■スポンサードリンク
沙耶の唄
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
沙耶の唄の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
皮肉にも恋愛モノとしての側面の方ばかりが評価されがちですが、本来の領分である、虚淵玄の端正な――わりにたまに趣味の度が過ぎる――筆致によるコズミックホラーの表現力も、侮れないものがあります。 主人公とヒロインの甘く倒錯的な会話に陶酔するもよし、イカレた女医のキレッキレな台詞回しに口端を歪ませるもよし(笑) グロテスクな挿絵に関してはゼロですが、文章はかなりショッキングな内容を表現しています(性行為に関する描写もそのまま)。一般書籍だからと言って挿絵以外の点で気遣いがされている訳ではないので注意。 なお、原作はクリア済みです。 恐らくファンの方が最も気にされるであろう文体は、ほぼほぼ原作そのまま。 大筋のストーリーラインが「グリーンレクイエム」なのも、作中で「火の鳥」に言及があるのも変わらず(要するに、今の虚淵氏よりも二次創作的な側面が強いです。いちファンとしてはこれをオマージュ、と好意的に受け取っていただけることを願うばかりです)。 正直エログロよりも、この辺りの作品との兼ね合いの関係で一般での書籍化は難しいと思っていたのですが、幸運にも紙媒体で再び「沙耶」に巡り合えたことを、とても喜ばしく思います。原作を尊重してくださった大槻涼樹氏に感謝です。 ただし、当然ながら一部改稿及びエンディングの変更はアリ。若干ラストは詰め込み過ぎている気がしないでもないですが、一冊の書籍に結末まで纏まっていました。アニメについては言及を避けますが(笑)ニトロプラスの小説化作品は安定しており、今回も例に漏れなかったのではないでしょうか。 強いて言えば、選択肢までテキスト化されていたのは意外。 確かに選択したからこそ納得できるエンディングですし、その理由を詳らかに書きはじめてしまうと原作を損なうことにもなりかねませんから、原作未プレイの方に対する配慮・・・・・・あるいは苦肉の策でしょうか……? 複数のエンディングを繋げたためか、重要な終盤に於いてキャラクターの位置関係に不明瞭な点が存在してしまっているのも気がかり(私の読解力不足でしたら恐縮ですが、前のシーンでは手を取り、寄り添い合っていた二人が、突然離れているように読み取れる描写になっています。(第1刷時点))。 ゲームを小説媒体に落とし込むに当たり、すべからくして無理は生じるものですし、私は「僕は、構わなかったんだよ……」と思いつつ読み進めてましたが、気になる方はいらっしゃるかも知れません。 内容が内容だけに、「これ面白いから皆にも超オススメだよ!!」と気軽には勧められませんが、読めば記憶に残る作品ではあると思います。覚悟のある方は、いとうかなこ嬢の歌う、「ガラスの靴」及び「沙耶の唄」の音源を手元に準備してからどうぞ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
3つあるPCゲームのエンディングのうちの2つをうまく組み合わせた折衷的なラストになっています。 続編もある、とのことですので期待しています。 もう一つ、ヤボなことだと思いますが、PCゲームにあった選択肢まで小説に取り込む必要はなかったのでは? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
シナリオのレビューは多くの方がしているのでそちらに譲ります。 今作の噂は方々から聞いていましたが、音声の恐ろしさやCGの悍ましさから原作(PCゲーム)の購入は二の足を踏みまくっていました。 そんな中でノベライズ版が発売され、今買わないでいつ買うんだと発売日に購入。 非常に取っつきやすく、その醜美のコントラストの鮮やかさから1日とかからず読み終えてしまいました。 登場するガジェットも2018年の物に更新されているため、なんの遜色もなく作品にのめり込めました。 続編のためにエンディングも原作の複数のエンディングの要素を組み合わせた物になっており、既プレイの方にもオススメ出来ます。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!