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ボーダー 二つの世界
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ボーダー 二つの世界の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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まだ表題作しか読めていない。 どうしてだろうか。ティーナの苦痛や不快感を肌で感じた。 まるですぐそばで存在しているような血の生臭さ。 こんなにも誰かの恋(愛?)を応援したことはなかった。 どうか好きな人と一緒になってほしいと、強く願わずにはいられなかった。 罪のにおい。うしろめたさ。病院。森の中。そこにある木々。頭痛。虫。泣き声。心地良さ。吐き気。こども。粘土みたいな質感。 まだわからないところが多々あるので、何度も読むことになりそう、と思い胸が高鳴っている。 | ||||
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映画は新ジャンルを切り開き、傑作級だった。 して、原作は?というと正直イマイチ。 映画監督は、原作の一部を切り取ってうまく映像化できてた。 | ||||
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読みたかった本が安く良い状態で手に入りました ありがとうございます | ||||
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映画を見て、原作が気になり手に取りました。 個人的には映画の方が、より深みのある内容にまとめられていて好感を持てます。 とはいえ、普通に面白く、日本にはないダークな大人の御伽噺といった雰囲気が絶妙でした。 ただ、文章に訳の粗が目立ち、そこだけが残念なところでした。 | ||||
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映画化されたのに地方で上映されなかったので、円盤を待っている間、待ちきれなくて購入。すごく良かった。 | ||||
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作者はやたらとスティーブンキングと並べて称される事が多く、著者本人もそれを意識してる事はあとがきでも触れているが全然似てないですね。あとがきの主張の強さくらいか。 似てないと感じるのは、ホラーを題材にしながらも小難しいと言うか、不条理文学、或いは社会派ドラマなど堅っ苦しい話に行きがちな所があるせいですね。キングはどういった話題を扱ってもあくまでエンタメとして描くのですが。 特に「エクイノックス」と言う作品はゾンビを扱ってますが完全に不条理小説でキングは絶対書かないやつ。 それとびっくりするくらいのエログロ描写がありますね。表題作の「ボーダー」には異形のものの性描写がありましてぐえええとなりましたね。ええ、正直引きました。 私はバイオレンス描写は全然平気なんですが、こう言うエログロは苦手です。映画は間違っても観ないでしょう。どんな恐ろしいものになるか観なくても想像つくわ。ギレルモ監督が絶賛してたそうですが、さもありなん。シェイプ・オブ・ウォーターの時も思ったけど、あの監督異形の性描写が好きなんでなかろうか。 最後の「最終処理」には容赦のない人体破壊描写があります。 それと精神に来るような暗い話も多かったかな。軽く鬱になりそうな。 分かりやすいホラーやSFを望んで読むとがっかりするでしょう。でも映画を見ようとする人は見る前に読むのが大正解。この内容は他人を選ぶ。と言うか多分これを映像化して肯定的に受け入れられる人は度量が広いかギレルモ監督と同じ特殊性癖の人だけだと思う。 | ||||
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映画化され話題となった(といっても日経夕刊の評論しか読んでないのですが)表題作を収蔵した短編集。 初めて手にしたスウェーデンの作家ですが、不可思議な世界を紡ぎ出す妙手ですね。 カフカ、あるいはムンクのような。と思いながら読み進めていたら、ムンクの諸作を取り上げた短編があり、そういえばちょうど一年ほど前、お嬢たちと上野まで「叫び」を観に行ったなあ、とか思い出しつつ。『接吻』『吸血鬼』もはるばる来てました…。 表題作だけではなくて、「生と死」「人と異形」の「境界=ボーダー」をプロットにうまくまとめられた短編集だと思います。 早く読み進めたくて、ひとり、近所の居酒屋に入って「芋のお湯割り」と「牛もつ煮込み」を頼んだのはいいのですが。最後の収蔵作品『最終処理』を読みながらの「もつ煮」はちょっと辛かったな…。 | ||||
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作者が元スタンドアップ・コメディアンということもあってか、世の中に対してとても客観的かつユニークな視点を持っていると思った。 例えば"死"そのものの考え方について、そんな考え方があったのかと作者の想像力とそれを表現できる筆力に感銘を受けた。 また、寓話的な存在であるトロールや、ゾンビ、ヴァンパイア(本作ではないが)などに対してもそんなユニークな視点が余すところなく発揮され、「最終処理」がもし映画化されたらゾンビ映画界に衝撃が走るのではないかと思うくらいだ。 二度映画化された「モールス」の"Let the right one in (邦題は「僕のエリ 200歳の少女"は"ヴァンパイア映画界"に革命が起きたと言われている。 全編楽しめたが、私のお気に入りは、 「ボーダー 二つの世界」 :映画も素晴らしかった 「坂の上のアパートメント」 :まるでキング!だがとても巧みな比喩表現と後味が癖になる 「古い夢は葬って」 :タイトルがもはや奇跡 「最終処理」 :一番映画化に向いてるのでは。 | ||||
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なぜ北欧のスティーブンキングと呼ばれているのか、キングは人間の心の悪と善の戦いを架空の町で再現しているようなキリスト教の影響の強いホラー作家だと思うのだが、このボーダーに収められている小説は、善と悪とかはあまり関係がなく、どちらかというと自分は本当は何者なのだという、この世界の外側にいると感じている人の内面をホラーや幻想的な表現を借りて物語にしている、小説の登場人物がカフカを読んでいたりするが、ホラーテイストだけど基本カフカのような小説を目指している作家のような気がする。特に好きなのは「臨時教師」という作品で、この自分が知っていると思っていた人間は本当は何者で、本当はこの世界はどういう世界なのかわからなくなって、余韻のように不安と謎が残る、こういう感じの小説が好きな人にお薦め。 | ||||
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650ページもありますが、いったん読み始めると続きが気になってどんどん読み進められます。どの話もちょっとシュールで不思議な感じがして、ホラー作家という割にはそんなに怖くありません。スティーブン・キングの『グリーン・マイル』のような雰囲気が詰まった作品がたくさんあって面白かったです。冒頭の「ボーダー 二つの世界」の映画の公開も楽しみです。 | ||||
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2019/10/11公開の映画「ボーダー 二つの世界」に先行して、「ボーダー 二つの世界("Let the Old Dreams")」(ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト 早川書房)を読む。11の中、短編が収録されています。話は逸れますが、kino filmsはとてもいい映画(「幸福なラザロ」、「Cold War」等)を配給し続けていますね。 <ボーダー 二つの世界>・・・ 税関職員。特別な能力。ムーミントロール。進化する愛。 <坂の上のアパートメント>・・・ いつもまあまあの幸せ。中年の危機(ミッドライフ・クライシス)。3本マストのスクーナーの模型と傾ぐアパートメントのイマジネーション。ジョン・コリアの短編のよう。 <Equinox>・・・ もう一つのボーダー。 <見えない! 存在しない!>・・・ パパラッチ。アメリカン・ホラーのような切れ味。"Equinox"のナイフのような(笑) <臨時教員>・・・ ホラーでありながら、村上春樹のような。 <エターナル/ラブ>・・・ 死との契約。更なるボーダー。 <古い夢は葬って>・・・ 手をつなぐ。ストア哲学。かなった夢も山ほどある。"Let the Old Dreams"。新しい夢。傑作。 <音楽が止むまであなたを抱いて>・・・ 短く、理解が困難な(笑) <マイケン>・・・ 万引き。ドストエフスキー、「プラトーン」、ボルヘス、ジョイス=キャロル・オーツ、シモーヌ・ヴェイユ、グレアム・グリーン。クライム・ノヴェルなの?スウエーデン版「オーシャンズ8」なの? <紙の壁>・・・ シュールな傑作。 <最終処理>・・・ リヴィング・デッド、あるいは「再生者」。ピーチ姫。或る意味一番面白いがゆえに、「図式的」かもしれません。後半の筆力は圧倒的でした。 リンドクヴィストは、スウエーデンのスティーヴン・キング、ホラー作家と言われていますが、それはあくまで道具立てだけのことだと思います。ユニークな<物語作家>として、そのボーダーを超えた才能を感じさせます。 目をつぶると、<ボーダー 二つの世界>、ティーナのPurityがさざ波のように押し寄せてきます。 | ||||
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