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永遠の出口
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永遠の出口の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全86件 1~20 1/5ページ
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裏表紙が真ん中でガッツリ折れてました。確かに中古品の購入ですが。扱いが悪過ぎる。 | ||||
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ある女性の、小学校から大人までのリアルな日々を綴ったお話です。 小学校時代の女子達の大人っぽさ。なのに中学生になると急に情緒不安定になって、周囲ともども怖いくらいに荒れてしまう。高校生になると少し落ち着くけれども、恋愛的なことで色々あって。 人としての成長と、あらゆる人生の葛藤、そして宇宙についての関心やその後を描いていて、とにかく勉強になるし、なんていうか生きるって良いなあ、と当たり前のことだけど思わされる小説でした。 ただ、エピローグでは「え、ええ!?」と戸惑ってしまいました。 精神的に成長したお母さんと思いきや、それはやっちゃダメでしょということもしまくってるし。 ここまでの学びはなんだったの? と呆れてしまうようなこともしてます笑 でも、人って結局そうなのかもしれないですね。 ある一面ではとても優秀で大人。でもある一面では子供っぽくて問題だらけ。 正しいことと過ちを繰り返しながら、それでも毎日を必死に生きる。 やはり学びのある一冊だと思いました。 | ||||
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内容は面白かったですが、カラフルで森絵都に入り2冊目でこれだとあまり世界観や文体には変わり映えせず森絵都だなあという感じでした | ||||
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ありがとうございました。 | ||||
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何気に評価の難しい作品だと思います。 ティーン向け(それも女子)であれば、まあオッサンの私自身が読むのが間違っているのかもしれませんが、主人公の自意識過剰感が男性の読み手としてはけっこう萎えました。ただ最後に救いは来ます。 のっけから、「永遠」という語への自己陶酔的な主人公の思いや、小学生の仲良し三人組での買いものと恋話、中学時代の善良な友人千佐堵に感じる「善良なもののタチの悪さ」など、読んでいる方が若干恥ずかしくなるような自意識過剰感が印象的でした。中年のおっさんには「そういう気持ちになるんだ?うーむ、あまり本質的でない気が・・・」と考える箇所もしばしばで、ちょっと理解しづらい心情も少なからずありました。でも、女子からすると共感を得る感覚なのかもしれません。 もうひとつ。読んでいていたたまれなくなったのは、主人公が中学のテニス部をやめたいという話を母親と出来ぬまま泥沼にハマっていったこと。しかもその後主人公が中学校生活を相当コジらせますが、父は仕事で家庭を振り返らず、姉はバイト先の彼氏に夢中、母親だけが責任を感じ追い詰められなくなるという部分です。 親は得てして子供の話を聞かない・信じない・途中で遮るなどをするのですが、コニュニケーションは双方向でないと成立しないことを改めて感じました。自分が子供のことを聞かなければ、子も親のこと聞かないわなあというのが親になってからの実感。中学生程度になると最早子供の方が優れている部分も出てきますし。徐々に、自分より下の存在、というのではなく、マジで傾聴、という意識を持たないと子育て失敗するなとしみじみ。向こうが話す相手として親を選ばなくなる。 それから、問題が発生した時に母親だけが抱え込むという悪循環。昨今は家庭に時間を割く父親も増えているとは思いますが、家族を機能させるには家族それぞれ(特に親の)意識的な働きかけがないとうまくいかないと感じました。およそ組織というものはそうですが、作るだけなら簡単、でも「うまく」メインテインするには相応の努力が必要ですよね。家族だってそうだと思います。 最後の最後、エピローグで、足早に主人公の高校以降から現在までが語られる。この箇所こそが本作のメッセージであるように思います。美大受験失敗、就職、不倫してクビ、結婚と離婚、そして今、かつて願っていた文具のデザイナーをしている。 そこで語られるのは、失敗もつまずきもあるけど、依然元気でまだ生きているという今の自分の肯定。繰り返される失敗も、何とかなるという生の肯定、でしょうか。 エピローグを読むと本作が本屋大賞で入賞したというのもまあ納得します(因みに第四位っていう順位を堂々と表示するマーケティング戦略は相当微妙だと思いますが)。 ・・・ 本作は、日本語の拙い中学生の娘に日本語の練習として読ませるために買ったものです。娘からは、まあまあ、の評価を頂きましたが、改めて読むとなかなか女子のアクがあり男性には評価が難しい作品であると思いました。 もし私に娘がいなかったらきっと手に取らなかったと思います。逆に言えば、娘さんがいらっしゃるご家庭、思春期の学生を相手にする教師や教育産業の方は読むことで学ぶことがあるかもしれません。 | ||||
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読みハマった一冊です。二日で読んで、今は中学生の息子が読んでます。次は家内が読みたいそうです。 | ||||
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森絵都さんの作品は、さほど読んでいるわけではないのですが、本作もさすがという感じです。主人公の年齢にも影響されているのだと思いますが、タッチが軽快で、ストーリーも日常の出来事を、あたかも私が主人公になったような気分で、すごく楽しめるように描いていると思います。 読み進めるにつれ、主人公の成長にも、目を細めてしまいます。一言でいうと、「うまい」んだと思います。 しかし、誰にもケチをつけられない小説など、きっと世界に一つもないでしょう。私には、少々さらりとしすぎているようにも思えるのです。 非常に個人的な好みを言うならば、綿矢りささんの、あふれ出る熱のようなものや、瀬尾まい子さんの、日向ぼっこをしているような暖かさや、宮下奈都さんのキンとした空気のような、「常温」でないものが好きなんです。 というわけで、小説の良し悪しというより、私個人の好みで星一個減です。 | ||||
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しっかりした 文章です。 中学生の孫に渡しました。 | ||||
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4TEENのように自分の若かったころをうまく描いている。 ある程度歳をとってからではないとその良さはわからないかもしれない。 高校生が読んでもちっとも面白くないと思う。 自分が若かったころの忘れていた思いをよみがえらせてくれる貴重な読み物だと思う。 40代以上の人におすすめ | ||||
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特に、第6章の「時の雨」の情景描写力には舌を巻き、3回読み返しました。 十年前に「カラフル」を読んだときは、まだ自分に読み込む力がなかったので、この作者のすごさに気づくことができず、「ふーん、こういうストーリーかぁ」で終わりましたが、あれから数えきれないほどたくさんの本を読んだおかげで、やっとわかりました。 三浦しをんさんの「三四郎はそれから門を出た」というエッセイに、この本のことが書かれていたので、買ってみたのですが、大正解でした。しをんさん、ありがとう。 | ||||
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ずっと何年も前に購入して、"好きな小説だった気がする"という感覚でしかこの作品を覚えていませんでした。 家にある小説を整理するために何年かぶりに読み直してみたのですが、久しぶりにいい小説を読んだなあ、と感じました。 きっと数年前には感じなかった感情だと思います。 主人公の紀子の小学生から高校卒業までを九つの章に分けて描いた作品になっています。 私が一番印象に残ったのは八章目の"恋"です。 初めての彼氏に一直線になってしまい、相手の気持ちが変わっていることに気づかず期待を拭いきれずにいつまでもしつこくしてしまう。 追われると逃げたくなる、若い頃の恋愛はその事に気付けずに好きだ好きだと気持ちを伝えれば通じると思っていた。 「ああ、私も昔こんな恋をしていたなあ」と懐かしく、切なくなってしまいました。 そして紀子の彼、保田くんが私のとてもタイプの男の子(笑)というのもまた懐かしさを感じさせました。(森絵都さんの他の作品の中で、保田くんみたいな男の子が出てくる作品があり、その男の子のことを"薄暗い男の子"と表現していたのがまさに!と思いました。) 九章目の卒業にも八章目の続きのような部分が少し描かれていて、そのお話も含めてとても好きでした。 九章目があってよかった。 今回は八章目について詳しく書きましたが、他の章も子供の頃の「あー、そんなことあったなあ」と懐かしい気持ちになる作品ばかりでした。 よくある出来事、というよりは子供の頃の気持ちを上手く描いている作品で、また学生の頃に戻りたい、と強く感じた作品です。 必ず共感できる話が一つはあるのではないでしょうか。 | ||||
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始終ほのぼのして弛緩しまくりながら睡魔と戦いつつ読破させていただきました。泣けるほどでもなく、ハラハラすることも特になく 若者の日記をこっそり読んでいるような こそばゆいお話しありがとう | ||||
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読んでいる最中も読み終わった後にも何も残らない。 自分には合わなかったようでとても時間を無駄にした気分。 | ||||
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小学生、中学生、今では考えられない思考回路で思い、其なりに悩み、という誰もが通って来た平凡な恥ずかしさが懐かしめる本でした | ||||
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人間の内面をていねいに書いている 平凡な人間の、何気ない、不安なものに着目している。 | ||||
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最近あまりにもつまんない作家さんたちの本ばっかりで、読む本がない。 カラフルとか、つきふねで味をしめた森さんの作品なら。って感じで 手に取りました。 一人称。私紀子さんの成長。 永遠にーー出来ないよ。って言う脅し文句におびえた子供時代。 鬼教師におびえた小学生。 ぐれてしまい損ねた中学生。 親も人間だと知った中学生。 アルバイトに疲れた高校生。 恋にあこがれて恋に破れた高校生。 卒業の先が見えなかった高校三年生。 等身大の紀子さんが、今まで大人だと思っていた人たちが自分の 視野に入ってくる。自分と同じ視界に入ってくる。やがて彼らが 通り過ぎていく。 卒業が出口だと思っていたかもしれない紀子さんにとって、出口は 見えなかった、いや、無かったのかもしれない。と分かり始めた エピローグ。 80点。 自叙伝でしょうか。私と同年代? 似たような設定のお話に、「あの頃、---はアホでした」という 東野さんの作品がありますが、あちらはホントの事実を並べて、私の 育った環境と実に酷似していて爆笑でしたが。 女性だからって言うのもあると思います。ちょっと文学的な香りが する分だけ、ストレートに伝えてほしかったっていう欲求不満が、少し 残ってしまいました。 それでも最後まで読み切らせたこの作品。やっぱりテーマは 「生きるってことですか」でしょうね。 | ||||
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タイトルからもっと暗くて重い話かと思っていたのですが、女性なら共感できるであろう微妙なお年頃の心情が絶妙に描かれていて上手いな、と思いました。 中学時代の荒れっぷりが凄くてチョイっと引いてしまいましたが。 私は特にトリとのやり取りが好きです。あと、高校時代のバイト先の人間模様が妙にリアル。叔母から母に届いた手紙のトンチンカンぶりも実際にありそうだし。 なんだか紀ちゃんとは長い間友達だったような気さえしてきてどんな人生を送って行くのか見守って行きたいような気分です。 森絵都さん、いいですね。 | ||||
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本作の主人公となる少女・紀子が過ごした小学生から高校卒業までの間を書ききった青春小説。 こう書くとつまらなさそうに思えるが、しかし予想に反して本作はすごく面白かった。 なにか大きな事件が起きるわけでもない、胸ときめくドラマチックな展開や結末が待っているわけでもない。物事は思った通りに運ばず、かといって深い絶望があるかというとそういうことはなくかわりに強い希望もありはしない。唯一無二と思っていた友達は卒業と同時に疎遠になるし、主人公は何度も恋をしては破れ、そして様々な人と刹那的な一期一会を繰り返していく。リアルなのである。ものすごく。 現実世界にこういう人生を過ごしている少女が存在していてもおかしくないと思えるほど等身大の少女が完成しています。 私はもともと青春小説は楽しみ方がわからず苦手なのですが、本作はエンタメ性も兼ね揃えていたためトントンとテンポよく読めました。こういう普通の設定・普通の環境・普通の主人公を使って面白い話を作れるあたりに作家の力量を感じました。 主人公は少女ですが男性が読んでも共感できる部分はあるのではないかと思います。特に小学生の時代の先生の話、保田くんとの恋の話がお気に入り。 | ||||
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たわいもない小学生時代から中学生、高校生へと進む人生の中で、誰もが経験したことのある『感覚』を見事に表現できていると思います。懐かしい風の匂いのする一冊です。 | ||||
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主人公は女の子で、徐々に成長する。小学校からだいたい社会人になって、結婚したり色々あるところまでお話はいく。 主人公は特に強烈な個性があるわけではなく、いわゆる、ふつうである。 だが、それほど大きな出来事はなくても、大人になっていく過程で人は色々なものを手にして、失っていく。 その様を最大限コミカルに描いているのがいい。自分は男であるが、かなり共感したし、とても面白く読めた。 童貞がやさぐれて騒ぐような野暮ったさはあったが、人はみな永遠ではない、 だからこそ一回の人生が貴重なんだということを軽快な調子でお知らせしてくれるとても良い小説だった。 | ||||
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