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信長の原理
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信長の原理の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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少し本のタイトルに掛けてみました。 日本の歴史小説は司馬遼太郎作品をどう捉えるかによって変わると思う。つまり司馬遼太郎に作り上げられた歴史上の人物像を肯定して書けば「本格的歴史作品」。対して反対の性格を持たせれば「誰々の新たな人物像を描く」。 その定義で見ればこの作品は全くの「本格的」歴史小説です。 つまり司馬遼太郎の歴史観・人物像を一歩もはみ出すことのない「正しい信長」であり「正しい光秀」です。 作者が知った働き蟻の定理を信長に当てはめたことは良い着眼だとは思います。 | ||||
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働き蟻の2割はサボる、の話は以前に話題になったのでそこからヒントを得た作品なのかも。人を使うということをビジネスライクに見ればこうなるし、信長の苛烈な性格にあてはめてみたということはおもしろい。そして、信長配下の武将各自の思いを独白のようなページでいれていることが構成の面白さを続けている。歴史書ではないので時間経過をうまく飛ばしている形も軽快である。 でも最後の最後に明智光秀が謀反に至る部分は陳腐。また最後に信長が”気づく原理”もありきたり。それまでに盛り上げていた内容からすると、拍子抜けした最後で尻すぼみだった。 筆者は「光秀の定理」を書いている。「信長の原理」で秀吉、家康を書き出している以上(内容は中途半端で止まっている)、今後、秀吉と家康についての作品も出すのだろうか。そうなることがこの時代の武将を描いた”作者の原理”であろう。秀吉、家康に当てはめることのできる、ルールや原理、定理が見つかるといいですね。 | ||||
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伝記とか歴史小説などは事の詳細を知らせながら人情描写などを加えていくと思いますが、この作品は人情描写が多く、時代背景が淡々すぎて、文章を読んでいてあまりスピード感のあるイメージがしにくいものでした。あのネタでひたすら引っ張るのは無理があるのかなーと個人的には思ってしまった作品です。 | ||||
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以前読んだ『光秀の定理』の続編になる。 この作者の小説だけに、描写は迫力がある。 ついつい引き込まれそうになる。 が、ダメなのである。 この本の題ともなっている「原理」が、である。 この原理とは、いわゆるパレートの法則とも呼ばれるもので、どんな社会でも2:6:2で、先駆的なもの、フォロワー、怠け者に分かれるという、あれである。 しかし、これは原理でも法則でもない。 経験則のようなもので、どんな条件でもそうなるというものでもない。 ところが、本書では、若いころに蟻の振る舞いを観察し、実験して、その法則に気づいた信長が、その世界観の根底に置いたという設定となっている。 しかも、もっと単純化して1:3:1とし、5人いれば必ず1人は怠けるというところまで法則化する。 しかも、小説の途中からは、怠けるだけでなく5人に1人は必ず裏切るに変わっていくのである。 この原理が本作の中心に置かれているので、その他の描写や着想がどれほど面白くても、やはり引き込まれることはない。 ただ本作は、他の信長本などには多用されている、豪商の前田家が梁山泊のようになっていて、蜂須賀小六などが信長を助けて活躍するというエピソードは全く使われていない。 先日読んだ中川右介『歴史を動かした「偽書」』で知ったことだが、これらのエピソードは偽書とされる前田家文書に記載されている。 それを、垣根涼介は用いていないということである。 まだ、信長本はいくつか買い置きがあり、これからも読んでいくのだけれど、そういう視点から見るのも一興かもしれないw | ||||
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「1:3:1」=「できる人:普通の人:できない人」という「信長の原理」。 今の人間社会にも当てはまるなあ。 こわいこわい。 | ||||
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「光秀」と並行で読みたくなった 後でやろう 「そこそこ恥ずかしくない」序列でいたい。 ↑って物凄く共感。抜きん出たい訳ではなくて、抜きん出られてると思うほどの器量もなくて、でも肩身狭くなるトコじゃやなんだよなあ 楽しく読みました | ||||
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内面を重視したこういう書き方の信長は初めて読んだが、いまいち共感出来ない部分が多く個人的には微妙だった | ||||
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つくづく歴史小説ってものは、歴史の事実を書く物ではなく、歴史を素材にしたフィクションなのだなあと思わせてくれる作品。まさか信長のような有名人物でそれを試みるとは思っていなかったので、ちょっと驚きました。 実際にはワンアイデアで書き進められているのですが、こういう切り口も残っていたのかと驚くと思います。 | ||||
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