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襲来
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襲来の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.79pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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日蓮の耳目となって、モンゴル軍により壊滅した対馬の様子を伝えていた下人の生涯を描く小説。最後に心打たれる結末を迎えたが、本人は幸せだったろうと想像した。 | ||||
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襲来、という題名からは蒙古襲来の様相や戦いが連想されるが、本書のメインテーマはそこにはなく、日蓮を信じる市井の青年の成長物語である。蒙古襲来の記述は全編の1割程度なので、戦争物語を期待すると、がっかりするかもしれない。日蓮の考えや教えも多く記述されるので、宗教が嫌いな人は辟易するかもしれない、が、しかし、一つの物語として読むのなら、実に面白く感動できる。 | ||||
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元寇のあった当時の中央政府と対馬、壱岐の現場の状況を、日蓮上人と彼に使えた一青年(主人公)の目を通して描いた歴史小説。奈良時代を描いた同人の小説である国銅とパターンはそっくりだが、それでも素晴らしいと思える内容。厳しい時代の中で信念をもって生きる姿勢の大切さを再認識できる。 | ||||
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日蓮という宗教家については、どうも今一つ共感できなかったのですが、本書は小説といっても、日蓮の人間的魅力を見事に伝えていると思う。ある種、ハルマゲドン思想的な末法思想を抱いてはいるんだけど、それと同時に、現実社会での矛盾と、そこで犠牲になる名もなき人々への深い愛情の双方を強烈に持っていた人で、仮名がかろうじて読める主人公に送り続ける手紙には、日蓮の温かい心情が込められている。 そして、法華経や宗教思想の難しいことはわからなくても、ただ、日蓮という人物をはじめ、孤児だった自分を親切に守り育て、成長させてくれた周囲の人たち全てに純粋な尊敬の心を持ち、日蓮のために生涯を捧げることをひたすら幸せに思った主人公、見助の美しい精神が読者の心を打つ。蒙古襲来の実態をその目で見て、日蓮に報告するために彼は鎌倉から対馬まで赴くが、その過程の道々での出会いや風景が、短くはあるが印象的に語られ、まるで一緒に旅をしているような気持になる(しかも文章のテンポがいいので全然だれない)。 主人公見助は、自分が見た風景をただ日蓮に伝え、元寇における対馬の悲劇を伝える。本土は守れたが対馬、壱岐の人々が犠牲になったことを、日蓮が見助の手紙で知り、同じ日本の同胞なのになぜ見捨てるのか、と憤る文章からは、日蓮のもっとも美しく、ある意味近代的な精神が現れている。そして、元寇をめぐる様々な歴史の悲劇を現場から日蓮に伝えることに生涯をかけた見助の生き方には、ある意味、心から尊敬する人のために、自分の人生のすべてをかけて尽くすこと、それができた人生がいかに幸福だったかを読者に伝えてくれる。 私たちは個性を発揮して生きる、自由に生きる、自分の夢をかなえる、それこそが真の幸福だと思いがちだ。しかし、自分の敬愛する人物のために生涯をささげることのすばらしさを、ちょっと忘れがちなんではないかと思う。 | ||||
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見助の清らかな心が最後まで心を打つ。こんなにも素直な人間がいるのかと思えるほどに…願わくば日蓮にあわせてあげたかった。でも見助は幸せだった。それは間違いない。。。 | ||||
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元寇の本が読みたかったが、あまりこの件を題材とする本は少なかった。その中でこの本に出会った。サンプルを読ませてもらったが、読み手を引きつける文章力に一気に持っていかれ購入。下巻も楽しみだが、箒木さんの他の本も読んでみたい。。。 | ||||
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とてもしっかりした綺麗なままで届きました❗ | ||||
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日蓮を慕う見助の無償の愛に心を打たれた。ただ一つ、どうにも違和感を感じたのは、主人公の見助の読みが「けんすけ」というところ。ここはどうあっても「みすけ」でしょう。800年も前の下層の男の名前が「けんすけ」とは!! 昔の名前は「みすけ」や「たすけ」「きすけ」なんて名前が多かったはず。この違和感は最後まで拭えなかった。「ケンスケ君」はやっぱり変でしょ。私は最後まで意地になって「みすけ」がんばれと読んでいました。しかし、最後は日蓮様と会わせてあげたかったな。 | ||||
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素晴らしい小説だと思います、史実に基づいた物語になっていますが、それでいて、かなりの研究と調査の裏付けが伺えます。 | ||||
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感動しました。 手許に残したい読み応えのある一書です。 読書力を増して、後年に読み返したいと思います。 | ||||
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日蓮に仕えたひとりの若者が、日蓮の目となり耳となって、他国侵略(元寇)の目撃者となり、再び師のもとに戻るまでの人生を描いた歴史小説。 帚木蓬生さんの歴史小説では、他の人に仕える、低い立場の無学の人が主人公として据えられる。彼らの苦難が、国の利益になったり、国難を救ったりするのだが、主人公達を動かしているのは、ただひたすら師の役にたちたい、という一点だけである。 その愚直な思いは、生きる上で一番大事なことを、読者に思い起こさせてくれる。 最終章の後半は、泣きっぱなしでした。 | ||||
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OK | ||||
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面白かったです。オススメです♪ | ||||
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予想した通りの期待に応えてくれた一冊でした。 下巻を早く購入したい。 | ||||
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日蓮の生涯に、耳目となったただの人の視点で書かれたもの、元寇の役が後半の主となるが、対馬や隠岐の悲惨さは、中国や北朝鮮の侵攻が有れば?と思わせる展開でした。 | ||||
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見助という、日蓮を慕う人間の一生を描いた作品です。 ただ、鎌倉好き野人間としては日蓮ゆかりの地を巡ってみたくなる作品でした。 他の方もおっしゃってますが、特にラストでは涙なくては読めません。 昔の日本人は本当に純粋だったんだなあと改めて思いました。 また、今でこそ東京から九州へは飛行機で直ぐですが昔は何日も何十日もかけて歩いて、あるいは船で行くしかなかったのですよね。 本題からはそれますが苦労が偲ばれます。 | ||||
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栄屋のたえさんが、「ここが私の戒段」感動しました。我が家が私の戒段 | ||||
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帚木氏の単行本はほとんど読んでいます。 今回、題名を見たときは「元寇」の話かと思い、上巻を読んだ時は日蓮上人の話かと思って読み進みました。 しかし、下巻の後半の日蓮と見助の情愛が切々と綴られた手紙は涙なしには読めません。 主人公の見助が人の嫌がる仕事を進んで引き受けたり、文字を覚えて行く姿は、「国銅」の国人を彷彿とさせました。 おススメです。 | ||||
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