つきます。
それは読者にとって、自分を重ねることのできる、身近で共感できる恋愛です。
20歳前後、子供でも大人でもない時期に、
誰でも燎平が夏子に恋するように誰かに恋した経験があるはずです。
イノセンスな燎平に自分を見いだして、切ない気持ちになるのだと思います。

物語の最後に夏子は彼女の分厚い殻を破って求愛します。
胸を打つシーンです。
一方、燎平は二人の人生が重なり合うことがなかったことに気がつきます。
お互い愛し合っているのに、燎平はそこで別れを決断します。

この恋愛で燎平が下した最初で最後の決断は、夏子との別れです。
若さとは「大事なものを失うこと」でしょうか。
別れていく二人に、読者は、若さ、青春を見ます。
その儚さが美しく、心を打つのだと思います。

あんなに大事な出会いはなかったのに、若さ故に逃してしまう。
青春の苦さとは美しいものだと、
本作を読むたびにつくづく思います。
新装版 青が散る (上) (文春文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 青が散る (上) (文春文庫)より
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No.33:
(5pt)

ありがとう

いい本に巡り会うことができた。時が過ぎ、燎平達が四回生になり、テニス部を引退し、卒業が迫るにつれて少なくなっていくページに、無性に寂しさを覚えた。この本の名場面を挙げるのは難しいが、私は、燎平がテニスコートに貝谷と金子を見つける所からのラスト30ページを推したい。何度読んでもいい。本当にせつなくなるし、燎平、夏子がたまらなく愛おしくなる。

この物語は、比較的わかりやすく、感情移入がしやすかった。ただ、同時にこれは小説だからだとも思ってしまった。この小説が原作のドラマが過去に放映されたと知った。名作と言われるこのドラマは、彼らの世界をどう表現したのだろうか。観たことのない私は読後、非常に気になった。

とにかくオススメ。ぜひ読んで欲しい。
新装版 青が散る (下) (文春文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 青が散る (下) (文春文庫)より
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No.32:
(5pt)

なるほど!!

確かにおもしろいです!!レビューがすごく高かったので期待して読んでみました。私は宮本輝さんの本をまだ1冊しか読んでないのですが、それが『避暑地の猫』でした。今回、『青が散る』という青春小説を読んで解説者の森絵都さんが言っていたように、私にはこの本が光よりも影に見えました。読んでいて確かに若者が出てくるし学校生活が描かれているけれど、内面の悩みや葛藤は影のもので、明るい小説というよりも“あぁ宮本さんだなぁ〜”という小説でした。
新装版 青が散る (上) (文春文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 青が散る (上) (文春文庫)より
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No.31:
(5pt)

失恋や別れは「青春の影」の象徴

宮本輝氏の代表作が今また新装版として分冊されました。

大阪郊外に新設された私立大学のテニス部を舞台としており、主人公の椎名燎平とその仲間たちの青春群像が描かれています。宮本氏は昭和40年代前半に追手門学院大学でテニスに明け暮れた日常を送られたので、そこでの体験が本作のベースになっています。

「『青が散る』は自伝小説ではなく,青春という舞台の上に思いつくまま創りあげた虚構の世界」だそうですが、登場人物の生き生きとした会話や描写は臨場感溢れるもので、登場人物の中に読み手が自己を投影しながら、昭和40年代前半の大学生達の生き様を追っている内に最後まで引き込まれていきます。この文章表現力は流石に芥川賞作家の力量が伺えました。

登場人物の中でも輝く存在である夏子への燎平の真剣な思いが、最初からラストまで貫かれています。テニスに打ちこむ中での友情や挫折、友の自殺、などを盛り込みながら、ストレートな青春ドラマが展開されていきます。燎平の生き方はとても不器用ですが、直向でもあり、誠実でもあり、共感できる部分も多かったですね。

未熟さや不安定さや不器用さや挫折というものを背負うのが「青春」時代の定めだと思いますので、若い登場人物の心の揺れ動きを見ていますと、多くの読者にとって「あの頃」の思い出とオーバーラップするところもあるでしょう。多感で傷つきやすいという青春の特性が、世代を越えた読者の共感を呼び起こしているのだと思います。

青春時代に失ったものの大切さを浮きあがらせ、紆余曲折の中で成就しえなかったものが「散る」に繋がるわけで、それがメインテーマを構成していると感じました。
新装版 青が散る (上) (文春文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 青が散る (上) (文春文庫)より
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No.30:
(5pt)

胸打たれる物語・・・とにもかくにもおすすめします!

1982年に刊行された大学テニス部を舞台にした小説の新装版。

後半の読みどころは多数あるが、主人公・燎平の恋の行方は敢えて外し、彼と年長者との交流を挙げておきたい。ことに、大学の老教授とのそれはしみじみと印象深い。

教授は、二回無断で授業を休んだ燎平が許しを請いに出向いた際、珈琲をたててくれ、「自由と潔癖こそ、青春の特権ではないか」と言う。二度と無断で休まないと誓うならこの珈琲を飲みなさい、誓えないなら出て行きなさい、どちらも君の自由だが、こそこそ授業をずる休みするのは潔癖でないと。燎平はこの教授が好きになった。「自由と潔癖」、名言ではないか。

そして後に燎平が手ひどい痛みと哀しみを負った時、彼のうちに渦巻く汚物を「すさまじい清流」でもって押し流してくれることになるのだった・・・

こんな小説を読んでいると、大人との貴重な出会いや絆の形成も「青春の特権」に思えてくる。だが実際はどうか。燎平のように懸命に生きた若者が皆立派な大人に巡りあえるか? 否だろう。立派な大人の絶対数が足りないのだ。そう、だから本書を読んでほしい。燎平の放つ若々しさ、まばゆさと、年輪を重ねるほどに厚みと陰りを増した教授の対比が活きており、エピソードがしみじみと刻まれる。

この対比の見事さは、小説全体を覆っているようにも思う。この小説の魅力のひとつはコントラストの強さではないか。まばゆさと陰り、哀歓、爽やかさとやるせなさ、希望と挫折・・・だからこんなにも強く物語が心に焼き付けられるのである。
新装版 青が散る (下) (文春文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 青が散る (下) (文春文庫)より
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No.29:
(5pt)

近頃のスポーツ小説にはまったかたに、ぜひ!

このところスポーツ小説が賑やかだ。それらの愛読者のかたがたがこの小説を読んだらいいのになあと思っていたところ、新装版登場! ぜひおすすめしたい。初版刊行は1982年(文庫は85年)。舞台は大学で競技はテニス。数字を見ればずっと昔の本に感じると思うが、色褪せない名作と太鼓判を押す。

近頃話題のスポーツ小説に共通の傾向として気がつくのは、主人公たちが「ひたすらに」競技に打ち込む様が描かれる点。それがすがすがしい魅力を醸しているのは確かだ。対して本書は、舞台が大学ということもあってか、青春期のありとあらゆることが詰まっている。テニスも丹念に書き込まれつつ、恋、友情、初めて正面から向き合う生老病死・・・と盛りだくさん。それらが渾然一体となって、何とも言えない強く深みのある印象を残すのだ。テニスも学生生活も等分に扱われた青春小説と言った方が適切なのだろう。

また本書においては、「光」と「影」も同じ比率で描かれる。主人公・燎平を初め、多彩な登場人物たちの放つ光が鮮やかでまぶしい分だけ、影もまた色濃い。ままならぬ恋、錯綜する想い、焦燥、迷い、過ち、挫折、悲しい宿命・・・どれも痛ましく胸を刺す。しかしその影すらかけがえのないものに思える。おそらくこの時期にしか存在し得ない、極めて強い光と濃い影だから・・・それらを実に鮮明に情緒豊かに写しとっている。

とは言え今の若い皆さんは、燎平をじれったく感じるかなとも思う。他人がみな大きく見え、自分は到底かなわないという思いに苦しむ様こそ、まさに青春期の姿!とわたしなどには思えるのだが。大切な人に対して一歩を踏み出せない恋にも、胸が締めつけられてしまう。皆さんはどうだろう。とにかく読んでみていただきたい。
新装版 青が散る (上) (文春文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 青が散る (上) (文春文庫)より
4167348225
No.28:
(5pt)

こんな小説は、他に殆どないです。

本嫌いの人にお勧め。

よくあるイケメン&美女ばかりの割には内容がショボイ日本ドラマや、

ピンチになりながらも結局上手く行くマンガに嫌気が差した方にもオススメ。

小説がいかに面白く夢中になれるものかがわかり、分厚いページ数が減っていく悲しさを実感できる小説です。
青が散る (宮本輝全集)Amazon書評・レビュー:青が散る (宮本輝全集)より
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No.27:
(5pt)

エヴァー・グリーンの輝きを放っている青春群像小説の代表作だといえましょう

文庫として発売以来20年間で30数刷を数えるほど愛読されている宮本輝氏の代表作の一つです。

大阪郊外に新設された私立大学のテニス部を舞台としており、主人公の椎名燎平とその仲間たちの青春群像が描かれています。宮本氏は昭和40年代前半に追手門学院大学でテニスに明け暮れた日常を送られたので、そこでの体験が本作のベースになっています。

作者自身のあとがきの中で、「『青が散る』は自伝小説ではなく,青春という舞台の上に思いつくまま創りあげた虚構の世界」だそうですが、登場人物の生き生きとした会話や描写は臨場感溢れるもので、登場人物の中に読み手が自己を投影しながら、昭和40年代前半の大学生達の生き様を追っている内に最後まで引き込まれていきます。この文章表現力は流石に芥川賞作家の力量が伺えました。

登場人物の中でも輝く存在である夏子への燎平の真剣な思いが、最初からラストまで貫かれています。それに、テニスに打ちこむ中での友情や挫折、友の自殺、などを盛り込みながら、ストレートな青春ドラマが展開されていきます。燎平の生き方はとても不器用ですが、直向でもあり、誠実でもあり、共感できる部分も多かったですね。

未熟さや不安定さや不器用さや挫折というものを背負うのが「青春」時代の定めだと思いますので、若い登場人物の心の揺れ動きを見ていますと、多くの読者にとって「あの頃」の思い出とオーバーラップするところもあるでしょうね。多感で傷つきやすいという青春の特性が、世代を越えた読者の共感を呼び起こしているのだと思います。

『青が散る』という題名が意図する様に,失恋や別れは「青春の影」の象徴でもあるでしょうから、登場人物それぞれが紆余曲折の中で上手く成就しえなかったものが「散る」に繋がっていくのでしょうね。青春時代に失ったものの大切さを浮きあがらせていくのがメインテーマだと感じました。
青が散る (宮本輝全集)Amazon書評・レビュー:青が散る (宮本輝全集)より
4106454033
No.26:
(5pt)

夏子と燎平

夏子と燎平は、青春の象徴だと思います。
「青が散る」は、夏子と燎平の出会いからその決別までを描いています。二人は無垢であり、不器用で、それ故に傷つきます。それは読者にとって、自分を重ねることのできる、身近で共感できる恋愛です。
20歳前後、子供でも大人でもない時期に、誰でも燎平が夏子に恋するように誰かに恋した経験があるはずです。イノセンスな燎平に自分を見いだして、切ない気持ちになるのだと思います。
物語の最後に夏子は彼女の分厚い殻を破って求愛します。胸を打つシーンです。一方燎平は二人の人生が重なり合うことがなかったことに気がつきます。お互い愛し合っていて、それは気がついているのに、燎平はそこで別れを決断します。
この恋愛で燎平が下した最初の決断は夏子との別れです。若さとは「大事なものを失うこと」でしょうか。
別れていく二人に、読者は、若さ、青春を見ます。その儚さが美しく、心を打つのだと思います。
あんなに大事な出会いはなかった、でも若さ故に逃してしまう。
青春の苦さとは美しいものだと、本作を読むたびにつくづく思います。
青が散る (宮本輝全集)Amazon書評・レビュー:青が散る (宮本輝全集)より
4106454033
No.25:
(5pt)

大切にしたい一冊

この本は一年前に読みました。ちょうど主人公が大学に入学する年齢と同じ時です。かなり長めだったので、ちゃんと読めるか不安だったのですが、読み始めたら止まらず、一気に読破してしまいました。

サッカー以外のスポーツは邪道(すみません)と勝手に考える僕でさえ、テニス部に所属する彼らの魅力にはどんどん引き込まれていきました。さまざまな出来事が起きて、それに向かっていく人たちに素直に共感がもてます。僕が同世代だからかもしれませんが、その辺が宮本さんの文の良さのひとつではないでしょうか。

宮本さんの作品に登場する人間は、ほんとに、深いな、と感じます。

僕にはもう少し、青が散るまで時間がありそうです。

その後に、またこの作品を読んで、今と違った見方ができる僕がいるかもしれません。楽しみです。
青が散る (宮本輝全集)Amazon書評・レビュー:青が散る (宮本輝全集)より
4106454033
No.24:
(5pt)

オブラートにくるまれた青春の喧騒

自身でありながら、どこに向かうかも知れない「命」の流れに翻弄され、身を切る鋭角な感情が交錯する季節、互いに傷を残しながら、その痛みには気付かない。何かの拍子に立ちどまり、あたりを見回すとき、痛みはやってくる。冷静に過ぎた時間を振りかえる。

 本書との出会いは、おそらく、他の読者よりも遅い時期だと思う。24歳のときに初めて読み、喧騒のただ中にいては書けない、直線な時間を経験してなければ書けない、清潔な文体にひかれた。その後、29歳で読みかえし、35歳でまた読みかえした。わたしは、この本を何かの節目ごとに読んできたのかもしれない。

 夏子と燎平を前に、ペールが自らの歴史を話す場面が好きだ。異国で年老いたこのフランス人は「命」という言葉を使う。老人が、豊富ではない日本語の中から懸命に選んだ、この言葉が印象深い。
青が散る (宮本輝全集)Amazon書評・レビュー:青が散る (宮本輝全集)より
4106454033
No.23:
(4pt)

追手門大学物語・・・?!(;'Д`)ハァハァ

(;'Д`)ハァハァ 主人公がテニスを通じて、人々との出会いで成長していくさまを描いたもの・・・?!作者の自伝かのやうに・・・全てが肉迫的である・・。
作家というものは才能だけで・・小説を書くのではない・・。
自らの人生経験を切り離すことで 傑作を描くのだ・・・。
この小説は作者の苦い青春時代の印象が色濃く現れているやうに思う・・・?!
青が散る (宮本輝全集)Amazon書評・レビュー:青が散る (宮本輝全集)より
4106454033
No.22:
(5pt)

20年ぶりのサービスエース

主人公と同年代に読んだ感動を思い出して20年ぶりに読んでみたが,あのころと同じ感動を味わえたのに驚いた。
大学4年間,テニスに打ち込む若者の姿を通しながら,友情,恋,友人の自殺,等々,特別際だった学生生活をテーマにしてる訳じゃなく,一般的な若者の姿を通して描くことで,多くの共感を得られているのではないか。
一見,テニスはおしゃれで軽いスポーツのように見えるが,実際はタフで孤独なスポーツ。何よりメンタルが大きな要素を持つ。どんなに力の差があっても一つ一つのポイントを積み重ねていかないと勝負は終わらない。どんなにポイントをとっても最後のポイントをとらないと,そのゲームのポイントは全て相手のものとなる。無情なスポーツとも言える。
大学生活中,真剣にもがきながら生きていく若者の姿を,必死で粘ってポイントを取るけど最後のポイントを取れずに「形」としてゲームを取れない状況として描いている気がした。だけど,形に残らなくても必死でボールを追う(生き様を探す)姿こそが,一番輝かしい時間であったということも言いたかったのだと,「今は」思える。
夏子を想う遼平のせつなくまっすぐで純な気持ちがこの作品の中心線であり,その中心線がいつもまっすぐなので,20年以上経っても感動が揺らがないのだろう。
読んで決してまちがいはない。久しぶりにまっすぐな王道の青春小説。
青が散る (宮本輝全集)Amazon書評・レビュー:青が散る (宮本輝全集)より
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No.21:
(5pt)

本好きになったトリガー

読書に関して何の関心も無いまま読んだ一冊である。中学生時代、読書感想文の課題であった。
しかし見事な大学生活の描写に、一日で一冊を一気に読み終えてしまった。テニス、恋愛、大学生活。まるで著者の経験ではないかと思うほど現実味を味わいながら読むことが出来る。主人公の感情移入も見事な心理描写によって容易であり、まさに青春を味わうことが出来る。
大学生になったらこんなに切なく人を愛し、こんな風に毎日を過ごすのだろうか。
後に、本作で主人公の通う大学に入学が決まった私は、本作の内容を噛みしめながら大学生活を送った。
蒼すぎる『青春時代』。それがまるごと詰められた一冊である。
青が散る (宮本輝全集)Amazon書評・レビュー:青が散る (宮本輝全集)より
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No.20:
(5pt)

主人公達に感情移入しました

この作品を読んで新設大学に憧れました。
 最後はハッピーエンドとはいきませんでしたが、余韻が残ります。
 白熱したテニスの試合の場面、それを見ていた教授と主人公の心の交流など、読むと胸が熱くなります。
真っ直ぐな主人公やその友達、ヒロインにも好感が持てました。
 彼らの青春模様は、永遠に心に残ります。
青が散る (宮本輝全集)Amazon書評・レビュー:青が散る (宮本輝全集)より
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No.19:
(5pt)

おいしい水

この本が何かに似ていると思った。
 あ、そうだ「おいしい水」だ。でもこの作品はぼくたちがPETボトルで買うちょっと高い水とはちょっと違う。
 おいしい水は「おいしい」と思うことで「おいしい水」になれる所があると思う。「青が散る」は何も考えなくても、ミネラルみたいに大切な言葉が見つかったり、飲み込んだ後のさわやかさを感じたり、
普通とはやはり違うなと振り返ることができる。
 本屋で見つけて、家で読んで、「ヨカッタ」と思える作品に出会えた。
青が散る (宮本輝全集)Amazon書評・レビュー:青が散る (宮本輝全集)より
4106454033
No.18:
(5pt)

永遠の青春小説

氏の作品で好きなのは他に「優駿」「花の降る午後」。TVドラマにもなった「青が散る」はMYベスト1.大学へいけなかった私には永遠の憧れ。関西に住んでいたときに氏の母校を見にいったりしたが、羨ましかったです。
青が散る (宮本輝全集)Amazon書評・レビュー:青が散る (宮本輝全集)より
4106454033
No.17:
(5pt)

何処か思慕する青春小説

学生運動に参加できなかった落ちこぼれ学生が描いた何処か思慕する青春小説。
青が散る (宮本輝全集)Amazon書評・レビュー:青が散る (宮本輝全集)より
4106454033

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