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震える天秤
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震える天秤の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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最初は増加して社会問題にもなっている高齢者の事故について色々な方面から取材され、色々な問題が有るものだと考えさせられながら読みましたが、取材の中で少し変だなと思うことをひつこく取材するなかで、事故に繋がる思いもよらない展開に、又取材に出てくる人達お呼びライターの家族との人間臭い共感してしまうエピソードも加わり楽しく読むことが出来ました。 その中でも考えさせられたこと。 高齢者の交通事故の増加 犯罪者が刑期をを終えて社会に復帰したあと同じ悪いことをする人が居る、その被害者のぶつけようのない憎しみ。 有ることにたいして当事者及びその回りの人の中には、自分の行いに自分を許せず前に進めない人。 ある出来事が元で狂っていく人生 犯罪でも何故そうなったか内容が解ってくると、何が正しいのか判断も難しい事がある社会だなと思いました。 | ||||
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まもなく読み終えますが、一気に読んでしまうのは惜しい感じです。 | ||||
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最初、最後は読み物として面白い。 中間から最後は色々考えさせられました。 | ||||
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老人の運転ミスによる死亡事故、超高齢化と過疎化を迎えた日本の社会問題をキーにどんな展開が待っているのか、非常に期待を持って読み始めました。最終的には私の想像よりも層が厚いストーリーになっており「あーそういうパターンね〜」で終わらず、もうひと展開もうひと展開と用意されていて、非常に練られていると感じました。なんと言っても、このような事件に至るその背景及び、強い動機を持つに至る人物達の背景に(言葉は多くなく・長く語られているわけでもないのに)非常な納得感を持つことができました。さらに加害者の老人の一度限りの接触で本人から得た心情の吐露、一言には、感服するリアリティがあり、ラストは良心に帰着して終わるところも(物足りなく感じる方もいるかもしれませんが)私には腹落ちするものでした。 ただし、類似の事故と同様としか一見思えないこの事故になぜ着目し取材することになったのか、閉鎖的な北陸地方の過疎地において取材が順調に進むところには多少の安易さは感じますし、いくら閉鎖的な地方とはいえ特別な存在を担うヒロイン(的な役の若い女性)の役割については、多少「そんなことあるのか?」という現実との乖離を感じるところはあります。 また、この方の文筆は過剰な心理描写がなく必要かつ十分であり、何が起こったかを客観的な表現でテンポ良く描いており(ともすると脚本的)心地よく読む読み進めることができます。それだけに元妻との娘と猫を絡めたシーン(電話での会話)の異質さと余剰感が勿体無く感じました。 しかしながら、現代社会の問題点をテーマにすることで読者にメッセージと関心を与え、かつ、これだけのストーリーを紡ぐ作者の構想力には感服します。まだお若い方なのでこれからも期待したいです。 | ||||
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三面記事の片隅に載るように、有りがちな高齢者が絡む交通事故の裏側に秘められた真実を目の当たりにしたとき・・・・決断という天秤は、どちらに傾くのかを読み手に問いかける問題作?! | ||||
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事故というのは幾つもの要因が重なって起こると聞いたことがあるけれど、ここまで重なっているものなのでしょうか? ストーリーとか、文章は歯切れよく進み読みやすい本でした。 | ||||
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違和感を感じることの少ない、丁寧に組み立てられた作品でした。 | ||||
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この作品は本当に面白かったです。最近夢中になれる作品になかなか出会えなかったけど、これは緻密で後半に行くほどどんどん惹きつけられていきました。最高です♪ | ||||
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主人公はフリーライターなので、「疑念・推測」→「取材」→「謎の解明・新展開」という手順を繰り返して事件の真相に迫っていきます。プレーンで読みやすい文章で、事件の全容がじわじわと明らかになっていくさまは、読んでいて面白かったです。 ただ、結末部分は、主人公が「疑念・推測」のみに基づいて決心するので、そこだけ密度が薄くなってしまったような物足りなさを感じました。 謎の一部を謎のままで終わらせること自体は問題ないと思うのですが、その物足りなさが読後感になってしまったのが残念でした。 | ||||
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認知症のドライバーの責任能力という重いテーマだがキャラクターや世界観が比較的コミカルなので読みやすい。最後の選択はもう少し捻ったものが読みたかった。 | ||||
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高齢ドライバーによる死亡事故をきっかけに、奇妙な風習の残る村の秘密を暴く社会派ミステリー。 北陸のコンビニで起きた事故を取材するために現地に赴いた、フリーライターの俊藤律。事故は、86歳の男性が運転するトラックが店舗に突っ込み、店員を轢き殺したというもの。加害者は認知症の疑いがあり、アクセルとブレーキを踏み違えたのだという。しかし、律は事故現場や目撃者の証言にどうしても違和感を拭えない。彼は、加害者が住んでいた埜ヶ谷村を訪ねることにした。 福井の山間部にある埜ヶ谷村は、古くから続く因習や風習が残る閉鎖的な村であった。村人たちは律に対して敵対的であり、何かを隠している様子。律は、事故の真相を探るうちに、村の歴史や人間関係に深く関わる驚愕の事実を知ることになる。そして、彼は究極の選択を迫られるのだが・・・ この本は、高齢ドライバー問題や認知症問題など、現代社会が直面している課題を背景にした作品です。著者は、事故や事件だけでなく、その背後にある人間の心理や動機を丁寧に描き出しています。また、埜ヶ谷村の因習や風習も興味深く読めます。村人たちの絆や信仰は一見美しいように見えますが、それがどれほど強固であり、どれほど恐ろしいものであるかが次第に明らかになっていきます。 本書の魅力は、主人公の律のキャラクターと行動力です。律は、正義感が強くて好奇心旺盛なライターです。彼は、事実を追求するために、村人たちから嫌がらせや脅迫を受けてもめげずに執拗に取材を続けます。彼は、自分の命や家族や恋人と引き換えにも真実を暴こうとします。 しかし、この本の最大の見せ場は、最後の結末です。律が辿り着いた真相は衝撃的であり、彼が下した決断は議論を呼びます。この本は、「あなたならどうする?」という問いかけを読者に投げかけます。それは、倫理的な問題であり、答えが容易ではありません。この本を読んだ後、読者は自分の価値観や判断基準を見直すことになるでしょう。 染井為人の『震える天秤』は、社会派ミステリーの傑作です。現実に起こり得る事故や事件を題材にしながら、人間の心の闇や葛藤を描き出しています。読者は、この本に引き込まれ、考えさせられ、震えることになります。この本は、ミステリー好きはもちろん、社会問題に関心のある人にもおすすめです。 | ||||
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染井さんの作品は好きです この作品では18歳の巫女がポイントですが、なぜあんな悲惨な事故現場に立ち会いながら冷静にいられたのか? フィクションですが心に残りました。 | ||||
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それなりに面白く読んだ | ||||
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86歳の老人が運転する車がコンビニに突っ込み店長が死亡する。現代では決して珍しくない 事故だ。老人は認知症を患っていると言われ、警察も事故として解決しようとしている。 フリージャーナリストの俊藤律も軽い気持ちで取材に当たるが、次第にこの事故の持つ特殊性が 浮かび上がってくる。死亡したコンビニ店長の普段の挙動の悪さ、車を運転していた老人と コンビニで働く唯一の目撃者が同じ村の出身者であること、そして、この村には過去に おぞましい事件が起きていたこと。段々、事故が事件の様相を帯びてくる。この経緯は この作品が優れたミステリーであることを証明している。ただ、これはミステリーではない。「正義」 の話だ。個人個人が持つ「正義」は犯罪を超えるのか。俊藤もこの判断で大いに悩む ことになる。タイトルの「震える天秤」も、正義がどちらに振れるかということを意味している。 だから、ミステリーと異なり、この作品には「答え」はない。だが、構成がしっかりしていること から決して悪い作品ではない。面白いと言えば面白いのだが、もう少しすっきりとした 形のエンディングが欲しかったというのが私の本音でもある。 | ||||
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二ユース記事にある、ただの高齢者運転の事故ではなかった。 | ||||
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①山深い限界集落を舞台に高齢者の運転ミスによる死亡事故の真実を問う。村人の風習、巫女の存在、村人全員が何らかの形で事件と関わっている。 ②取材の進捗の記述が好奇心をそそる。少し長い取材であるが、ルポライターの誠実な人間性が微笑ましい一方で、一つ不満があるとすれば、若者の父親であるコンビニ店長の描き方だ。息子の死にも動じない、金の亡者のような人物でありながら、意外にもこの事件に深くは関わらず、取材に協力するだけで終わる。もう少し悪い人間として重要な役割を担わせても良かったのではないか? とは言え、優れたミステリー小説に感動した。お勧めの一冊だ。 | ||||
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総体的には面白かったです。☆4なのはちょっと設定、展開にムリがあるかなぁと… でも、最後の選択、自分だったらどうするかなと考えてみたり、正三さんは実際どうだったんだろうとかホントに楽しく読めました! またこの作者作品読みます。 | ||||
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高齢ドライバーによる死亡事故をテーマにし社会に一石を投じつつも意外な展開に発展していくストーリー。 加えて、過疎化が進行した村の密なコミュニティを取り上げている。 結束力が強く閉塞した村社会での出来事が解明されていく。 ”アクセルとブレーキを踏み違えた”という。 それは無意識なのか、それとも意志ある行為なのか、天秤は震えるところ。 | ||||
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福井のコンビニで高齢者がアクセルとブレーキを踏み間違えてコンビニに突っ込み、店長を轢き殺してしまった。加害者は認知症だったのか?ジャーナリストの律は現地で取材を重ねるうちに違和感が大きくなって行き...---まさかの真相。以前起きた自然災害までもが繋がるなんて。切なかった。そして埜ヶ谷村の特殊性こそがこの事件のカギなのだろう。こんな村、若い頃だったら絶対無理!と思っていただろうけれど、40も越すとちょっと羨ましいなと感じる部分もあったなぁ。法律が絶対では無い。こういう事故を見ると、そう感じてしまう。 | ||||
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途中から止まらなくなってしまい、一気に読みきってしまった。。。 いやはや面白かった! 一体どんな裏の真実が隠れているのか、気になって止めることができなかった。 なかなかに濃いいキャラクター揃いの話が、どう終着するのかドキドキだった。あんなひどい取材をするなんて。。。というご意見をちらっとみたが、私の感想としては、書かれた記者の様子は現実相当、もしくは現実はもっと酷いのでは?と感じた。でなければ世のゴシップ雑誌が売れるはずがない。あー、他の作品も読むのがめっちゃ楽しみ! | ||||
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