裏切りのシュタージ



    ※タグの編集はログイン後行えます

    【この小説が収録されている参考書籍】
    オスダメ平均点

    0.00pt (10max) / 0件

    0.00pt (10max) / 0件

    Amazon平均点

    3.00pt ( 5max) / 1件

    みんなの オススメpt
      自由に投票してください!!
    0pt
    サイト内ランク []-
    ミステリ成分 []
      この作品はミステリ?
      自由に投票してください!!

    0.00pt

    0.00pt

    0.00pt

    0.00pt

    ←非ミステリ

    ミステリ→

    ↑現実的

    ↓幻想的

    初公開日(参考)2020年08月
    分類

    長編小説

    閲覧回数661回
    お気に入りにされた回数0
    読書済みに登録された回数0

    ■このページのURL

    ■報告関係
    ※気になる点がありましたらお知らせください。

    裏切りのシュタージ (ハーパーBOOKS)

    2020年08月17日 裏切りのシュタージ (ハーパーBOOKS)

    ベルリンでロシア大使館職員が殺害された。 同日、スイスの高級ホテルで暮らすマルクスのもとに差出人不明の手紙が届く。 そこには、東ドイツの諜報機関“シュタージ”が闇に葬った極秘計画、 通称ウォルラスの緊急事態を告げる暗号が記されていた。 30年前、祖国を裏切り名前を捨てた元工作員マルクスはベルリンへ否応なく呼び戻され――。 そこで待ち受けるものとは!? イタリア発、衝撃のデビュー作!(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点0.00pt

    裏切りのシュタージの総合評価:6.00/10点レビュー 1件。-ランク


    ■スポンサードリンク


    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

    新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

    現在レビューがありません


    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.1:
    (3pt)

    <香り>の記憶が、後半で消えてしまった

    「裏切りのシュタージ」(アンドレア・プルガトーリ ハーパーBOOKS)を読みました。イタリアの作家による「ベルリンの壁崩壊」に纏わるエスピオナージュ。
     主なる舞台はドイツ。ベルリンの壁が崩壊した1989年の時系列と30年後の2019年、在独ロシア連邦大使館の参事官が暗殺された事件をきっかけにして、その事件の捜査が開始され、シュタージ(東ドイツ国家保安省)による極秘計画「ウォルラス」の存在が明らかになるもう一つの時系列が、交互に語られていきます。
     「ベルリンの壁崩壊」前後の政治的混乱、主人公たち(マルクスとグレタ)の現在へとつながるシュタージ側での動き、謎の極秘計画、「マジカル・ミステリー・ツアー」、ある精神科医の存在、と散りばめられたパズルの欠片が不穏なまま次々と提示され、少しずつ嵌まっていって、次第に物語が収斂していく前半はとても魅力的でした。しかしながら、後半は「ご都合主義」が目につくようになり、あまり感心できる内容ではなかったと思います。
     シュタージの工作員、マルクスとグレタの深い関わり合い、事件を捜査する州刑事庁副隊長・ニナの存在と彼女が背負う「過去」がこの物語に深い陰影を与えていて、味わい深い側面もあり、"サーカス"に対しての「ロシア」側の役割もまたちょっとしたサプライズを生み出していたりもするのですが、いずれにしても「シュタージ」の存在という史実の重さの前で、あたかもIMAXのモブ・シーンで始まった映画が、製作費の少ないNetflix映画にスケールダウンしていく過程を見るようで、<面白くなくもない>まま結末を迎えることになります。
     「アイ・アム・ザ・ウォルラス」(ビートルズ)が聴こえ、東ドイツの諜報機関の解体とソビエト連邦の終焉が踊り、ある<香り>に関して刻まれた少年の記憶が、後半ではついには消えてしまったような気がします。
    裏切りのシュタージ (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:裏切りのシュタージ (ハーパーBOOKS)より
    4596541418



    その他、Amazon書評・レビューが 1件あります。
    Amazon書評・レビューを見る     


    スポンサードリンク