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肩ごしの恋人



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【この小説が収録されている参考書籍】
肩ごしの恋人
肩ごしの恋人 (集英社文庫)

肩ごしの恋人の評価: 3.89/5点 レビュー 95件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.89pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全65件 21~40 2/4ページ
No.45:
(4pt)

きらいな女・・・だったのに

読みはじめ、自己中なるり子の発言に、超〜腹が立って仕方がなかったが、
読み進めていくうち、自分に正直・真っ直ぐに幸せを求める姿に共感。
次のセリフが妙に小気味よかった。

「幸せを想像するのが理想で、不幸は現実なの?」

そうだよなぁ。
確かにあまりにも楽観的に幸せを想像すると、
人からは「非現実的」「理想論」と言われかねない。

だからと言って、不幸を思い描けばそれが「現実」?
こんな価値観が一般的なんてさびしすぎるじゃないか。

女であることを最大の武器に生きる
欲しいものは欲しい、結婚3回目、自称鮫科の女「るり子」。
仕事も恋にものめりこめないクールな理屈屋「萌」。
性格も考え方も正反対だけど二人は親友同士、幼なじみの27歳。
この対照的な二人が恋と友情を通してそれぞれに模索する“幸せ”のかたちとは―。
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No.44:
(5pt)

快活恋愛小説

竹を割ったようなさっぱりした性格の萌と、美しくなければ女性でないとお高くとまるルリ子。そんな二人と世間知らずな美男子の3人が、共同生活をはじめる。―

ストーリー自体は女性同士の僻みや妬みなど生生しいが、萌とルリ子のやりとりがテンポ良く爽やかで飽きない。ほのぼのとした恋愛小説だが、同性愛だったり、際どい性の表現が良いアクセントとなっている。所々に教訓や格言が入り、これがまた面白い。直木賞受賞の傑作恋愛小説。
肩ごしの恋人 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:肩ごしの恋人 (集英社文庫)より
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No.43:
(4pt)

非常に読みやすい文調とテンポでえがく直木賞受賞作

第126回直木賞受賞作であり、2007年には米倉涼子主演でドラマ化も
された作品です。

恋愛にのめりこむことができない27歳OLの萌。女性の幸せは男性に
愛され大切にされることと信じて疑わない萌の幼馴染のるり子。
るり子が3回目の結婚式を迎えたところから話は始まります。

対照的にえがかれながらも、実はよく似た2人を中心に、家出少年の
崇、非常に美青年でゲイのリョウ等や複雑な関係にある不倫相手も
絡みあいながら、読みやすい文調とテンポで進んでいきます。

結婚、離婚、不倫、就職、退職、妊娠といった、この年代の女性の
大きなテーマを含めて書かれています。
27歳にしてはやや子供っぽい印象を受ける主人公たちで、重ねづらい
部分があるかもしれませんが、最後急進的に進みながらも、さらっと
終わるまとめ方は著者の力量を感じてしまいます。

なるほど、自分らしく生きて行く過程で正面ではなく横から見つかる、
「肩ごしの恋人」ということですね。
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No.42:
(5pt)

後味がよい

強烈キャラに振り回され、途中で読むのをやめたくなりました。
でも、読み終わったら、その人たちを愛せる(?)かも。
みんな一生懸命生きてるよねって肩を叩きたくなる。
そんな、人間らしさを引き出す著者の力はすごいです。
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No.41:
(5pt)

最後、少し涙が出て気持がすっとします

女性なら誰でも持つ本音や嫌な部分を、萌とるり子が体現してくれてる感じがしました。 途中、るり子のまったく筋の通ってないわがままや上手いこと自分のペースに持っていく姿勢にイライラしつつも、通して読みきりました。 常にクールで完全には心を開かない萌が、柿崎、崇くんと接するうちに少し丸く、優しくなってゆく… 仕事も男もいつまでも思い通りにならない事を肌で感じつつも、自分のスタイルをあっけらかんと貫くるり子… 二人のしたたかな女っぷりが気持ち良かったです。 個人的に萌の「後悔?考えたこともないわ」という台詞が好きです。
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No.40:
(4pt)

対照的な女性の心理描写が見事

女性作家らしい二人の対照的な女性の心理描写が見事です。それだけに、リアルな状況として迫ってくるものがあります。もっとも、男性から見ると、どちらもちょっと勘弁して欲しいという女性ではあります。実際には、この中間的な女性が多いのしょうが・・・。
特に、るり子の自己中心的で、何でも自分の思い通りにしなければ気がすまない性格には、外見の美貌だけで擦り寄ってゆく男性がいるのだろうかと思えてしまいます。
でも、ラストは見事な描きっぷりで、一気に二人の大人への成長物語にしています。
流石に直木賞受賞作です。
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No.39:
(4pt)

一気に読めました☆

ドラマは見てないのですが話題になっているので台風で家にいる半日で読みました。

るり子はある意味自分に正直で自己中でそばにいると嫌な女ですが女なら少なからず
持っている部分を隠さずぶりっ子していないという点では清々しくもあって読んでいて
段々嫌じゃなくなって来ました。それに唯一の女友達、萌がなにかと支えてくれていて
ある意味幸せな女性かな?クセのある人物が沢山出てきてドラマにしやすい小説にも
思えました。

自分の年齢とかによって受け取り方も違ってくるような・・・20代で読むと少し
キツイかも・・30代で子育てしてる人は反感?40代になって少し落ち着くと
割と面白く読めるかも? 読後は爽やかだけど現実は厳しいから大丈夫かな・・・?
と心配。好きなことをするにも大人の責任が・・・ですから☆
今日、ドラマが最終回なので見てみます☆
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No.38:
(4pt)

さらっとした恋愛小説

ドラマ化されたので読んでみました(表紙は米倉涼子と高岡早紀になっています)。
一時期3人で暮らした、萌とるり子と崇の人生のほんの一コマがさらっと描かれています。

こんなことしたら親が悲しむだろうなと思う場面はありますが、萌やるり子の家族とか友達と
かの絡みが全く出てこないので、非現実的な世界ではありますが、それがまたさらっとした感
じを出しているのだと思います。読後も後を引かないので、今の暑い時期には良いでしょう。

最も面白かったシーンは、2回出てくるのですが、るり子が夫信之の浮気相手である山下エリ
と掛け合うシーンでした。他がさらっとしているので余計ドロドロ感が引き立って面白いと感
じたのかもしれません。
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No.37:
(4pt)

唯川さん?

対照的な二人の女性を軸に進められる作品です。
ストーリーの流れは唯川さんの作品「恋人たちの誤算」に似ていますが圧倒的にこちらの方がコミカルです。
唯川さんに作品は、どちらかと言うとシニカルで読んでいて心にグサグサと刺さる作品が多いですが、この「肩ごしの恋人」はコミカルで読んでいて元気になれる作品です。
普段あまり読書をしない方や唯川さんの作品を読んだことない人にもおススメです
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No.36:
(4pt)

ふたりを足して2で割れば……

るり子と萌は恋愛に対して両極端の価値観を持つ。
30代男性として、私はこのふたりを足して2で割りたい。

最後まで楽しくサラリと読める恋愛小説。
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No.35:
(5pt)

両極端の価値観のなかで

主人公二人の人物設定は両極端だけれど、20代の女性の本音がよく描かれているとおもった。女性ならだれしも、二つの究極の価値観のなかで、自分がしっくりする場所をみつけ、また現実と折り合いをつけて生きているのだと思う。だから本を読みながら、よきにつけ悪しきにつけ、二人の主人公両方に感情移入してしまう。最後まで飽きることのない小説。
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No.34:
(4pt)

気持ちの良い恋愛小説

圧倒的な共感を集めた直木賞受賞作、ということで読んでみました。

うん、確かに面白い。

非常にうまく作り込まれた作品だと思います。

欲しいものは全て手に入れる自称鮫科の女「るり子」と、人生に対して常に醒めた目を持ち続ける女「萌」。

性格も考え方も正反対の幼なじみふたりが、女の本音をぶつけ合いながらひたむきに生きる姿が印象的です。

そしてそこに登場する男たちも、それぞれに味があって魅力的。

ソナタ的な恋愛小説、という表現がぴったりでしょうか。

るり子と萌の2つの主題が、くっついたり離れたりしながら美しい旋律を紡ぎ、その上に男たちの独奏が乗っかっていく感じです。

最後に爽やかに主題が解決されていくさまも見事。

なかなか素敵な恋愛小説だと思います。

そして。

文庫版だと最後に江國さんの解説が載っているのですが、これがまたすごい。

江國ファンは必見です。
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No.33:
(5pt)

ドラマ化したらおもしろそう

ドラマにできそうな作品だな,というのが第1印象です。二つの異なる価値観を持つ女性像がよく書き分けられていると思いますし,るり子と萌のあたかも漫才のぼけつっこみのごとくの掛け合いが実に楽しく,ヒロイン二人を取り巻く登場人物のすべてが個性豊かで,それぞれにスポットを当てて別作品もできるのではないかな,とも思ってしまうほど。そして,展開もお約束とも感じられるくらいドラマチック。ドラマのための作品なのではないかって思うくらいです。

作品を通じて感じたのは,二人のヒロインに流れる迷いのない潔さ,迷っていてもその自分をはっきり分析できる聡明さ。それがからりとした読中の爽快感につながっています。作品中に出てくる,不倫,家出,離婚,妊娠など常識的な視点からすれば,じっとりと重い雰囲気がいやでもにじみ出てしまうものが,全く重さを感じさせずにさらりとクリアされていきます。作中の二人のヒロインの成長ぶりもなんだかほほえましく応援してやりたくなるくらい。

久しぶりに読後感がさわやかな作品でした。
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No.32:
(4pt)

欲しいものはなんですか?

物語は幼馴染みの二人が男を共有するところから始まる。

るり子と萌は5歳児のとき以来、22年にも及ぶつきあいだ。

物欲が激しく、思っていることは即発言、考えついたら即実行のるり子と

どこか淡白な萌。

それを象徴してか、るり子は3度も結婚し、萌は独身で結婚願望もない。

そんな対極にあるような二人が登場人物となれば、嫉妬の嵐に修羅場の連続かと思いきや・・・

男が描く女はどこかズレている。

女が描く女は露悪的すぎるきらいがある。

著者の過去の作品にもそんな感想を持ったことがある。

しかし、この作品はちょっと違っていた。

貪欲と無欲は紙一重。みんな心の拠り所を求めている。

心が通じ合って、相手を慈しむ気持ちがあれば、本当は相手が

異性だろうが同性だろうが、老人だろうが、肉親だろうが、誰だっていいのかもしれない。

そんなことを思った。タイトルだけがしっくりこず、残念。
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No.31:
(4pt)

女性二人の対照見事

女性作家らしい二人の対照的な女性の心理描写が見事である。それだけに、リアルな状況として迫ってくる。もっとも、男性から見ると、どちらもちょっと勘弁して欲しいという女性であるが、実際には、この中間的な女性が多いのだろう。そうした女性の描写に比べ、崇の描写がいま一つぴんと来ない。異性の描写ということで難しかったのか、それとも主役ではないので、軽く扱ったのか良く解らないが、話の展開の中ではかなり重要なポジションだっただけにもっと描ききって欲しかった。
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No.30:
(4pt)

明るく読みやすい本です

性格が正反対の2人だけど、ラストで同じ所に落ち着くところが良かった。

性格が全然違っても、長く付き合っていくと解り合えたりするのかなぁ。

すぐ放り投げないで、認めつつ向き合っていくことが必要かもしれないなって思えました。
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No.29:
(5pt)

お気に入りの一つ。

対照的なるり子と萌、その二人の性格がよく表されていると思います。二人のちぐはぐなやり取りに思わず笑ってしまいました。

ラスト、二人はそれぞれ型にはまらない幸せを手にします。あんまりにも幸せとは程遠いと思われる選択を取った二人、そこに違和感を覚える読者は多々いるでしょう。それに挑戦し、かつ十分成功といえる作品を書ききった唯川さんに星五つ。

「ほんとにそれでいいのかっ?!」というラストですが、きっと二人はこう答えるはず、「いいのよ。」
肩ごしの恋人 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:肩ごしの恋人 (集英社文庫)より
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No.28:
(5pt)

女らしく自分らしく

正反対の性格の二人のお話。とてもおもしろかった。唯川さんといえば、なんと
 なく暗い恋愛小説のイメージがあったのだけれど、今回の小説は、明るくて読み
 やすくてすき!この正反対な生き方の二人に、どうしてなのか、私はどちらにも
 女としての共通点を見出すことが出来ました。萌のようにはなりたくない、るり
 子のようにもなりたくない。でもどちらにもすっごく憧れるところはあるし、自
 分と似ているところがある!とてもおもしろかった。今よく聞く小悪魔ブーム。
 思わずるり子を想像できた。幸せの定義はとても難しい。手に入れたと思っても
 必ず死や永遠ではない。みんな今を強くたくましく生きていくしかない…そう思
 えた。ラストがさわやかでとてもすきです。
肩ごしの恋人 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:肩ごしの恋人 (集英社文庫)より
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No.27:
(4pt)

シニカルな目線も超恕級

唯川 恵は、女を見るシニカルな視線がなんとも言えない作品が多いが、今作もその点では堪えられない良作に仕上がっている。
同じシニカルな視線でも、林真理子のそれとはかなり違っていて、どちらかというと、唯川 恵の方がより大人路線。特に今作ではその度合いも超恕級である。
幼稚園時代からの親友である女二人は、まるで正反対の性格の持ち主。
お互いを煙たく感じる時もあるけれど、欠点を含めて相手の“女らしさ”に惚れあっている間柄。話は常に幸せを追求する女・るり子の3回目になる結婚披露宴からスタートする。「これでまた離婚したら、お祝い金と新調したスーツの代金を請求してやる」と思いながら列席している親友の萌は、同じテーブルにるり子が唯一落とせなかった男・柿崎がいるのに気付く。
“半年はセックスしてない”、“その時のセックスは悪くなかった。その相手は今、るり子の隣で幸せいっぱい”といった独白の後、
「あなたって、るり子と何回かやったのに、結局上司の娘と結婚した男?」
こんなストレートな問いかけにも「そうだよ」と気軽に答える柿崎に好意を持った萌はそのまま柿崎とホテルへ。
15歳の家出少年や、やはり離婚することになったるり子との共同生活などの中で、不思議だけれど、どこか心地よい日常が続いて…。
女が女に惚れる関係も悪くない、と思わせる作品だ。
肩ごしの恋人 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:肩ごしの恋人 (集英社文庫)より
4087477444
No.26:
(5pt)

誰もがみな。

タイプの正反対な萌とるり子。二人に対して100%同感・同調するようなことは無いのだが、ただ多かれ少なかれ萌の部分。るり子の部分を女は持ち合わせているように思えた。萌タイプ・るり子タイプどちらをどのくらい自分の中で占めているのだろうか。または自分の周囲にいる女友達はどうだろう。と。そんなことをふと考えさせられ、また客観的に自分を見つめ直してしまった。淡々としててサラッとよめる小説です。
肩ごしの恋人 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:肩ごしの恋人 (集英社文庫)より
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