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(短編集)

拝み屋怪談 来たるべき災禍



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【この小説が収録されている参考書籍】
拝み屋怪談 来たるべき災禍 (角川ホラー文庫)

拝み屋怪談 来たるべき災禍の評価: 3.38/5点 レビュー 40件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.38pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全40件 21~40 2/2ページ
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No.20:
(3pt)

シリーズ通して最強の敵

永遠の14才でツンデレ美少女の正体がありきたりでがっかりでした。結果的に何度も主人公を助けていて、その上コミュニケーションは成立するようなので、ここに至るまでに話し合えばもっと早くになんとかなったのではと思えるあたりもマイナス点かと。最後の仏壇の話は郷内節って感じで良かったです。
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No.19:
(3pt)

人間は難しい

桐島加奈江の気持ちを考えると、じんわりと涙が出てきます。
郷内さんや世間に魔物扱いされた桐島加奈江

親友に嫌われ、逃げられていく桐島加奈江

『鬼ごっこが好きなんでしょ』

『死に損ない』

桐島加奈江には加奈江なりのそうする理由がある。

郷内さんが意固地になるから加奈江も魔物になる。

14才の女の子、熱帯魚がすきで、夢もある。

加奈江ちゃん、どうかどこかで元気でいておくれ

そう願わずにはいられないお話です。
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No.18:
(3pt)

明晰夢の世界で美女に囲まれて暮らしたいっす

ネタばれを多分に含みます。

全編を通して味付けが薄いと感じました。
加奈江だけで1冊のメインを張りきれないというか。
加奈江という素材は確かにごちそうなんだけど、
薄めて使いすぎたというところかな。

逃げ回るシーンや過去の回想シーンがやたら多いんだけど
「どうせ助かるんでしょ」
って思ってしまって、物語にのめりこめませんでした。
途中の脳に花が咲く女の人や、最期に唐突に現れてラスボスみたいな
強さを発揮していた蛙の干物で出来た呪いの面の話をもう少し多めに書いて、
加奈江については神社で邪神みたいなのに打ちのめされるあたりだけ
書いてくれると、話としてはもっと面白くなったかも。
呪いのお面はとっても強くてわくわく感がありました。

それにしても加奈江が筆者のもう一つの自我というなら
別に邪悪なものでもないと思うのに、なぜに神社で邪神に打ちのめされていたのか
よくわからなかったです。

今回のお話は、個人的にはありなんですが、
所謂怪談に分類できない話だと思うので好き嫌いが分かれそうですね。

■今後の作品がどうなるかの考察
カウントダウンが終わったので、その結果に関しての何らかエピソードがありそう。
もしくは、蛙面の呪いを作った人が過去のエピソードに関連していて
それ絡みの壮大な心霊ウォーズが幕を開けてみたり。
私はそういうのも嫌いじゃないです。
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No.17:
(4pt)

「花嫁の家」読むのが非常に楽しみ!

書店でジャケ買い、郷内初体験です。
実話との前提で読むと、この割り切れなさや理不尽さもよくわかる。
正直言って桐島さんの正体も決着のつけ方も最初から読めてしまうが、他人事ならよく見えるということに過ぎない。おれはスレンダーなセーラー服美少女に追いかけられて遊ばれるなんて経験してみたいし、さんざん楽しく過ごしたくせに桐島さんへの態度が冷たすぎないかと思ったが、自分も友を傷つけ親不孝を重ねてきた代償を要求されたら、同じようになす術もなく10年ぐらい経ってしまうだろう。作者と同年代と気付いてその点でもある種のジュブナイルのように読めて感慨深かった。
蛇足になるが、おれは霊感がまったくない。物理法則を超越したわけのわからないものを見たことは一度もないが、もし怪異が起こるとすればそういう形で対処するしかないんだろうとは漠然と思っていたので、本職の方も同じような結論を示してくれたことは心強い。
ネット上の怪談が好きでかなり読んだが、読後感としては「庭掘ったら骨がいっぱい…仏壇祓ってくれ、といわれた僧侶の話」に似ている。まさにこういう怪談が読みたかったというニーズを満たしてくれた。
それにしても呪いは胸糞悪い。ああいう悪意が存在することがいちばん恐ろしい。
これからも健康を保って、わけのわからない悪意を祓っていただくことを祈念します。
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No.16:
(3pt)

分かったような、分からないような・・・

郷内さんの他の本を読まれた方ならご存知、「加奈江」の完結編なのですが、途中からかなり荒唐無稽になっていくので、本当に実話なんだか、妄想なんだか、夢なんだか、もはやついていくのが大変な展開でした。なので、怖いんだか、怖くないんだか、信じていいんだか、いけないんだか・・・読み終わって呆然とする感じです。これが実話なのだとしたら、自分に霊能力がなくって本当に良かったー、と思います。こんな思いは絶対にしたくないですから。
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No.15:
(5pt)

面白かった。生きててよかったですね。

長編映像化できるほどの内容であると思う。気が触れずに生きて帰ってこれたからこその物語り。中身を理解するために読み返すということを久々にやりました。詰め込み怪談とは全く違う物なので、短いのしか読めない人は難しい。
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No.14:
(4pt)

拝み屋さんだって人間だもの!

確かに前3作とは作風が異なります。
しかし、このシリーズは実体験に基づく「実話である」が前提として書かれている書物なので
読者のニーズに合わせて事が進む筈もなく、当然著者のファンであっても納まりの良い結末と
ならない事にもなるでしょう。

自分が郷内心瞳さんの書物(作品と言うのが適切か判断出来ない為の表現)を拝読する理由は
恐怖体験をしたい為ではなく、自分は経験したくはないが人知の及ばぬ世界を覗き見たい、
知りたい、聞いてみたい。が理由であり以前の作品に書かれていた伏線の回収作でもある為
読まねばならない書物でした。

正直???な部分が今作には幾つかありました。中盤で「桐島加奈江」に違和感を感じる
部分が出て来ましたし、また結論に至るエピソードも・・・

ただ、人知の及ばぬ事柄は我々の日常で起こる前例や法によって解決可能な事とは違い
拝み屋を生業としていても恐怖、焦燥、誤認、逃避を回避出来るものではない事を
赤裸々に語られていて、「もしも自分だったら」を考えさせられる書物でした。

読者が郷内心瞳さんの書物に何を求めるかで今作の評価、感想は随分と異なりそうですね。
自分は拝み屋 郷内心瞳さんの人柄に触れられた気がする良書だと思っています。
と同時に毎回思う、自分は見えない人で良かった!を再確認させて頂きました(笑)
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No.13:
(3pt)

うーん

他多くのレビュアーのように私も郷内さんの作品は今まで全部読みましたし、「花嫁の家」を筆頭にかなり気に入っているのですが、今作については、端的に「怖いか?」と聞かれれば「怖くない」と答えますし、「面白いか?」と問われれば答えに窮してしまう、そんな作品です。

これまで桐島の話を他の本で読んできた人ならまだ「あの話にけりがつけられたか」と得られるものがありますが、この「来たるべき災禍」だけ読もうとする人にとっては退屈な作品のように思われます。

また思いの外あっさりと「対決」が終わり、そのあとの数十ページで今までの作品のような仄暗い不気味な雰囲気が戻ってきて「そうだ!郷内さんならきっとこの程度で終わらせるはずがない!」と食い入るように展開を追ったのですが、結果としてはまた肩透かしを食らいました。
あくまで実話ですから「もっと怖くしろ!」というのは御門違い甚だしいと分かっているのですが、他4冊で散々煽った結果がこれか、と残念に感じています。
まだ郷内さんの作品を読んでいない方は、この作品ではなく(電子書籍以外では入手困難になっていますが)「花嫁の家」を読むことを強くオススメいたします。
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No.12:
(1pt)

何に憑りつかれてしまった?

著者のファム・ファタル(その人を破滅させる因縁の女)というべき「加奈江」という魔性の少女との「生死をかけた対決」を描く長編ホラー。といえば格好よく響くが、実は既に『拝み屋郷内 怪談始末』に書かれていた加奈江のエピソードをもう一度詳しくなぞり、後日談を加えた「増補版」である。『怪談始末』と『花嫁の家』はどちらも特定の魔性の女を縦軸にしており、他の郷内さんの「実話」怪談集に比べてフィクション性が濃厚でいささかしつこく感じられ、「あまりこの方向に進まないでほしい」と願っていたのだが、まさにそのドツボに自らはまってしまわれた。大変残念でならない。要は脳内の加奈江と何年がかりの鬼ごっこを繰り広げるだけなのだ。しかも、かのブラム・ストーカーの『ドラキュラ』のように日記や文書記録を素材に客観的に怪異を描くのならともかく、ひたすら郷内氏の内面が一人称でつづられるので、辟易してくる。さらに、わざと勿体ぶった大袈裟な言い回しを多用しているのだが、板についていないので興ざめなこと甚だしい。加奈江の祟りでないとしたら、郷内さんは一体何に憑りつかれてしまったのだろうか? 誰か早く、氏に憑いた変な魔を祓ってやってほしい。なお、氏の名誉のために付言すると、ほぼ同時に発売された『うつろい百物語』は、内容は正統的「実話」怪談で、言葉遣いも自然で大変良かった。やればできる人なのだ。「早く真実に気づいて目を覚ませ」
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No.11:
(4pt)

確かにラノベっぽい

拝み屋シリーズに求めているのは「とにかくリアルな怪談」なので、無理に難しい語彙を用いる必要はないのではないかと思いました。
それにカナエ関連の話も(この本から拝み屋シリーズを読む方の配慮だとは思うが)既刊からの引用も多く、少しくどいかな?と感じたのは確かです。
しかし、この世とあの世、我々の常識の一線を超えてしまった人達、妄想と現実が曖昧になる表現はさすがです。
これが妄想ならかなりヤバイとは思いますが、しかし拝み屋という職業故の、我々には理解の及ばぬレベルの体験と考えれば多少納得はいきます。
花嫁の家は小説としてもものすごくよく出来た作品だったので、もしまた長編がを執筆する場合は無理せずわかりやすい表現がいいと思います。
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No.10:
(2pt)

妄想私小説?

うーーーん 怪談? 郷内さんすべて読んでますが。怪談というジャンルではないような。
読んでいてなんだかわかりませんでした。
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No.9:
(5pt)

とても不安にされる

私は怪談実話コンテスト傑作選・お不動さんから怪談始末、花嫁の家、逆さ稲荷、禁忌を書くを読んでいます。和のホラーの真髄、深淵とも思えるのが花嫁の家や逆さ稲荷収録の曾祖母についてエピソードが思い浮かびますが、今作にも話の諸所にそれと通ずる部分があります。これまで同著者の作品を読んで来られた方であれば。そういう部分は非常に楽しめると思います。
しかし今作では著者で主人公でもある郷内心童氏が怪異に煩悶し、解決への糸口を探る中の描写、夢や精神世界での描写が多く登場しています。なのでこれまでの過去作とは、人によって若干~かなりの作風の違いを感じる可能性があります。
私自身は特に不快に感じたりつまらないと言う感情は無く、6/23に書店で購入し6/25には読了するほどにのめり込み、楽しむ事ができました。
今作は過去作とは怖さのベクトルが違う部分も多いので、今までの雰囲気そのままを期待して読むと、他のレビューにもある通り、期待外れと言う感想を持つ方も多くいらっしゃると思います。
しかし心の中の不安感≒恐怖と言う、境界線の滲んだ深い畏れを実に生々しく表現している作品だと私は思いました。もし本当に怖い話を望んでいるのならば、この作品(過去作も)を手に取ってみる事をおすすめしたいです。あくまで個人的な思いではありますが、怖い話が好きなのであれば、同じ趣向の者として、この著者の作品を一度は読んでみてほしいものです。

終わり方から見て、まだ続編が出ると思いますが、カウントダウンの声が今作では触れられていないので次回作にも期待が高まっています。
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No.8:
(5pt)

結構面白かった

女子高校生です。以前から郷内先生の著作を愛読していました。なので、予約注文にて届いたら早速読みました。すごいディープで、もはや、心霊の枠にとどまるようなスケールなのか。ものすごい。でただ、他のレビューの通り、言い回しが難しかったり構成が読みづらいという点もあるので、郷内さんの著作や文章等を読みなれていないと難しいかもしれません。ここまでのスケールの内容を提供できる人は、後にも先にも、そうそうはいないでしょう。世界でも珍しいかもわかりません。加奈江ちゃんのラストシーン、(ネタバレかもしれませんが)「ああ、大人になりたかったのかな」と思えて、とても温かい心になっていて、気が付けば涙がボロボロ出てきました。読み終えたという解放感、今までにないものでした。
世の中、なにがあるかまったき誰にも想像がつかぬという、ことでしょうか。最後の著作が出るまで、一生郷内先生の本を読みたいな、と思います。
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No.7:
(3pt)

不完全燃焼感・・・

著者のファンです。今まで世に出された本は全て読ませていただきました。今回も「郷内心瞳」の名を見て反射的に予約注文してしまった。
読後真っ先に浮かんだ感想は、

「なんだかラノベみたい」

でした。

今回は怖さ・怪しさというより、推理・ミステリー寄りな感じです。
読めば読むほど桐島加菜江ちゃんの言動や仕草が普通の女の子のそれに見えてきます。

中盤で黒いセーラー服にお着換えした加奈江ちゃんと繰り広げられる鬼ごっこに関しては、
著者の吹っ切れたような少しふざけた文章のせいもあって、怖いというより、「イチャコラしてんじゃねぇよ」とか思ってしまいました(勿論体験した本人は恐ろしかったでしょうが)。

若干のネタバレですが、「やっぱり加奈江、いいやつだったやん!」みたいなオチもなんだかなぁ・・・

それよりも、最後の最後での仏壇トラップのほうが著者らしい怖さでした(また大きな話に続くのかと思ったけどあっさり解決してしまいましたね)。

まぁ一応「実話」ということなので、こういうほうが真実味があるというか、実際に起きた長い話はどれだけうまく書いてもこんな感じになっちゃうのかな(過去に発表されたもう一つの長編には度肝を抜かれましたが)。

別の出版社で26日に発売のうつろい百物語も予約しています。こちらの方は「ゆるりと、時に冷たい」著者らしい怪談を期待しておりまする。
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No.6:
(3pt)

ちょっとガッカリ

郷内心瞳さんの私のこれまでの書評は5が多く、
文句なしに面白いし読みやすい、構成力や文章力も
たいへん素晴らしいと思っていました。

ですが、今回は普通に表現すればよいところを、
わざわざ難解な表現や、ひねりすぎた表現が多すぎて、
例えば「希う(こいねがう)」「つまびらかに」「救けて(たすけて)」等、
多用しすぎた結果、非常にくどくなっており読みづらいです。

前から、こういう独特の表現をよく使われる作家さんではありましたが、
少なくとも以前の作品では、くどさはあまり感じませんでした。
今回は作品のテンポも悪く、話そのものが何度も重複されたり説明が多かったりで、
そこへもって難解な表現や言い回しが増えているものですから、
輪をかけてくどく読みづらいのでしょう。

さらりとした文章に、ところどころ散りばめられるから良いのであって、
こうも全体的に難解な表現、癖のある言い回しで埋め尽くされていると
スパイスと同じで「入れ過ぎてしまった結果、台無し」という感じ。

その結果、最初のほうから「ちょっと読むのが疲れるな」と、
早い段階でウンザリしてきました。
何度も昔の話が蒸し返され、それが過去に出版されている本の内容と被るので
「もう少し削ぎ落として、上手くまとめていただければ良かったな」
というのが率直な意見です。

全体的な構成も、あっちに飛んだり急にこっちに戻ったりするので
ちょっと理解しづらい部分もありました。

今回は、郷内さんの心情や葛藤がより深く書かれているため、
自問自答したり煩悶したりする描写が増えるのは仕方がないですが、
仮定A説、B説、C説とそれぞれ繰り出される分析内容が、
これまたくどくどしくて、いかにも説明調なのも読みづらさの一因に。

どなたかのレビューにもありますが、私もラノベ風だなと。
そのために、今までの作品で感じられたリアルな感じが薄れ、
今回はふわふわした感じで、怖さをあまり感じませんでした。
郷内心瞳さんの本は怖いものが多かったので、ちょっとガッカリです。

桐島加奈江との話がメインで進むのですが、合間には相談者から聞いた話など
別の話も参考程度に少しだけ差し込まれます。
むしろ、こちらの方が怖いし面白いなと。

ラストに登場する話はネタバレになるので詳しくは割愛しますが、
スティーブンキングの「ペットセマタリー」「ニードフルシングス」と
少し似通った部分があったため、上記2冊を思い出しました。
解る人には解るかもしれません。

久しぶりに出る郷内心瞳さんの本だったので、
予約してとても楽しみにしていましたが・・・
表現や説明がくどくなっていたことが一番ガッカリです。
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No.5:
(4pt)

VRみたいな感じ

現実と意識の世界が曖昧にごちゃ混ぜになり、現実世界が侵食される、不思議な感じで、怖さよりも新しいものを知る、ワクワク感がありました。
VR技術が進化して、人工知能で自分で架空の人間が、作り出せたら、脳の花が開いて、問題が起きそうですね。
VRが、イタコや霊媒の役割を果たす日も近いかもしれません。
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No.4:
(5pt)

ついに来た対峙の時、読み応え半端なかったです

まず、タイトルを見た時に「ついに対峙する時が来た」とすぐ感じましたが、その通りでした。
表紙の帯には「また来るね、しにぞこない」。

著者が中学生の頃から関わって、最初は夢の世界の、現実の逃げ場だった14歳の優しい少女が、現実に現れた途端怪物に変化、
以後ずっと恐怖に悩まされてきた存在。

姿を見ただけで全身から汗が溢れ出る程の恐怖の存在と言うのは、過去の作品からも読んでいる側にもずっと伝わってきました。

この本は、そうした今までの過去の物語の内容を交え、回顧しながら進んでいきます。
ちなみに、今までの著者の作品は、沢山のパズルのような数ページ程度のバラバラの短編から、最後一つにつながる作りでしたが、今回はかなりの長編で、違う話はほんの少しです。
中学時代、現在を行ったり来たりしながら進んでいます。

何故シャガールなのか?意味は?なぜ殺せるのに生かしてきたのか
少女の部屋の熱帯魚

など、一つ一つ紐解いていき、最終章へ突入します。

少女はあれほど著者が苦しめられてきた存在のはずだったのに・・・

夢の中では穏やかで、現実世界では怪物に変化したわけ…の意味はとても考えさせられました。

著者の作品はじわりとする怖さだけではなく、すべての謎が紐解かれた最後、人間の未知の見えない部分、いろんな感情が交錯して気がつくと泣けてきて考えさせられました。

余談ですが、奥様、今まではずっと「妻」と書かれていたのですが、名前になっていたのが新鮮で、最初「誰だろう」と思ってしまいました。

あとは実話ということで、もしかしたら生かせたかも知れない存在が残念ながら…の結果になるのは、後にその経験が生かされて別の案件の解決に導かれるにしても残念すぎるなぁと毎回思います・・・
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4041056055
No.3:
(1pt)

がっかり

本の半分以上が、既刊のつぎはぎ。読んだことのあるエピソードが延々と続く。
文章も、敢えて難しい言い回しや漢字を多用していてわざとらしく読みにくい。こんな本だとわかっていたら買わなかったのに。本当に残念。この内容で出版しようと思った出版社の見解に疑問符。本のプロならもう少し校正してから世に出した方がいいのでは?
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4041056055
No.2:
(3pt)

ちょっともったいない感じ

待ちに待った、拝み屋怪談の新刊。

本作は、主人公の周辺に出没する、妙な女の子の話。
既に別の本に登場しており、その総集編と顛末です。
正直、その出来事に見舞われた、主人公(作者さん)でないと、
その怖さは分からないかな。

精神病院に入院中の女性に取り憑く、多数の何か、
そして仏壇トラップの呪い、これは面白かった。
流石に冴え渡る文章。

花嫁の家や、逆さ稲荷は、引き込まれるような怖さがありました。
そういった路線の内容を期待しています。
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4041056055
No.1:
(5pt)

語彙力の勝利

今までの全ての作品を読ませていただいてます。今回の作品も圧倒の語彙力で纏められており、自分も体感しているかのごとく、読みながら寒気がします。見えない世界と見えている世界の曖昧さには考えさせられました。もっともっと読みたいというのは酷かもしれませんが、毎回楽しみにしています。
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4041056055

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