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終わらない夏のハローグッバイ



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【この小説が収録されている参考書籍】
終わらない夏のハローグッバイ (講談社タイガ)

終わらない夏のハローグッバイの評価: 3.80/5点 レビュー 5件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.80pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

残された『彼ら』へ抱く寂しさ

体内に埋め込む小型端末の普及により,大きく変わった小さな漁村が舞台の物語ですが,
その概念や用語の数々はいささか取っ付きにくく,序盤は少しモタつき気味にも映ります.

とはいえ,軸は人との出逢いや繋がりといった,むしろアナログの側に向いており,
端末を介して相手に触れ,近づけば近づくほど,知れば知るほどに見えてくる現実に,
それならと文字通り視野を広げるヒロインの姿は,まさにジュヴナイルSFというところ.

また,なぜ彼女は走り出し,止まろうとしなかった,もしくは止まれなかったのか.
小さな言葉に察する思いと,幼い日の思い出はずっと追い続けてきたその背を歪ませ,
さらにデビュー作を思い起こさせる真実は,目の前の世界までをも大きくひっくり返し,
どちらかと言えば前向きに閉じられますが,『彼ら』への寂しさが複雑な余韻を残します.

反面,寂しさや孤独への救済が出逢いや繋がりという,彼女の考えには違和感もあり,
天才ゆえのぶっ飛んだ無邪気なそれらは,凡人の自分には複雑な思いが浮かぶことも….
このほか『泣き』を押し出した帯も,感動の押し売りのようで好きにはなれませんでした.
終わらない夏のハローグッバイ (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:終わらない夏のハローグッバイ (講談社タイガ)より
4065132169

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