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永遠の出口
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永遠の出口の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全86件 61~80 4/5ページ
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それぞれの年代の心理描写がとてもうまく、また「そのころには分からなかったけど今思えば…」という書き方もとても自然。読む人の年齢によってきっと違った面が印象に残ると思います。私は、最終章の主人公の年齢よりも少し上ですが、子供の頃の不安な気持ち、苦い思い出、隣りあわせだった危険をありありと思い出し(過去の何とかクリアーできたハードルばかり思い出すのはどうしてでしょうか?)自分がいとおしくなりました。 | ||||
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どうやら私は主人公と同世代のようです。 生きてきた時代背景が自分と重なりました。 また、物語に出てくる地名も 千葉県民の私には馴染み深く 共感できました。 今の私がこうあるのも 小学校・中学校・高校と その都度色んな経験があるからなんだと 改めて思いました。 | ||||
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恩田陸が『夜のピクニック』で登場人物に言わせた「みんなで夜歩く。たったそれだけのことがどうしてこんなに特別なんだろう」ということばを借りれば、少女がただ成長していく、それだけの物語がどうしてこんなに胸をうつのだろう。紀子という名前も平凡なら、生い立ちも家族構成も学校生活も平凡の一言につきる少女の成長を、9歳から18歳にまでわたって追う。勉強はきらい、かといって夢中になれるものもない。中学時代、短すぎる前髪が気に入らないというささいなことを機に不良仲間と交流したことはあったが、それもただの通過点でしかなかった。けれど、彼女がいくら斜に構えてみても、毎日の小さな事件に胸を揺すられ、成長を促される。おとなになって思い出すのは、こうしたどうということのない出来事や友だちとの会話や親との口論だ。いま、この年齢を生きている少女たちにそう教えてあげたくなる。彼女たちにとってはただのおせっかいでしかないのだけれど。 | ||||
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北上次郎氏の解説によると、本書は森絵都さん初の大人向け小説だという。そういわれてみれば、児童書では見られないような言葉や漢字が使われていた。ヒロインが過去を振り返るという設定で、小学3年生から高校卒業までの日々が綴られている。「昔はわからなかったけれど、今ではわかる。・・・だったのかも知れない」というような文が時折はさまれていて、エモーショナルあふるる物語にクールな抑制が働いていて、ドキリ。年齢を重ねるに従って、文章の雰囲気が変わってくることに気がついたときは、それが少女から娘へと成長していくことなのだろうか、と妙に納得した。表題作「永遠の出口」、「時の雨」など話の全貌が明らかになったときに深く染み入る題名も素敵である。 | ||||
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読んで一番に思うこと。 それは「私も同じような経験をした」ということ。 少なからず、主人公と同じような経験をしているはずだと私は思った。 もちろん私も同じで、懐かしいそれらの出来事に胸が締め付けられた。 人生を歩いていく中で、関わってくる人なんて無数にいて、その人たちといつまでも関わっていくなんて本当はそんなにあることじゃない。 小学校の友達、中学校の仲間、高校のクラスメイト、バイト先の先輩。 散々、色々な人が出てきてたけれど、それらのほとんどがその場限りで消えてゆく。 得てして、妙。そこがリアル。 そして改めて、こうやって大人になっていくものなんだと思えた。 私は最終章で涙が止まりませんでした。 | ||||
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あまりの上手さにびっくりした。小学生から高校生までの心理、クラスでの様子、胸がしめつけられる一瞬の切なさ。そして、リアル。特に一番最初の物語、あるいは、家族旅行の話は秀逸。 子供の頃の友達をいつまでも使いまわさないで、すんなり消していることにそこはかとなくリアリティ。物語の示し方も上手い。 大森望に、何でこれが直木賞取らないか不思議、とまで言わしめて作品。お勧め。 | ||||
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紀子の、小学生時代から大人になるまでの過程を、閉じ込めた作品。 ここに書かれているのは、一人の女の子の変遷と成長だが、 共感する人は多々いるだろう。 それだけ描写はしっかりしていたように思う。 「永遠」を追い求める時期、 そんなものなどないと絶望し、 移り変わる永遠の日常を送らなければならないと気付く時期、 「永遠」と上手く折り合いをつけていく時期、 誰もが通るであろう心理を、 一人の女の子の成長を通して描いた作品である。 | ||||
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誰もが少女の頃、紀子のような経験をしているのではないだろうか。親友、異性、親、級友、先生など、様々な人との関わりの中、笑ったり、怒ったり、泣いたり、悩んだりしながら、少女は大人になっていく。少女時代のきらめくような日々。そんな日がこのままずっと続くのではないかとさえ思える。だが、いつかは必ず終わりが来る。「永遠」ということは絶対にありえないのだ。「永遠の出口」にたどりついた時、少女はもう少女ではいられない。大人への階段を上る自分に気づいてしまう。紀子・・。彼女の向こうに、少女時代の自分が見えるような気がした。 | ||||
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中学受験生の父親として、娘の志望校の入試問題に出題されたというだけで本書を買ってみた。うーん、結構すごい作品。何よりも「小学生(特に女の子)の世界も大変だなぁ」と、とっくに自分の小学生時代を忘れた親世代に思わせる。 ここ数日、勉強のやり方を巡って娘とケンカしていた。親子の信頼関係という最も大事なものを見失うところだった。もう仲直りだ。娘の好きな焼きそばパンとコーヒー牛乳を買ってこよう。 | ||||
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ずっと外国人作家の本ばかり読んでいましたが久しぶりの日本の本が、この『永遠の出口』です。高校の現代文の問題集の問題に使われていて、面白かったので買ってみました。私があまり読んだことのないタイプの本だったので凄く新鮮で世界が広がった感がありました。本の内容とは関係ないかもしれませんが、視野を広げてより遠くの世界を見ることの大切さを、この本から学びました。枠にとらわれずにいろんなジャンルの本を読むこと!!そんな信念を持ってこれからもたくさん本を読み続けます。 なんかただの「自分の決意」みたいですね・・でも私にとってはそういうきっかけとなった本なのです。 | ||||
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読んでいると自分の事かな?と思う所がたくさんあって、何回でも読みたいと思わせる本でした。一度読み始めるととまりません!!これは一度読むべき本だと思います。 | ||||
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私は1986年生まれです。けれど、主人公の紀子が感じることや行動は、『これは私のことだ』と、とっても共感しました。 時代設定がまったく気にならなかったくらい、のめりこみました。 特に、初めての恋の章が、切なくて、痛くて、不器用で、でもきっと、私を含めたくさんの人がこんな経験をしてるんじゃないかなぁって思いました。 ほんとによかったです。 何度も何度も読みたいです。 | ||||
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深く、静かに感動しました。 | ||||
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この本は、感想文を書こうとしても書けないほど、つかみ所が無く良い本です☆ | ||||
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1人の女の子の、小3~高校卒業までの過程を、9章に別けて描いているが これは、成長過程に伴う流行が大きくなるから世代が違うと難しいかも エピローグで主人公が過去を振り返り思う気持ちがそれを象徴している 「どんな未来でもありえたのだ」 子供の頃に描いた自分から年月を重ねた、1968年の主人公に共感する人は 面白いのかもしれない | ||||
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今まで生きてきた中で、子供の頃が一番きつかった気がする。学校は大人社会にはない複雑な構造のもとになり立っていて、その中で生きて行くにはそれなりの処世術が必要なのだ。『永遠の出口』は主人公・紀子が小学生から高校生になるまでを描いた作品集だ。けっこうたいへんな子供社会で、紀子はちょっとぐれたりしながら、少しずつ大人に近づいていく。中学時代のぎこちない家族旅行、高校時代の優柔不断な保田くんとの恋の話もいいけれど、一番は小学校時代を綴った三つの章。友だちと喧嘩をしたり、黒魔女先生と闘ったり、卒業旅行を楽しんだり、すべての思い出がキラキラしている。たのきんトリオ(トシちゃん、マッチ、ヨッちゃん)という言葉に郷愁を覚える読者にはぜひ読んでいただきたい。なかなか笑わせてくれる記述が多く、個人的には紀子の親友ミーヤンが新沼謙治ファンということに大笑いした。 | ||||
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つくづく、森絵都さんの本には色々な物が詰まっているな~と思いました。 今まで、森絵都さんの色々な本を読んできましたが、どれも人の心を和ませ、リラックスさせてくれるものばかりだと思います。 この、永遠の出口という本も私を和らげてくれる本の1冊です。 主人公の女の子の成長していく姿をリアルに、そして女の子を取り巻く周りの反応の1つ1つも細かく書かれています。 でも読んでいてまったく疲れない本です。むしろ、早く先が読みたいという気持ちに駆られて、自然と読むスピードが早くなりました。 だけど、まだ終わって欲しくない…そんな、気持ちにさせてくれるこの永遠の出口という本は、多くの人に読んで欲しいと思うし、むしろたくさんの人が読むべきだと思います。 この本を読んで自分の考えが180度変った!とは言い過ぎかと思いますが、少なくとも自身の何らかの心の変化はあるのではないでしょうか。 | ||||
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友情、恋愛、家族、勉強、バイト、進路。 誰もが悩み、傷つき、通り過ぎた道を、 飾り気無しで忠実に表現した小説です。 軽いタッチで書かれているので、 エッセイを読んでいるような感じ。 「あぁ、こんなこと、あった!」とか、 「あぁ、いたよ、こんな奴!」とか、 自分の経験に照らし合わせて、 笑ったり、泣いたりしてしまうはず。 たのきんトリオに夢中だった1960年代後半に生まれた方なら、 時代背景も重なり、より共感出来ると思います。 | ||||
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もともとは児童作家である著者が初めて大人向けに挑戦した意欲作。 とはいっても内容は重いものではない。 1960年代後半に生まれた少女の生活を、当時の時代背景を入れながらうまくまとめた作品である。 「本の雑誌」でみごと2003年上半期のベスト1に選ばれたらしいが、確かにおもしろい。 恋や友情など、誰もが通ってきた道だけに共感できる部分も多く、「この作家、これから人気が出てくるかも?」と思わさせるような雰囲気を読後にもちました。なかなかの秀作である。 雰囲気としては江国香織やよしもとばななあたりに似ているものりもあり、男性でも十分に楽しめる作品だった。 おすすめです。 | ||||
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私と森さんは同じ学年です。でも森さんは4月2日生まれ、私は3月30日生まれ、ほぼ1年、年の差があります。 たのきんも、フラフープも私の思い出の中にあるモノ。あのころ、私も生きることに精一杯でした。今思えばたいしたことないことにも泣いてわめいて生きてきたような気がします。 「恋」の章は気持ちわかります。でも、私は素直に自分の気持ちを相手に伝えられなくて、いつも失恋がわかってから相手に気持ちを伝えてるタイプでした。最終的に振られる運命であっても、思い切って相手にぶつかっていれば、いつかはいい思い出に変わる。 私はあの頃の自分から踏み出せないままかもしれません。 | ||||
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