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ポルシェ太郎
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ポルシェ太郎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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ポルシェを起点としたジェットコースターのような読み応え。いい感じで没入感があり楽しめた。ストーリーとしてはありきたり。 | ||||
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ひょっとして出版者から提案された企画物ではないだろうか。ポルシェの所有者や興味を持っている人々が購入する可能性は高い。私も乗せられた。 ポルシェの取材というかインプレッションについては十分自分で運転し、女性も乗せて反応を見たのだろう。ほぼ的を得ているように思う。ポルシェ乗りの心情を捉えているところもある。 この作家の本は初めて読んだが、非常に読みやすかった。芥川賞作家の文体はこだわりがあって読みにくく、返って印象に残るのものだが。それが企画物じゃないかと思った所以だ。 物語は分かりやすく、あちこちにリアリティらしさや危機感の山場もあり、小説として私は面白かった。ポルシェ乗りとしてはストーリーよりも車をもっと突き詰めた表現が欲しかったが、それは無理というものか。 | ||||
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図書館で借りて読み、よかったら購入しようかなと思ってましたが、購入はしないことにしました。 適当ですが、感想を。 いわゆる青春小説なんだと思いました。 主人公が35才。そうなんだ、現代の青春って35才なんだという発見ができました。 この小説の20才周辺の登場人物たちは、皆搾取され、それに甘んじている。 35才の太郎だけが、悩み抜き青春を謳歌しているとも言える。 現代において、精神年齢はここまで下がってきた、ということを感じさせてくれる本でした。 | ||||
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若い女の子を集めて、お金持ちの飲み会へとセッティングするギャラ飲みなどの、 富裕層のコミュニティーの雰囲気などで、 藤原竜也主演のドラマ新しい王様を思い出させられた。 主人公の太郎の行動には、共感を感じつつも嫉妬も感じ、 太郎が危うい世界に踏み込もうとして行くので、失敗すれば良いと思う気持ちで、読ませられた。 高級スポーツカーに乗っているいい歳のおっさんをディスりまくるので、 ポルシェに乗る頃には禿げるだろう自分の事も、嘲笑われているかのように感じる。 スズキから告げられる、思いもよらぬところの深い関わりとは何だろう?瑞恵の事なのか? | ||||
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本作のような作風の小説まで、オチがないだの、伏線が回収されていないだのと非難されてしまうのだから、売れっ子作家とはいえ商売は難しいものだと同情してしまう、 もし伏線を回収しオチをつけることをあらゆる物語なり表現全般に課するなら、ミステリ以外の物語は不必要になってしまうと思う、 TVドラマ「相棒」や類作がヒットし続け、「2001年」のような作風の映画にまでミステリ解釈がはびこるのも仕方がない時代になってしまったとも思う、 雑誌リンネル7月号で本書が著者のコメント付で紹介されており、面白そうなので読んでみた、 それというのも、私も作者(つまり主人公)とまったく似たような経験をしたことがあったからである、 90年代半ばの何時だったかのある夜、信号で停車していると隣にえらくブレーキ性能の優秀な車が停車した、 急ブレーキをかけているのに車体がまったくぶれずにまるで車体の外から制動をかけたように静止したのである、 車種はなんだろうと右に顔を向けるとポルシェ911だった(たしかカレラだったと思う)、 おっ!さすがポルシェ、と一瞬思ったのだが、ドライバーが本作で話題になっているキャラクタと同じタイプの中高年だったのである、 ポルシェを乗り回してみたい気持ちはその遥か以前からもっていたが、ドライバーを見た瞬間以降が本作主人公とはまったく異なるのだった、 つまりとつぜんポルシェに対する所有欲か願望が霧散してしまったのである、 かのドライバーのスーツが一目で安物とわかることも原因していたと思う、 時間帯からして納車に向かう車とは思えず、安物のスーツを着てポルシェに乗る中高年男子はオーナーに違いなかった、 その後信号が変わり車を走らせながら、とりあえず頭金はあるし、月々いくらまでならどうにか負担できるから、ほかをぜんぶ我慢すればどうにか買える、などと考えたこともあった自分を恥じてもいた(時代はバブルの後始末の頃のことだ) ちょうどポルシェのエンジンが空冷から水冷に変わるタイミングだったこともあり、私にとってマシンとしてのポルシェの魅力がゼロになってしまった、 人の気持ちとは面白いものだが、似た経験から作者は小説として売り出せるだけの作品をまとめるのだから、やはり創作力のある人は偉いものだと感心してしまう、 かつて五木寛之がある特定車種に対して性的な興奮を覚える男を主人公にしたことがあったが、本作で語られるのが車をメインにした強い自己承認欲求であることに強烈な時代差も感じてしまう、 そう、雑誌ポパイ以降のカタログ世代を経過した結果としての現在のネット時代、 特にSNS普及以降の若い世代の興味深い生態を面白おかしく綴った小説だと思う、 リンネルの記事で作者が本作の核のようなことを的確に述べているので引用しておく、 「憧れや欲望があるのに,叶わないから最初から無いように振舞う-諦めからくる”悟りもどき”ってすごく胡散臭い気がします。とことん欲望を追求して、きちんと体験して。そういった人じゃないと僕は信用できない。俗にまみれる、まみれようとする時期を経ないと、人間って”解脱”できないと思うんで。」 どうです、本書を読みたくなったでしょう、 とことん追求するのは小説の中だけでもいいように思うが、現在はびこるポリティカル・コレクトネスに縛られた自己承認欲求が行き着く果ては、作者ならこれからより面白い物語にまとめるだろうと思う、 以下蛇足、 車は日本の主要産業であり、若い世代の車に対する熱が冷めつつあるとはいわれながらも、家の次に高額なだいじな商品であり続けることは未来永劫変わらないだろう、 結果、車に関する都市伝説の類は昭和のマイ・カー普及時代から繰り返し語られてきた、 最近連続して起きた悲惨な車の暴走事故が同じメーカーの同じ車種であることもきっと将来都市伝説になるに違いない、 最近気づいた面白いことのひとつ、 近所に家を新築した三十代夫婦はそれぞれ車を持っているが、どちらもいわゆるキリ番号なのである、 一台は四桁が同じ数字、もう一台は二桁が同じ数字の繰り返し、 夫婦でキリ番の車を持っている家庭ならいたるところで目にするが、その家が面白いのは、訪ねてくる車もすべてキリ番号なのである、 類は友を呼ぶとはこのことなのだろうが、彼らはキリ番の車を嘲笑する層がかなり存在することは知らないのだと思う、 新築の家に新車を二台並べているかの夫婦の家計がぎりぎりであることは、彼らの服装が粗末であることから一目瞭然だ、 ぎゃくに、服にまで金をかけていない分、健全なやりくりをしているとも評価できるかもしれない、 年収が若くして8桁台になりながらたくわえがまったくない層がかなり存在するとネット上で話題になってからもう一世代が過ぎている、 バブル期ころまでは確かに存在した素朴な欲求・欲望実現と自己承認欲求に染まった現在の欲のあり方は何か異なるような気がするが、作家能力に欠けた私にはその先の展望にもやがかかったままだ、 | ||||
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起業して間もない男性がポルシェを買い、人生の浮き沈みを味わう話。話自体はよくある展開だけど、ポルシェが好きな人が読むと結構面白いと思う。 高級車に乗っている人はブサイクなオッさんが多い、などオーナーが読むと怒りそうな表現も多々あったけれど、ポルシェを買ったことで得られる高揚感や運転している描写、中古車の差額の話などはリアルだと感じた。 でも買うときのお金の話や、SNSのいいね!の数など、ちょっと非現実かな?と思う箇所も。残価設定ローンとか出てきたらもっとリアルだったかな。 ポルシェ乗りの人が読むと、ツッコミどころが多そうな気がしました。 | ||||
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