■スポンサードリンク
軍艦探偵
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
軍艦探偵の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
真珠湾攻撃の勢いに乗る日々から,少しずつ陰り,ついに…となる激動の時間の中, 軍艦だろうが戦時下だろうが,人が集まれば生活があり,何かが起きるというわけで, 消えた食糧の木箱や,奇妙な信号に暗号など,この時代と舞台ならではの背景を交えた, 言うなれば『帝国海軍の日常の謎』という印象で,全六話を収めた連作集となっています. ただ,伏線はそれなりにあった気がしますが,なじみの薄くなった時代や設定であり, 読みながらあれこれを考えるというよりは,二重三重に張り巡らされた真相や人所裁き, そして,戦争への不安や恐怖など,当時の様子を見つめるという方が近いかもしれません. 一方,日常の謎とは言ったものの,半に殺人事件も起き,確かに解決はされるのですが, 本作の軸となり,最後も飾るこちらの流れは,真相どうこうではなく,戦後からしばらく, 生き残ってしまったと自分を責める主人公の,一つの区切りに重きが置かれているようです. その反面,主人公をはじめ,多くの艦で出会う人物たちにはあまり魅力を感じられず, 彼自身も振る舞いがスマートであったり,秘密にされていたちょっとした弱点も併せて, カバーのたくましい題字とはおおよそ似つかない雰囲気に,少し物足りなさを覚えました. | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!