世界樹の棺



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初公開日(参考)2019年11月
分類

長編小説

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世界樹の棺 (星海社FICTIONS)

2019年11月17日 世界樹の棺 (星海社FICTIONS)

美しく平和な小国で、王城にメイドとして仕える少女、恋塚愛理。内部に街が存在し、“古代人形”が暮らすという巨木“世界樹の苗木”の調査に出向いた愛理は、謎の棺を洋館へ運び込む少女たちと出会い―密室殺人に巻き込まれてしまう!殺された少女は、そして殺した犯人は、人間か、人形か?“世界樹の棺”の秘密が暴かれたとき、世界の姿は反転する―!文学界の巨匠・筒井康隆が認めた異才・筒城灯士郎が圧倒的スケールで放つファンタジー×SF×ミステリー巨篇、ここに爆誕!!(「BOOK」データベースより)




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世界樹の棺の総合評価:8.00/10点レビュー 4件。Cランク


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(8pt)

世界樹の棺の感想

☆7+1(好み補正)
ファンタジー×SF×ミステリ。
特殊設定ミステリの部類。その設定が隠されている為、モヤモヤの違和感を感じながらの読書。帯にある通り、終盤で明かされる秘密(設定)を把握した上で再読すれば話が理解できて複雑な試みが楽しめるといった作品。構成が複雑なので悪い意味で2度読みが必要。この点は好みが分れそうです。

正直、初回の読書では話が理解できませんでした。ただ理解できず違和感があれど話は面白く読めます。
物語は大きく2つのパートで進行します。
1つ目は石国と帝国の協定に関する物語でファンタジー寄り。協定に違法がないか世界樹を調査する話。<引き金屋>の異名を持つラインハルトが曲者で、戦争へ勃発しそうな緊迫感が漂う展開に手に汗握ります。
2つ目は別チーム視点で世界樹を調査する話。ただしこちらは世界樹の中で殺人(?)事件が発生するミステリパート。
この2つを同時進行で読むのですが、なんだかおかしいのですよね。この違和感の正体を読者はあれこれ想像しながら読む感じです。

特殊設定の秘密が分かれば、ミステリの真相や世界の姿も明らかになるのが見事。
そしてそれが何とも言えない心境になる。正にファンタジー×SF×ミステリな作品でした。
ファンタジー作品も許容範囲なら楽しめると思います。こんな複雑な構成にしないでも良さそうなのですが、初読の違和感と2度目の楽しみが面白さのポイントなのかも。
世界観共に好きな作品でした。

備忘録として自分なりの解釈をネタバレ側でメモします。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
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未読の方はご注意ください

No.3:
(4pt)

今更…読んでます。

二作目が有ったとは…。作者の次作としては、オーバーステップの次作
オーバーバランス…ではなかったんですね。
 手にするのが遅すぎる読者ですが、
読み始めたばかりで、言い(コメントし)たい事は、カバー袖のイラストレーターとの紹介を読んでいて浮かんだことです。
作者の名前は、“素人登場”を文字ってません(イラストレーターさんは愛称)?
 コメントになってなくて…失っ礼ぇしましたぁ~。
世界樹の棺 (星海社FICTIONS)Amazon書評・レビュー:世界樹の棺 (星海社FICTIONS)より
4065175364
No.2:
(5pt)

あなたは必ず2度読むことになる

2017年、筒井康隆御大の著書『ビアンカ・オーバースタディ』のまさかの続編『ビアンカ・オーバーステップ』で、星海社FICTIONS新人賞を受賞した上、筒井康隆御大から絶賛されてデビューした新人、筒城灯士郎による待望の第二作。

小国の城にメイドとして仕える少女・恋塚愛埋。
彼女が謎多き巨木〈世界樹の苗木〉に調査に向かうことになる…というのが大まかな序盤の筋書きである。

が、読み進めると、片や『ハカセ』と〈苗木〉に向かい、片や『お姫さま』と〈苗木〉に向かう、という2つの物語が展開されていくのである。

最後には全ての謎が解決されてスッキリ…と思いきや、謎が謎を呼び、頭にハテナをいくつも浮かべながら読み終える羽目になり、悔しくて2度読んだ、という経験は私にも初めてのことであった。

2度目に読むと、なんとまあ、作者の企みがあらゆる所に仕掛けられていたことにようやく気付いたのである。
あれもこれも、全て書かれていたことにどうして気付けなかったのか。
帯の“世界が反転”とはまさしくこのことであった。

これ以上この物語について書くと、これから読まれる諸兄の興を削いでしまうだろうと思われるので、このあたりで控えさせていただこう。

筒城氏の次回作を心待ちにしていた一読者としては、これだけの素晴らしい作品を読ませていただけて嬉しい限りである。

わざわざ2度も読まされるのか、とお思いの方もおられるかもしれない。
しかし安心してほしい。
この作品は期待を裏切らない。
読み終えた瞬間からすべてが始まる。
あなたは必ず2度読むことになる。
世界樹の棺 (星海社FICTIONS)Amazon書評・レビュー:世界樹の棺 (星海社FICTIONS)より
4065175364
No.1:
(3pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

残るのは驚きと戸惑い,そして違和感

※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

人も時間も場所も,交わりそうで交わらない,二つのパートを繰り返して進みますが,
そもそもこれらは本当に同じ線の上にあるものなのか,引き込まれ,置き去りにもされ,
どうにか最後のページにまでたどり着いたのですが,交わったのか,交わらなかったのか,
見てきた世界や言葉への疑念も浮かび,驚きと戸惑い,そして違和感を残すのが印象的です.

また,その中で起きる事件については,特殊設定やメタ演出にやや気を削がれましたが,
謎や犯人などというより,この世界の仕組みを理解させるためのもののように映りました.

とはいえ,これらの能書きにもまるで自信はなく,彼らが漏らしていた何気ない言葉や,
明らかに違和感を抱かせた妙な振る舞いには,もう一,二度は読み直す必要がありそうで,
面白くもあり,悩ましくもあり,一度だけでは何とも評価のしづらい一冊に感じられました.
世界樹の棺 (星海社FICTIONS)Amazon書評・レビュー:世界樹の棺 (星海社FICTIONS)より
4065175364



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