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幻影城市



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【この小説が収録されている参考書籍】
幻影城市 (講談社文庫)

幻影城市の評価: 4.00/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

膨らんだ熱を冷ます残念な終盤

日常の謎のようなお化け騒動に始まり,ラブコメを窺わせる軽い雰囲気の序盤から,
満州国の実権争いや,人々を蝕む阿片,さらには日中の思惑がうごめく諜報活動など,
新しい国に漂う活気と,徐々に広がっていく展開に,何とも言えない魅力を漂わせます.

ただ,これが終盤になると忙しくなり,混乱というよりも散らかっているだけで,
結末に続く思いもよらない流れは,広げた多くを放り投げてしまったようにも映り,
確かにそれらしき『仕掛け』はあったとはいえ,だいぶ小さくまとめられた印象です.

華やかな表通りしか見ない日本人を揶揄し,この国を空っぽと評するやり取りには,
日本を離れ,ここで何を求め,探し、生きるのかという,ギラつきも感じたのですが,
終盤のゴチャゴチャで霞んだようで,膨らんだ熱量を活かしきれなかったのが残念です.
幻影城市 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:幻影城市 (講談社文庫)より
4065132908

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