深夜のベルボーイ
- 青春小説 (221)
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父親の介護のため大学を中退しホテルのベルボーイとして働く主人公。宿泊客の美女に翻弄された挙句、強面のならず者に脅かされ、強盗の片棒を担ぐはめになる。 本作品は、トンプスンにしては起伏の多い展開で、いたってフツ―のミステリだ。珍しく三人称視点で描かれてるためか、ノワール感が希薄に感じる。 殺人まで絡んだ強盗事件は、関わった人々の入り組んだ関係と裏表を明かにしていく。父への愛情と憎しみが作品の底流となって、ラストにつながる予想外のオチ前、から~のオチ。 唐突なラブラブは解せないのだが、ひねりには概ね満足。 | ||||
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一人称小説に限らず、三人称小説と言えども常に客観的事実のみを記述しているとは限らない。三人称の語り手だって好悪と偏見に基づく思い込みも抱けば、無意識に語り忘れたり、或いは恣意的に語りを省略することもある。そしてこの語り(騙り)が齎す小説世界の衝撃的な破調・変容・転生こそ、トンプスンの真骨頂ではないか。 特に本篇はその特色が能く出ている。不幸な運命に責め苛まれながらも健気に頑張る若者ダスティが、已むに已まれず犯罪に巻き込まれて行く……確かにストーリーはこの通りだが、読み進む中に全く異なる小説世界が立ち現れ始める。このスリルと文学的高揚は何物にも代え難い。ドストエフスキーの『未成年』、ヘンリー・ジェイムズの『檻の中』など大文豪の名作に匹敵する迫力と面白さ。絶対お薦めの傑作だ。 | ||||
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トンプソンの日本語訳になっているものは全部読んでいます。 その中で、今回は主人公の男性としては一番まともかも。 主人公と、全然関係ないのに、宮本輝の「春の夢」だっけ?に出てくる哲之君が重なるのは、私だけでしょうか?(わかる人にはわかるはず。)けなげなんです、このダスティ君は! そのけなげさが、トンプソンにしては珍しいかも。 今までの作品の中では一番アクがないように思います。 でも、とても面白い!おすすめです。 | ||||
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