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幸運の逆転
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幸運の逆転の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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軽井沢もののひとつ。『仮面舞踏会』のような軽井沢の美しさはない。相変わらずの出だしのくどさは横溝の長編ものならでは。それでも読者も一緒に悩ませてくれるストーリーは他の有名作品とも引けを取らない秀逸さを感じる。情景描写も人息を感じるリアリティで好きだ。あえて欠点とするなら登場人物の作り込みや関係性が他の作品に比べて薄く、粗いことだろうか。それでも、全ての登場人物がそれぞれに個性を得て動く様を見れば大したことはないだろう。 | ||||
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横溝正史の作品だが金田一耕助は出てこない。 では、誰が探偵なのか。由比耕作という探偵小説雑誌の編集者が物語のキーマンだが、どうも探偵役ではないようだ。 物語を読み進めると途中から登場する白井三郎という人物が謎を解いていくような雰囲気になる。しかし、登場にあたって語られるキャラクターの説明では不気味な男でおよそ共感を得にくい。だから読者は登場人物の誰にも犯人の可能性を感じながら読み進むことになる。シリーズ探偵に馴染んだ横溝作品では面白い経験を味わった。 物語は2部構成で、前半の軽井沢ではタイトルになった「呪いの塔」という迷宮(寂れた観光施設)を主舞台に展開する。それがオドロオドロシイ作品ムードをうまく醸し出している。 後半は舞台を東京に移すが、ちょっと残念なことにこのムードが冷めてしまう。謎解きがはじまるのだからやむを得ないのだろう、とは思うものの少し寂しい。 | ||||
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