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軍艦探偵



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【この小説が収録されている参考書籍】
軍艦探偵 (ハルキ文庫)

軍艦探偵の評価: 4.50/5点 レビュー 4件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

帝国海軍の日常の謎

真珠湾攻撃の勢いに乗る日々から,少しずつ陰り,ついに…となる激動の時間の中,
軍艦だろうが戦時下だろうが,人が集まれば生活があり,何かが起きるというわけで,
消えた食糧の木箱や,奇妙な信号に暗号など,この時代と舞台ならではの背景を交えた,
言うなれば『帝国海軍の日常の謎』という印象で,全六話を収めた連作集となっています.

ただ,伏線はそれなりにあった気がしますが,なじみの薄くなった時代や設定であり,
読みながらあれこれを考えるというよりは,二重三重に張り巡らされた真相や人所裁き,
そして,戦争への不安や恐怖など,当時の様子を見つめるという方が近いかもしれません.

一方,日常の謎とは言ったものの,半に殺人事件も起き,確かに解決はされるのですが,
本作の軸となり,最後も飾るこちらの流れは,真相どうこうではなく,戦後からしばらく,
生き残ってしまったと自分を責める主人公の,一つの区切りに重きが置かれているようです.

その反面,主人公をはじめ,多くの艦で出会う人物たちにはあまり魅力を感じられず,
彼自身も振る舞いがスマートであったり,秘密にされていたちょっとした弱点も併せて,
カバーのたくましい題字とはおおよそ似つかない雰囲気に,少し物足りなさを覚えました.
軍艦探偵 (ハルキ文庫)Amazon書評・レビュー:軍艦探偵 (ハルキ文庫)より
475844160X

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