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幸運の逆転
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幸運の逆転の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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軽井沢もののひとつ。『仮面舞踏会』のような軽井沢の美しさはない。相変わらずの出だしのくどさは横溝の長編ものならでは。それでも読者も一緒に悩ませてくれるストーリーは他の有名作品とも引けを取らない秀逸さを感じる。情景描写も人息を感じるリアリティで好きだ。あえて欠点とするなら登場人物の作り込みや関係性が他の作品に比べて薄く、粗いことだろうか。それでも、全ての登場人物がそれぞれに個性を得て動く様を見れば大したことはないだろう。 | ||||
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金田一耕助の登場しない横溝作品。放射線状に入り組んだ階段という迷路が事件の舞台であり、登場人物は誰もかも曰くありげな人物ばかりという外連味溢れる作品なのだが、肝心の迷路階段が実際にはどのような形状であるのかが分かりにくいので、事件の様相を思い描くのに苦労する。殺人にしてもかなり無理がある手段が使われていて納得しがたいものもある。真相の背後に横たわる「作家の秘密」には高い評価を与えられるとは思うのだが、物語の構築としてはむしろ平凡すぎる。 | ||||
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横溝正史の作品だが金田一耕助は出てこない。 では、誰が探偵なのか。由比耕作という探偵小説雑誌の編集者が物語のキーマンだが、どうも探偵役ではないようだ。 物語を読み進めると途中から登場する白井三郎という人物が謎を解いていくような雰囲気になる。しかし、登場にあたって語られるキャラクターの説明では不気味な男でおよそ共感を得にくい。だから読者は登場人物の誰にも犯人の可能性を感じながら読み進むことになる。シリーズ探偵に馴染んだ横溝作品では面白い経験を味わった。 物語は2部構成で、前半の軽井沢ではタイトルになった「呪いの塔」という迷宮(寂れた観光施設)を主舞台に展開する。それがオドロオドロシイ作品ムードをうまく醸し出している。 後半は舞台を東京に移すが、ちょっと残念なことにこのムードが冷めてしまう。謎解きがはじまるのだからやむを得ないのだろう、とは思うものの少し寂しい。 | ||||
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互いに不満を抱えつつも、銀婚式目前まで平凡な夫婦生活を営んできた、ジェフとスーザン。 ある日、スーザンが何気なく買ったサッカーくじが大当たり、巨額の賞金を手にする。 そこから徐々に歯車が狂い出す。 授与式のインタビューが新聞に載ると、二人は有名人になってしまい、転居を余儀なくされる。 それまで主婦として夫のサポートに専念してきた妻は、慈善活動に精を出し、表に出ることの快感に目覚める。 やがて互いに秘密を持ち、裏切り、これまで押し込めてきた不満が噴出、相手の破滅を密かに望むようになってゆく。 そして、愛も仕事も失い、自暴自棄になったジェフは、恐ろしい計画を企て、実行に移していく。。 些細なことから絶望的なまでに狂って行く人間関係の恐ろしさ、最後まで何をしようとしているのか読めないジェフの企み、いずれもミステリーとして秀逸。 しかし彼の心情、行動には、どうにも共感は出来なかった。 | ||||
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