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そして、バトンは渡された
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そして、バトンは渡されたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全356件 321~340 17/18ページ
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何か奇をてらう展開ではなく終始和やかな雰囲気で進んでいきました。最後の最後まで親というもののあり方を考えさせられつつも森宮さんとのやりとりがホッとさせてくれました。 もう一度読み返したくなる作品でした。 | ||||
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なんだろう? 他の方々がレビューされてる通り、すっと心の中へ作品が入ってきます。 主人公の優子さんの日常、人生を書いているのに、それが自分の事のように、違和感なく読める小説です。 通勤途中ずっと読んでましたが、涙がヤバいです。 本当に心温まる作品に感謝します。 | ||||
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本屋大賞のニュースで、思わず商店街の小さな本屋で購入。それでも感動して、アマゾンにレビューを書きたくなる。書店員さんたちは、アマゾンより、すごい。(微かに背徳感) p.198「それとも、実の親子でない私たちは、どこかでこの重みを抱えたまま生活していかなくてはいけないのだろうか。」 沢山の美味しそうな料理、ケーキ、食べ物の描写や、ピアノや受験など思春期のエピソードは、どこか定型的で、抑制され過ぎている気もする。しかし、主人公の優子は、見方によっては、とてつもない地獄を抱えている。それを現実的に描くのは酷すぎる。餃子の皮で包むように、丁寧に包んでも、その辛さ、切迫感は伝わってくる。 ふと、物語において、理想と現実の割合はどのような比率であるのがベストなのだろうか?と考える。 もしかすると、通常はどんなに努力しても、理想や幻想が3割8分ぐらいで、残りが現実的という感じが、物語のリアリティーを保っているのかもしれない。しかし、この小説は、それを果敢に逆転させているような気がした。黄金比の逆転のような。それが傑作につながっているのだろうか。 抑制された軽さがあるのに、著者のほとばしる情熱や確信が背景にある。もしかすると、書いてみたが、少し迷って、思い切って、削ったエピソードがいくつかあるのかもしれない。あるとしたら、その削り方は、繊細な美しさがあるような気がする。 例えば、中年の森宮さんの立ち位置は小説を動かしていくが、「性的なもの」は絶妙に排除されている。私は読んでいて、なぜか、森宮さんが必死に夜中に洗濯をしている光景を想像した。きっと、洗剤が切れていたりと、数知れぬ苦労しただろうし、大変だっただろうと思う。どうでもいいかもしれないけど、家事における料理と洗濯のバランスが圧倒的に崩れている。 そこに意味があるのだろう。こんな理想の家族の物語はありえない。幻想だ。だけど、ありえない物語を、敢えて抑制して書くことで、確かな感動と希望を生むことができるのだなあ…と、改めて思った。 なんだか感想が、妙に理屈っぽくなっているのも、この小説の文体の読んだ、反動形成かもしれないが… | ||||
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父親3人に母親2人の娘の話と聞いて、物凄い葛藤が描かれた小説かと思いましたが、期待を大きく裏切る内容でした。読んでいてものすごく優しい、とても暖かい気持ちになる話でした。娘2人をもつ親として、共感するところが多々ありました。どの親も優子さんのことを愛して大事に育てていることがよく分かりました。 | ||||
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中学生ぐらいから、病んでる本を読みたくなる変な性格をしていて、今回もそんな状況の中で読み始めました。ここから逃げ出したかった、現実から抜け出したかった、でも優子は目の前のことをたんたんと受け入れその中で生きてた。正直しんどかったけど、この本に出会って読み終わるまでに現実と向き合えてすごくよかったです。手放したものはすごく大きかったけど、手の中に残ったものだって決して少なくなかった。恋もバイトもサークルも正解のように見えるけど、大切な誰かと笑いあっていればそれだけでいいって思えるって気づかせてくれたのはほんとに大きなこの本からのプレゼントでした。 | ||||
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瀬尾まいこは大好きでほとんど読んでいる。 好きなのはほっこりするからである。 この作品にも悪人は出てこない。 というか、みんな優しくて信じられない。 こんな小説が出るのは家庭が複雑化しているからだ。朝ドラ「なつぞら」もまさに赤の他人に育てられる。 優子と森宮の関係が外国人には分かってもらえるだろうか? アジア系ならあり得るかもしれないが、西洋人にはどうだろうと思う。もちろん、赤の他人を養子にする文化がアメリカにはある。 森宮が東大卒で少し変わっているという前提がある。 翻訳するならハーバード出のクイアにしないと説得力がない。 瀬尾まいこは女性だから男の生理が分かっていない。 僕なら優子と結ばれてしまうだろう。 優子はとても魅力的な女の子だからだ。 西洋人ならもっと危うく思うだろう。 娘と一緒にお風呂に入ることのない文化だからだ。 よく出来た作品で、展開には声を出して笑ってしまうのだが、あまりにも善人が多くて、その分評価が低くなる。 世の中辛いことだらけだから、こんな小説が必要なことは分かるが、ファンタジーだなと思う。 今までの本屋大賞作よりは大好きだが、文学として後々どう評価されるだろう。 優子ちゃんと、同じような人生を余儀なくされた女性たちの幸せを祈るばかりである。 大きな期待も絶望もせず、あるがままに受け入れることで、いつか幸福のバトンが渡されるでしょう。 | ||||
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普段あまり本は読まないのですがふと、たまには読んでみようかなと思って購入しました。 うまく表現できないんですが、主人公の周りの人達からの愛情が多いに伝わってきました。 所々ふふってなるような掛け合いがあったり、最後の方になってくるとすごく心に響くことがあって感動したりと幸せな気分になりました。 活字で感動できるっていいですね。 これを機にもっと他の作品も読んでみようと思いました。 | ||||
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現実より、回想シーンが多めの作品。 あまり、小説を読まないためか、最初は、読みにくい、イメージしにく作品かと思いましたが、徐々に、その物語に引き込まれます。 回想シーンの丁寧な描写が、作品の後半で思い出されます。 感動する作品だと思います。 「2019年本屋大賞」作品です。 | ||||
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愛に満ちた、大変な良作だと感じました。テーマとしては、義母娘にも通じますが、親の子への変わらぬ愛を描いた、美しい作品だと思います。食べ物が作品を彩る素材として広くちりばめられているのも著者らしいですね。広くお勧めできます。 | ||||
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瀬尾まいこさんの本を初めて読みました。読後は体がポカポカするような温かい気持ちになり、なかなか余韻が抜けません。本屋大賞1位にふさわしい名作です。 | ||||
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「本当に幸せなのは、誰かと共に喜びを紡いでいるときじゃない。自分の知らない大きな未来へとバトンを渡すときだ」 縁あって母になり、父になる。祖母になる、教師になる、近所のおばさんになる。隣のお兄さんになる。役割はなんでも良いのだけれど、1人の子供が大人になるまでの間には、家族だけじゃなくて沢山の人々がその子を「育てて」いるのです。そのことは社会を構成する一人一人の大人たちがしっかりと認識しなくてはいけなくて、そしてその大人たちは、その子が幸せに生きていくために、等しく努力しなくてはなりません。責任は親ばかりにあるのではなく、その子に関わった全ての大人たちにあるのです。みたいなことは、ごく当たり前のことなのに、今の世の中誰もそんなこと、思ってもみないようになってしまった気がします。 でもほんとはね、そうなんだよ?ってことをこの作品は全然説教じみたこともなく、むしろおずおずと不器用な感じで教えてくれます。そこが他にはないこの作品の真に優れたところで、ただただ、自分も含めた周りの人々と、幸せに生きて行くにはどうすればいいか、というとても重要なことが、素直にストーリーを追っているだけでストンと腑に落ちるというとても不思議な読書体験が出来ます。 気がつくと、読み終わったあなたの手には「バトン」が握り締められていることでしょう。未来で待っている次の誰かに渡すために。 | ||||
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ウィットにとんだ、ほっこりとする穏やかな文章。 読む進めるほどに、こころが温まるストーリー。 家族と親子の愛情のあり方を問う。 家族とは形だけではない。 転々と親が変わっていくような環境は不遇と思うかもしれない。 決してそうではなく、しっかりとした愛情があれば、子どもは安心して育っていく。 愛情があれば、この上ない幸せをつかむことが出来るんだ。 子どもは子どもで悩むことはあっても、愛情があれば克服できるんだ。 食卓のごはんのお話に、美味しい香りが届いてくる。 ピアノ演奏にコーラスが聞こえてくる。 合唱曲「ひとつの朝」が躍動している。 「いくつもの出会い」「広がる自由を求めて」 愛情にあふれた日々。 読後は、ほのぼののと、とても爽やかな気持ちになりました。 | ||||
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父母の娘(主人公)を思う気持ちに心温まりました。特に後半、娘が大人になってから各父母の思いが明されていく場面が良かったです。 | ||||
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主人公の高校3年生の1年間を追った第1章と、大人になってからの第2章。 美味しい食べ物がたくさん。食いしん坊にはたまらない。 そして複雑な家族関係。徐々にひも解かれる半生。平易な文章に、いっき読み。 最後の終わり方も最高。じーんときた。ぐっときた。面白かった。 | ||||
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実の親ではない親から愛され続ける子どもと血のつながりのない子どもを愛する親のお話。現実にはあり得ない。しかし、親となることで明日が2つになる、未来が2倍以上になる、そんな言葉が心にしみた。 | ||||
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一つ一つの言葉、エピソードは暑苦しくないのに、全て を読み通り抜けると、綺麗で透明でしっかりとしたものが残る。 | ||||
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主人公は父親が3人、母親が2人いて、名字も3回変わる、そんな高校3年生の女の子である。そんな境遇をきいたら、さぞかしつらい人生だろうと感じると思うが、本人は悩みがなくてあっけらかんとしている。そして現在の父親の森宮さんがホントにとぼけてていい味出してる。こういう家族小説を待っていた。 ちなみに、最後はちょっとネタバレ的ではあるけど、東野圭吾の秘密を思わせる終わり方で涙なしには読めません。 | ||||
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親子愛のように見えて、人間愛を書いていて、優しいお話。 理想的では非現実的な感じが綺麗ごとに感じられる人もいると思う。 でも、こんな風に人が人と関わることができたらどんなに素敵か、様々な思いをした人なら、感じれるなにががある。 現実が少ししんどくて、じじわ沁みて優しくなれるものが読みたい人に向いてます。 こんなお節介なら人生幸せ。 | ||||
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優しくて温かくて人の絆と温もりにただただ感動して泣ける素晴らしい神作品です(^-^*)/ 作者の瀬尾さんは10年以上前から読んでいて、昔から優しくて温かくて良い作品を書くとは感じていましたが、 今作品は今までの経験を全て昇華させて、作家としての遥かな高みに辿り着いたなと感じた、過去最高の神作品に仕上がっていました! ヒロインは、一般とは異なる家族形態で育ってきたものの、全ての親が素晴らしく、お互いに大切に想い合って愛情を注いできたため、 真っ直ぐに育ち、芯のしっかりしたぶれない強さも備えたいい子です。 故に、ビックリするような大きな事件は起きませんし、他の作品のようなハラハラドキドキ要素もあまりありません。 それでも穏やかに、優しくて良い人たちが、しっかりと笑わせてくれたりワクワク楽しませてくれたり感動させてくれます(^-^*)/ 絶え間ない高揚感に包まれっぱなしで、幸せを存分に堪能させてくれます♪ 大きな事件や激しい展開がなくても、これだけ最初から最後まで魅了させる作りは、個人的に真に素晴らしく感じ、瀬尾さんの力量の進化も深く感じましたし、 こういう作品こそが小説の真髄とも思いつつ、 個人的には例えば音楽だと疾走感がプラスに働くアップテンポでもなく、メロディーの綺麗さがプラスに働くバラードでもなく、単にスローテンポだけど素晴らしいと思える曲こそが音楽の1番の真骨頂だと思っていまして、 同じような真骨頂的な真髄を感じた次第です! 最後の終わりかたも素晴らしく、タイトルも秀逸で、個人的にバトンとは『穏やかで優しい未来への光』に感じました(^^) 全編通じて構成力やバランス力にも秀でており、人との絆や繋がりの素晴らしさや大切さを再確認出来る神作品であり、誰にでもオススメしたいですO(≧∇≦)o | ||||
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こんなにあたたかくて、気持ちいい作品に出会ったのは久しぶりです。あたたかくて幸せで、最後はちょっと泣きました。 家族の重いテーマかなと最初は思いましたが、偽善的でも不憫でもなく、出てくる人物の「いろいろな種類の愛」がでてくる新しい愛情図鑑みたいな作品です。それでいて一辺倒でなく、主人公の謎がどんどん分かるようになっていき、読み進めるのが楽しみになります。最初の方こそ人物整理に頭を使いますが、真ん中からは一気に読めます。 そして作家さんに言いたいのは、最後の7ページの演出は、本当にいい意味で、ズルいです......。ハッとその仕掛けに気づいた時、すでに泣けました。 映像化しても面白そうなシーンがたくさんあるので、実写化を待ってます! | ||||
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