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終わらない夏のハローグッバイ
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終わらない夏のハローグッバイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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体内に埋め込む小型端末の普及により,大きく変わった小さな漁村が舞台の物語ですが, その概念や用語の数々はいささか取っ付きにくく,序盤は少しモタつき気味にも映ります. とはいえ,軸は人との出逢いや繋がりといった,むしろアナログの側に向いており, 端末を介して相手に触れ,近づけば近づくほど,知れば知るほどに見えてくる現実に, それならと文字通り視野を広げるヒロインの姿は,まさにジュヴナイルSFというところ. また,なぜ彼女は走り出し,止まろうとしなかった,もしくは止まれなかったのか. 小さな言葉に察する思いと,幼い日の思い出はずっと追い続けてきたその背を歪ませ, さらにデビュー作を思い起こさせる真実は,目の前の世界までをも大きくひっくり返し, どちらかと言えば前向きに閉じられますが,『彼ら』への寂しさが複雑な余韻を残します. 反面,寂しさや孤独への救済が出逢いや繋がりという,彼女の考えには違和感もあり, 天才ゆえのぶっ飛んだ無邪気なそれらは,凡人の自分には複雑な思いが浮かぶことも…. このほか『泣き』を押し出した帯も,感動の押し売りのようで好きにはなれませんでした. | ||||
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