■スポンサードリンク


ゲッタウェイ



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
ゲッタウェイ (角川文庫)

ゲッタウェイの評価: 3.25/5点 レビュー 4件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.25pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

ドラマチックに脚色された映画とは別物

評者が観たのは1994年アレック・ボールドウィン、キム・ベイシンガー主演のバージョンでペキンパー版は観ていない。
確かベイシンガーと彼女の借金を肩代わりして結婚したボールドウィンが夫婦役を演じるという事で話題になった記憶がある。
当時のベイシンガーは主演作連発でとても奇麗だったし、ボールドウィンは激太りする前でタフな感じが良く似合っていた。
小説に古さは感じないが映画はその時代の空気感を如実に反映しているのである意味残酷かもしれない。
大幅に脚色された映画の作風は何処かスタイリッシュでエンディングはハッピーエンドに変更されている。
当時20代だった自分はエンターテインメント作品としてそこそこ面白いという感想を持った。
この映画の原作者がジョン・キューザック主演の「グリフターズ」と同じだと大分後で知り驚いた事を覚えている。
有名どころを起用し大々的に宣伝公開されたゲッタウェイに対し、グリフターズは所謂B級作品だが原作者特有のチープでシニカルな小悪人達の雰囲気を巧みに再現していてこの映画を気に入ったからこそジム・トンプスンの小説を読むきっかけに繋がった。国境を越えたところで終わる映画とは違い、小説には逃亡犯のその後もしっかりと書かれている。罪もない人達を都合が悪くなると容赦なく手にかける件とそうして行き着く二人の末路が示唆しているものが映像化された物と決定的に異なる。メキシコは楽園ではなかった。
この作家の本でスカッとする読後感の物は皆無なので色々読んだ後だと映画の内容に違和感を感じるが原作通りにやらなくて良い物になる場合も多々あるので何とも言えない。
銀行強盗をやらかし、組織からも警察からも追われている夫婦の結末がハッピーエンドであるはずがないが・・・
ゲッタウェイ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ゲッタウェイ (角川文庫)より
4042350011

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!