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そして、バトンは渡された
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そして、バトンは渡されたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全65件 41~60 3/4ページ
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何度も苗字が変わった経験を持つ少女の複雑な思春期時代を描いた一冊です。 どの親からもいらない子扱いされて、いろいろな親の間をたらいまわしにされたように見える一見すると誰もが同情してしまう不幸な生い立ちですが、そうなっていないのがこの小説の特徴です。 少女は、新しい親に合わせて生活スタイルが変わったり、周りからの奇異の目にさらされたり、普通の少女は経験しない辛い経験をしているわけですが、少女の過去回想をたどっていくとわかるのは、どの親からも深い愛情を持って育てられていたという事実です。 最初の親は、ブラジルに赴任した後も何通もの手紙を送り、次の親は少女がピアノを弾ける環境を手に入れるために奔走して、最後の親は娘のことを思って結婚相手に反対します。 少女が結婚という物語のラストで集まった親たちから受けた祝福は、少女がどの親からも深い愛情をもらっていたことが分かる感動のラストです。 どの親にも平等に愛されているのであれば、これだけ幸せなことはありません。 この少女を幸せにする責任という名のバトンが、親たちの間で手渡されていっているのだと思いました。 | ||||
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読み物としてはまあ読めるし読みやすい 悲劇的な境遇でも健気に生きてハッピーエンドみたいな展開かと思ったけど全然違った 主人公が羨ましく思えた。 現実的な話なのだが現実的にあり得ないストーリーなのでファンタジー小説としてなら… | ||||
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家族のカタチが目まぐるしく変わる中で、主人公の気持ちが語られます。読了後、なんか薄いなと感じました。 それは、つまり、バトンを渡しすぎなんです。 実生活ではバトンはそうそう渡されない。それを何回も渡してしまうのだから、その時その時の描写がさらっと薄くなってしまうのだと思いました。バトンの渡す回数を減らせば、もっとその時の気持ちが表現できたと思います。というか、表現して欲しかった。 また、主人公の人格が良すぎます。自分が主人公の立場だったら、自分の不幸さ加減に嫌気がさしていると思いますね笑。この主人公は幼い頃からどこか達観しています。主人公の気持ちに共感しづらいと思いました。 読みやすさやストーリー展開は本屋大賞に値すると思います。 | ||||
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登場人物たちがお互いの関係を大事にしていることは確か・・・でも、その関係が傷つくのを恐れていることからくる「距離感」「気遣い」でもあるのかもしれないと感じた。血がつながった家族、長くいるからこそ「距離感」を持てないこともあるのかもしれない。でも、そこから得られることもきっと多い。どちらがいいとかの善悪ではなく、与えられた環境の中で周りの人を大切に過ごしていきたいと静かな気持ちになりました。 | ||||
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個人的な感想だと。 正直微妙。飯の場面ばっかで状況の変化が少なすぎて耐えることがキツかった。もっと色んな場面や展開広げて欲しかったなぁ正確に言うと、「飯」▶「学校での変化」▶「飯」のローテーション。展開の変化がずっと同じだから謎小説になってる。 飯も結局本人が意味が無いとか言い出してるし、省略して学校での変化をまとめて歴代の親の回想挟む感じでよかったんじゃないかな。 毎回飯が読み応え無さすぎてきつい... | ||||
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幼い頃から大人な女性のお話。ファンタジーのよう。本屋大賞受賞作。 | ||||
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人生は苦しみの連続。 若くて健康な時は短く、不治の病を持ち、老いて、お金も無く、身内のことにも悩まされ。 そういう人を、どん底という。 さらりとした、おとぎ話のような日常。 美味しそうな食卓。 どこかズレている大人たち。 ヘヴィな作品なら、いくらでもあるし。 力付けられる作品は、お好み次第。 他を当たってみればよろしい。 | ||||
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本屋大賞受賞で本屋の目立つ所にずらりと並んでいました。 期待値が高かったのもありますが、絶賛できる作品ではなく全体的に内容が薄い。あらすじや設定だけ読むと込み入ってそうな濃い内容なのに、読み終わっての感想は薄い。本屋大賞に惹かれて手に取った人にとっては本屋大賞ってこんなもの?とちょっとがっかりすると思います。 作者の作品は他にも読んでいますが、さらっと読みやすく、空気感が良い。強烈な印象は残らないけれど、じんわりと心に響く作品があったりで好きなのですが、この作品は設定や登場人物の性格など好みが別れそうです。 誰かしらに感情移入できたり琴線に触れるものがあればいいのですが、そうでないと突っ込み所も多くあまり印象に残らないかもしれません。何度読んでもじんわりといいな、と思える作品も多い中で、再度読み返したい気持ちにはあまりなりませんでした。 主人公くらいの年齢層がある意味ちょっとしたファンタジー色を盛り込んだ作品として読んだほうが面白いかもしれません。 | ||||
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父親三人、母親二人、名字は4回、家族の形は7回変化。17歳の女子高生、優子が主人公。「でも、全然不幸ではないのだ。」 実母~実父~継母~継父~継父2~と、「優子と暮らす幸せ」というバトンが渡されていく。なぜだったのか、どんな事情があったのか、作中で明かされますが、そこは重点ではなく。登場人物皆良い人で、それぞれのやり方で優子をとても深く大切にします。その想いを素直に受け止め、第三者的には"不幸な生い立ち"でも、幸せに生きる優子が清々しい、現代のファンタジー。 | ||||
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優子ちゃんが何故こんなにも親たちに愛されるんだろうか? というのが素朴な疑問でした。 2番目の母の行動もよく分からなかった。 この著者のファンなんだけど、私にはこの作品は響かなかった。 | ||||
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物語の筋が「義○むす」 義○を若くて社交的、見た目もモテ系にし、再婚もさせました。です。 色々突っ込みたくなるけど、 私は、今、優しい物語をただ読んでいるだけ と、気にしなければ、ま、良いかな | ||||
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瀬尾まいこ好きだし今まで読んだのは面白かったけれど、これは大したことなかった。 私は母を亡くして、小学生から義母と一緒に暮らしてきたので、こうした親子関係を築けるのはうらやましいなと思った。私は寂しかったので、割とすんなり義母を母親として受け入れたのだけれど、親子としての信頼関係を信じ切れなかったのは義母の方だった。当時はとても悲しく思ったけれど、実際に子供を持ってみると、実の子と再婚などで受け入れた子と差があるのは当たり前だし、仕方がないこと。実子でないのに、あれだけ色々なことをしてくれたことは心から感謝している。彼女から受けた影響は本当に大きい。けれどもう少し私の義母への思いを信じてほしかったかな。 だから、こんなに単純じゃないよなあとも思う。思春期には、気を使ってくれていることすら傷つく場合もある。実の親子じゃないと、一時の怒りにまかせて吐かれた言葉が、いつまでも抜けない棘となって何十年も心に残ったりする。 全く血のつながりのない子が大人たちの中でどんどん受け継がれて・・・ってよほどの強運の持ち主じゃない限り、こんなに幸せにはいかない。本当にファンタジー過ぎるかなと思ってしまった。 私のような境遇でなく、ファンタジーとして読むならば面白く読めるのではないかと思いました。 | ||||
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つじつまが合わない。父親ならそんなことはしない。そんか気持ちになるわけがない。前半は共感できない部分多発。読むのやめよっかな〜。ところがどっこいこの本は後半が案外いい。 | ||||
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読み始めましたがインパクトがないので途中でやめました | ||||
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本屋大賞、ということで読み始めた。というのは嘘でとある有名ラノベのヒロインの身の上を思い出したからだ。そのラノベのタイトルは「化物語」。ヒロインの名前は羽川翼。 羽川翼もまた、血の繋がらない親に育てられている。生みの母と死別しており、実の父が再婚をした相手が離婚した時に義理の母に引き取られ、その義理の母がまた再婚して..と繰り返すうちに現在の育ての親が最初の両親(実母と実父)と全く無関係な人間になってしまっているという設定も同じだ。こんな身の上なのに、自分が不幸だとまったく思っておらず、周囲の思惑など全く気にしない(ちょっと人間離れした)強さをもっている、というところまで同じだ。たらいまわしにされるうちに姓が何度も変わっていることも。 だが、ラノベのヒロインの方はラノベだから、心の奥底に押し込んだ自分でも気づいていない「不幸感」が妖怪として分離、周囲の人間を傷つける、という展開になる。そういう形で羽川翼は「不幸」を解決する。一方、本書は超常現象などでてきてはいけない設定だ。じゃあ、妖怪に心を預けられない場合、こんな少女はどうなるのか? 不幸じゃない、という独白とはうらはらに、主人公の優子は十分、不幸だ。海外に赴任する父について行って「父と暮らす」以外のすべてを失うか、血こそ繋がっていないが深く愛されている義母(実際、優子は「継母って血の繋がない娘を虐待するんでしょ」と口走って、間違いを他人から訂正されるまで、義母が継母でもあったことを忘れていたくらい)に引き取られて、「父と暮らす」以外のすべてを持ち続けるか、の悪魔の選択を小学生なのに迫られる。その義母は優子が実父の元に走ることを恐れるあまり、実父が優子に送った100通以上の手紙を全部無かったことにする。現在の養父である「森宮さん」は面倒こそよく見てくれるものの通常の親が娘を心配するような「関心」は全く寄せてくれない。どう考えても優子は十分に不幸なはずだ。妖怪に心を投げ出せない優子はどうするのだろうか? 結局、最後まで優子は「自分が不幸であること」には向き合わない。目をそらし続けることで生きることを選択する。養父の一人が婚約者との結婚に反対した時は「実父、養父は合わせて3人いるのだから、あとの二人をまず説得すればいい」とまで言ってのける。間違いなく優子は妖怪になってしまった羽川翼に負けず劣らず異常である。 僕は最後に優子は「何か」をするのだと思っていたが、結局、優子は何もしない。結婚式当日、実父と13年ぶりに再会しても、放っておかれたことをなじることもない。最後まで「父親」らしい愛情はとうとう与えてくれなかった「森宮さん」とも平然とバージンロードを歩き「ずっと父親役を放棄しないでいてくれから」というただそれだけのことで彼を許す。 現実はこんなものかもしれない、と思った。不幸は不幸のまま、劇的なこともなく、ただ、心の中におしこめられたまま、墓場まで持っていかれるのかもしれない。それが現実なんだろう。実際には不幸を代わりに背負ってくれる妖怪などいないのだから。きっと優子はこれからも不幸をそっと心の奥底で温めて抱きかかえたまま、静かに人生を終えるのだろう。 | ||||
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血のつながらない父と娘の関係が,あっさりししすぎていた。昔,自分は高校の教師だった。そのとき,同僚が担任した女子学生の一人が血のつながりがない父と暮らしていた。父とは死別し,母は再婚したが,その母もなくなってしまったからだ。その子の悩みを同僚から聞いていたので,この本に興味を持った。もちろん,いろいろな父娘関係はあるだろうが,僕が聞いた話はもっと深刻だったので,この本での描き方は軽いなあと思わざるを得なかった。あと,職業がら女子高生については,少し知っているつもりなので,この本の女子高生はどうかなあと思った。森宮に浜坂への思いを取り持ってもらおうとする萌絵が,しつこすぎる。あきらかに,浜坂と森宮は付き合っていないのだから,取り持ってもらえなかったことで,森宮が浜坂を自分のものにしようとしたと勘違いし,森宮をシカトするが,必要以上に長い期間である,森宮を孤独にしたい作者の不自然な狙いだろうなと感じる。あと,少しワルの女の子である墨田と矢守も必要以上に森宮を責める。これもやりすぎだと思う。このように心理描写にはクエスチョンマークをつけざるを得ないが。全体的な構成はうまいと思う。 | ||||
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普段こういった系統のものを読まないので いいか悪いか判断が出来ません ただ、淡々としてるのはいいのですが あまりにも薄いと感じます 出てくる親はどれも理解の範疇を越えてるし これといって良いと思えるところもないです でも☆3にしたのは表面上は幸せなお話だからそこだけの評価です | ||||
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自分に重ね合わせて読み進めることが出来、思春期に戻ったような感覚を味わうことが出来た。 本来あるべき家族の在り方を、冷静に考え直すいい機会になったように思う。 本当の幸せとは一体何なのだろうと考えさせられる作品である。 | ||||
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ここを読んでいる人の多くは『本屋大賞』をとったから気になって調べている。のではないでしょうか? 直木賞や芥川賞を受賞すると売り上げが上がるんですよね。それと同じ効果を狙って設立された賞なのですが、読む側としては偉い人が難しい判断基準で選んだものではなく、書店員という本好きの一般人が投票で選んだものだから、本好きの一般人にオススメできる。というのがメリットでした。 はい、でした。過去形です。 この賞への批判や、落胆は色々なところから出ているのですが僕からは、シンプルに選考された本がつまらんと言っておきます。流石に大賞となったこの本は読める内容でつまらなくもないですが、著者である瀬尾まいこさんの作品の中では残念ながら凡庸と言わざるおえません。 何故こうなったか、大きな理由はこの本屋大賞に権威を持たせたくなったからです。権威を持たせたい、でも他の歴史や権威のある賞で、受賞したものとは被りたくない。 結果、面白いけど普段読書しない人が手に取りやすいもの省かれ、面白いけど無名に近い新人が作者だと省かれ、面白いけど文学的な作品も省かれ、面白いけど難解なものを省かれ、なんというか中間の毒も棘もない作品ばかりノミネートとなってしまった。というのが実態かと。 そういった背景もありますので、面白い本が読みたいのあれば、大きな受賞がなく評価点が高い作品を選ぶと良いかもしれません。 | ||||
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良い子の主人公に、良い人ばかりの周囲の大人たちが織りなす群像劇といえば聞こえはいいが、幸せ過ぎる展開が少々鼻につく。著者が教員経験者という経歴だけで説得力を持たせようとするのはかなり無理がある。幸せな話を読んでほっこりしたい人にオススメのファンタジーであり、健全な少女漫画を小説化しただけのように感じた。 | ||||
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