共喰い

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評判

共喰いの評価:

3.19/5点 レビュー 192件。 C ランク

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平均点3.19pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全384件 321〜340 17/20ページ
No.64
(4pt)

芸術に何を期待するか

話題作で、何かを期待して読む人も多いだろう。

 その「何か」とは、人生のヒントであったり、現代社会をあぶり出すような何かであったり、あるいは人間社会の真理だとか、はたまた強いカタルシスを持った感動であったり、人それぞれだろうが、芸術作品に触れる際に人は何かを期待する。そうでなければ、時間とエネルギーを割いて、文章を読むなんてことをするわけがない。

 で、芥川賞は純文学の賞で、新人・中堅向けの賞であるからそこまで完成度の高い作品ばかりでもないが、日本で一番有名な文学賞でもある。純文学とは芸術で、それを読めば何かある。自分の中に何かが起きる。といった期待が出てしまう。

 期待していたものが得られず、反動でレビューで低い点をつける人もいる。これは毎回の芥川賞受賞作に言えることだろう。いつものことだ。

 ただ、作者自身「それまで本というのは役に立つものだと思っていたのに、役に立たなくてもいいんだとわかった。」と川端、谷崎、三島の作品に出会った感想を述べているように、別に文学というのは何の役にも立たない(=読んでも何も得られない)としてもいいものなのだ。もちろん、そんな作品が世間で持てはやされることに腹が立つというのは分かるが。

 個人的には、日本の純文学らしい端正な文章に触れられたということで満足。ただ、物語内容は80年代くらいまでの日本っていう感じで、岡崎京子とかが出てきたのは何年前だったかな、と古さを感じた。コンビニと大型ショッピングモールが進出する前の地方という感じか。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.63
(5pt)

川の悪臭が文字から臭ってくる初体験

受賞会見の発言を見て本を読んでみたいと思ったひとりです。

読んだ感想について

「川の悪臭が文字から臭ってくる初体験をした」です。

この本の中で繊細な部分の表現を読んで

記者会見の田中さんの、本質の中の田中さんを読んだように

思います。

賛否両論さまざまな意見が書き込まれているというのは

とても良いと思います。

その場を与えてくれた田中さんに感謝します。

読むかどうか迷っているのなら

読まれた方がよろしいのではないでしょうか。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.62
(3pt)

星は二つ半

受賞後のインタビューで「もらって当然」と豪語した田中氏の作品。どれほどのものかと期待と不安が入り混じりながら掲載紙の文藝春秋を手に取った。結論から言うと、芥川賞受賞作は毎回読んでいるがさほど大した作品ではない。父が主人公の恋人を犯してしまった後あたりはスリリングな描写が光るが、作品全体としてはコアになるモチーフが象徴的に立ち上がっておらず、ディデールのここかしこに広げようとして広がり切らない描写が眼につく。それは本作の長さ--(文藝紙の制約と言ってもいい)--では表現しきれないためだろう。著者はもっと長い作品を書くべき資質なのだ。選評で宮本輝氏が「何物かの鬱屈した怒りのマグマの依って来る根をもっと具体的にしなければ、肝心なところから腰が引けていることになるのではないか」と受賞に最後まで反対したとある。石原慎太郎氏だが、--(石原氏の政治的姿勢やその傲慢さには辟易するが)--作品の批評眼は客観的かつ正確だ。氏はこのような選評をのこしている。「田中氏の資質は長編にまとめた方が重みがますと思われる。」かつ受賞後のテレビコメントでも「芥川賞レベルまでは達していない」とあった。僕もお二人の意見に賛同する。しかし、20歳前後から書き始めかなり研鑚を積んできたらしいが、20年近く経てこのレベルでは才能の程度はおのずと見えている気がする。だが、せっかく受賞したのだからぜひ長編にトライしてみてほしい。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.61
(4pt)

芸術に何を期待するか

話題作で、何かを期待して読む人も多いだろう。

 その「何か」とは、人生のヒントであったり、現代社会をあぶり出すような何かであったり、あるいは人間社会の真理だとか、はたまた強いカタルシスを持った感動であったり、人それぞれだろうが、芸術作品に触れる際に人は何かを期待する。そうでなければ、時間とエネルギーを割いて、文章を読むなんてことをするわけがない。

 で、芥川賞は純文学の賞で、新人・中堅向けの賞であるからそこまで完成度の高い作品ばかりでもないが、日本で一番有名な文学賞でもある。純文学とは芸術で、それを読めば何かある。自分の中に何かが起きる。といった期待が出てしまう。

 期待していたものが得られず、反動でレビューで低い点をつける人もいる。これは毎回の芥川賞受賞作に言えることだろう。いつものことだ。

 ただ、作者自身「それまで本というのは役に立つものだと思っていたのに、役に立たなくてもいいんだとわかった。」と川端、谷崎、三島の作品に出会った感想を述べているように、別に文学というのは何の役にも立たない(=読んでも何も得られない)としてもいいものなのだ。もちろん、そんな作品が世間で持てはやされることに腹が立つというのは分かるが。

 個人的には、日本の純文学らしい端正な文章に触れられたということで満足。ただ、物語内容は80年代くらいまでの日本っていう感じで、岡崎京子とかが出てきたのは何年前だったかな、と古さを感じた。コンビニと大型ショッピングモールが進出する前の地方という感じか。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.60
(5pt)

女たちはそれでも男の暴力に立ち向かう

芥川賞受賞ということで、かつて読んだ作者の『切れた鎖』いらいの鑑賞。あの頃の難解な文体そのままに、格段に読みやすくなっていて、この作者のたゆまぬ向上心にまずは脱帽するばかり。そして、内容もさらに深化され濃密な絵画的世界に圧倒されました。いつの時代も男は女を虐げることで、この社会を造り出している、それでも女は戦うことを止めない。それはやはり子供のため、例えその子供にも暴力の芽があろうとも。そんな力強いメッセージが、僕の心に響きました。高校卒業から小説を書くことしかしてこなかった、そんな作者を支え続けてくれた母への深い感謝も行間に満ちています。納得の芥川賞受賞作でした。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.59
(4pt)

日本文学のフォーマットにのっとった作品

田中慎弥「共食い」を読了。テーマといい、内容といい、これまでの日本文学のフォーマットにのっとった作品です。性や暴力から人間性をあぶりだし、そして地方の土着的な思考を織り交ぜています。
このようなテーマなのに、読後は荒んだ気持ちにならず、逆に清清しい気持ちになります。それが作者の力量なのでしょう。不思議です。理由の一つに登場する女性に悪い人がいない、というのがあるのでしょう。
そして何より、文章が読みやすいのです。いい作家さんです。鷺の記述なんかは感動しました。
男読者の感想ですが、そういった点が「清清しさ」の源泉であるように思えました。
いい作品です。祝芥川賞。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.58
(1pt)

何なんだ芥川賞って?

下・下・下の引き篭もり妖怪の空想本?ストーリーは単純、情景描写だけがうだうだと長き文言を偏執的に並べてるだけのくだらない本でありました。母が田中氏の芥川賞受賞インタビューを見て、「石原都知事に喧嘩売っちゃって面白い人だね、読みたいからネットで買っといて!」って言うものだから購入しました。旅先での時間つぶしにと考え、先に私が読んだのですが、年間20冊程度のにわか読書家には芥川賞の評価基準自体に不審不満を強く感じただけでした。母には「読む価値無いよ!」とご注進しました。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.57
(3pt)

筆者自身に真面目に向き合ったであろう純文学

なんとなく最近読んだ水上勉を思い出す作品でした。モチーフや文体は全く違いますが、土地への土着性と生育環境の類似性といったきわめて個人的なところから文学世界を成立させて作家自らを切り売りしている、これをまさに純文学とでも言えばよいのでしょう。その意味では、記者会見でのシニカルな物言いのスタンスとは真逆の、筆者自身に正面から向き合ったのであろう非常に真面目な作品でしてた。
個人的には幼少時から親しみのある広島弁と文中のことばが近いこともあり、いろいろ少年時代や祖父祖母を思い返させてくれました。万人受けする作品ではないと思いますが、誰かにとっては必要な作品です。他の作品も読みたいと思います。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.56
(5pt)

女たちはそれでも男の暴力に立ち向かう

芥川賞受賞ということで、かつて読んだ作者の『切れた鎖』いらいの鑑賞。あの頃の難解な文体そのままに、格段に読みやすくなっていて、この作者のたゆまぬ向上心にまずは脱帽するばかり。そして、内容もさらに深化され濃密な絵画的世界に圧倒されました。いつの時代も男は女を虐げることで、この社会を造り出している、それでも女は戦うことを止めない。それはやはり子供のため、例えその子供にも暴力の芽があろうとも。そんな力強いメッセージが、僕の心に響きました。高校卒業から小説を書くことしかしてこなかった、そんな作者を支え続けてくれた母への深い感謝も行間に満ちています。納得の芥川賞受賞作でした。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.55
(4pt)

日本文学のフォーマットにのっとった作品

田中慎弥「共食い」を読了。テーマといい、内容といい、これまでの日本文学のフォーマットにのっとった作品です。性や暴力から人間性をあぶりだし、そして地方の土着的な思考を織り交ぜています。
このようなテーマなのに、読後は荒んだ気持ちにならず、逆に清清しい気持ちになります。それが作者の力量なのでしょう。不思議です。理由の一つに登場する女性に悪い人がいない、というのがあるのでしょう。
そして何より、文章が読みやすいのです。いい作家さんです。鷺の記述なんかは感動しました。
男読者の感想ですが、そういった点が「清清しさ」の源泉であるように思えました。
いい作品です。祝芥川賞。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.54
(1pt)

何なんだ芥川賞って?

下・下・下の引き篭もり妖怪の空想本?ストーリーは単純、情景描写だけがうだうだと長き文言を偏執的に並べてるだけのくだらない本でありました。母が田中氏の芥川賞受賞インタビューを見て、「石原都知事に喧嘩売っちゃって面白い人だね、読みたいからネットで買っといて!」って言うものだから購入しました。旅先での時間つぶしにと考え、先に私が読んだのですが、年間20冊程度のにわか読書家には芥川賞の評価基準自体に不審不満を強く感じただけでした。母には「読む価値無いよ!」とご注進しました。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.53
(3pt)

筆者自身に真面目に向き合ったであろう純文学

なんとなく最近読んだ水上勉を思い出す作品でした。モチーフや文体は全く違いますが、土地への土着性と生育環境の類似性といったきわめて個人的なところから文学世界を成立させて作家自らを切り売りしている、これをまさに純文学とでも言えばよいのでしょう。その意味では、記者会見でのシニカルな物言いのスタンスとは真逆の、筆者自身に正面から向き合ったのであろう非常に真面目な作品でしてた。
個人的には幼少時から親しみのある広島弁と文中のことばが近いこともあり、いろいろ少年時代や祖父祖母を思い返させてくれました。万人受けする作品ではないと思いますが、誰かにとっては必要な作品です。他の作品も読みたいと思います。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.52
(4pt)

面白かったです

記者会見で著者のことを知りました。
興味本位で手に取ったのは確かです。
でも暗くてドロドロした話が好きな私はハマってしまいました。
文章が難しいのでスラスラは読めませんでしたが面白かったです。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.51
(4pt)

面白かったです

記者会見で著者のことを知りました。
興味本位で手に取ったのは確かです。
でも暗くてドロドロした話が好きな私はハマってしまいました。
文章が難しいのでスラスラは読めませんでしたが面白かったです。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.50
(4pt)

やさしい人

しつこい描写に読み始めはうんざりしたけれど、読むうちに著者の優しさを感じた。
女の人に優しい人なんだろうか。
女の人に暴力をふるう話なのに、女の人を大切に描いている。
仁子さんの強さと愛が好き。
『第三紀層の魚』は、それぞれの静かな心の動きが『共食い』の強烈さを中和させてくれた。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.49
(2pt)

好きな題材なんだけど魂震わず。

モノクロで映画化すると宮本輝の「泥の河」みたいになりそうな。
性描写がキツいのが今時風。
臭い迄伝わりそうな情景描写は純文学的でやたら丁寧,というか古風。

登場人物の中で肝になる父ちゃんは正直子供が主人公の本にはよく出てくる類のキャラだが印象弱く,義手の母ちゃんに比べて描写も薄いのでタイトルにあるテーマの暗い深さが強く伝わって来ない。ページ数からみて展開が読めてしまうから個人的にはもっと長編で心臓バクバクになる位とことん迄煮詰めて欲しかった。まぁこの文章で長いのは辛いかもだけど。

人の業を描いた作品でも軽いタッチでスラスラ読める「苦役列車」と文章は対照的だが業の深さがリアルで怖いのは「苦役」の方では。
描写のくどさが賞につながったのならちょっと残念。

個人的にはもう一編の「第3紀層の魚」の方が響いた。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.48
(4pt)

やさしい人

しつこい描写に読み始めはうんざりしたけれど、読むうちに著者の優しさを感じた。
女の人に優しい人なんだろうか。
女の人に暴力をふるう話なのに、女の人を大切に描いている。
仁子さんの強さと愛が好き。
『第三紀層の魚』は、それぞれの静かな心の動きが『共食い』の強烈さを中和させてくれた。
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4087450236
No.47
(2pt)

好きな題材なんだけど魂震わず。

モノクロで映画化すると宮本輝の「泥の河」みたいになりそうな。
性描写がキツいのが今時風。
臭い迄伝わりそうな情景描写は純文学的でやたら丁寧,というか古風。

登場人物の中で肝になる父ちゃんは正直子供が主人公の本にはよく出てくる類のキャラだが印象弱く,義手の母ちゃんに比べて描写も薄いのでタイトルにあるテーマの暗い深さが強く伝わって来ない。ページ数からみて展開が読めてしまうから個人的にはもっと長編で心臓バクバクになる位とことん迄煮詰めて欲しかった。まぁこの文章で長いのは辛いかもだけど。

人の業を描いた作品でも軽いタッチでスラスラ読める「苦役列車」と文章は対照的だが業の深さがリアルで怖いのは「苦役」の方では。
描写のくどさが賞につながったのならちょっと残念。

個人的にはもう一編の「第3紀層の魚」の方が響いた。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.46
(3pt)

私の頭が悪い

読解力がない自分に唖然としながらレビューさせていただきます。

細やかな描写や、生臭さを感じさせる文章は、読者にとって、好き嫌いがハッキリわかれそうです。
が、私はそのどちらにも行けません。
生々しい表現や思春期に芽生える葛藤など、えげつないほどのエグさを感じました。
そして、このラストが母性からくるものであるのなら、短絡的だと思います。(私の頭が短絡的なのでしょうが…)

もう、ただただ、おぼえたてのオナニーを思いきり見せ付けられた…そんな感じです。
もう一度、読み返せば、感じかたが違ってくるのでしょうが、作中で頻繁に出てくる気色の悪い鰻は、暫く見たくないです。

多少のグロさや、やるせない気持ちにも、持ちこたえられ、それらを昇華できるかたにしかお薦めできません。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.45
(3pt)

私の頭が悪い

読解力がない自分に唖然としながらレビューさせていただきます。

細やかな描写や、生臭さを感じさせる文章は、読者にとって、好き嫌いがハッキリわかれそうです。
が、私はそのどちらにも行けません。
生々しい表現や思春期に芽生える葛藤など、えげつないほどのエグさを感じました。
そして、このラストが母性からくるものであるのなら、短絡的だと思います。(私の頭が短絡的なのでしょうが…)

もう、ただただ、おぼえたてのオナニーを思いきり見せ付けられた…そんな感じです。
もう一度、読み返せば、感じかたが違ってくるのでしょうが、作中で頻繁に出てくる気色の悪い鰻は、暫く見たくないです。

多少のグロさや、やるせない気持ちにも、持ちこたえられ、それらを昇華できるかたにしかお薦めできません。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236