共喰い

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共喰いの評価:

3.19/5点 レビュー 192件。 C ランク

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Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全384件 341〜360 18/20ページ
No.44
(4pt)

中途半端な自己嫌悪

他者に対する父親のふるまいが許せない。父の血が流れる自分を許せない。というそぶりをするが実は自己愛の塊の主人公。
 家庭はもとから崩壊し、家庭の体を成していない。
しかし、集落の祭りには参加し、共同体の一人として役割を果たしてはいる。
よくわからない。
 でも、何か文学的な感じはする。ストーリーに起伏もある。中途半端な感じがまた煮えきらなくていい。
 何より、細かい描写がいちいちうまくて気取っている。文章を書くのが本当に好きな人だね。
「アパートの女の目は異常なほど澄んでいた。」の後、
「夢に見たこともない別な人生が通り過ぎてゆくのを眺めているに違いなかった。」なんて、ちょっくら思いつかないもん。
こういう会心の一撃風の文がいくつもある。

 一部の選考委員はこういう技巧を嫌いかもしれないけど、こんなに一所懸命自分の文章を磨いて温めて愛撫している人には、やはり賞をあげてよかった。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.43
(4pt)

読み応えバッチリの重く、温かい作品

「共喰い」のレビューです。
会話文の訛りがキツかったり、情景描写が難解だったりと読書をあまりしない人にはオススメ出来ない作品でした。
去年の芥川賞受賞作品「苦役列車」「きことわ」は初心者でも読める作品であっただけに、それとは対照的といえるでしょう。
頑張って5分の4ほど読んでしまえば、あとは一気。面白かったと言える作品になる思います。

この小説は、主人公・遠馬の心情を徹底的に追い求めている作品ですが、そんな中にもその他の登場人物の心情も垣間見れ、
物語全体を俯瞰できるところに面白みがあると感じました。暗いストーリー展開でもラストは温かく?締められ、
読み手のことを深く考えられた小説であることは間違いないでしょう。

70ページ程度の短い作品でありますが読み応えバッチリの重く、温かい作品です。
これから読む人はちょっと力入れて読み始めてください。

>読書時間:1時間強程度
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.42
(4pt)

中途半端な自己嫌悪

他者に対する父親のふるまいが許せない。父の血が流れる自分を許せない。というそぶりをするが実は自己愛の塊の主人公。
 家庭はもとから崩壊し、家庭の体を成していない。
しかし、集落の祭りには参加し、共同体の一人として役割を果たしてはいる。
よくわからない。
 でも、何か文学的な感じはする。ストーリーに起伏もある。中途半端な感じがまた煮えきらなくていい。
 何より、細かい描写がいちいちうまくて気取っている。文章を書くのが本当に好きな人だね。
「アパートの女の目は異常なほど澄んでいた。」の後、
「夢に見たこともない別な人生が通り過ぎてゆくのを眺めているに違いなかった。」なんて、ちょっくら思いつかないもん。
こういう会心の一撃風の文がいくつもある。

 一部の選考委員はこういう技巧を嫌いかもしれないけど、こんなに一所懸命自分の文章を磨いて温めて愛撫している人には、やはり賞をあげてよかった。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.41
(4pt)

読み応えバッチリの重く、温かい作品

「共喰い」のレビューです。
会話文の訛りがキツかったり、情景描写が難解だったりと読書をあまりしない人にはオススメ出来ない作品でした。
去年の芥川賞受賞作品「苦役列車」「きことわ」は初心者でも読める作品であっただけに、それとは対照的といえるでしょう。
頑張って5分の4ほど読んでしまえば、あとは一気。面白かったと言える作品になる思います。

この小説は、主人公・遠馬の心情を徹底的に追い求めている作品ですが、そんな中にもその他の登場人物の心情も垣間見れ、
物語全体を俯瞰できるところに面白みがあると感じました。暗いストーリー展開でもラストは温かく?締められ、
読み手のことを深く考えられた小説であることは間違いないでしょう。

70ページ程度の短い作品でありますが読み応えバッチリの重く、温かい作品です。
これから読む人はちょっと力入れて読み始めてください。

>読書時間:1時間強程度
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.40
(2pt)

化けろ

自らが持っているもの以上のものは、生み出せない あの席で見せた生身の繊細さを評価したい 【狂気】ってものは、まだまだこんなもんじゃないぜ コトバあそびの域を越えて、テーマだのタブーなんかそっちのけで、もっと狂って、化けてくれ
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.39
(2pt)

化けろ

自らが持っているもの以上のものは、生み出せない あの席で見せた生身の繊細さを評価したい 【狂気】ってものは、まだまだこんなもんじゃないぜ コトバあそびの域を越えて、テーマだのタブーなんかそっちのけで、もっと狂って、化けてくれ
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.38
(4pt)

これは純文学ですね。

話題の人になった著者ということで読んでみました。
昭和の片田舎のドロドロ感がよく出た小説。
宮本輝さんの「泥の川」とか水上勉さんの「猿籠の牡丹」
なんかをちょっと思い出してしまいました。
文章も凝っていて日本文学の王道系ってところです。
新鮮味はありませんが、今後も地方の雰囲気を伝える
純文学作家として大成してほしいなと思いました。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.37
(4pt)

これは純文学ですね。

話題の人になった著者ということで読んでみました。
昭和の片田舎のドロドロ感がよく出た小説。
宮本輝さんの「泥の川」とか水上勉さんの「猿籠の牡丹」
なんかをちょっと思い出してしまいました。
文章も凝っていて日本文学の王道系ってところです。
新鮮味はありませんが、今後も地方の雰囲気を伝える
純文学作家として大成してほしいなと思いました。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.36
(3pt)

嗚呼、俺も年しとったなあ……

嗚呼、俺も年とったんだな〜というのが第一印象。

俺もあの頃だったら、この本を読みふけったかも知れないな、と。

だから今言えることは、でもあまりにもグロかったら、引くかも知れないということ。
でもあの頃の俺だったら物足りなさを感じてしまうでしょう、きっと。

親子関係の感情の満ち引き。芽生えてくる青春期の男の欲望と女の羞恥。
そして青年の成長。
家族や知人、友人関係で思い悩む者たちが丁寧に刻み込まれているのと思います。

ただやはり年とって欲望が萎んでいく自分を感じてしまい、
何ともやるせなさを感じさせて頂いた一冊でした。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.35
(3pt)

嗚呼、俺も年しとったなあ……

嗚呼、俺も年とったんだな〜というのが第一印象。

俺もあの頃だったら、この本を読みふけったかも知れないな、と。

だから今言えることは、でもあまりにもグロかったら、引くかも知れないということ。
でもあの頃の俺だったら物足りなさを感じてしまうでしょう、きっと。

親子関係の感情の満ち引き。芽生えてくる青春期の男の欲望と女の羞恥。
そして青年の成長。
家族や知人、友人関係で思い悩む者たちが丁寧に刻み込まれているのと思います。

ただやはり年とって欲望が萎んでいく自分を感じてしまい、
何ともやるせなさを感じさせて頂いた一冊でした。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.34
(5pt)

生きていくことの辛さを実感・・・

作者の田中慎弥さんの会見を見て、どんな文章を書く人なんだろう、と興味がわき、早速購入しました。
 正直なところ、読んでいて辛くなりました。性欲と暴力をコントロールできないどうしようもない父親、それでもそばにいる女性たち・・そしてその父親からうけつぐ血に翻弄される主人公。どうしようもないけれど、それが人生なのだ、前を向いて歩いていかなければいけないのも人間だ・・・と感じました。
 田中さんが自室の中であらゆる人物像と格闘した上で、誕生させた登場人物たち。
ご自身の生れた下関が舞台のようですが、独特の匂いを感じます。壮絶なラストです
が、これも現実なんだ、という妙にすがすがしい読後感でした。田中さんの他の作品も早速読んでみたくなりました。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.33
(4pt)

じっくり何度も読みたい本

あの会見を見て面白半分で買ったのですが、今は読んでよかったと強く思います。
私は普段、自分にとって読みやすい文体の作家さんの本を何冊か読む程度しか読書をしないので、正直最初はとっつきにくく、内容がなかなか頭に入らないのを無理矢理読み進める感じでした。
途中でリタイアしそうでしたが、後半からは内容も文章も急展開。ここからは一気に読んでしまいました。
正直、私には一回読んだだけでは100%は理解できず、自分の解釈が正しいのかも分かりません。だからこそ、自分なりに理解できるまで何回も読みたいと思えたのです。
また、この物語の暗さがよく伝わりました。描写が細かくて繊細だなと感じました。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.32
(5pt)

生きていくことの辛さを実感・・・

作者の田中慎弥さんの会見を見て、どんな文章を書く人なんだろう、と興味がわき、早速購入しました。
 正直なところ、読んでいて辛くなりました。性欲と暴力をコントロールできないどうしようもない父親、それでもそばにいる女性たち・・そしてその父親からうけつぐ血に翻弄される主人公。どうしようもないけれど、それが人生なのだ、前を向いて歩いていかなければいけないのも人間だ・・・と感じました。
 田中さんが自室の中であらゆる人物像と格闘した上で、誕生させた登場人物たち。
ご自身の生れた下関が舞台のようですが、独特の匂いを感じます。壮絶なラストです
が、これも現実なんだ、という妙にすがすがしい読後感でした。田中さんの他の作品も早速読んでみたくなりました。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.31
(4pt)

じっくり何度も読みたい本

あの会見を見て面白半分で買ったのですが、今は読んでよかったと強く思います。
私は普段、自分にとって読みやすい文体の作家さんの本を何冊か読む程度しか読書をしないので、正直最初はとっつきにくく、内容がなかなか頭に入らないのを無理矢理読み進める感じでした。
途中でリタイアしそうでしたが、後半からは内容も文章も急展開。ここからは一気に読んでしまいました。
正直、私には一回読んだだけでは100%は理解できず、自分の解釈が正しいのかも分かりません。だからこそ、自分なりに理解できるまで何回も読みたいと思えたのです。
また、この物語の暗さがよく伝わりました。描写が細かくて繊細だなと感じました。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.30
(3pt)

とても読みやすく、とても読みにくい

滑らかで、流れるような文章で、冒頭からぐっとひきこまれました。
だけど、一昔前の文学作品のような文体でとっつきにくく、
自分の読書能力では、つっかえつっかえやっと読み終わった感じ。
だからこそ、また読み返したくなる。
この方の書かれる文章は、衝動的で暴力的な雰囲気の内容とは対照的に、
とてもやさしく、繊細だなぁと思います。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.29
(3pt)

とても読みやすく、とても読みにくい

滑らかで、流れるような文章で、冒頭からぐっとひきこまれました。
だけど、一昔前の文学作品のような文体でとっつきにくく、
自分の読書能力では、つっかえつっかえやっと読み終わった感じ。
だからこそ、また読み返したくなる。
この方の書かれる文章は、衝動的で暴力的な雰囲気の内容とは対照的に、
とてもやさしく、繊細だなぁと思います。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.28
(4pt)

人間の「性(さが)」や「業」を抉るように描く。質は高いがやるせない読後感

芥川賞の受賞会見が物議をかもした田中氏が、一体、どんな小説を書くのだろうかと、興味津々で
読んでみた。

舞台は、昭和のおわりの「川辺」という貧しい海辺の田舎町。下水道の整備が進む前で、家々の汚
水が川に流れ込むため、夏場は激しいにおいを発するという場面設定である。主人公は、遠馬とい
う人物。彼の父親は、異常なまでの性欲を持ちセックスの時に相手を殴るという性癖を持つ。遠馬
自らの血に流れる「性(さが)」や「業」を下敷きにしながら、重苦しく暗いトーンで物語は展開し
ていく。

やはり、小説としての質は高いのだと思う。奔流のような勢いを持つ人間の本能的欲望に抗うこと
の困難さがよく表現されているし、「赤犬」や「蝸牛」などの動きを隠喩的に使いながら、微妙な
心理の揺れを巧妙に描き出している。一方、性的な描写や表現が、かなり直截的だと感じるし、
「共喰い」とのタイトルも、かなりエグいなという印象も受けた。

読後感は、やるせない思いに包まれた中に、ごくわずかな救いがあるのか、という感じ。個人的な
好みで言えば、あまり好きとは言えないが、こうした飾らない人間の原存在といったものに迫ろう
との意欲的な試みは、文学としての価値があるのだとも思う。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.27
(5pt)

すげえ!キョウレツ

思春期の頃の親や異性や自分に対する葛藤やうまく処理できない感情がズブズブ伝わってきた。ヘドロの臭いや酸い匂いがまとわりつく。純文学を味わうとはこういうことなんだと、鈍りつつあった嗅覚を取り戻した気分。男とか女とか関係なく、必死に生きている人なら誰もが共感できると思う。

リアリティを感じられなくてつまらないと批判する人は、想像力がなく、サクサク読める簡単なエンタメものだけを小説だと勘違いしているからでは?
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.26
(4pt)

人間の「性(さが)」や「業」を抉るように描く。質は高いがやるせない読後感

芥川賞の受賞会見が物議をかもした田中氏が、一体、どんな小説を書くのだろうかと、興味津々で
読んでみた。

舞台は、昭和のおわりの「川辺」という貧しい海辺の田舎町。下水道の整備が進む前で、家々の汚
水が川に流れ込むため、夏場は激しいにおいを発するという場面設定である。主人公は、遠馬とい
う人物。彼の父親は、異常なまでの性欲を持ちセックスの時に相手を殴るという性癖を持つ。遠馬
自らの血に流れる「性(さが)」や「業」を下敷きにしながら、重苦しく暗いトーンで物語は展開し
ていく。

やはり、小説としての質は高いのだと思う。奔流のような勢いを持つ人間の本能的欲望に抗うこと
の困難さがよく表現されているし、「赤犬」や「蝸牛」などの動きを隠喩的に使いながら、微妙な
心理の揺れを巧妙に描き出している。一方、性的な描写や表現が、かなり直截的だと感じるし、
「共喰い」とのタイトルも、かなりエグいなという印象も受けた。

読後感は、やるせない思いに包まれた中に、ごくわずかな救いがあるのか、という感じ。個人的な
好みで言えば、あまり好きとは言えないが、こうした飾らない人間の原存在といったものに迫ろう
との意欲的な試みは、文学としての価値があるのだとも思う。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.25
(5pt)

すげえ!キョウレツ

思春期の頃の親や異性や自分に対する葛藤やうまく処理できない感情がズブズブ伝わってきた。ヘドロの臭いや酸い匂いがまとわりつく。純文学を味わうとはこういうことなんだと、鈍りつつあった嗅覚を取り戻した気分。男とか女とか関係なく、必死に生きている人なら誰もが共感できると思う。

リアリティを感じられなくてつまらないと批判する人は、想像力がなく、サクサク読める簡単なエンタメものだけを小説だと勘違いしているからでは?
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236