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ある男
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ある男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全191件 21~40 2/10ページ
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私が愛した人が私と暮らして幸せならそれで良い。 この作家、ツイッターで反日で嫌いだった、がこの小説が面白そうで読んでみた。多方面からの考察で圧倒された。 最後が心温かでホッとした。最後に悲しい思いしたくない。 | ||||
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ぜひ読んで欲しい | ||||
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映画だけでは分からない物語でした。満足の読みごたえです。 | ||||
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十分な高い評価を得ている傑作だから、改めてここで推薦するまでもないと思う。 強いて言うのなら、これは前半から後半になるにかけて加速度的にミステリが面白く、物語が深く、味わいや人の想いが熱くなってゆく作品である。 傑作だった。 | ||||
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ストーリーが本当に面白くて週末に一気読みしました。 人を愛する時、私たちはその人の何を愛しているんでしょうかね。 そんなことを考えさせられる骨太な一作でした。 | ||||
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表現、言葉の選択が自分の心にはピッタリしっくりきて、かなり好き❤️ | ||||
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いやあ、面白かったです。 私は映画をはじめに見て、その後に本を読みましたが、どちらにも固有の面白さがあったと思います。そして両方とも鑑賞してもらいたいです。面白かったです。 ・・・ 主人公の城戸(弁護士)は帰化した在日三世。 見どころは「自分とはナニモノ」かと問わざるを得ない彼の境遇ではないでしょうか。帰化した日本人とはいえ、「元」在日というスティグマは消えることはありません。ハングルも喋れない、名前以外は朝鮮っぽいものは何も持ちえない。しかし、それでも在日というスティグマをほじくろうとする人々がいるわけです。関東大震災100周年である今(物語では90周年)、多くの朝鮮系の方が日本人により、そしてデマにより虐殺されました。その残虐性に悔いた人も少なく、加えてこれを無い物だったと主張しヘイトスピーチを繰り返す団体もいます。 主人公の城戸は、家族も守り自分もスティグマを越えて生きたいと願う一方、常に弱者に温かい目を向けつつ、それでも常に不安感を抱いています。そして、彼のもつ健全な共感・繋がれる力が語のベースを作っているように思えます。そしてそれこそが、スティグマに抗しきれず戸籍交換をした人々へと物語を進展させてゆくのでしょう。 ・・・ 物語のもう一つの頂点は、やはり戸籍交換のトリックと、その周辺にいた関係者でしょう。 「谷口大祐」として亡くなった原誠は、殺人者の子というスティグマから逃れられず、自殺未遂の末、戸籍交換をし、それを家族に言うことなく事故でなくなりました。 事象そのものは犯罪ではありますが、妻や子供にとってはとっても優しいお父さんでした。また事件の全貌を理解した弁護士の城戸にとっては、この原誠は戸籍交換をへて身を偽った4年弱の時期こそが幸せな時間であったと断言しています。 嘘をつかれていた家族は、事実を受け入れるのが非常に難しいことだと思います。ただし、時間を過ごした家族は、背景はどうであれ愛し合った家族、そこにある愛は肌感覚として記憶されています。ここに、アイデンティティとかスティグマとか名前とかを越えた紐帯が「救い」として用意されていると感じました。 対して、人は往々にしてカテゴライズして単純化して人を判断するということも暗にほのめかされています。そして「在日」とか「犯罪者の子」とか単純かつ安易なラベリングがいとも簡単に人を窮地に追いやるという事実。SNSなどが無い100年前からそうした残虐が日本にあった。つまり日本はそうした観点では全く進歩していない可能性が示されます。 ・・・ さて、本作は映画化されており、ベネチア国際映画祭にも出品されています。 私は映画を先に見ましたが、まとまりが非常に良かったと感じました。原誠と彼を亡くした家族の物語が中心で、どのように戸籍交換が行われてかというミステリー味が強い作風に仕上がっていたと思います。原作の純文学的な味わいが、上手にエンタメ系のフォルムに変容していたと思います。 キャストも、主人公の城戸を演じる妻夫木聡さんの人の良い笑顔も、とてもマッチしていたと思います。理知的な美しさを誇る理枝役の安藤サクラさん、大祐のメンドクサイ兄の恭一を演じた眞島秀和さん、原作ではあまり出てこないパートナー弁護士の中北を演じた小藪千豊さんなど、なんというか、原作を読みつつなるほどな、と思える配役でありました。 また、原作(本作)ですと、谷口大祐さんの元カノ美涼との仄かな恋心と、一線を越えてはならないという理性が、ぎりぎりのところでせめぎあっている描写も多く、結構はらはらさせました。 映像では、この美涼という役どころ、「少し疲れて、でも美しく魅力的な女性」という風で、清野菜名さんが演じていました。城戸との仲が「なんとなく」いい感じになる、その「なんとなく」感が上手に演出されていたと思います。 ただ、本を読むと美涼は40代ということです。原作で彼女は、こんなおばさんでもみんな色目を使うと愚痴るのですが、清野菜名さん顔の40代がいたらそりゃナンパされるわな、と本を読みつつ映画を回想し独りごちておりました。 ・・・ ということで平野啓一郎氏による作品でした。非常に面白かったです。 純文学らしいやや衒学的な表現、弁護士の城戸の正義感と裏に潜むスティグマへの恐怖、戸籍交換を行うに至った厳しい境遇にいる人々とその背景等々、非常に面白く読めました。 純文学好きは言うに及ばず、日本現代史、在日関連に興味がある方、はたまたエンタメ好きにもお勧めできる作品です。 個人的には映画で頭の中で筋を構築し、その後原作を読み、物語をより立体的に味わうのがお勧めです。一番応援したいのは夫を亡くした里枝の長男の悠人(中学生)ですねえ。健全に育ってほしいなあ。 | ||||
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小説は30代後半までほとんど読んでこなかったおっさんでも普通に読めました。 「マチネの終わりに」から連続で読みましたが、個人的にはこちらの世界の方が好きです。 小説の内容が現実にあり得るのか分かりませんが、登場人物はきっとこの日本のどこかに居そうな感じがありフィクションですが現実感もありました。 ミステリー小説のようなテンポはありませんが、自分の好きなペースで読めたので不思議な読書感です。 「面白い」とかそういったシンプルな感想や感情はほとんど出ず、ただ登場人物の心理はどうなのだろうと思いながら読む感じです。 「3勝4敗」 とある登場人物のセリフですが、この年になるとそれ位の勝率の人生でも良いのかも思えるのが不思議です。 | ||||
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鑑賞後、平野啓一郎の文庫を買い求めた。 | ||||
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名前を変えることでしか生きられなかった人生。あるいは、名前を変えてまで、生きようとした人生。この書を読み終えて、その二つのもののことを考えました。良い作品です…。 | ||||
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迅速で丁寧な対応、ありがとうございます。思ったより美品でうれしいです。 | ||||
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あまりないことだけど映画と同じ。 読みやすかった。 | ||||
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ノンフィクションでは無いかと思わせるような物語の始まりだった。原誠あるいは谷口大介という、男の半生を城戸という弁護士を通して知る事ができた。それだけで無く、人を愛すると言う事はその人の過去も全て愛する必要があるのか、その人物の人柄に惹かれててしまえば例え過去が全く別物だったとしても、愛することが可能なのか。 | ||||
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昨日まで一緒に暮らしていた人が事故で亡くなった後に全く違う人だったと言う事実から展開される人間ドラマ。愚直な弁護士の調査がその謎を一つずつ解き明かして行くのはとても面白かった。 | ||||
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姉が映画になった作品を見て、興奮度MAX!で絶賛していたのを思い出し、試し読みから本編へ。 根底のテーマは、まぁまぁ重たいものなのに、スイスイと読み進められたのは、きっと著者の腕なんだろうな~。途中、頭ん中で時系列や人物で迷子になりかけたけれど、それも含め楽しめた作品だった。特に情景描写が上手いと思った。(読み応え抜群!!) | ||||
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文才を感じられる | ||||
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映画をみてかなり駆け足感があったので小説で読みたかった。映画の脚本のうまさが良くわかった。 | ||||
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知っている町なので頭の中で思い描きながら読みました | ||||
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他の人間ドラマにはない複雑さ、登場人物が実は誰なのかと物語の展開と、正体を知りたいと言う欲望が複雑に絡み合って物語に入り込んでしまいました。 | ||||
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ある男の死によって明らかになった、戸籍交換をめぐる弁護士の話。 最後、Xの妻と息子が偽りを全て受け入れ?抱き合うシーンは 思い出、戸籍まで偽りだったが愛だけは本当に存在したんだと思わされる。 暗く、寂しく、辛い作品。 表現の豊かさ、著者の趣味が良い。 とても複雑で、重い、文学的作品。 | ||||
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