■スポンサードリンク
不思議の国の少女たち
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
不思議の国の少女たちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昨今、流行している異世界系の中でも斬新な切り口から入り注目される作品でしょう。異世界から戻った若者たちが現実世界に馴染めずに苦悩していく様が語られています。登場人物たちもキャラクター小説並に凝っていて、読んでいて面白いと思うこと必至。映像化が決まったら絶対に観たいところ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
誰が犯人か当てるつもりで見るより、登場人物の少年少女達に共感できるかどうかで読んだほうがいいと思う。アリスやヴァンパイアやファンタジーの世界に行きたいと切望してる子、または、今生きている現実の世界のどこにいても誰といても、常に孤独感がつきまとって、どこかに自分の家があるんじゃないかと感じている人には、共感しやすいんじゃないかな??と。 なんにせよ本著では登場人物たちの心を、〜少女の心の成長物語〜 みたいなオチにして否定しなかったのがいい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日本語として違和感のある文が多いです。 この翻訳者には英語の慣用的な表現を(知らずに?)直訳したり、 なぜか主語を省略したりする癖があるように感じました。 老舗出版社の本なのに、表記にも揺れがあります。 編集者は本当に翻訳原稿に目を通したのでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
意味不明です。 登場人物に全く魅力を感じません。 いろいろな賞を受賞している3部作、という惹句に騙された気分です。 3冊買ってしまいました。 殺人事件が起こる必然性がわかりません。 舞台設定のアイディアは買いますが、勿体無いことに 何の意味もなく。 物語の後の子供達はみんな現実不適合に悩まされています、 というだけのことで、それがただの、世界観だけなんですよー。 ここから如何様にも、それこそファンタジー世界が始まるのかと思いきや。 誰か、これを読んで私に共感してください。 これから二作目3作目を読まねばなりません。 あ、例えていうと、ハリーポッターの最初、ハリーがマグルの世界で、 嫌な思いをするでしょう。意地悪な人たちが出てきて。 あれがずっと続く小説です。 嫌な人物ばっかりです。私からみると、主人公さえ嫌な人物です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ファンタジーとしても、SFとしても、ミステリとしても、少女小説としても中途半端。設定は面白いが、読み終わってみるとオチにも展開にも不満しか残らない作品だった。ハリー・ポッターの方がまだしも小説として出来がよい。 W受賞ということで絶対に面白いだろうと期待して読み始めたので大変ガッカリした。三部作らしいので、続きを読めば評価が変わるのかもしれないが、一作目がこれでは続刊を手に取ろうという気が起きない。 キャラクタと設定だけは悪くないんだが、肝心のメインストーリーがこれでは……。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
不思議の国のアリスがあまり関係ないと低評価を受けていますが、原題はEvery Heart a Doorwayで不思議の国のフの字もありません。邦訳をした時に日本での知名度などを考えてタイトルを付け替えたのだと思います。ファンタジー感が強まり、特に二作目の邦題は悪くないと思います。一作目も全ての心の扉なんていう題よりは良いと思います。 あらすじはすでに他の方のレビューにあるので割愛しますが、ミステリーとファンタジーの中間と見せて、現実世界で起こっている事なので、ジャンルはライトミステリーかつ内容はジュブナイルだと思います。 自由さを書こうとしてか性への過剰な言及などがあり読み手を選びます。ファンタジーを読んでいたと思ったら、セクシズムへの啓発本になり、ミステリーになり、ファンタジーになったジュブナイル小説でした。 ダークな異世界の描写が秀逸なのと、本作の脇役で次作の主人公でもある登場人物が際立って素晴らしい造形なので、前著である本作も次回作以降の為に読む事をお勧めします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
設定もなるほどと思わせるし、面白くないわけではないのですが、いまひとつ。 キャラクターやそれぞれの世界の掘り下げが非常に浅いこと、割と簡単に先のストーリーが読めてしまうこと、訳の不自然さがもったいないです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
重要かつ魅力的なキャラクターが一番に出てこなくなってしまうのでショックを受けましたが、それが引き金となってお話が先へ先へと進み、止まらずに読んでしまいました。 気づいたら1ページ全部ラインを引いてしまっていたくらい素敵なセリフも次々と出て来ます。 同じ世界観の別の作品がもう出ているかと思います。あまりに面白かったので、こちらは紙の本で買って、続きをキンドルで買えばよかったな。と思っています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ショーニン・マグワイア先生は2009年にレビューし、英語圏ではよく知られた作家ですが、日本語に訳されるのはこれが初めて。三部作の一作目で、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞を受賞したという触れこみ。タイトルも表紙もステキで、ものすごく期待して読みました。 ところが、まるでおもしろくない…。 様々な異世界から帰ってきた少年少女が社会復帰できないで身を寄せている寄宿学校が舞台。設定は魅力的なのですが、描写が少なく、あらすじを読まされているような感じです。訪れた異世界によってキャラ付けされているはずの登場人物たちも、そのことがキャラ作りに活かされておらず、「〇〇の国から帰ってきた」ということがほとんど意味をなしていない。血肉を持たない記号のまま捨ておかれた登場人物が、かみ合わない会話を繰り広げる、そんな作品です。 ジャンルが不明瞭で、どのように読めばいいのかとまどう人も多いと思います。後半まで読むと、ファンタジーっぽい設定のミステリーという印象がしてきます。 しかし、ミステリーとしては読めません。連続殺人事件が起きるのですが、犯人を捜そうとはせず、「おまえがやったに決まってる」「うるせえ、バカやろう」みたいなやり取りをしているだけ。読者に対するヒントも出されないので、「〇〇が犯人でした」と明かされても、「はあ、そうですか」という感想しか漏れない。動機もひどく陳腐。 では、この小説はどのように読めばいいのでしょうか? 「自分は〇〇の国から帰ってきた、周りとなじめないのはそのせいだ」と信じている社会不適合者を集めた学校で、妄想をこじらせて人殺しに及んだ人物がいましたよ、という話。そう理解するのがしっくりくる気がします。アメリカ人のけっこうな割合の人が、自分をバンパイアだと信じているといいますので、異世界から帰ってきたと信じている人も少なからずいるのでしょう。つまり、ファンタジーではなく、リアルに現代社会を描いた作品ととらえることができそうです。メッセージをひとことでまとめるなら、「みんな違って、みんないい」。"Every Heart a Doorway"という原題にも、そのニュアンスが含まれています。 裏表紙のあらすじに「アリスたちの”その後”を描いたファンタジー3部作開幕」と書いてありますが、アリスはでてきませんし、アリスっぽいキャラもいません。このあらすじは卑怯でしょう。内容を誤解して買う人もいるでしょうから、版元としては狙い通りなのでしょうか、読者の予想を悪い意味で裏切る作品なので、だますような紹介文を載せるのはおやめになった方がいい。 200ページ程度と短めで、創元推理文庫にしては文字が大きいので、すぐに読める分量です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この小説のおもしろいところは、よくある不思議な国へ行ってしまった少年少女達が現実世界に帰ってきたあとのことを題材にしているところです。 登場人物達は不思議の国こそ自分たちのいる世界で現実世界は自分がいるべきではないと、程度の差こそあれ概ねそう思っており、元の世界に戻ることを切望しています。そんな喪失感を抱える少年少女達が集まる学校で殺人事件が起き、主人公達は巻き込まれていく。そういうお話でした。 不思議の国からの帰還者をテーマにした小説はあまり読んだことがなく新鮮でおもしろかったです。殺人事件の犯人も動機がこの世界観ならではの動機でしたし、決着の付け方も世界観に合っていました。 この小説は三部作の内の1作目ということなので続きの話も早く出るとうれしいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
問題を抱えていたり、疎外感を感じていたりする少年・少女が、魔法に出会ったり、異世界に行くことで、自分の居場所を見つけて成長していく…… そんなファンタジーはよくありますが、そのやっと見つけた自分の世界から、再び引き離されてしまった子供たちの苦悩を描くのが本書です。 彼らにとって、故郷とは実家やこの世界ではなく、偽らずに本当の自分でいられる異世界のことなので、誰もがそこへ帰りたいと切望しています。 そんな彼らが、同じ経験をした仲間たちと、慣れたり忘れてしまうのではなく、気持ちを切りかえることを学ぶための学校を開いているのが、かつて同じ経験をしたエリノア。 とはいえ、そんな老女の彼女でさえも、再び戻る日を切望していることに変わりはありません。 中盤からは少しグロテスクなミステリ展開を見せますが、そこでも根底にあるのは戻るべき「故郷」への強い思いでした。 三部作開幕となっていますが、これ一冊できちんと話は完結していて――ヒューゴー、ネビュラ、ローカスと三大SF賞の中編部門を総なめにもしている――、続いて翻訳予定の二作目は、本書に登場したインパクトのある脇役を主人公にした前日譚のようです。 ちなみに作者は別名義ミラ・グラントでもスリラーやホラーを発表していて、アンソロジー「ナイツ・オブ・ザ・リビングデッド」でそちらの短編を読んだことがありましたが、思い返せばあちらも、属していない場所からの解放を描いたものでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ファンタジー世界から戻ってきた子どもに、現実との折り合いをつけさせるための寄宿舎学校が舞台です。 冥界から戻ってきたナンシーがこの学校に入学したころから、殺人事件が次々起こりますが……。 生徒たちが、過ごしていたファンタジー世界はそれぞれ種類も違っていて、彼らのほとんどはその世界に戻りたがっています。いつも通路を探している彼らにとっての現実や日常はもう、向こうの世界にあるのであって、両親がいるこちらの世界ではないのです。その辺りは切ない。 三部作で、二作目は、ナルニア的物語で、三作目はオズ的物語の模様。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
不思議のアリスの後日談と聞くと、「大人になったアリスがふたたび不思議な世界を旅する」という内容を期待するかもしれません。(たしか『アリス・イン・ワンダーランド』の続編はまさにそういう内容だったような。) 『不思議の国の少女たち』は、他のレビュアーの方が書いているように、その期待に応える作品ではありません。 むしろ、この作品は、「ふたたび不思議な世界に行きたい」と思いながら、その希望が叶えられず絶望している子どもたちを描いています。 子どもたちは、一度、不思議な世界に受け入れられ、その世界を自分の居場所だと考えたにもかかわらず、その世界から現実に引き戻されてしまいます。 もちろん「不思議な世界に行く」という体験をしたことのある人は、現実にはいないと思います。でも、現実に引き戻された子どもたちの感情は、想像によって容易に理解できるものです。 『不思議の国の少女たち』は、異世界に関するSF的説明、ファンタジー的要素を含んでいるし、キャラクターは、ファンタジー小説にでてきそうな変な子ばっかりです。でも、そこに描かれる感情はリアルで、読者を切なくさせます。 そのような「遠さ」と「近さ」のバランスに惹きつけられました。面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公はいわゆる「異世界」に行って帰ってきた少年少女たち。 変わってしまった常識と価値観に苦しみながらも、現実と折り合いを付けて生きていくための「学校」を舞台に繰り広げられるお話。 タイトルとあらすじから受ける印象とは全く違って、ものすごくダークな内容なことに驚いた。「アリスのその後」みたいなホンワカしたものを期待して読むと、確かに裏切られてしんどいかもしれない。 ただ、想像とは違ったんだけど、面白かった! 異世界で変わってしまった価値観。「こちらの世界」に馴染めず、「異世界」に帰りたがる少年少女たちの苦悩と、事件と……。 「異世界」をナンセンス、ロジック、邪悪さ(ウィキッドネス)、高潔さ(ヴァーチュー)の4つの要素を元にして分類しているのが興味深い。続編にも期待! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
予約で買って、不思議の国のアリスの後日談的な説明だったので楽しみにしていましたが、内容はファンタジーというよりもスプラッタ系、犯人も途中でわかるし、賞を取った作品とは信じられません。損した気分です。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!