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髑髏島の惨劇



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【この小説が収録されている参考書籍】
髑髏島の惨劇 (文春文庫)

髑髏島の惨劇の評価: 3.20/5点 レビュー 5件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.20pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(1pt)

最低のカストリ本

最低のカストリ本。

カストリ本とはいわゆる「パルプフィクション」(映画の題名ではないので間違いないように)のこと。
いたずらに扇情的・露悪的な本のこと。
まさにこの小説(って言えるのか?)に捧げるべきは、この蔑称。
あまりの不快さに途中で投げ出そうとして、せっかく購入したからと読み通したが、読後すぐに捨てて、
気持ちの悪さに手を洗わずにはいられなかった。

かつて「小説にはいかなる描写まで許されるか」という、全く生産的ではない論争があったように記憶しているが、
そのような論争を引き起こすに足る、嫌悪感だけが残る最低な小説。
自分でもこのような主張(描写が残酷すぎて出版すべきでない なんて一切思っていません)を良しとはしないが、
あまりにも内容がグロテスクで到底お勧めできない小説。
この本については「読まずに捨てるのがベスト」としか言えない。

あらかじめ「こういう方法で惨殺できる」イメージがあり、それに見合うように小説を組み立てたことが見え見え。
一人の作家ではここまで愚劣にはならないだろうが、チームを組んだ小説だけに、誰も責任を取らずに済むから
ここまで悪趣味な小説を組み立てる(書くとか描写するとかとは無縁の無機的な組み立て)ことができたのであろう。
人を「怖がらせる」ことと「不快感・嫌悪感を残す」ことを勘違いした本の典型。

「読後感の悪い」本として、「ハンニバル」等が挙げられようが、それは著者の筆致であり小説として成り立たせるため
止むを得ない手法。よって「読後感が悪い」から否定しているのではない。
「読後感の悪さ」そのものが本の価値を決めるのでもないが、これは酷すぎる。
残酷さにその必然性がなく、ただひたすらに「ゲテモノ」を提示するだけの本。

ハーレクインロマンスを悪趣味に徹して組み立てた本、と考えれば間違いない。
ハーレクインと同じように、チームを組んだ小説なので元々の筋がきちんと成り立っておらず、継ぎ接ぎの小説。
いみじくも解説でも曖昧な表現で上記のことを記している。

本書の内容は気味の悪い描写と子供騙しのトリックのみ。
恐ろしさも、怖さも、驚きも、感心することも、一切なくただ嫌悪感だけが残る。
小説としても全く面白くないのが とどめの一発。せめて普通のミステリーだったらここまで書かないのだが…

口煩いPTAのような気持ちになった唯一の本。

購入せずに図書館で借りて、その後は手を消毒しましょう。
このような「小説?」を書いた人達と、出版した人達の神経を疑います。
髑髏島の惨劇 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:髑髏島の惨劇 (文春文庫)より
4167661195
No.4:
(4pt)

ペダンティックな・・・

他作品についても同様なんだけど、説明過多でちょっと邪魔な時もあります。
白土三平の漫画みたいに恒例の登場人物紹介というか「もうしってるよ君のその悲しい過去は」と突っ込みたくなる前作で使われた解説のコピペも、まあ初めて読む人もいるんだから仕方ないですが・・・邪魔な時もあります。
でも結局全作品読んでるんだから好きなんですよね(笑)面白いですよ。
もひとつ、流石チームで書いているだけあってうんちくがどれも正確だから、何かのときの参考にもなるという余禄もあります。目的逸脱してるか・・・
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4167661195
No.3:
(2pt)

ホラー映画のお約束の様に

ホラー映画を見ていて、何故登場人物はマヌケばかりなんだろうと思う事が度々あるが、この本を読んでいてもオカルト蘊蓄を垂れる前に普通に頭つかえよとか、何でそういう事するかなと苛立ちが募った。
スレイドは悪趣味と合理性のギリギリにある作品を描いてきたけど、この本に限っては向こう側に落っこちた感がある。
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4167661195
No.2:
(5pt)

面白さだけで満点を捧げます。

「羊たちの沈黙」をパロディにしたようなスプラッタ・ホラーな猟奇殺人での追い方が魅力的。その他としても、切り裂きジャックや最先端科学捜査をテーマとした小説としての魅力が満載。その色は終盤の館物としても褪せることなく、本格論争を見せながら面白さを最大限に引き出していく内容は、読者を眠らせないでしょう。無骨に見えて、繊細なシーンが素晴らしい。
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4167661195
No.1:
(4pt)

バランスは悪いけど、

 前半はサイコミステリー。本書の主要登場人物は、今までのスレイド 小説にも登場しているが、本書が初めて読むスレイド作品という人にとっても特に問題なく読める。 折り返し地点あたりから、途端に孤島館モノになる。 一粒で二度美味しい感じ。 もっとも、密室講義などが語られるにもかかわらず、中盤以降、本格色が強いかというとそうでもなく、館スプラッタホラーものといえそうだ。 いずれにしてもかなり分厚い本なのに、すいすい読める。 ただ、この著者の作品はいつもそうだけど、全体的にプロットのバランスが悪い。本書はそこかしこにオカルト周辺の薀蓄が傾けられるが、それがストーリーにそれほど関わってくるかというと、そうでもない。 
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4167661195

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