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流浪の月



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【この小説が収録されている参考書籍】
流浪の月
流浪の月 (創元文芸文庫)

流浪の月の評価: 4.10/5点 レビュー 598件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.10pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全93件 81~93 5/5ページ
No.13:
(1pt)

これが大賞かと言われればもっといいのがあったんじゃないのか。

賞を取ったと聞いたので特に下調べもせずに購入したが、これが大賞なのか、となんだかびっくりした。登場人物それぞれが過去を引きずっていて、確かに目まぐるしい展開は起こるけれど終始登場人物の行動にモヤモヤする。私がひどい精神的苦痛を感じたことがないから共感性がないから、と言えばそれまでだけど、それにしてもこの行動をとるか?夢見がちな展開が続いて読んでいてなんだか少女漫画みたいだな、とも感じた。うーん。まあ、これを読んでロリコンに対する認識を改めようとは思った。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.12:
(1pt)

描きたいことは分かるが、人間の描き方が薄っぺらい

人と人との、名前をつけることのできない関係性を描こうとした作品。
その関係性はとても綺麗で、そこに流れる空気は心地よい。

けれどそれをとりまく展開が稚拙で
本人たちやまわりの人間たちの描写も薄っぺらく、しかも胸糞悪さが強い。
結果、私個人としては空気感の良さよりも胸糞の悪さが大きく上回りました。

この物語、まわりの人間たちはとにかく主人公たちのことを理解しない。
それはそこに登場する人間たちが、生きて選択した結果、主人公たちを拒絶するのではなく、
主人公たちを孤独にするために、物語上そう決まってるからというように感じられた。

主人公たち自身も、孤独に向かうために愚かな行動を繰り返す。
大切なものを知っているのに、肝心なところでそのための行動ができない。むしろ自殺行為のような行動を繰り返す。
理性的でない人間の行動と解釈することもできなくないが、やはり主人公たちを不幸にするために仕組まれたドラマのように感じられ、共感できなかった。途中、2人の主人公の視点が入れ替わり、秘密が明かされるが、そこもそんな行動さすがにしないでしょという感が強く、個人的には辻褄あわせの印象が強かった。

今の時代、人の関係性を描く物語はとても大切だと感じるが、
関係性を描くなら人間をもっと深く描いてほしい。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.11:
(1pt)

色々な作家が混ざっている

色々な作家の作風が混ざっていて、読んでいて「こんな描写見たことあるな」と思ってしまう。
両親のエピソードは江國香織、相手の男性とのはよしもとばなな、犯罪絡みのは角田光代といった感じ。
結果、深い話にしたいのかライトのにしたいのかがわからない。

内容については美化しているけど母親が悪いと思う。
寂しいからって男性に走り子供を捨てるなんて最悪。

作者のオリジナリティを感じない、見かけだけ綺麗にまとめている小説。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.10:
(2pt)

これが本屋さんが一番売りたい本なのか...

確かにすいすい読めるんだけど、好き嫌いがある作品だと思います。メンヘラ気味の主人公の回りには、変わった奴が寄ってくるのかな?本屋大賞の歴代の中では、二度読みはない作品ですね。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.9:
(1pt)

本屋大賞?

う~ん、本屋大賞ですか・・・。
この出版業界不況が叫ばれる折、毎年書店員さんが頑張る本屋大賞は、納得したり驚いたりしながも応援させて頂いていましたが、今年はちょっと腑に落ちない、印象でした。
この本は、一部編集者さんと書店員さんが発売前から異常な押しを見せてましたし、発売後はSNSで一部の出版社さんと大手書店さんが「凪良ゆうを応援するチーム」を発足して盛り上がっているのが印象に残っていましたが、いきなりの本屋大賞のノミネート、そして大賞受賞。書店員さんのガッツに凄いパワーを感じました。
後は中身ですが・・・。「普通ではない」「痛みや病みをもつ」人の物語はこの作者の馴染みのテーマですが、相変わらず重いテーマに軽い文体の温度差、現代社会においてありそう話なのにリアリティがない、少女漫画のノベライズを読んでいる印象でした。
「真実は事実と違う」。当たり前の事ですね。他者が勝手に作り上げた常識や偏見から「真実」が作られ、勝手な理解を向けられるのは当人にとって辛い事だと思います。世間というのは厳しいものです。十人十色の意見・考え方があります。特に個人のマイノリティは本人のみのものです。そんな中で自分に理解できる方法で他人を決めつけてしまう、他人を理解し救ったつもりになっている人の方が多いでしょう。その人からしたらそれは紛れもなく善意のつもりです。そしてそれが一般的な「普通」なのでしょう。
その「普通」を悪意と受け取るのは「事実」では無いことを知っている本人だけ。それも当たり前です。言わなきゃわからないのですから・・・。その「事実」を自分さえがわかっていればと思うのはそれはそれでいいでしょうし、それを理解してくれる人だけとの関係を肯定する事はとても楽だと思いますが、この主人公は理解されようという努力もせずに拒否し・・・。自分が他者に事実ではない理解に苦しめられる事に嘆きながらも、人それぞれの理解を悪意としか捉えない、他人を理解しようとしない自分勝手な人物だと感じました。自分の辛い境遇は人を傷つけていい理由にはなりません。
「わたしの場所」を得られた本人は幸せなのかもしれませんが、読んでるこっちはイライラするばかりです。
この物語はフィックションですが、作者の思考の誘導が強く、読んでて息苦しかったです。
私も他人の決めつけや常識に傷つけられて、いまだにトラウマをもっている一人です。時々生きる事すらが辛い。
この物語は、共感できるかどうかで評価が分かれる小説かと思います。作者がどこまで主人公たちに共感して書かれているのか私には読み切れず、「世間」「常識」というものから弾かれたキャラたちの葛藤は、自分なりに理解は出来ますが、共感は出来ませんでした。
本屋大賞とは、書店員さんが「読んで欲しい・買って欲しい」として選出された本から選ばれる賞ですが、大賞に選ばれるほどの熱量のある本かと言われると、個人的には正直疑問です。
読書は大好きなので小説を買うのも読むのも苦はありませんが、今回はお金と時間を無駄にした気分です。

蛇足ですが・・・。いつも思っていたのですが、本屋大賞の選考基準は「版型問わずオリジナルの小説」とあるのですが、本屋大賞のノミネート作品は何故「単行本」ばかりなのでしょう。
単行本で出版されたもの以外にも、文庫・ノベルズにも面白い作品・薦めたい作品はいっぱいあると思います。
文庫版で発行された作品とかからノミネートされる事ってないのかな、とちょっと思ってしまいました。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.8:
(2pt)

小学四年の女の子とリアリティ

最初の灯里さんと湊くん、子供の前でもキスをする、から好きになれなかったが、
何とか半分まで読んで、あとはパラパラ読みで終わりました。
確かに村上春樹調ですが、描写や比喩形容なども薄く稚拙で、到底春樹には及ばない。
文くんの刑罰も書かれていない。頭がいいのに少女を略取したらどうなるか分からないなら、
発達障害としか思えない。更紗も逃げたい一心で泊まるのは分かるが、
ロリコンという感覚が四年生の女の子に分かるのか疑問です。
本屋大賞は結局こういう感じの小説を選ぶのが、前回の、そしてバトンは、から分かりました。
村上春樹と灰谷健次郎フォロワーですよ。稚拙なフォロワー作家たちが本屋大賞に選ばれています。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.7:
(2pt)

物語の芯と作者とのギャップを感じた

星五つとも、星一つともいえる小説だったように思います。
主人公の行動は理解できない面が多々あります。低く評価してる方がおっしゃるように、主人公のことをあまり好きにはなれません。
でもそれは別に良いのです。全員から好かれる人物を描くことはできませんから。
ストーリーには力があります。文体も読みやすく、小説に慣れない人にも易しいかと思います。文体とストーリーが優れているという点で、星五つを付けたい小説です。
しかし、一方でいくつか気になる点があります。まずは、作者があまりにも語りすぎている点。読めば誰にだってわかることを、改めてまとめて書いてあります。字数稼ぎのレポートでも読んでいるようです。二点目、文体とストーリーの不一致が散見されます。そして三点目、これが一番大きいのですが、この物語は人物や事柄を外側から見ただけで判断することの凶暴性を描いています。主人公とその周辺の本質と、外から見た彼らとの乖離に苦しむ姿が延々描かれます。物事を多面的に見なければと思わされる。しかし、悪役と言っても差し支えないであろう、警察や週刊誌が極めて一面的に描かれています。この作者は週刊誌を読んだことがあるのでしょうか。週刊誌は、この作者の言葉を借りていうのなら、事実ではなく真実を描こうともがいているメディアです。たしかに、週刊誌というのはいつの間にか世間の嫌われ者になってしまいましたが、読んでみると非常に優れた記事が多く載っています。それをもし作者が、手に取ることなくイメージだけで悪役として描いているのなら、この作者には、このような物語を描く資格はないと思うのです。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.6:
(2pt)

イライラが募る

文体は好きですし、恋愛以外のいろんな答えがあるよね、と示してくれる作品はありがたいです。
私は更紗に近い境遇や性質を持つ人間ですが、
だからこそ腹立たしく感じてしまいました。
私の人間関係も偽物の香料みたいなものには違いないですが、
保証人欲しさに他人の心の傷をえぐるようなことはしません。
「もう少し考えなよ」「ハッキリ言えよ」の連続で読み進むのがストレスでした。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.5:
(1pt)

お金かえして

BL作家が本屋大賞とった作品って新聞で見かけて
BL小説かと思って読んだら頭の悪い女のいらいらする話でうんざりした
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4488028020
No.4:
(2pt)

事実と真実は同じではない。

育った環境によって人格もかわる。
そんな普通では、異常な関係。
でも、ちっとも異常じゃない。
周りから見る普通ってなんだろう?
二人にしか分からない普通は、周りからは異常だ。そこが切なさを醸し出す。
一人の人間としての存在を深く見極め、尊厳と熱い眼差しで見守ってあげるのも、普通なんじゃないかな。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.3:
(1pt)

うわー、、病んでいるなぁ・・・・・

主人公は20代女性、10歳くらいのときに父親と死別、母親と離別、
その後、ロリコンと2か月一緒に暮らした経歴を持つ。

そんな主人公の内面を中心に物語が展開されるのですが、
闇が深すぎて「おいおい!誰か何か言ってやれよ」と思いながら通読。。

DV彼氏と別れるのはいいけど、え?!引っ越し先そこなん???とか、
知り合いの子供をあずかってそんなふうにしちゃう?とか、
主人公に、客観的に現実検討し、未来のために建設的な選択をするという思考が皆無で、
ずっと過去に固執し続ける成長しない人みたいでなんだか好きになれず。

再会したロリコンに執着するのも、過去に満ち足りなかった思いを埋めるための必要悪で、
きっと最後はそこに別れを告げて、自分の道を歩んでいくエンディングが・・・
と思ったら全然違って、ああそんな終わりなのかと。

そもそもこの主人公、なんでこんなに病んでるんでしょう?
父母とは離別しているものの、そこまでの関係は決して悪くなく、
信頼できる大人がロリコンに会うまで誰もいなかったというわけてもあるまいし・・
そのあたりからどうも共感の波に乗れなかったです。
(親とは仲良くしているだけで、信頼とかって感じじゃなかったのかしら、うーんわからん)

ただ、自分は合わないと思ったら小説も途中でやめてしまうことが多いのですが、
この本は最後まで読み切れたのは、さすが本屋大賞の筆力だと思いました。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
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No.2:
(2pt)

文の家庭が貧しかったら?

幼女誘拐の犯人とその幼女(年の差10歳)の話。
犯人は幼女を誘拐したというよりは、保護した(幼女はいとこから性的嫌がらせを受けていた)のだけれど世間はそれを知らない。

世間の誰からも理解されなくてもいい、という関係性の二人なのだけれど、そもそも理解されようという努力はしていない。する必要はないとは思うけれど、なんだか浮世離れしている。正社員じゃないのに家賃の高いマンションに住んだり、生活感がない。

例えば、文の家庭が貧しかったら、カフェのオーナーにもなれなかっただろうし、二人は「誰からも理解されなくてもいい」なんていう美しい関係性を築けていないんじゃないかなぁ。
小説で現実とは違うからしょうがないけれど、主人公の二人に都合よく「誰からも理解されないかわいそうな二人と、善意というマウンティングを取る周囲」にお膳立てされている感があった。

どんな過去を背負っていても、平凡な人生でも、人間誰だって他人からは理解されないものだよ。
誤解されていると分かった時、人は葛藤し、闘い、理解してもらおうと踏ん張る。けれど、二人は初めから諦めてしまっている。それが悪いとは思わないけれど、周りのせいにするなといいたい。
でも、もしそんなことを言おうものなら「被害者をこれ以上傷つけるな」ってなるんでしょう。
あなた以外の人間はみんな悪なの? 傷つけられたからといって人を傷つけてもいいの?
最後まで更紗に感情移入できなかった。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
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No.1:
(1pt)

ただただ流されるメンヘラ主人公のお話

大好きだった父が病死し、破天荒な母は男を作って蒸発。
引き取られた叔母夫婦の家庭ではいとこに性的嫌がらせを受ける。
なんてかわいそうな主人公の女の子。

・・・と同情できるのはここまで。

その後は主人公にいらいらする展開が続きます。
何といっても人に不誠実すぎるからです。

この主人公、助けてくれたロリコンが捕まっても、周囲に助けてもらったと一言も言えず大迷惑をかけます。
それは彼女が少女なので仕方ない部分もあるわけですが、その後に帰った叔母夫婦の家で再び性的嫌がらせを受けかけて相手の頭をかち割る展開が来ます。

「おっ、ここから成長して反撃か?」と思いきや、事件をもみ消そうとした叔母夫婦に対して何も言えず施設送りに。

大人に成長してからも、気にかけてくれる人は優しいけどうっとうしいと切り捨て、結婚を申し込んでくれた彼氏には確かに彼の無神経な部分もあったにしろまともに向き合わず内心で文句タラタラ。

「いや一言言えばいいだろ」

というエピソードが続いていきます。

で、そこにロリコンと再開するという流れになるわけですが、ここまでだけでも主人公が主体性を持って何も行動してないのが伝わるでしょうか。

「私の生き方は理解されず息苦しくてかわいそうなの。ほっといてほしいのだけど。」

という彼女の自分勝手な気持ちは次々と炸裂してくるんですが。

だったらそもそも人と関わるなと言いたい。
誰かと付き合うなんてもっての外ですよ。

今の彼氏の前にも付き合ってた男がいて、その彼とも別れた話がちょっとあるんですが、そりゃ前の彼も別れたくなるでしょう、こんな女。
ロリコン事件のことがちらつくから別れたいなんてセリフ、彼のお題目ですよ。

・・・とまあ、厳しめに書いてしまいましたが文章の空気感や雰囲気は悪くありません。
主人公が不快なのもそういう人間をある意味リアルに書き上げてるからです。

私の個人的に、主人公の女の子の自分がとにかく悲劇の主人公というか斜に構えてて他人と向き合わない感じが既視感があったので何だったかなと思い返してみたんですがわかりました。

村上春樹の主人公に非常によく似てます。

村上春樹が好きな人には刺さるんじゃないですか。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020

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