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風車祭(カジマヤー)
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風車祭(カジマヤー)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 1~20 1/2ページ
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八重山地方の風俗習慣を楽しむ事ができる書物でした。一気読み出来る作品です。 | ||||
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八重山地方の風俗習慣を通じて、人間の肉体と精神の分離、一体の様々な様が描かれていました。一気読み出来る作品です。 | ||||
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とてもきれいで満足しました | ||||
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沖縄方言が、これでもか!ていうくらい出てきて、最初は読むのに手間取るけど面白い!エグイ表現もあるけど人間らしさとファンタジーと、沖縄の地元の神様を大切にしている風習も興味深い。地元民しか参加できず、子どもは神様を観る事さえ許されない祭り事や、お酒好きな民衆ののんびりした風情は、うらやましいくらいな自由さがあります。 家族ってこんなに深いのか…と、感慨深くて切なくて面白い。そういえば、私もマブイを落としたことあるかも…誰が拾ってくれたんだろう? | ||||
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小説、ファンタジー、実話。この三つがわけわからないまま混ざって、石垣の風景と風と祭りの音がさんしんの音と一緒に絶えず聴こえてくる感じ。時代風景とかをつい考えながら読んでしまう小説が多い中で、こんなに人間味だけで読み進められた本は中々ないね。もちろん、独特の祭事にも興味をそそられるし、本を開けばそこには石垣島の風景が浮かぶしで、文句なしの一冊です。 「だからよー」も、抑揚のつけかたや言い方で、それぞれ意味合いが違うってところもおもしろい。フジおばぁ…最高!ギーギーがかわいい。トミとハツもみんな好きになれる。 | ||||
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久しぶりにヒットした。もの凄く面白いファンタジー。マジックリアリズムの傑作。 この小説は一応武志が主人公にあたるはずだが、はっきり言って群像劇だ。たくさんの人々の(一見物語の本筋に関係なさそうな)エピソードが散発的に語られて、それが見事につながっていくのは魔術でも見せられている心地になる。 いろいろと衝撃的な展開が続く中、それでもコミカルでのんびりした雰囲気が終始漂う。舞台にしている石垣島のイメージ通り。よく考えればけっこう深刻なことが起きているのに、「だからよー」で済まされてしまうような感じ。それがいい。 それなのに、終盤はなんとも言えない切なさに胸が苦しくなる。ギーギーの流産と死、やっぱり叶わなかったピシャーマとの悲恋、最後にフジの見た自分の葬式の夢……。『テンペスト』でも思ったけれど、池上さんって容赦なく読者の心を抉りに来る。八割は軽い文章と軽い雰囲気で構成されているのに、全然軽くない衝撃を与えてくる。これはずるい。 さてこの作品、なんと言ってもキャラクターが良い。魅力あり曲のありのキャラクター達でどんどん作品世界に引き込まれてしまう。チーチーマーチューとターチーマーチューの兄弟と、彼ら異人に対する島の人々姿勢はお気に入り。 でもなんと言ってもMVPは仲村渠フジだろう。 こんなに大好きになった婆キャラクターは初めてだ。悪戯好きで迷惑で人使いが荒くて災害時に略奪はするわ子どもから金を巻き上げるわ散々な人間だが、彼女が悪人ではないとどうしてもわかってしまう(善人では決してないけれど!)関わりたくないけれど、遠くから見てみたいとは思う(笑)。ギーギーとの友情が描かれた辺りから一気に彼女を好きになった。 それにしても、長寿に固執する、この一点だけでここまで凄まじいキャラクターが出来上がるとは……。しかも普通なら命大事なキャラなら健康にすごく気を遣って事故に遭わないよう引きこもって神経質で……という風になりそうなものなのに、全く逆。こんな豪快で危険なことを進んでして、それでも命に固執することと矛盾しないなんて。「命拾い」の独自解釈は目からウロコだった。拾うんだから縁起がいい、なんて。 それにしても最初は長寿? なんだそれって感じで読んでいたが、読み進めるうちに長寿って実はそれだけで価値のある凄いことなんだなと思うようになった。亀の甲より年の劫、経験と知識の蓄積が半端ないフジは島のことをなんでも知っている。失われた伝統も覚えている。それが良いことに使われることはほとんどないけれど(笑)。 最後の葬式のシーン、フジは風車祭後に死んでしまうのかな、と寂しくなった。でも後300年くらいは生きそうな気もする。どっちだろう。そのうち妖怪化したりして。是非そうなってほしい。 | ||||
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沖縄に行きたいと思った。 方言は、ちょっとわかりにくかったけど。 | ||||
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ちょっと切なくて泣いてしまった。 そこで永遠に生きていくんだねぇ。のセリフがいい。 | ||||
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沖縄の神と人間のありようがよくわかるし、それぞれ勝手なのが良い。 | ||||
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沖縄の神と人間のありようがよくわかるし、それぞれ勝手なのが良い。 | ||||
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カバーデザイナーさんのサインが入ってました。凄く得した気分。 ストーリーは摩訶不思議なオキナワンストーリーです。 | ||||
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池上さんの小説は読破してますが、敢えて順番をつけるなら、これが一番好きです。 登場人物が皆好き! もう何度も何度も、定期的に読み返しています。 | ||||
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沖縄の暑い日差しの中、 九十七歳の生年祝い「風車祭」(カジマヤー)を迎えるオバァ。 それに翻弄される少年、親族、花嫁衣装の幽霊、六本足の豚。 沖縄の方言が飛び交う中、物語は右往左往しながら進んで行く。 歌、踊り、酒、祭、神、そしてマブイ。 沖縄文化の紹介が随所に散りばめられおり、 それが説明臭くなく物語の中に自然に溶け込んでいる。 八重山文化を学ぶのにも最適の書であると共に、小説としての完成度も高い。 時には笑い、時には涙しながらグイグイと読める。 最近の小説に多い、突飛な仕掛けやどんでん返し等の手法も使わず ストレートに著者の伝えたい沖縄の情景を、魅力的な登場人物たちを通して描いている。 これが処女作だとは思えない完成度の高さ。 素晴らしい! | ||||
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登場人物がみんな個性的でとっても面白い! 何といってもフジオバァは、これこそ沖縄オバァ真骨頂?と思わせる程の手腕の持ち主! 彼らが繰り広げるマブイ(魂)ネタのジョークの連発は思わずフフッと笑ってしまう。 特に悪事を働く自分のマブイ(魂)を冒涜するフジオバァのSMプレイには笑えます! ピシャーマと武志の時空を超越した、笑いあり涙あり、でも切ない恋の行方も見もの。 面白いので先が気になってグイグイ読み進めるのですが、反面、ふたりの恋の行方を案じると物語が終わって欲しくない。 ずっとこのカジマヤーの世界を感じ続けていたくなり、本の呪縛にかけらてしまいます。 それと、 物語を通して、八重山(石垣)の文化を知ることができるのもお得なところです! 祭事の由来、御嶽の歴史、マブイ(魂)の思想・・・・ 八重山を観光地として眺めるだけではなく、そこに根付く文化にも一歩踏み込んでみたい人にとって、とっても良本だと思います。 僕もこの本を読んで、さらに八重山が好きになりました。 | ||||
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異世界が出てくるファンタジーではありません。 実際の地名が出てきます。 しかも異色の沖縄ファンタジーです。 言葉にも沖縄言葉が使われており なんともほのぼのとしたムードが流れています。 島滅亡の鍵を握る少年武志。 そしてその武志が恋した琉球時代の少女、ピシャーマ。 かなわぬ恋に心乱される武志を見ると なんとも甘酸っぱい感情を覚えます。 そのほか生きる怪物仲村渠フジや ピシャーマのそばにいる盲導豚(!)ギーギーなど どこか一癖もふた癖もある人間がたくさん出てきます。 なのでそのページの多さもどこへやら 面白くてもっと読みたくなりますよ。 実在の世界でのファンタジーも面白いものです。 | ||||
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池上作品全般に共通するけど登場人物がみんなメチャクチャ! もうやりたい放題。そんな中でもこの風車祭はとにかくキャラが濃いです。 フジオバァにギーギー。やりたい放題もいいところで、こんなんでどうなるんだ?という期待についついページをめくってしまう面白さ。それでいて最後には涙させる展開、南国のねっとりとした風を間近に感じさせるテイスト。読みどころ満載で、読後はにぎやかな風車祭が終わってしまった祭の後のセンチメンタルな気分に登場人物とともに浸ってしまった感じです。 とにかく名作。 | ||||
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この前、奥田英朗の『サウスバウンド』を読んで、なんだか、池上永一の 沖縄物を読みたくなって、読んでみた。 やっぱり、こっちの方が、濃厚な 沖縄の香りがして、自分の好み。 大長編で読みづらいところもあるけど、とってもマジカル。 | ||||
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沖縄八重山諸島、石垣島の魅力がとっても色鮮やかに描かれている。97歳を迎えるファンキーなおばぁ、青くも瑞々しい島の高校生、琉球王朝の香りを残す美女の幽霊(?)、そしておちゃめで一途な豚の妖怪。彼/彼女らが中心となって、神々が宿る南の島を舞台に、初恋のせつなさ、祭りの興奮、豊穣の喜び、自然への畏怖、そして世代を越えて受け継がれる知恵への畏敬、などなど普段なかなか感じられなくった感情が、海や森に優しく包まれた石垣島の1年間の移り変わりとともに実に綺麗に、活き活きと、そして面白く物語られている。700ページを越える大作であるが、どんどんその物語の中に引き込まれていき、あっという間に「1年間」が終わってしまう。物語が終わってしまって残念だが、心には爽やかな海風が吹き渡り、人間と自然が持つ強く優しい気持ちが温かく感じられるような、そんな読後感でいっぱいになる。 | ||||
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突き抜けた明るさが好き、日本版マジックリアリズム。 この人の作品は登場人物が生き生きしていて、イイ。 島の風土と人物と変な世界観が合ってて読み終える頃には、 もう自分の家に帰らないとか…。 と、島に遊びに来ている妙な錯覚を感じてしまう。 この島に住みたい。 | ||||
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本を読んで涙を流したのは、この本が初めてでした。沖縄の方言が飛び交う会話、肉体のないマブイ(魂)だけの少女ピシャーマに恋をした武志。読んでいるうちに自分も沖縄の島人だと思えてきてしまってページがどんどん減っていくのがとても寂しく思えた。ちなみに豚のために涙を流したのもこれが初めてだ。 | ||||
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