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ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3



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ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3の評価: 4.89/5点 レビュー 9件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.89pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(5pt)

やっと✨

文庫化を指折り数え待っていました
続編もお待ちします
ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3Amazon書評・レビュー:ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3より
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No.8:
(5pt)

今日の日本国内の大学教育の惨状を反映

旺文社の資料によれば、2021年4月の学生募集を実施した日本国内の大学数は788校。
そのうち、「THE世界大学ランキング日本版2021」の対象校は、国立67校、公立44校、私立167校の計278校のみ。
東進ハイスクールの『2022年度版 新 大学受験案内』に掲載されているのは185校。
日本の大学の大半は、国際的な評価基準で「教育力」を評価するに値せず、東進ハイスクールに金を払ってまで進学するような値打ちも無いのだ。
そう思いつつ、「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」シリーズを読むと、笑えると言うより空恐ろしくなってくる。
実際、友人知人の大学教官に聞く、関西圏のFランク私大の学生の質は、惨憺たるものがある。
経営安定のため指定校推薦でかき集めた学生の質があまりに低いため、「SPIテストセンター頻出の計算問題をマスターさせ就職活動を支援する」名目で、公文式の算数から教え直しているのが実情なのだ。
近畿大学文芸学部教授でもある著者の見た大学生の姿が、この作品に反映されていると見て良いだろう。
実に恐ろしい。筒井康隆の『文学部唯野教授』およびそのサブテキスト以来の傑作である。
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No.7:
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とても良かった

とてもいい
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No.6:
(5pt)

斜め上からのギャグが冴え渡っている

セミを食って生きている最底辺大学教員クワコーが、メタメタに翻弄される貧乏自虐ミステリーが、より一層パワーアップして帰って来た感じ。着ぐるみの中の人としてクワコーが奮闘する表題作も面白いが、無料食材キノコをめぐって学内闘争に巻き込まれる「地下迷宮の幻影」がバカバカしくて最高だった。特にモンジ君の教育勅語に関するパネルディスカッションのリハーサルが白眉。  一応ミステリの形式を取っているが、実質的にはクワコーを初めとする、妙にリアルだけどぶっ飛んだキャラクター小説。くだらない細部にこそ真価が現れるコメディで、斜め上からのギャグが冴え渡る本作は最高評価としたい。
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No.5:
(4pt)

いつの間にか買って読んでしまう

ぼくは、この人のこのシリーズをなぜ読み続けているのだろう・・・、と思いつつ、出れば買って読んでしまう。

困ったことだ。

この著者の幻想的かつミステリアスな作品は好きだし、もちろんすべて読んでいる。

『ウランバーナの森』のようなユーモアの入ったファンタジーも好みだ。

しかし、下流大学のダメダメ准教授を描いたこの小説のどこがいいのか、まったく言語化できないのである。

それなのに、気付いたら、読んでいるのだから、本当に困ったことなのである。
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No.4:
(5pt)

シリーズも3作目、新キャラも登場

読めば面白いことはわかっていたので、購入してだいぶ寝かしてから読んで見た。ところどころ漱石風の文章が挟まりつつ、たらちね大でのクワコー先生の生活と冒険が綴られる。相変わらず個性豊かな文芸部の面々が楽しい。最近の大学の状況を知る関係者には、ほろ苦い話題も多々。理事会と教授会の派閥抗争、文科省の指導、オープンキャンパス風景などなど。ゆるキャラの巻ではみうらじゅん先生も登場。大学コンサルとしてなんと”ペネッセ”も登場。著者は近畿大学勤務なので、その辺りはリアル。
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No.3:
(5pt)

どこまで体験しているのだろうか?

このシリーズの奥泉先生ははじけまくっています。それにしても蝉とかザリガニとか奥泉先生は本当に食して書いているのでしょうか?
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No.2:
(5pt)

これは面白い

ミステリーではあるのですが、それぞれの文章自体が楽しく読めます。

面白さが濃縮されている小説、というところでしょうか。(読点の使い方が著者と違いますが)
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No.1:
(5pt)

異化効果の実践

脱力系ミステリという括りに間違いはなく、ゆるテイストを存分に楽しむことができる。唯一の男子学生モンジの語りを引用する。

「キョーイクチョクゴって、自分的には初見参ということ、チョクゴデビュー? そんな言葉ないってか。んでもって、いまはじめて見て聞いて、何か疑問? てか、カイギ? って、べつにディスり方向じゃなくて、ちょっと聞きたいっていうか、いいスかね?」

これは「地下迷宮の幻影」の一場面から採った。新着任の教員と学生との公開シンポジウムのリハーサルの場面である。全編ゆるミステリの枠を外れないので安心して楽しむことができるが、こういう形で教育勅語批判あるいはベネッセ批判を盛り込む手腕はさすが理論派の奥泉テイストだ。異化効果と書いて、ギャップ萌えと読めばよいと知った。

というような理屈は後付けです。漱石に学んだ著者の高踏漫談を楽しむことができます。「我が輩は猫である」が好きな人向け。
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