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(短編集)

日曜日たち



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【この小説が収録されている参考書籍】
日曜日たち
日曜日たち (講談社文庫)

日曜日たちの評価: 3.89/5点 レビュー 37件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.89pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全37件 21~37 2/2ページ
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No.17:
(4pt)

面白かった!

随所に出てくる兄弟とか、少しひねってるところもあって

面白かった!

全体的に気だるい雰囲気で、

だから吉田さんの作品好きです。
日曜日たちAmazon書評・レビュー:日曜日たちより
4062120046
No.16:
(2pt)

これ、どーなの??

いいの??

私としては不評。

最近いい本にめぐり合わない。

幸太郎くらいだよ。

なんか、日曜日の話。

いろんな人の日曜日が垣間見れますよ?

どこにでもありそうな日曜日。

学生の話がなかったから、私の日曜日はなかったけどね。

でも、きょうぢあが入らない気もするし。

いなかったらただの短編集になってしまうけど。

でも、あまり必要性を感じなかったかな?
日曜日たちAmazon書評・レビュー:日曜日たちより
4062120046
No.15:
(4pt)

日常

どこにでも誰にでもあったような日常が五人分それぞれに書かれている。劇的なことが起こることのほうが珍しいし、頑張ったと自分に言える日のことのほうが少ない。 
だけど、そんな日を過ごしてきてても成長してるってこともあるんだ、と読み終えて思える本ですよ。
日曜日たちAmazon書評・レビュー:日曜日たちより
4062120046
No.14:
(4pt)

出来の良いメロドラマ

世の中の繋がり、というのは本書のようなものなのであろう。個々の繋がりは希薄であるが、何かが仲介となり、その何かとみんな繋がっていくようなものである。その何かは誰も気が付くことはない。現在でいえばblogが当てはまるのかもしれない。みんな通りですれ違ってもわからないが、そのすれ違った人のblogを昨日読んでいるのかも知れないのです。現代社会の一部分を切り取った作品であることは間違いはない。しかしながら甘いメロドラマすぎやしませんか。完成度は高いのにこの流れに少しの苦味があればもっとラストも際立つと思うのだが。
日曜日たちAmazon書評・レビュー:日曜日たちより
4062120046
No.13:
(5pt)

心理描写が秀逸の連作短篇集

東京で暮らす若者のある日曜日に起こった出来事を描いた5篇を収録した短編集。

それぞれの登場人物は互いにまったくの接点を持たないのだが、ただある一つの共通した逸話を持っている。

それは数年前、わけありそうな幼い兄弟に出会った逸話である。

実はこれがこの作品のキモで、読み通したときに5篇のほかにもうひとつの物語が浮びあがってくるような錯角を起こす。

それは、見つめ合う2人の横顔の絵の中に壷が見えてくるという『ルビンの壷』のようで、巧妙な構成のなせる業である。

登場人物たちの気持ちが丁寧に描かれたどの作品も好感を抱かせるのだが、互いに拭い去れない喪失感を抱える父と息子が心を通わせる『日曜日の新郎たち』がとくに感慨深かった。
日曜日たちAmazon書評・レビュー:日曜日たちより
4062120046
No.12:
(4pt)

日曜で起こること。

自殺者が一番多い月曜の前日である日曜日。。。社会の動きが再開する日曜日。。《忙しくて、そうでない人もいるが》日曜に視点を置くこと自体、不思議でなりません。一体どんな意味があるのか??しかし吉田さんは「たち」と一言付け加え、一気に複数の「日曜」を手がけました。。でも何かと共通点がありそれが「子供」でした。なんだか、切ないような感じになりました。最後の最後には良いようになったのですが。。幅広い物を書きますね。吉田さんは。でもそれがとても良いんですけどね!!
日曜日たちAmazon書評・レビュー:日曜日たちより
4062120046
No.11:
(3pt)

あの兄弟。

それぞれの日曜日の景色は雰囲気があってよかったです。しかし、たびたび登場する兄弟がちょっとくどかったです。
日曜日たちAmazon書評・レビュー:日曜日たちより
4062120046
No.10:
(3pt)

日曜日の魔力

日曜日TVで「サザエサン」を見ると、憂鬱な気分になった時がある
この本を読んでその感情を思い出した
平日置き去りにしている個人的な問題を
明日から再び仕事という日曜日に
人は自分の過去を振り返るのかもしれない
5人の登場人物が抱える日曜日の魔力と
不思議な幼い兄弟にすぐ読めた
ラストもハッピーエンドで綺麗にまとめた本
日曜日たちAmazon書評・レビュー:日曜日たちより
4062120046
No.9:
(4pt)

何気ない日常の中の、確かな感慨。

2つ目の章を読んだところで気付く。
共通して登場人物と関わっては通り過ぎていく、幼い家出兄弟2人。
「もしかしてこの主人公は、知り合いのあいつじゃないか?」
とさえ思える、どこにでもありそうな気だるい日常の描写が
著者の持ち味と思われるが、この兄弟の登場は興味深くもあり、
書き込みが過ぎて邪魔だと思える部分もあった。
よって、せっかく章ごとに変わる主人公なのに、少し粘ついた
連鎖の感触を残していく。
しかしそれでも、さらっと読めて体の中に不定形な薄染み残して
いく小説であることには間違いない。
自分が持っている鬱々とした風景を、晴らし切らずに手にとって
確認してみたい人には、お薦めである。
日曜日たちAmazon書評・レビュー:日曜日たちより
4062120046
No.8:
(5pt)

兄弟の地図

芥川受賞後第一作の本作品は、受賞作「パーク・ライフ」で獲得した地図的な空間の描出がさらに推し進められている。
家出をして東京に出てきた幼い兄弟が連作五編に登場するが、最後の短編で、他の短編では「7、8年前の」存在であった兄弟が現在に浮上する。同時に、幼かった(そして現在の)兄弟の行動範囲である東京が俯瞰的・地図的フラットさをもって立ち現れるのを眼にすればそれはほとんど感動的だ。
「パーク・ライフ」以前作品も(というか全作品)私は好きです。その中でも「パレード」は特におすすめ。「日曜日たち」と同じく連作長編なので読み比べるのも一興だと思います。
日曜日たちAmazon書評・レビュー:日曜日たちより
4062120046
No.7:
(4pt)

日曜日だから

日曜日だから寝坊したり、日曜日だからお出かけしたり、全部日曜日だからって理由をつけて。でも、急に淋しくなる。そんな感じの5つの日曜日。
 
 それぞれの日曜日の中に、多分同じ人物であろう小さな兄弟が出てくる。関わるのではなく、それぞれの日曜日の主人公の側を通り過ぎていくのだ。とてもぶっきらぼうに。
 それぞれの日曜日は、点だ。点が五つ。繋がりそうで繋がらない、東京の五つの日曜日だ。ぶっきらぼうにぐりぐりと書いた点はけれど、いっそ清清しいくらいの点だった。
日曜日たちAmazon書評・レビュー:日曜日たちより
4062120046
No.6:
(4pt)

チェーン

三人称での物語展開で、短編なので、一センテンスに詰め込まれている情報や暗喩をじっくり熟読玩味しないと楽しくない短編集。物語の構成は、現在のストーリーテリングと過去の出来事のクロスオーバーで読者の視線をスッスッとずらしていくというもの。しかし、いささか乱暴なずらし方も散見され、100%物語に没入できない部分もあります。男女間や人生に明確な答えなどないし、そのことに対する漠とした不安をモチーフにしているのであれば、甘くなく書ききってほしかったのですが、全編を通じて登場する「男の子の兄弟」との各主人公との交わり方がどうにも消化不良だしそもそも首をひねるような登場のしかたもあります。まあ、そのことを差し引いても、再読しても楽しめるくらい作りこまれた短編集ですね。文庫よりハードカバーで本棚に置いておきたくなる本。
日曜日たちAmazon書評・レビュー:日曜日たちより
4062120046
No.5:
(3pt)

親切な主人公たちと、親切すぎる作者

東京で一人暮らしする三十歳前後の男女五人をそれぞれ主人公とする五つの短編連作。五人の間に面識はないが、全ての作品に、七、八年前見かけた家出兄弟(小三と小一くらい) のエピソードがあり、主人公たちはこの兄弟に何らかの感慨を抱きながら、日々の暮しに紛れて忘れてしまっている。それぞれが、現在のそれぞれの暮しの中で、ふとこの兄弟を思い出す、というのが共通項だ。各々の主人公の、イケてないのに魅力的で、なぜか結構モテる人柄や、一人暮らしのもたらす孤独と幸福の微妙な色合いがいい。まさにスタバのコーヒーを飲む時みたいなちょっと幸せな読書の時間が味わえる。
 ただ、私には親切すぎるかな、と思った。ある主人公の、兄弟への親切はこんなふうに説明される。“ たとえば、誰かに親切にしてやりたいと思う。でも、してくれなくて結構だ、と相手は言う。だったら仕方がないと諦める。考えてみれば、ずっとそうやって、自分の思いをどこかで諦めてきたような気が田端はした。親切など結構だと強がる人が、実はどれほどその親切を必要としているか、これまで考えたことさえなかったのだと気づいた。相手のためだと思いながら、結局、自分のためにいつも引き下がっていたのだ、と。” そしてその兄弟に思い切って親切を施す。家出少年への親切は大いに結構だが、この小説は、読者にとって親切すぎるのだ。最終話のラストシーンの親切な種明かしに、目頭を熱くすべきなのだろうが、私にはできなかった。
 ああ、そうか。「パーク・ライフ」のラストシーンで、“私ね、決めた”と言いつつ何を決めたのか一切口にせずに街頭に消えるヒロイン(と作者) の意志ある背中……吉田修一氏のああいう不親切さに私は惹かれていたのだ。
日曜日たちAmazon書評・レビュー:日曜日たちより
4062120046
No.4:
(5pt)

都会の迷子たち

地方から上京してきて、この大都会の片隅で、それぞれごく普通に生きている人たち。彼らは互いに何の関連もないけれど、その生活の一片に、失踪した母親を探して旅している二人の幼い兄弟をからめて、最後にひとつの大きな物語のように仕上げています。
それはまるで、この地球の上の自分のテリトリーの中で、ささやかに暮らす人々を見つめる「神の視線」のようにも思えます。
曖昧な気分描写を得意とするこの作者には珍しく、ラストに思いがけない感動が待っていました。
しみじみ泣けます。
日曜日たちAmazon書評・レビュー:日曜日たちより
4062120046
No.3:
(3pt)

ぼんやりと

病院の待ち時間に読んでいました。ぼんやりと時間が過ぎていく内容でした。でもそれだけではないんです。ぼんやりとしたなかにもどこかに何かが隠されていそうな・・・。退屈のしない内容です。
不覚にも最後は何故か涙が出てきました。アー読んでよかったときっと思えます。
日曜日たちAmazon書評・レビュー:日曜日たちより
4062120046
No.2:
(4pt)

小説現代にて2002年6月号から連載された作品集です。

一つひとつの物語が織り成す、持ちつ持たれつ生きる表現の数々
主人公が、池袋のレゲエバーで出会った圭子との別れを切り出そうとするその時、
手持ち無沙汰でほおり投げた彼女のバックからこぼれ落ちたのは、
いくつものスタンプが押された韓国のパスポート。。
後は読んでからのお楽しみ。。
日曜日たちAmazon書評・レビュー:日曜日たちより
4062120046
No.1:
(5pt)

何かを探そうとする現代人を描いた佳作

九州から家出をしてきた兄弟と、東京でその兄弟に関わった人たちをめぐる連作集。
どのストーリーも大きな展開を見せるわけではないが、いつもの吉田修一らしく現代に生きる人々のライフスタイルや心情を巧みに描ききっている。恋人や親との関わり方等、どれもぎこちないようでいて何かを捜し求めようとする人たちの生き様が胸を打つ。特に、最後に収められた作品のラストシーンには深く感動した。
読後感が爽やかな佳作。
日曜日たちAmazon書評・レビュー:日曜日たちより
4062120046

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