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(短編集)
拝み屋郷内 花嫁の家
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拝み屋郷内 花嫁の家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全115件 61~80 4/6ページ
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実話怪談にありがちに、日常として始まってからの、じわじわくる恐怖から、次々とまとわり付くような恐怖がきます。実話と言う言葉の重みが本当に感じられ、怖くて何度も周囲を見回しつつ読みました。これが実話なら、何て恐ろしい!と思うのに、嘘だと思えない、実話を感じられる実話怪談です。怖くもあり、そして悲しい…何もできる訳もないのに、頑張って!と、頑張って欲しいと、助けになりたい。関わりたくない、と言う気持ちにもなりました。 まるで自分の日常とかけ離れた話なのに、こんなに身近に感じられる恐怖は初めてかもしれません。怖いです。 | ||||
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これが創作なら自分を主人公にするなんて、ふつうは恥ずかしくてできないでしょう。 それに、これだけの設定をこのような中編形式2本で使い切ってしまうのは勿体無いとも思えます。 第1作で語られた怪異が突然に顔を出す瞬間の理不尽さは、なんとも言い難いです。 なので、この本を読む前に怪談始末を読んでおくべきです。 また、第3作目で語られる怪異もこの巻でぼんやりと、その存在が触れられています。 小説としての体裁とか、文章表現の巧みさを求めるなら、この作者の作品はハズレだと思います。 作者が実話だと言ってるんだから、実際に起こった事だとして読みましょう。 | ||||
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いままて一番怖かった。怖すぎるけど ストーリーの展開にくぎ付けです。 | ||||
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単なる怖い話ではないです。緻密に構成されていて、生々しい現実味がある素晴らしい読み物でした。 | ||||
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ミステリーとホラーの融合作品が、流行りのようですが、 その最高峰と言ってもいいかも。ただし、9割ホラーです。 舞台は東北で、横溝正史的な「家」の持つ暗さ、 古くから続く呪いのような伝統と、現在の人たち。 そういったものが、東日本大震災も絡めて、収束をむかえた時、 真実が見えてきます。 点が線につながり、布のように包み込む恐怖感、 ラストに向けての盛り上がり感が、見事すぎます。 虚構と真実(実話)の境目が分からない、見事な作品に仕上がってます。 主人公の拝み屋 = 作家当人であり、 スーパーヒーローのようなパワーは持ってないようですが、 本当にヤバいものが出たら、お祓いをお願いしようと思いました。 | ||||
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ホラー小説として読みました。筆力お持ちです、構成の妙ですね。 本業が本業でらっしゃるので端々の説得力が違うと感じました。 こういった作品に実話どうかを問うのも野暮ですが、 事実2、フィクション8ぐらいの盛りと言うか演出されてるのかな。 散見出来るうそ臭さはわざとだろうなぁと。 そこはあえて乗っかって楽しむのが良さげかと、 映像化されたら面白いかもしれませんね。 一気に読ませる力の有る本でした、読めてよかった! | ||||
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最初、土俗色の強いミステリーかと思った。タイトルの感じとか、カバーデザインとか、田舎の旧家を舞台にした和風の推理モノのそれだったからだ。私はもともと妖怪もお化けも好きだし、怖い話になぞらえたミステリーも好きな方だ、が、だからこそ、怪異現象をトリックと結びつけたり、地方に伝わる伝説を犯人の犯行手順と重ねたりして結局「怪異譚が小道具として利用される」だけで終わってしまうこの手のミステリーは苦手でもあった、純粋に怪異譚を愛する気持ちが踏みにじられているようで。 よって、この本もまぁその手の類かな、と手を引こうとした際、本の帯に小さな文字で書かれていた「怪談実話」という言葉が心に引っかかった。…実話?この段に至って、ようやく本書をきちんとチェックしてみようと思い、背表紙に書かれた簡単な解説を読んでみる。そこにも、「怪談実話集」との言葉があった。どうやら、著者は実際に「拝み屋」として商いを行っている人物であり、どこまでが実話でどこからが味付けの部分なのかはわからないにせよ、実体験を元にした作品のようだ。…ふむ、面白そうである。そうして正式に手に取ってからは、それこそ一気呵成にというか、あっっという間に読み終えてしまった。 まず、ちゃんと「怪異譚」である。妄想オチとか精神病オチ、見立てミステリ系の設定ではない。この大前提が素晴らしい。次に、ちゃんと、怖い。想像の範囲内の出来事が起こる場合もあるし、こちらの予想通りの展開に落ち着くところもある、けれども、それ以上に読み手の心がゾワゾワするような、手抜きをしていない怖さが散見できた。作り物めいた安っぽさがあまり無いというか、妙にリアリティがあるというか…まぁ「実話」なのだから当然なのかもしれないが。 そして、上記と多少矛盾するようだが、リアルな中にも、読み物として面白く構成しようという意思もきちんと反映されていて、そこがまた丁度良いバランスになっている。ただ書き連ねただけの日記風のものでは、読者は順を追って内容を理解していくことは出来るが、点が糸になる過程を自分自身で楽しめないというか、自分で考えることなしに楽に内容を追えてしまう。しかし、例えば本書の「母様の家」では、年月日も名前もバラバラの人物が、ランダムに出てきて妙な話をする。解決したかどうかは記載が無い。だから読み手は安心の枠の中から外に放り出され、え?なにこれ?どうなるの??という疑問でいっぱいになる。しかし徐々に、これらのバラバラのピースが少しずつ繋がっていく。新しい発見と驚きがもたらされる。これは、構成の妙である。いささか展開に強引なところもあるし、幼稚な言葉遣いの部分もあって気にもなるのだが、それ以上に、久々に怖面白いものを読んだなー、という感動の方が大きかった。 あと、この著者の方の、慎重なんだけど熱いところとか、感覚と理論のどちらも大切にしているところとか、とにかく社会人としてきちんとバランスをとって生活している様子が垣間見えるのも興味深い。「拝み屋」を生業とし、自身が妙な体験をすることも多い方だというに、「そもそも視えるというのは主観的なもの」と言い放ち、観念論と唯物論の間でしょっちゅう悩んだり揺れ動いたりしている。「客観的な力の証明(=物に触れずに動かすとか、壊すとかいった類。誰が見ても客観的に確認できること)はどう捉えたら良いのか」についてもあれこれと頭を悩ませる。面白い。 驚愕なのは、おさめられている中編2編が、実は密かにリンクしていたということ。10万分の1くらいの確率でとんでもない依頼に出会ってしまうことがあると郷内さん自身も作品内で記しているが、まさに、何らかの因縁というか、妙な力を感じざるをえない独特の生々しさだった。 個人的に感覚が引っ掻かれたところは、「山神」とも言える獣の描写。南国の仮面を想起させる顔立ちに、荒縄のような体毛、蛍光色の臓物というのが、想像の斜め上を行っていて妙に印象に残った。ファンタジーめいているのに生々しいというか、第六感に訴えるリアリティがあるというか…。人間が古代から紡いできたモノというのは、やはり想像やまやかしではなくなんらかの真実が秘されているのではないかと考えさせられる瞬間だった。 | ||||
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平山夢明さんが好きで読んでましたが。読みつくしてしまい、探してたところ怪談始末に出会い面白かった。一話完結の話で読みやすかった。一気に読んでしまったため、こちらを購入しました。やっぱり読みやすいのがいいです。 | ||||
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読み始めはあまり引き込まれなかったのですが、読んでいくうちに、あれ?あれ?ってなってそのうち夢中で読んでしまいました。 怖いお話が大好きで沢山読んでいますが、このお話はかなりのレベルで怖いです。 これが現実に起こったことならなんと恐ろしいことでしょう。 言葉の選びも秀逸で日本特有の怖さがでている作品です | ||||
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近年読んだ怖い話系の書籍の中では一番面白かったと思う。 どこまでが本当のことで、どこまでが作り話なのかわからないが、 ちりばめられた伏線が回収されて明らかになってくる因果や事実 そして結末が気になって一気に読んでしまいました。 これがほぼ実体験なのだとしたら、想像を絶する体験です。 ネタばれ要素を含みますが、山の神ってなんなんでしょうね。 霊能者が「神殺し」っていう言葉を使ってましたが、 そういうのってあるのかなあ。 | ||||
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階段話の感想に面白いというのは、なんか違う気がする。 と思い悩んだ挙句、感想は「よかった」です。 全く関係のない話が最後に一気に関係を見せる。鳥肌が立ちました。 こんな状況にあったら、ぼくなら逃げると思いつつ、久しぶりに一気に読んでしまった。 伝説の法具や特別な力もないリアル、 作中のの言葉で 『一万分の一、あるいは十万分の一の確率、踏み込んではいけない領域』 あこがれはするものの、現実ではごめんこうむりたい。 この本はお勧めします。 | ||||
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最初は話の繋がりがいまいち見えなくて、読み進めるのが大変でしたが途中からぐいぐい引き込まれていきました。 | ||||
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この本は一見なんの関係も「なさそうな」お話が2編で構成されています。でも読んでください。この2編の話を読み切ったときに作者のたぐいまれなる構成力に失神することでしょう。この方は拝み屋さんを職業にされているようですが、事案の整理の仕方は優秀な不動産鑑定士や司法書士のそれに近く複雑な事案をわかりやすく説明してあるのがすばらしい!主人公のもとに打ち寄せられる雑多な相談事が、一つの家と、その家族の物語に収斂してゆく醍醐味を味わってください。 そして、タイトルと同じ叫びをあなたにもあげていただきたい! | ||||
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なんとなく怖い本を検索してたら発見しました。実際の拝み屋さんが体験した話というので興味を持って購入したんですが・・・もう何というのか目眩のする因縁のえぐさ、避けられなかった結果にちょっとヤられました。他の人が仰ってるようにフィクションであって欲しいと思ってしまいます。自分の能力で抱えられる案件か、でも助けたい、何とかしたいと葛藤する人間的な気持ちがよくわかります。結果的にはどうにもならなくて、他人にはどうしようもできない業や因縁の深さに恐ろしくなるというか、虚しさというか、両方の家とも言い方悪いけど、こういう家は絶えるしかないんだろうなと思いました。かなりずんと重くなったので、口直しに他の作品も読みたくなりました(笑)あと著者の方、頑張ってください! | ||||
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「怪談始末」「逆さ稲荷」も良かったですが、迫力ではこの本が一番! 実話か、フィクションか、どちらにしても話の組み立て、作者の人間性の見える文章、皆一流です。 ただ、あまりにうますぎて、出版社のプロのトレーナーがついて、手を入れたかな、とも思いました。 また、プライバシーを人一倍重んじる(と感じられる)この方が、実話をここまで公開してしまうはずはないとも思いました。 が、そんなことはどうでもいいんです。 寝食を忘れて読みふけってしまう、スティーヴンキング、浅田次郎、などにも肩をならべるコワ面白い本です。 素朴さがこの人の持ち味でもありますが、売れすぎて、テレビのバラエティーに出たり、作家先生として出来上がってしまうとやだな。 貧乏だと書いておられるけど、この本が適度に売れて、生活の心配がなくなるといいなと思います。 どなたかが書いておられたように、私もKindle版を買って、電車の中などで読みましたが、ペーパーで買い直したくなりました! | ||||
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とても怖い話でした。 とても切ない話でもありました。 けれども、泣かそう怖がらそうという あざとさは一切ないです。 今まで結構な数の怪談を読みましたが、 コレを読んだあとの感覚は 初めてのものでした。 オススメです( ' ▽ ` )ノ☆ | ||||
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読み進めていくうちに、想像を超えた業深き人間の底知れぬ闇に驚倒し、読了後には愛と自己犠牲に深い感動に浸る。 極めて忌まわしい深い闇に、真っ当な「拝み屋」と真実に生きようとする人々の善なる光が際立つ。 著者の筆力も素晴らしいが、「拝み屋」にしか体験しえぬ事実ははるかに小説を超えている。 | ||||
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緻密な構成が怖さを倍増させています。 怖い話好きな皆様をとりわけゾッとさせる仕掛もありますよ。 | ||||
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拝み屋を生業とする方の実話ということですが、本当にドラマチックな展開であっという間に引きこまれました。小説でなく実話のホラーで長編というのはなかなかないし、長編というだけで怖さを期待しますが、冗談抜きで恐ろしかったです。そして、やりきれなさと悲しさも…。いろんな意味で傑作ではないでしょうか。これ本当に実話なの?というのは野暮な気がします。 | ||||
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レビュー通り、期待を裏切らない内容です! 怖い、と一言では言いきれないおぞましさや悲しみがこれでもかと盛り込まれています。 買うのをためらわれている方、これは買いですよ! | ||||
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