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残酷な夜
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残酷な夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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頁数はあるがすぐに読めてしまう。登場人物が少ないし筋もシンプル、表現もシンプルで持って回った言い回しがほとんどない。伏線らしい伏線もない。 そのまま終われば本当に三流のパルプフィクション。しかし、最後の3ページで突然、とんでもない惨劇が訪れる。ほとんど不条理に壮絶な暴力が炸裂する。この感覚はトンプスン独自のものだろうし、単なるパルプフィクションとの差なのだろう。 この最後の3ページまでの物語は助走に過ぎない。290ページ超の助走は長すぎるけれど、トンプソンはこの3ページが書きたかっただけなのだと、そう思える。本当にただそれだけの小説だ。 冒頭に付録というか前書き的にスティーブン・キングのトンプスン論、「内なる殺人者」への賛辞が載っている。 キングはこの小説を「白鯨」「ハックルベリー・フィンの冒険」「日はまた昇る」「死の床に横たわりて」と並ぶ作品と持ち上げている。それは言い過ぎとしても、これに並べて「ポップ1280」「グリフターズ」「ゲッタウエイ」をトンプスンの傑作として挙げている。 巻末の解説(滝本誠)では、トンプスンの担当編集者だったアーノルド・ハーノが挙げるトンプスンの3本の最高傑作は1位「残酷な夜」、2位「死ぬほどいい女」、3位「内なる殺人者」だったと書いている。 私は普通の小説にいちばん近い「内なる殺人者」が好きなのだが、トンプソンの本領は本作や「死ぬほどいい女」の特異性にあることは認めざるをえない。 | ||||
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このミスでずいぶん前に名前を知ってから、いつかは読もうと思いつつ、読まずじまい。 最近になってたまたま本屋で見つけて手に取った。 登場人物はいずれも癖がありそうなのに、すべてがきちんと説明されることはなくて、そのあいまいさと怪しさが深まるままに話はどんどん勝手にクライマックスへ向かっていく。 常に体をギシギシときしらせるような描写が多い点は、スティーブン・キングやジョー・ヒルの作品中のスプラッターな場面を思わせる(というか、年代的には彼らの方がトンプスンに影響されたのか)。 最後の数ページは目くるめく感覚。 まだ自分がどんな物語を読んだのか、半ばわかっていない妙な気分。 他の作品も読みたい。 | ||||
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