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新幹線殺人事件
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【この小説が収録されている参考書籍】
新幹線殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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森村誠一の初期作品。 ひかり号の中で殺人事件が発生するが、犯人とおぼしき人物は、それより遅く発車するこだま号に乗っていた確固たるアリバイがある。前半の読み所は、アリバイ崩し。 後半になると舞台は一変する。マンションの一室で起こった殺人事件。こちらも犯人のアリバイを崩すことができない。 一見、何の関係もない二つの殺人事件だが、万博を取り巻く芸能プロの「過酷な戦いの果て」であることが、最後にわかる。それと、ひかり号の殺人犯が「意外な人物」であったことも。 二つの殺人事件のトリックはおもしろい。よく、思いついたものだと感心する。 しかし、事件の背景となった「芸能界の内幕」は、たとえ「事実」であるにしても、あまりにステレオタイプの表現だ。前半、著者の文章力のまずさもあって、一気に読もうという気が起こらなかった。 登場人物がやたら多くて、関係を理解するのも苦労した。裏表紙にも「登場人物一覧」でもつけてくれればよかったのに。 | ||||
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全体的に読んで感じることは、「新幹線殺人事件」という事件そのものが薄らいでいて、芸能プロの内幕ばかりが印象に残る作品だ。 森村誠一氏の初期の作品であるがためか、登場人物の人間模様などが客観的すぎて、読者を引き込むまでには至っていない。 「終着駅」や「夜行列車」に登場する人物像のように、もっと極端で深い境遇を醸し出している背景が描かれていたら、この作品の評価はもっと高かったと思える。 この作品では人物像が平面的で、似たような背景を作りすぎている。 当時の社会性を描いたとはいえ、もうちょっと異質な面が取り込まれていたらさぞ面白かっただろう。 しかしながら、事件解決に向けての刑事らの推察や意見のぶつかり合いの妙手は見事である。こういうところの筆力は今読んでも初期作品ながら高いと感じる。 | ||||
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時刻表トリックを「使い捨て」にする、若き日の作者の意欲には感心するが、ストーリー展開は、かなり強引な感じ。今となっては、2時間ドラマの原作としては面白い、という程度か。森村誠一のアリバイトリック長編なら『虚構の空路』の方が、ずっと印象深かった。 | ||||
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