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侍女の物語
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侍女の物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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珍しく女性が主人公のディストピア小説です。「現実にないことは書かない」というポリシーの通り、狂気に満ちた世界の出来事が現実でも起こっていることなのが絶望感を抱かせます。 作品自体は傑作ですが、翻訳があまり良いものではありませんでした。翻訳調で、原文が想像できる上、文章にリズム感がありません。ちょっと改善してほしいなと思います。 | ||||
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ディストピア小説は結構好きでして様々読んできましたが、これはそれらの中でもとびぬけて絶望感強いですね。不満、不自由を感じつつも主人公は「これでいいんだ」「以前よりも随分とマシになった」といった具合に自分自身に思い込まそうとしているところが、ディストピアが制度として完成されてしまっていてもはや如何ともしがたい社会であることを印象付けます。 物語は主人公である女性の視点から描かれており、主人公が知り得ない社会の仕組みや事実は一切明らかにされません。元々アメリカ合衆国であったところが舞台であることはわかりますが、主人公は極度に行動を制限されており一切の私物をもたないため生活のレベルを知る手がかりはありません。現代の物語とも読めますし、何十年も前の物語にも読めます。 主人公が見聞きすること、そして主人公が感じる事、回想する事のみで進む物語は正直輪郭がはっきりせず広がりもなくただただ不安が募るばかりで面白いとは言いにくいのですが意外に読みやすく結構な頁数でしたがあっさりと読了しました。早川書房のメルマガで知ったのですが、出版は2001年、オリジナルは1986年なんですね。古臭い作風は単に本当に古かったという。 1990年に映画が公開されていて、ドラマは今現在でシーズン3まであるそうで。小説がディストピアそのものをひたすらに描写しているのと比べると、映画はりディストピアを小道具にして主人公の活躍を描いたようです。ドラマはわかりませんが、原作では社会構造についての説明が薄いのでそのあたりを膨らませていけばどこまでも引っ張ることは出来そうですね。核となるテーマがあまりにもセンシティブなので楽しく視聴できるのか半信半疑。見ませんけども。ちなみに続編もあるようです。読まないと思いますが。 | ||||
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ネットで観たドラマとは一味違って楽しめました | ||||
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虐げられながらも強く生きる女性たちから目を離せない ドラマの方では 別のメーセージというか オブラートに包まれている 昔の日本への 批判的な部分をはっきりと感じる そういうのが嫌な人は読めないかも | ||||
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ノンフィクションによって想像力を掻き立てられることではなく、思想誘導や欺瞞の捌け口としてこの本が利用されていることに不快感を覚えざるを得ない。 『女にとって男は敵だ』というような短絡的思考こそフェミニズムの敵だと思う。 尤も、フェミニストを名乗る輩の大半は単なるフェミナチであって、彼(女)等がイスラムやアフリカの、本当に救助を必要としている人々に対しなんならかの具体的な活動をしているという話はとんと聞かない。 手近な弱者を叩いて溜飲を下げるような真似こそ見苦しい。 本当の敵は、味方の振りをしている。 | ||||
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女性の目から見た女性の権利をテーマにしたSFというのは稀であり、この点での唯一性は注目に値します。 ただ、純粋にSFとして評価するならば、世界観の粗雑さや物語の希薄さという面で物足りないところがあります。 権利が抑圧される様は過度に強調されており、恣意的な舞台設定は強い違和感を覚えます。 近未来のディストピア作品として成立しているかは、かなり危ういラインです。 ただし、これは男性目線での評価であり、もしもこの荒唐無稽な物語が女性目線での共感を覚えさせるものであるならば、 そこには性差を跨いだ価値観の大きな溝が横たわっているということになります。 本書の人気を見れば、おそらくはそうなのでしょう。 その意味で、本作はフェミニズムに対する考えを試すリトマス試験紙のようなものになるのかもしれません。 | ||||
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物語の世界には引き込まれたけれど、読みづらい箇所がある。 買って損したという感じはないけれど、特におすすめはしない。 | ||||
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この本のカテゴリーは、どう分類してよいか、享受者によって違うと思います。翻訳はややSF寄りだそうです。 設定としては、近未来ですが、読めば読むほど、江戸時代の大奥とか、中国の後宮、西アジアのハーレムを連想させてしまいます。どちらかと言うと俗説の。 西洋諸国には、制度としての後宮はありません。国王の「寵姫」とは意味合いがまた違います。生殖の道具ですから。キリスト教倫理にはそぐわないです。 そこを突いたのはおもしろいです。現代アメリカに東洋の後宮制度を持ち込んでいるのです。そうすると、パロディともいえます。 行きすぎたかなと思ったところに、聖書の断片的な引用。わざと拡大解釈するところがおもしろいです。 やはりオリエンタリズムがほの見えます。サイードの著作より後、イラン革命直後の著作。その後、アフガニスタンやアフリカ諸国で現実に起こっている(そっくりそのままではないですが)のもおもしろいです。 | ||||
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