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死にがいを求めて生きているの
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死にがいを求めて生きているのの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 1~20 1/2ページ
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どんな時に読むのが良いのかうまく勧められないが、ふとタイトルが気になった時に自分のタイミングで読んで欲しい | ||||
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生きがい、役割がほしい、自分の存在価値…。未だに悩み、もう抜け出したいという思いも抱えながら、自己否定を続ける日々に何か答えをと手にとった本でした。 結果、答えという答えは見つかりませんでしたが、皆言わないだけで自分だけではないのだなというところに落ち着きました。。 人間関係、対立の背景にある「時代」という、より大きく複雑で掴みづらい要因が「生きづらさ」の正体ではないかというのは自分にとって新しい視点でした。 螺旋プロジェクトに沿いつつも、よくここまで心を抉られる物語を書けるものだなと読み進めるほどに強く感じました。 プロジェクト自体は気に入りましたが、もしそういう枠組み抜きでこの物語を書いたらどうなるのだろうという純粋な興味もありました。 個人的に深く刺さった一冊でした…!!! | ||||
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堀北雄介が、戦う相手を捏造し、目的と手段を見誤り、目標をコロコロ変え空回っているが、自分もそういう時はあるし、何とも言えない気まずさがある。 生きがいがまだ真に見つかっていない自分には心に刺さる小説でした。 | ||||
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順位を付ける事や周りから勝手に決めつけられてしまう事は、やっぱり必要なんだと思った。そうされる事で自分の立ち位置が分かって、喜びだったり怒りだったり反応する事があるから、こんな自分だと分かるものなんだろうと思った。 良くも悪くも関わり合いながら人は生きる。ありのままでいいと言う言葉は、きれいに聞こえるけど残酷に思えて来た。最初から自分の中にちゃんとした基準なんてある訳がないから、競争や決め付けとか周りからの押し付けを奪われて、ぶつかる壁がないから自分を自分と決める範囲や基準が分からなくなって、対立を求めてそこで初めて自分を確認する、それが雄介だったんだろうか。 何だか闇なのか深さなのか分からないけど、終わらない逃げられない辛さで胸が苦しいしお腹がぐるぐるして嫌になる。 死ねないから生きてて、って事は、死にがいを求めてるって事なのかな。中学生の頃を思い出した。そうやって生きてた気がする。 こんな読後感は初めてだ。頭と心がぐるぐる不安で何だか気持ちが悪いけど、読む前よりは明らかに生きる事に対しての自分の感覚が少しだけ広くて優しくなったような。不思議だ。もっと上手くこの気持ちを言葉にできたらいいのにな、悔しい。 読んで良かった。朝井リョウさん、ありがとう。螺旋プロジェクト、いろいろ読んでみたい。 | ||||
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日々の仕事のループから、なぜ何を、皆が多分考えることが導入から、 ああそんな奴いたなぁと物語が加速していく。 そして大人になっても。。。 いい感じに心を抉ってきますが、最後の最後、どうなるのか。 作家の朝井さんの他の作品が読みたくなりました。 | ||||
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読み始めてすぐ、学生時代の頃がよぎり、手を止めたくなったが、止まらないくらい面白かった。 自分がまるで別の人格で本の中にいるようだった。 | ||||
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平成時代、親子でオンリーワンの呪縛に息苦しさを感じ、何者かに成らねばと自分の人生にカウントダウンする我が子の姿と登場人物が重なって見えました。海山伝説の形をとっていても底には朝井リョウがしっかり流れていると思いました。 | ||||
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生きがいが無くても、意味が無くても、誰かとつながってしまっている。絶望の中でも生きるしかありません、救いはないようであります。最高の一冊。 、、、最後の2ページはある意味ホラーを感じました笑 | ||||
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どうして人は生きがいを持たなければいけないと思ってしまうのだろう? それは他人との比較があるから。何かに夢中になっている時私はそれを楽しいとすら思っていない。楽しいとかこれは生きがいだとか思った時点で、それは少し離れた目線になる。自分で自分を評価する目線が生まれる。だから人は他人と自分を比較することになる。そしていつしか、その視点は自分の夢中よりも意味を持つようになる。大切になる。そうしてそれを他人に評価されたりなんかすると、ますますそれは暴走し肥大する。 夢中になっていたものなど、そもそも夢中というぐらいだから中身などない。でもだからこそいいものなのに、それは他人の視点から見れば意味のないものに思える。だから他人(他人という名の自分の視点)から評価されそうなものを人は選び取るようになる。 でもそれは結局長続きしない、満足できない、夢中になれない、だからまた別のものを探す、、、永遠のループ。 なんて苦しいんだろうと思う。 この本はそのような問いに真摯に向き合っているように思える。 私はこの本のコンセプトなど全く知らず題名に惹かれて読みましたが全然問題なかったです。 | ||||
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人生の意味について深く考えるきっかけをくれる物語。 その答えは、この本には書かれていないんだけど。 答えが出ない問題に向き合うことが、人生の意味なのかもしれませんね。 | ||||
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気に入りました | ||||
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『どうしても生きてる』を読んだ後からの、この本。 浅井リョウさんの本はメンタルがえぐられるので、健康な時に読むのを全力でおすすめ。 自分に向き合いたい、競争を知らない若者よ、この本を読んで一日寝込もう。 そして立ち上がろう。 男性の友情ってのも、いろいろねじくれてることもあるんだなぁと思いました。 序盤で出てくる看護師が、終盤の方で言う台詞の空気読まなさがたまらないです(いろんな意味で) 螺旋プロジェクトについてはよく存じませんが、海族山族絡ませない方が、物語として良かったと思うので、星4つ。 | ||||
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螺旋プロジェクトの一作ですが、 浅井リョウさんはこのプロジェクト、鬱陶しく思ってたんじゃないのかな?w 途中、「海とか山とか関係あるか!」って切れ気味に投げ出してるしw でも伝えてくるメッセージは相変わらず鋭い。 世間を捨てたつもりになってもそれは世間ありきの行動だし 興味ない振りをしてもそこにいるだけでその他大勢として巻き込まれてしまう。 どうしたって逃げられない。世間と繋がってしまっている、人とのつながりを良きことではなく、諦め・絶望として描いていたのが新しかった。 その中で、自分の中のどうしようもない嫌悪感とも戦いながら、それでも圧倒的他者を理解していくことの必要性を説いていました。 そして何より、生きる目的がない人が到達する死にがいという発想。当てはまる部分があるだけに、胸に刺さりました。 | ||||
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読後にこの作品が螺旋プロジェクトという企画物と知りました。 朝井リョウさんの小説は初めて読みましたが、すっごくおもしろくて引き込まれました。が、ラストでまさかのオカルト系?!展開でびっくり。それはそれでおもしろかったです。 私の生きがいって何だろうと考えてしまいました。でも生きがいに囚われていると苦しそう。いい意味でテキトーに楽しくやっていきたいなぁ。 | ||||
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読みながらうすら寒い思いがした。私は祐介の気持ちが痛いほどわかる。 平成生まれの若者には「祐介」が沢山いる。 SNSで発信し続けていなければ不安で仕方なく、人と競争・批判することでしか自分の価値を見出せない。 「ナンバーワンよりオンリーワン」「みんな違ってみんないい」 素晴らしい言葉だと思う。素晴らしい言葉だと思うけれど… それは一人一人が自分の生き方と真正面から向き合わなければならないことを意味する。 大学、恋人、結婚、子ども…「ふつう」に生きていくことがもはや私たちには難しい。 登場人物たちがあがく姿は自分や周りをそのまま言語化されたものだった。あまりにも身近すぎて息が詰まるくらいだ。 著者は未来に希望をもたせる?あるいは未来も彼らが戦い続けることを意味するような終わり方をしていたが、ややあっけない感じがした。 | ||||
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初めて朝井リョウさんの作品を読みました。 本屋さんで手に取らず、あわてて注文したので届いて本の厚みにまず驚きました。 若い人が書いた、という勝手な思い込みで、60代の私には最後まで読み終えるか、体力も心配になりましたが、結果は一息で飲み干しました。 読み終えたのには、作戦がいくつか。 ひとつには人物ごとに章がわかれていること、ふたつめにはキーワードが繰り返し出てくること、登場人物が一部マンガ的?ではあるけれどとてもよく書かれていること。 なによりも、終盤の病室までにいろいろな人間関係のからみが見事にほどけてくるあたり、これほどの長編なのに冒頭のくだりがつい先程のことのように思えるのは、作者の力量の素晴らしさと思います。 「まわりが変わっていくのに変わらない」その裏返しは まわりは変わらないのに自分はこんなに、なのでしょうか? 最後のページで救いが見えましたが、まだわからないままです。 | ||||
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螺旋プロジェクト第一回配本がこの朝井リョウの「死にがいを求めて生きているの」、「桐島、部活やめるってよ」に勝るとも劣らないキッチュな題名だが、内容は、螺旋プロジェクトで担当した「平成」という時代の、なんとも言いようのない閉塞感の中で生きる若者を描き、出色の出来栄えであった。 この登場人物たちは、平成の世の中だけあって、戦争(兵役)もないし食うに困るようなことはない。でも高度成長期〜バブル期を経て訪れた、競争や対立を無理に押し隠したなんとも言いようのない閉塞感の中で生きている。 例えば運動会の棒倒しの禁止しかり。 テストの成績順の貼り出し取りやめしかり。 神輿担ぎが男なら当たり前、女なら褒められる、それってあり?という男側の不満感しかり。 競争社会からのドロップアウトを(不都合な真実は隠して)美化するマスコミしかり。 そのような空気感を巧みに物語る中で、真の主人公である二人の男性、南水智也と堀北雄介の、小学生時代から、中学、大学と成長していく姿が描かれる。 登場人物の語りの中で徐々に明瞭となる二人の性格と人生観の違いを丹念に追いかける緻密な語り口も見事なら、冒頭頭部外傷により植物状態となった智也を雄介が毎日のように見舞う、その“歪な真実”を終盤から最終章にかけ一気に暴いていく剛腕にも舌を巻く。 さらには、お約束の「三つのルール」がきっちりとはめ込まれており、プロジェクトの一番バッターとしては出色の構成。あえて文句をつけるとすれば、そのルールである、「海族」と「山族」の対立を「歪な真実」の根幹にもってこなければならず、この作品の方向性が最後に大きくブレたのが誠に惜しい、と思った。 | ||||
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前半をさっさと読んで後半を読んでほしい。展開の加速度がすごい。登場人物の個性、性格、事情はよくあるものだと思うけど、最後のあたりは読む手が止められなかった。続きが気になるので、螺旋プロジェクトの他の本も読みたくなった。 | ||||
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競争をなくし、序列化をなくし、フラットな社会で自分らしく生きる… 平成の最初の10年がそのような方向へ向かった時代だとすれば、残りの20年はそれが儚い夢で逢ったことが露わになった時代です。 結局、人間は自己のアイデンティティを他者との差異の間にしか見出せません。 「建前」上(あくまで建前です)フラットになったがゆえに、日本人は自己を見失い、喪失した自己を取り戻すために一層他者との差異を嗅ぎまわるようになりました。 そして、差異を見出してはことさらに騒ぎ立て、自己を正当化するようになりました。 この本には、そんな日本の息苦しい今という時代が鮮やかに描かれています。 今の日本を見事な切り口で切り取っています。 智也と雄介を中心に、その周辺の人々。 その誰かに、誰もが自分と重なる部分がいくつも見いだせるのではないでしょうか。 自分を省みずにはいられなくなります。 そんな力を持った一冊です。 | ||||
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平穏な、 平成 という時代に生きた私たちは、どんな苦悩になやまされたか、著者の言葉が、私の心を大きく揺さ振った。最終章の、主人公の一字一句は、著者がもがきながら自身の頭で答えを探し出そうとしていたように感じた。感動…。 | ||||
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