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錦繍
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錦繍の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全160件 101~120 6/8ページ
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| 素晴らしい本だと思いました。 離婚した男と女の手紙のやりとり。過去に縛られる男、 離婚するときにいえなかったこと、恨みやつらさを お互いの手紙で綴りながら、前向きに生きていくことに目覚めた二人。たとえ一緒にいなくても、手紙は途絶えようとも 永遠につながっている、こんな愛もあるんだなと私は信じます。 一番印象に残ったのは、令子が亜紀からの手紙を読みつく 何でもない一言 「私、この人嫌いになれへん」 この言葉に泣かされました。 同じような経験が過去にあったからでしょうか。 | ||||
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| この本に書かれた内容は 小説だからあり得た話だと言う人に 伝えたい。 私の周りに充分あった。 今もなおある。 この本の評価を最悪だとあえて言う必要があった人に 伝えたい。 誰が自分を否定しようとも 自分の「今」を 「今」受け入れていなければ 「死」の瞬間に 壮大で痛切な「今」をようやく垣間見たって そこで あなたに何が残されるというのだ。死の直前に訪れるのは 強烈な「今」だ。 今 は 二度と 帰っては来ないのに。 | ||||
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| 離婚したふたりが、偶然再会したことをきっかけに 交わしはじめた往復書簡。 すべてはこの手紙のやりとりだけで物語が進行していきます。 手紙で語られる二人の過去、現在、そして未来。 過去にはお互いが充分に語れなかったことを 打ち明けはじめるのが素敵。 時間が経ったからこそ語ることのできる想いは確かにあると思うのです。 そして、これだけの長い手紙を交わしながらも お互いが決して元いた場所には戻れないことも知っている・・・。 切なくて哀しいけれど、ふたりにはそれぞれの希望も見えているんですよね。 誰かを想うということ。 大切な人のことを想うということ。 静かだけれど、深い愛情を感じます。 | ||||
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| 宮本輝先生の作品を初めて読んだのですが、 先生独特の空気感があってとても面白かったです。 若い頃に読んだらあまり響かなかったかもしれませんが 読み終わった後、しばらく残りました。 | ||||
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| この作者の小説にはしばしば見られる手法ですが、ある事件があったことを暗示しておいて、徐々にその事件の内容等が語られる、という形式になっているため、謎解きのような趣きがあり、夢中になって読み進めてしまいます。 しかし、この小説の素晴らしさは、こういう手法のうまさ、物語としてのおもしろさだけではなく、付随して語られる深遠な世界観、人間という存在に対する厳しくも優しい洞察、それから、なんと言っても美しい文章です。特に小説の最後のミモザアカシア…のくだりは、息をのむほどでした。 この小説のタイトルは蔵王のダリア園を表現したものだと思いますが、この小説のすべてを象徴していると言えます。 | ||||
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| 錦繍という美しい言葉に惹かれて購入しました。 離婚した夫婦が十数年ぶりに紅葉の綺麗な蔵王で再会した。その後、二人の間に文通が始まり、手紙のやりとりだけで構成された小説になっている。会って話したのでは伝えようもない過去の心の傷や、現在の自分を往復書簡で語る事によってお互いの気持ちが埋められていく。そして最後は、お互いのしあわせを願い文通に終止符が下ろされるのだが、一歩前に進み出た二人の未来が見えてくるようだ。 二人の手元にある、手紙の束を想像すると現代のメール時代には、貴重な重さを感じ、手紙はいいなあとしみじみ感じた作品だった。 | ||||
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| 錦繍とは、2つ意味があります。一つは錦と刺繍を施した織物の事。もう一つは、 美しい詩文、そして、紅葉、花などのたとえです。 この2つの意味、両方ともこの小説の中のテーマになっていると感じたのは、 この小説を読み終わった時でした。建設会社を経営する父を持つお嬢様育ちの勝沼亜紀、その夫、有馬靖明は他の女性と心中し、女性は亡くなり、靖明は生き残るという残酷な事件にあいます。亜紀は、夫と離縁し夫靖明は、胸の深い傷と共に孤独と罪の深さに苦しみます。亜紀が夫に綴った手紙、そして、靖明からの返信。この小説は、二人の手紙の往復の文章によって構成されているめずらしい小説です。その手紙によって、二人が癒され、1つであった夫婦が別れ別れになって、業という宿命を携えて各々異なった人生を織りなしていきます。 手紙でのやりとりの中で、2人とも同じ思いを抱きます。それは、「生きる事と死ぬ事は同じ事かもしれない」という複雑な命のからくりです。靖明は亜紀への手紙の中で、臨死体験を通じて得た不思議な体験を語ります。「すべての人間が、死を迎える時、それぞれがそれぞれの成した行為を見、それぞれの生き様による苦悩や安穏を引き継いで、それだけは消失することのない命だけとなって、宇宙という果てしない空間、始めも終わりもない時空の中に溶け込んで行くのではなかろうか‥」命のからくりとは、生きている間も死んでいる間もその業を伴ってずっと続いている、そんな気になります。 秋の紅葉、錦の刺繍、命、人生、それらがひとつの大きい主題となってこの小説は終わります。木は秋になると、自ら栄養を遮断して、葉を紅葉させ枯れさせます。それは木が永遠に生きる命としての生き残るための手段なのです。秋の木々の紅葉は、この世の生と死そしてどこまでも続く命の象徴として描かれ、更に二人の紅葉のごとくに変化していく人生は、宿命という錦の刺繍糸で織りなされ、ひとつの美しい錦繍という織物になって心に深く残ります。読み終えて、ぐっと心に残る作品です。 | ||||
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| 生きていることと死んでいることはもしかしたら同じことかもしれへん。そんな生命の不思議なからくりをモーツァルトの音楽は奏でている。という本の根底に埋められているテーマを男女の愛別離苦を通して物語にされている。人間の生命のすべての善悪の行為は自身の生活や動作や考え方に返報され、その重なり合った行為が姿が業となり現在の個人の反映される。 仕事をしたいのに無かったり、うまくいかなかったり、結婚したいのにできなかったり等。その正体がこの小説のなかにえがかれている。甘く切ないが溌溂とさせてくれる自身と向き合わせてくれる小説です。 | ||||
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| 読み終わった最後に辞書で「錦繍」の意味を調べ、納得しました。 話としては、別れた男女の手紙のやり取りのみが書かれたお話ですが、心に染み入る感じで、恋愛の愛だけではない、心の奥底からグッと感じられる愛情にあふれた話でした。 宮本輝さんの作品を読むのはこれがはじめてでしたが、他の作品も読んでみたいと 思えるきっかけを与えてくれる本でした。 | ||||
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| “業”という言葉の意味について考えされられました。 「あの時もし・・」と過去を恨むより、 自分の業と割り切って、未来へ目を向けることの 大切さを感じました。 過去に深い関係を持った男女が偶然再会し、 ただ手紙のやり取りだけですべてが物語られていきます。 二人の男女の手紙のことばだけで、すべてが語られ、 現在、夫婦でなくとも、愛情というものは いろいろな形となり、決して二度と交わることが ないとしても、お互いの幸せを思い合えるような そんな関係も存在するのだな、と思いました。 少し哲学的な物思いにもふけってしまいそうな、 とても濃い内容の作品でした。 | ||||
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| 近年の作品では珍しく書簡体の作品である。 ある出来事をきっかけに離婚した二人は手紙のやり取りをする。当時は語れなかった気持ちを手紙にたくしお互いの思いを伝える。決してきれいな話ではないがそのどろどろした愛憎劇に何故か気持ちのいいものを感じた。それは生きる二人を描いているからであろうか。 宮本輝の作品では最も好きな作品です。こういった作品を創り上げるところに作家としての力量を感じます。 | ||||
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| 大学の授業の題材でした。命についてがテーマで選ばれた本だったと記憶しています。 主人公の男は、事業に失敗して女のアパートにもぐりこんでいるような負け組の典型みたいだし、ヒロインはワガママな会社令嬢、この二人のかつての結婚生活の破綻について、じっくり描かれていますが、はっきりいってつまらなそうな夫婦の物語なのにどうしてこんなに引き込まれるんだろうと不思議に思います。 大きな会社の令嬢と恋愛結婚し、社長の後継者として生きてきた男が、婚外恋愛の果てに無理心中未遂に巻き込まれ、すべてを失う。また妻のほうも一度目の結婚に破れたあと、再婚するも、生まれてきた子が知的障害を負っており、夫の心は自分にはない。 そんな物語なのに、読後感はさわやかで、後味よく終わります。 いろんなことがあるけれど、それでも生きていこうと思える本です。 | ||||
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| 宮本輝氏の本は何冊も読んでいますが、この本も また素晴らしい本でした。 作家としての力量の素晴らしさに感服しました。 人間というのは 過去のことをあやふやにしたままでは 先に進めないものだと再確認しました。 男と女とは何か 夫婦とは何か 人間のつながりとは何か 人生とは何か 生きるとはどういうことなのか いろんなことを考えさせられ 教えられます。 30代 40代以降の大人の人に是非読んでいただきたい内容です。 自分の人生になぞらえながら 非常に共感できる本でした。 過去を受け止め それを力に変えて 明日を明るく力強く生きていく気力をくれる本です。 | ||||
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| 二十歳の時に初めて読みました。 初めは元旦那へ、別れる時には言えなかった恨みつらみ、聞けなかったことをつらつらと書き列ねる。 しかし、やがて泥水が澄んでいくかの如く、ただ、かって確かに愛したのだという名残りと、相手の幸せを願う気持ちだけを残し、文通を終える。 たとえ夫婦ではなくなったとしても、この二人の間には何と美しいものが残ったのだろうと、心打たれたものです。 14〜5年振りに再読しましたが、やはり二人の美しい結び付きに胸を打たれました。現実に顔付き合わせているより、よほど相手のことを思い合っている二度と会うことのない二人。 また、今現在起こっていることはすべて過去の行いの結果、と受け止めていく…、背負うものが増えてきた年代には、一字一句噛み締めるような気持ちで読みました。 また、40代になったら読み返してみようと思います。 | ||||
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| 蔵王のゴンドラ・リフトの中で偶然に再会した男女が 手紙という媒体を使い、お互いの過去を書き連ねてゆくという内容。 今ではメールや携帯が人の繋りを担っているので 往復書簡はちと古いかも知れない。 しかしストーリーテーラーである宮本輝の筆力で 読む人を物語に引きずり込む。 今回のテーマは、人の業、因果。 重い内容ですが 読了感としてはラストは爽やか。 是非手にとって見てください。 この作品は私が高校二年の時に読みました。 読書の楽しさを教えてくれ、 ある意味で人生を変えた。 | ||||
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| 手紙のやり取りに終始した物語の進行の中で、自分の人生と照らし合わせて考えました。『人生というのは何と切ないものだろう・・・』と思いつつ、それでも懸命に生きる事の素晴らしさを教えてくれる良書だと思います。 それと・・・一緒にいられなくても、綿々と続く愛もあるということも教えてもらった気がします。 読んでよかったです。 | ||||
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| 「前略 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すら出来ないことでした」。若さゆえ、別れた二人が必死で生きた後、10年後に再会する。今になって理解できる、美しい小説でした・・・。 | ||||
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| 宮本輝の作品は大好きだ。なぜか売れている人気作家にありがちな意味のない不快な性描写もなく、もっと深い精神的な部分での人の絆を淡々と描写していて快い。いつも内容が深く、良い書を読んだ心地よい余韻にひたることができる。 またこの書では、自分達夫婦が離婚にいたった原因である元夫の行動や心理の細部までは把握していない元妻が、次の結婚で障害持った子供を産み、そして元夫に手紙で自分のことを語りながら、知らずにいた事を問い掛ける。 何度もの往復書簡を通して全てを明らかにした上で、二人は新たな人生に向かって本当の意味で顔をあげ、歩き始めるのである。 書簡形式の小説は苦手であったが、するりと話の内容に入り込めた。 まだまだ読みたい作家である。 | ||||
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| 「失恋のバイブル」と勧められて読みました。 前半は、二人のナルシストぶりに辟易する。独りよがりで、押し付けがましい。他人の手紙を読むのは、こんなにもうっとうしい気分になるものかと驚く。が、後半が良い。二度と会わない人と人が手紙を通じ、こんな風につながることもできるのかと思う。未練や見栄を超え、かつての大切な人に美しい手紙が書けるような気がします。 | ||||
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| かつて夫婦だった男女の邂逅からはじまる書簡。 ドラマもすべて書簡のなか。お互いの「喪失」と悔恨、そして日常を獲得し「再生」にいたるまですべて書簡のなかで語られます。実際こんな長い手紙を書くものなのかといわれても書簡形式の小説には惹かれてしまいます。 日々生活している人間が自らのことを語ることなどないに等しいのですが、独白とはまたちがう手紙というフィルターを一枚隔てることによって、却ってか生きている人間の姿を感じることができます。 | ||||
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