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軍艦探偵
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軍艦探偵の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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今までにない時代背景で海軍の事が分かり面白かった | ||||
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【結論】 帝国海軍ファン、ミステリ小説ファンに推薦。 【理由/解説】 昭和19-20年にかけて壊滅的ダメージをうけた帝国海軍が健在なりし頃を、まるで実際に著者が主人公の主計士官として体験し、あるいは少なくとも実際に見てきたようなリアルさで描く、軽快な(無用に暗くならない)ミステリ小説。 現代の作家による帝国海軍ものといえば、しょうもないSFと相場が決まっている(たまには、そこそこ読ませるものもあるが、戦史好きの読者には堪え難いレベルものが多い)。 昭和35年生まれの著者の文庫書下ろしでは、たいして期待できないと思いつつ手にとって読み始めた途端に引き込まれた。 もとより、ポスト団塊世代の私に軍歴はない(自衛隊にすら直接は関わりがない)。 しかし、帝国陸軍軍人であった亡父を含めて親世代は大東亜戦争に従軍した人が殆どであり、私がサラリーマンとして長年を過ごした職場でも、入社当時は旧海軍で見習い士官の特攻崩れ(?)だという自衛官OBが先輩として在籍していた。 これら旧軍人から、私が自分の耳で聞いた軍隊生活の実態や、その後、渉猟した大量の戦記と照らし合わせて、本書の時代考証はかなり信憑性が高いと私は感じている(不自然な感じがしない)。 また、第一話から第六話までの一つ一つの「事件」を、主人公である主計大尉がどう推理し解決したか、普通の人なら見逃してしまう物事や言動のどこに「おかしい」と気が付いたか、これも事故調査や犯罪捜査を職業とする読者なら、「得たり」と感じながら読んだはずである。(私事になるが、私は今春まで35年間、某メガ損保の事故調査員として奉職した。 現在、調査業を起業準備中である) もうひとつ、主人公の身分設定(短期現役主計士官という、正規の士官ともそうでないとも言えない制度)が絶妙であり、厳しくも温厚な人柄が好ましい。 余韻たっぷりのエンディングも、よかった。 | ||||
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主人公は主計科に短期徴用された会計士で、 最初は事件とよぶにはどうかしてるものからはじまり、だんだんと事件の内容もその推理もグレードアップしていくのが、 もともと専任の探偵ではなく観察力にすぐれたただの主計といったリアル感があってとてもよかったです。 基本軍艦内で事件は起こるのでどうやっても密室物になるところも面白いなと思いました。 この本一冊で終戦まで話が進み、最後のほうはさすがに事件より戦場の雰囲気も緊迫したものとなります。 血まみれで猟奇殺人が!みたいなものではない、人と人が閉鎖空間に閉じ込められていたら おこりうるであろう事件の数々を(自分は望んでいないのに)軍艦探偵と名付けられた主人公が解決する短編小説群で、 とても楽しくよめました。 | ||||
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