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ブラックバード
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ブラックバードの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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発作的に起こした銃乱射現場から連れ去った少女と中年殺し屋の生活。 評判が良さそうなので読んでみたが、平均以下のデキだった。 まず主人公の殺し屋がタマゴアレルギーという設定が、ストーリーの発端になっているのだけど、これがとってつけたような設定で作為むきだし。その後のストーリーも抽象的で、プロらしくない立ち居振る舞いでがっかり。 文章に凝るあまり全体を見失った感じ。 ラストも結局なんだったのか。 お薦めはできない。 | ||||
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「ブラックバード("Blackbird")」(マイケル・フィーゲル ハーパーBOOKS)を読む。 予備知識なく前半は、スリラーだとばかり思って読んでいましたが、違っていました(笑)。「レオン」+「ニキータ」を期待して、或いは「悪党パーカー」がクレアとの間に生まれた非嫡出子を悪党の子に育成するような(笑)ロード・ノベルだとばかり思っていましたが、カバー写真からの私の勝手な思い込みでした。 D.C.にて、致命的な「卵」アレルギーの中年の殺し屋(笑)が、ある事をきっかけにその時8歳の女子を掻っ攫います。殺し屋、エディソンは、Xチャンと呼ばれる少女を連れて、合衆国を転々としながら老いぼれていきます。物語の舞台は、ワシントン、バッファロー、サンフランシスコ、シアトル、そしてコロンバス、オハイオ。多くの仕事仲間とイリーガルな仕事をしながら、Xチャンを仲間に引き込み、そしてそれなりに滅茶苦茶な事件が起きますが、かと言ってそれほど大したことが起きるわけでもありません(笑)。ただただ二人は逃げまくります。2008年から2018年までの惑いの10年。二人の主人公のモノローグによって交互に語られるストーリーは、いつものようにこれ以上は書けません。 メドウラークは、マキバドリのことだったのか?大いなる力(ハイヤー・パワー)が自分を助けてくれる?人は泳ぐことで泳ぎを覚えるんだ。赤い羽を持つ黒い鳥が正時を知らせる歌を歌った時。 アメリカ合衆国のある時代、ひとりのアノニマスがもうひとりの年若いアノニマスに力を継承しながら、そうすることによって一方は老いさらばえ、より「私らしく」なったアンチ・ヒーローの物語。サイコパスがサイコパスを育成する物語なのかと思えば、<情>など欠片もないこの世界の中で唯一伝えることができる"何か"と居場所を探るための物語だったのかもしれません。そして読者は、(読者の共感を度々拒否してしまうような)抑制された会話と物語展開によって、IDを失いながらも生きていかなければならない現実社会と「自分はいったい何者なのか?」という永遠の問いかけに向き合わされることになります。 「おまえは千ドルが大金だと思ってる、そうだろ?」わたしはうなずいた。(Kindle の位置No.4144-4145). 千ドルが大金だと思えなくなった時、少女は美しい女性に成長します。まるで「レオン」のマチルダが現在のナタリー・ポートマンに成り代わるように。 | ||||
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