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ふたたび嗤う淑女
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ふたたび嗤う淑女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全37件 21~37 2/2ページ
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『嗤う淑女』の主人公美智留は、野々宮恭子として、国会議員・柳井耕一郎をターゲットにする。 柳井耕一郎は、国会議員2世である。 柳井耕一郎の資金団体に属する女性活躍NPO法人の代表藤沢優美は、寄付金を集めたりするがNPO法人の収支バランスがよくなく、資金を増やすために、野々宮恭子にあって、FXトレードを紹介される。恭子の人柄に安心して、まずは200万を預ける。すると、利益がどんどん増える。それではと、1億円をFXにかけることを勧められる。まぁ。ちょっと、安易だね。恭子も、なんか野暮ったくなっている。柳井耕一郎の政策秘書咲田彩夏に頭を下げることが嫌だったが、頭を下げて1億円を借り入れようとするが、結局6000万円しか借りれなかった。あとは、サラ金を借りて、1億円として、恭子に送る。そして、それが恭子に盗られる。あとは、死ぬしかなかった。 FXトレードは、実際に負けると詐欺にはならないというのが警察の見解。 柳井耕一郎の票田である宗教団体の副館長伊能典膳。館長は、お金の管理などをしている。なんとか、その館長をかえたいと思っていた。お金を集めるために、恭子に相談する。本を16万部出版することで収益を上げさせることを教える。恭子のパートナーである亜香里は、館長の侍女をしていた。 亜香里が、本を書いた。ゲラ版は伊能典膳に見てもらったが、出来上がった本は宗教団体を批判した本だった。本を作るために、1億円を伊能典膳の家屋を抵当にしていたのだ。伊能典膳も失意のために、死ぬしかなかった。 柳井耕一郎の後援会長倉橋兵衛は、不動産屋だったが、少し傾きかけている。それで、恭子に会うことで、東京都議選に出ようとする。その資金調達のために、恭子から教えてもらった、飯能の農地800坪を斡旋される。これが、地面師と同じ手口なんだね。不動産屋が地面師に騙される。 不動産屋の奥さんが、あんたは都議なんかなれないという。結局3億円の詐欺にあい、妻に殴り殺される。 政策秘書咲田彩夏は、柳井耕一郎との不倫現場を写真に撮られる。知らぬ存ぜぬと言い通すことに。そこで、柳井耕一郎の妻が、対立する政党の議員との不倫現場の写真が届けられる。咲田彩夏は、対立政党議員と一緒に、ラブホテルにその映像が残っていないかと調べに行くが、それが不倫現場とされ、柳井耕一郎に激怒される。それで、首になる。 票田、金ズル、後援会会長、政策秘書を失った柳井耕一郎は、困るが、亜香里が密告しにくる。 実は、柳井耕一郎は、学生時代に「ウルトラフリーサークル」の実質的代表をしていた。そのサークルは、400人近く女性をレイプしたとして、検挙されるのだが、議員の息子で司法取引で不起訴となって、なんの罪にも属していなかった。その中の一人の女性が、鉄道に飛び込み自殺。母親も同じ場所で、飛び込み自殺。その父親が、柳井耕一郎に復讐しようとする。ふーむ。結末が、またもや。 それにしても、恭子、つまり美智留は、影で操るが、その目的は金でもなく、復讐でもない。 400人近くレイプしたサークルの実質的代表が、国会議員になって、「女性の地位向上」を声だかにいうことに対して、懲らしめようとする。要するに必殺仕事人の現代版なのかな。 それにしても、欲望を膨らませたことで、死の道へ行くってのは。柳井耕一郎を除いて、悪人ではなく、欲のはった善良な人々なのだが。美智留の手口は、なるほどと思う。 | ||||
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Amazonのどのような本かの紹介で蒲生美智留=野々宮恭子だと推察されます。 ここから前作のネタバレ。 蒲生美智留の前作の動機は「復讐」「カネ」「妬み」「防衛」だと思っていました。 ラスト1行を見落としていたためです。 この作品ではそれが間違いだと気付きました。 そして、トリックを見て、蒲生美智留とと野々宮恭子の外観がの表現に差がある筈だと思い、前作と本作では違う違いを見付けるために、もう一度前作と本作を読み直しました。確かに違いを見付けました。 ここからは本作でのネタバレを含みます。 また、本作では、偶然の要素が強いと感じて、もう一度読み直しました。 「ウルトラフリーサークル」の実態を把握しているのなら、偶然ではないことに気が付きました。 「ウルトラフリーサークル」調査を丹念に調べれば、途中参加の人物が仲間になることは計算済みの様子です。 「ウルトラフリーサークル」で何が行なわれいたのかを丹念に調べると、拳銃の件も納得行きます。 途中参加の人物のために行なった小細工も上手くいけば共倒れ、上手くいかなくても代替手段は他にもあったので、予定通りにならなくても良かったことが分かります。 1番目の動機はカネに見えますが、実態は違っています。 2番目の動機は明らかに票田を断ち切ること。 3番目の動機では金を得ていますが、後援会を潰すこと。 4番目では、1年前の不祥事は公表されているのと、1番目の内情を知っていれば容易に分かること。 5番目では、「ウルトラフリーサークル」の一部のメンバーは知っているので、それを利用すれば、両方を抹殺する可能性があるあること。上手く行かなくて代替手段はありました。 最後の2名は両方とも消すことが出来なくても、これも代替手段はありました。 一見、ご都合主義に見えますが、丹念に見るとそうではない事が分かります。 このように用意周到に準備するのが、野々宮恭子の怖いところです。 しかも、動機は単なる趣味。 シャーロックホームズのモリアーティー教授も同じように動いていたのではないでしょうか。 自作を文庫化されるのを待てるかどうか… | ||||
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作者の不安だが何冊かに一冊面白くないのが出るハンだけ読書 | ||||
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面白い。面白すぎる展開に思わずため息が出る。極めつけは、ニ章の伊能典膳であろう。新興宗教の副官長が、本の出版事業で多額の投資を仕掛けて、本を製本するが、ゲラ原稿と内容が、全く違っているので引っ込みがつかない。各章はこのように面白いが、一見バラバラでどのようにまとめるのか。中山七里は、これを魔術師のごとくいとも簡単に、まとめ、まさか、まさかのラストで大どんでん返しを見事な着地で、またしても驚愕の衝撃である | ||||
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ミチル最高❗️ 人間としてはしてはいけないことのオンパレードだけど、フィクションなので楽しめる。面白い❗️ | ||||
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悪女のバイブルです。 | ||||
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欲に目が眩むと、人はこうも容易く騙されてしまうものなのか?登場人物たちを巧みに誘導し破滅へと導く主人公はまさに悪魔的とさえいえるでしょう。それと同時に登場人物たちの、捕らぬ狸の皮算用的な行動に呆れてしまいます。が、自分がこうならないといえるのか?背筋に寒いものを感じながら読ませていただきました。また、この作者の他作品の登場人物の名前がちらっと登場したりするので思わずニヤリといたしました。物語終盤には、どんでん返しも用意されています。一方、今作品において捜査機関の影が非常に薄く、主人公サイドの一方的な展開に終始しています。やはり捜査機関との追いつ追われつの緊張感が欲しかったところです。第三弾を期待します。 | ||||
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この指と~まれ!! 厚顔無恥で社会害悪で、隠れ変態ならぬ隠れ犯罪者を鬼籍にいれちゃいたい人。 みんな集まれ~! みんなが気持ち良く働けるように、私がパペットという魅惑の「魔法」をかけてあ・げ・る。 弱き者、汝の名は「にんげん」なり。 欲望という名のあま~い誘惑に目が眩み、正常な判断能力を失い、普段なら決して嵌まるはずがない罠にどはまり。 あとは、お決まりの地獄への片道切符。 はたして、騙す奴が悪いのか、騙される奴が悪いのか? 悪女には、悪女なりの正義があり。 悪女なりの論理がある。 『I'll be back』。 | ||||
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久しぶりに一気読みするほど面白い小説 登場人物たちが主人公の詐欺に引っかかり次々に破滅していくストーリー 客観的に見ればあまりにも危険な億単位の金を他人に預けるという行為も 詐欺師の巧みな話術とトリックによって成し遂げられていく 他人の欲望と思い込みに付け入り破滅させていく姿はまさに魔女そのもの ただまぁ帯のどんでん返しと相方の野暮ったさの強調で オチが読めてしまうところはマイナス点 | ||||
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ひとのおごり、エゴ、欲におぼれたものを制裁していく。 読み物としてはおもしろい。 それぞれにシチュエーションが違えども、欲望を満たすためには企みがある。 そういった欲のかたまりに対し、一撃をくらわせていく。 数多の詐欺の手口に、地面師までもがうごめく。 これでラストのオチにヒロイン的な救済があればよかったが、やや不満が残る。 結局はダークなものはダークに染まっていても何ら不思議はないのかも。 終盤が知能的というよりも実弾でハチャメチャな展開となっている。 | ||||
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女性活躍NPO法人の代表、宗教団体の副館長、不動産屋の社長、国会議員の政策秘書など、相手に応じた最良の陥れ方を選んでいて、金だけでなくプライドや自信も失うやり方はよく考えられていると思った。 また、「野々宮恭子」の目的が金銭でも復讐でもないというところがまたおもしろくて怖いところだった。 ただ、国会議員・柳井耕一郎との決着が案外あっけなかったのが残念だった。また、警察の捜査も後手に回ってほとんど何もしていない状態だったのも物足りない。もう少し「野々宮恭子」の正体に迫って警察との駆け引きも見たかった。 | ||||
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中山七里さんの『嗤う淑女』の続編です。 今作品でも前作と同じく複数の人間が、悪女に陥れられ無惨に命を無くしていきますが、 悪女があまり表に出ず、脇役やターゲットが主体の作風が最初は不満に感じました。 でも、メイン真相に関して序盤で気付いたので、故にこういう作風かな?と思ったら見事に当たりまして、 今作品では真相を序盤で気付いた事が残念に感じる作品だったし、 悪女=恐い人間を描く作品にしては、上記の作風が故に、他の作家の『人の恐さ作品』に比べると、恐さを感じにくいのもマイナスだなと思いました。 ただ、複数のターゲットの一人が、新興宗教の副館長で、宗教団体の内側の描き方としては面白く読めましたし、 メインターゲットの国会議員に関しても、政治に纏わる様々な事が、きちんと現実の政治とリンクして描かれていてとても面白く、 且つ、宗教と政治をきちんと描いた中山さんの力量に改めて凄いなと感じた次第です! 加えて、作品の根幹となる過去の大犯罪も、昔現実に起きた個人的に最大限に許せぬ犯罪であり、 あれを取り上げてくれた事・あれに対する今作品の結末・逆の立場の者への結末……という全てに対して、 今なら、見事であり感謝の念を抱く素晴らしい内容でした! でも、作品をトータルで見た場合、面白くはあるけど単行本購入金額には見会わないとは感じます。 中山さんは大好きな作品がたくさんあって、去年出版作品のうち3作は神作品でしたが、同じ位に普通の作品=単行本購入金額には見会わない作品もありまして、 1年に3冊神作品が書けるのは素晴らしいけど、同様の割合で凡作も書いているのは残念ですし、 出版ペースを落として、じっくりと面白く描いて欲しいと心から願うばかりです。 好きな作家だからこそ、ハイペースにマイナスもある点が勿体無いと感じました。 | ||||
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実際に投資をしていたり、金融関係の方がこの本を読んだ場合には、内容が薄く面白くないと思う。 一話の最後は、なぜここで終わりにしてしまうのかわからなかった。騙された後に、どう続くのか期待していたが自殺で終了。もったいない。 淑女(筆者)に嗤われた。 一話を読み終えたところでブックオフ行きになった。 | ||||
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先生の作品は、かなりの数を読みましたが、どれも面白いですね。全巻の制覇を目指して奮闘中です。 | ||||
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「嗤う淑女」で暗躍した、野々宮恭子が、国会議員の金銭的支援者やサポートする人物達を次々罠にかけていく。 それぞれ死ぬのはちょっと強引かなと思わせる部分はあるけど、全体的にはミステリーとしてすっかり絡めとられるストーリーに引き込まれる。 続編にも期待が持てる悪女ぶり。 | ||||
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そーだよねー。「自分の地位向上」には関心あっても「女性の地位向上」まで関心が行く人は「ある程度の位置まで登り詰めて、最後の最後『女』で引っ掛かる」まで行った人だけだよね 導入部ですんなり「納得」したので、いいリズムで一気読んだ 「億」の利潤を稼ぎ出せるなら、自分なら「私設秘書に抜擢」より、間違いなく「悠々自適」に切り替えるがw 久津見甘い。ラストじゃなくてその前。自滅覚悟の「復讐」なら「会話録音」して、世間様にアップしてから次のステップに行こうよ。と、思わんでもなかったが 大変楽しく読みました | ||||
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「嗤う淑女」の続編であり、「総理にされた男」ともリンクしている、 中山さんのファンにはなんとも嬉しい一冊です。 今回もあの恐ろしい彼女が暗躍しますが、 やはり最後はこうなるんですねと納得の結び。 これは「みたび嗤う淑女」がありますかね。 | ||||
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