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東京輪舞
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東京輪舞の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 1~20 1/2ページ
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面白い小説である。しかし、予定調和はない。物語の一つ一つは、解決されないままに、流されていく。それは、人生の実相そのものと言って良い。だから、エンタメを期待して、最後にすべてが鮮やかに解決されることを期待して読むと、消化不良に感じる かもしれない。しかし、見方を変えると、この物語は完全に完結しているのだ。人が生きるとはこういうことなのだ、という意味で。ネタバレになるかもしれないが、最後に大いなる救いがある。読後感は良い | ||||
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若き日、田中角栄首相邸を警備していた砂田修作が公安警察官となり、東芝COCOM違反・バブル・警察庁長官狙撃・オウムと昭和から平成激動の時代を経て退職、その後まで続く壮大なストーリー展開は、歴史を裏から目撃したようにリアルな臨場感に、息を呑む読後感! | ||||
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新品を買ったのに汚れていてがっかりした。 | ||||
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とても面白く読み応えがあり、まるで真実のよう。 しかし公安というのは結局何がしたいのか、どの事件も解決しておらず、影でこそこそしているだけである。税金の無駄に感じる。 | ||||
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不正 隠蔽 権力闘争 合法な物も 理念に基づいた物もあるでしょう 大衆迎合は望まないが 民意から乖離する事が 己れのヒエラルキーを上げると 妄信する 政官の生き様 奇しくも 全ての事件がリアルタイムで 目撃出来た 何故 こう言う内容を俯瞰で表現する 教育が出来ないのか? 不思議で仕方ない | ||||
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昭和史を知る上で一読の価値がある力作だが、主人公のキャラ立てに失敗している。主人公の砂田が間抜けで無能で魅力がない。これが減点★2つ。 主人公の前妻の眉墨圭子と、ロシアのスパイの美女のW主人公にしたら、未曾有の大傑作になったと思う。そこが残念。この2人の美女を主人公と想定して読むことを推奨する。 | ||||
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月村了衛が、公安から見た昭和史を書くとは、驚いた。全く、違った作風に思えた。ある意味では、昭和史を裏側から見た作品で、優れている。 田中角栄邸の警備をしていた警察官・砂田修作(1947昭和22年生まれ)は、田中角栄邸に侵入しようとした不審者を発見し、これを取り押さえようとして格闘となり、確保したが怪我をした。病院に入院していた砂田に田中角栄が見舞いに来る。「君のような警察官が体を張ってくれているからこそ、我々政治家も安心して全身全霊、国のために働けるものだよ。ありがとう」と入庁5年目のヒラの巡査の砂田に声をかけてくれたので、感激するのだった。 1975(昭和50)年、巡査部長になった砂田は、警視庁公安部外事第1課5係に配属された。ここから、公安として砂田は、組織のメンツ重視と昭和の闇を見はじめるのである。 1974年には、三菱重工ビル爆破事件、そして、1975年には、間組本社と大宮工場の爆破事件。そして、1974年「田中金脈問題」を受けて、田中内閣は辞任していた。 1976(昭和51)年、ロッキード社の監査法人であるアーサーヤング会計事務所が誤って送った資料に田中角栄の賄賂を受け取ったということが明らかになり、ロッキード社が丸紅、児玉氏に資金を送ったと報道された。田中角栄は「受託収賄罪」と「外為法違反」で逮捕された。 CIAから元ロッキード社職員のヘンリーワイズが、日本にいるということで、確保に走る。そのヘンリーワイズのニセモノの娘というのがクラーラ・ルシーノアで、砂田は接触することで、あってはいけないことだが、KGBのクラーラの魅力に取り憑かれてしまう。それが、ずっとクラーラがいろんな機会に登場するのだった。砂田は、クラーラに一目惚れする。 田中角栄がアメリカを無視して、中国との国交を開いたり、アメリカへの石油依存を脱却するのを、アメリカ側からの目障りな田中角栄を罠にはめたという説を裏付ける。 東芝COCOM違反。ふーむ。東芝は政治的な動きが多いなぁ。東芝は通産省の接待を繰り返す。伊藤忠商事の瀬島龍三の暗躍。中曽根康弘首相のブレーンとして瀬島龍三の働きが。中曽根が戦後初の訪韓の橋渡しをする。伊藤忠は特殊な人材をうまく活用している。砂田もやっとその存在に気がつく。周辺国への補償金は全て国民の税金だという。それにしても、クラーラは神出鬼没。少女のあどけなさがあったときから、30歳。女性として艶のある季節。クラーラはいう「恋はジャガイモにあらず、窓からは捨てられぬ」まさに、日本はスパイ天国。公安としてどう取り締まるのか? 1991年ソ連崩壊の中で、KGBのクラーラの存在が。「時で大事なのは時間ではなく機会』 クラーラの関係で、砂田は警視庁公安課第四課係長、担当は資料整理。左遷される。 そのことで、冷静に公安の仕事を見つめることができるようになる。 1994年オウムという宗教の社会的な犯罪を公安が見逃していた。「地下鉄サリン事件」そして警察庁国松長官射撃事件。犯人は警視庁のオウム信者だった巡査長を秘匿して取調べを行っていた。真犯人は結局わからずじまいだったが、砂田は北朝鮮のスパイを追いかける。いずれにしても、公安は王蟲に対して、甘い見通しを持っていた。そんな中で北朝鮮のスパイが活躍する。 2001年 金正男が、パスポート偽造して、家族でディズニーランドにくるところを捕獲。北朝鮮拉致事件の人質交換のチャンスだが、簡単に政治的解決。国外追放。ふーむ。そんなことがあったのか。 日本の外交のお粗末さを感じる。 2018年田中角栄生誕100年。砂田は、角栄に日本の政治家をみる。日本という国の目に見えない闇を砂田は追い続けた。結局、クラーラとは結びつかなかった。 昭和史を別の角度で見ることができた。いい作品だ。 | ||||
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good | ||||
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一介の公安警察官が事件追及の当事者でありながら、組織と権力構造に翻弄され傍観者とならざるを得ない不条理を描くエンタメジャンルを超えた秀作。 冷戦時代から平成時代に起きた実際の事件を背景に、政治や国家の有り方までも考えさせられる展開に引き込まれます。 度々邂逅する旧ソ連工作員との絡みはいただけませんが、ラストに浮かび上がる輪舞の映像は限りなく美しい。 | ||||
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完全虚構が前提での機龍シリーズと打って変わり、リアルとフィクションの入り混じった(でも現実的に真相はこんな事かも?と思わせる練り込まれた)大長編。 一気に読み上げるのが勿体なくてチビチビと一章ずつを毎晩楽しみに読了。 暴力描写が無くても、警察機構の暗部は描けるんだな、と感心しきり。 | ||||
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主人公の砂田修作は、警察官人生の中で多くの時間を公安の警察官として職務を全うする。 だが、官僚主義やバランスオブパワーが蔓延る公安警察の中で、理想に燃える彼の生き方は決して 器用なものではない。妻には去られ、友と思った同僚のキャリアには苦渋も飲まされる。 そういった砂田の不器用ながら、公安の外事の一員として日本の公安のために奮闘する様を 描きながら、作者は昭和から平成にかけての日本現代史における極めて重要な事件である 「ロッキード事件」「東芝ココム違反」オウムサリン事件」「金正男逮捕事件」などを実名を使って追いかけて 行く。そのほぼすべて事件で、登場するのはソ連のスパイの女性クラーラだ。ある時は砂田を煙に巻き、 ある時は助ける。すべての章で結果がうやむやになった事件を事実として描くだけに、なんとなく 歯切れの悪い印象は拭えない。とはいうももの、日本の歴史的な事実を背景に警察組織の闇を 描くことで、作品自身に厚みを与えていることも事実であろう。昭和や平成の大事件を背景に 警察組織、なかんずく公安の闇を描いた一級のエンターテインメントだと言える。 | ||||
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ロッキード事件他警察庁公安部の砂田警部が見た警察内部の対応と各事件に関わった人間と組織の動きが克明に書かれて、過去の話としてだけに終わらないと感じた。そうだったんだと思わせる内容で面白く読めました。是非一読を! | ||||
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いきなり田中角栄が登場し主人公・砂田修作と絡む冒頭から現代に繋がる最終章まで、息をもつかせず読み終えました。 機龍警察シリーズでもおなじみの、絶対に勝てない巨悪や権力構造との絶望的な闘い。そして人の心が織りなす重厚な人間ドラマ。 それに加え、本作では敵方であるソ連(ロシア)の女スパイ、クラーラ・ルシーノワという運命的ヒロインとの、ロミオとジュリエットの如き儚いロマンスがすべての時代(章)の中心にあります。その影響でしょうか。残酷で無機質な現代謀略史の重苦しさを、何とも言えない潤いと美しさが覆ってくれるような、不思議で心地よい読書感が終始ありました。 印象に残ったのは、クラーラが口にしたロシアのことわざ「時で大事なのは時間ではなく機会」。時間は不可逆であり、一つの決断によって人の運命は容赦なく変わってしまう。そのことの重さと尊さを、砂田とクラーラのたどる人生と、それが最後に交わる切なくも清々しいラストシーンまでを通してしみじみと実感しました。 また月村氏らしい、ふとした時に挟まれるユーモラスな描写(同僚のアイスキャンデーを何食わぬ顔で食べてしまう馬越や、お辞儀した阿久津のバーコード頭など)が散りばめられているのも、個人的に好ましいところです。 | ||||
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とても綺麗な新品でした! | ||||
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お人好しの日本人なのだろうか、あるいは、島国なので、危機感に足りないのだろうか。大組織の有り様、国の有り様。小説ながら、国家について考えさせられる書物だ。 | ||||
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電子書籍版で読みましたが、どうにも印象に残らない内容でした。 新聞の見出しを時系列で追っかけているだけのように感じてしまいました。 | ||||
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ロッキード、東芝COCOM、ソ連崩壊、地下鉄サリン、長官狙撃など、真相が不明確な事件に対して、公安刑事である一人の男の砂田が真相を追いながら闇を明らかにしていく物語。 公安刑事の生き様や警察組織の腐敗、出世競争など、警察組織を事細かに描きつつ、一人のKGB対外諜報組織の女性クラーラとのひそやかな恋愛を描いた大作だった。 個人的には、「崩壊前夜」の章がもっとも楽しめた。発砲事件の現場に居合わせて自らも殺害されそうになったクラーラと手を組んで、敵対組織を探し出していく展開は手に汗握った。 最後まで一公安刑事としての信念を曲げず、田中角栄にかけられた言葉を忘れずに生涯現役を貫いた砂田の生き様は見事だった。 | ||||
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昭和 平成の事件を、田中角栄~現代迄振り返りつつ、政治的な話、ロマンス 、家庭と 云う様に当に輪舞の様に目まぐるしく廻っていきます。そして読後は物悲しさがちょっぴり漂います。 昭和を知る人も知らない人も半フィクション気分で読むと楽しいかと思います。 | ||||
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昭和51年から平成にかけてのベールに包まれた重大事件の数々と時代の変遷。 いずれも実名入りなので臨場感たっぷりに味わえる小説。 公安という切り口で、重大事件の数々をひも解いていく。 そこにはベールに包まれた裏情報から見た世界が眼下に広がっていく。 武勇伝という流れではなく、比較的地味な書き方をしているが、その中身は濃い。 真相を求めていくと日本社会の裏側が垣間見えてくる。 スパイ合戦で事件を追いつつ、主人公の人生を物語っていく。 公安外事畑という職務柄、一般人とは一線を画し、人生に影を落とす。 そんな中、決してつながらない切ない恋に触れている。 上意下達の警察官僚組織に一石を投じている。 ラストは落涙する。 ようやく心が解放されていく。 実に読み応えある。 | ||||
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初めての作家です。最近読んだなかではそこそこ良かったですね。 | ||||
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