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紫色のクオリア
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紫色のクオリアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全69件 61~69 4/4ページ
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これはすごい! 読み始めてから読み終われるまでの瞬間まで、ぐいぐいと物語に引き込まれ続けました。 人がなぜかロボットに見える、というのは、実はそんなに特殊な設定ではなく、「大事故にあって体の大半がサイボーグ化した青年が、人間がロボットに見えてロボットが人間に見える、という苦悩の中でロボットに恋をする」という内容の大傑作短編を、何十年も前に手塚治が描いています。 しかし、本作ではその理由をクオリアで解釈し(クタラギさんも喜びそうですねw)、さらに量子論におけるエヴァレットの多世界解釈的な多重世界SFへ急展開してゆく圧倒的なスピード感をもった劇的な構成の物語には度肝を抜きました。 これほどの作品はそうそうないと自信を持ってお勧めできます。 でも、私がなによりもこの作品を素晴らしいと思ったのは、物語を通じてブレることなくつらぬいている、主人公のひたむきな愛の姿でした。 一見すると、秀逸なSF的構成と世界観に圧倒されてしまいこの物語の価値をそこに見出してしまうかもしれませんが、この作品が真に優れているのは、ともすれば奇をてらっているとおもわれてしまうレベルの壮大なSFの中において、ただひたむきに愛により人を救おうとするという、普遍的かつ圧倒的な愛情を描いている点だと私は思います。 このような作品がライトノベルの中で燦然と輝いていることは、日本の出版界もまだまだ捨てたもんじゃないな、という希望にもなりますが、これほどの作品でも、放っておけばすぐに忘れ去れて絶版になるということが残念でなりません。 ぜひ、購入してみてください。 | ||||
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うえお久光さんの文章があまり好きではなく登場人物の性格も個人的にはいまいちで読み始めてしばらくはあまりおもしろいとは思えず、これは買って失敗だったかなとも思ったのですが、この作品は後半が本番でした。 内容は詳しくいえませんが、予想の斜め上をいく展開だらけで本を読み進めるペースもいつの間にかあがり、作品の勢いに巻き込まれていました。 話もすっきりとまとめられ、なかなか楽しめました。 | ||||
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(;'Д`)ハアハア 主人公は家庭教師リボーンのボス。 SBRの大統領の能力の『超強化版』で、誰も勝てやしない。 たとえば主人公をぶち殺したとする 別の世界(パラレルワールド)では主人公をぶち殺さなかった未来があり 選択により、ぶち殺さなかった未来を『正史』に出来る。 幾つもの可能性が分岐していく、無限の世界の別の自分と知識なんかを共有できる。 しかも過去に遡って、あったことを無かった事にする事も可能 まさに縦横無尽、変幻自在、絶対無敵の能力である。 デスノートやギアス、ザワールド以上のチートであり、まさに世界を支配する能力である。 | ||||
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冒頭はちょっと設定が変わっているだけのよくあるラノベだが、 一章の終わりから二章の冒頭にかけて急展開を見せ、 一人称の平易な言葉で語られるライトノベルでありながら、 同時に硬派なSF作品として見事に成立している。 ラノベ読みやってて良かったと久しぶりに思った作品 (ちなみにうえお作品は初読)。 この業界で言えばゲーム「Ever17」などに通じるものがあるが、 スケールで言えば「Ever17」よりもはるかに上。 物理学や脳科学って哲学だなぁ、と改めて感じさせられた。 一方で、過剰とすら思えるウンチクを伏線としてちゃんと回収し、 さらに作品のラノベ的側面(登場人物達の友情とか、恋とか)とも しっかり結びつけて物語を収束・完結させているあたり、 作者の構成力も見事。結末も甘すぎず苦すぎず爽やかでちょうどよい。 私(いわゆる色覚異常)のように、 「自分が見ているものと、人が見ているものとは ひょっとして違うものではないか?」という疑問を 一度でも感じたことがある人なら、面白く読めると思う (ちなみに別に色覚異常の話ではないです。念為)。 人によっては二章の冒頭でつまずくかも知れないが、 この作品の真価はラスト50頁。 最初はよく分からなくても、一度ラストまでたどりついてから読み返せば、 色々なことが腑に落ちるだろう。 身構えずに、さらっと読み始めて、そして多くの人にハマって欲しい。 | ||||
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紫(ゆかり)のキャラクターを表現するだけで、100ページ近く説明が続く。 これは長い。300ページあるわけだから、1/3は説明というわけだ。 でも、引き込まれるのは一瞬だ。 物語の中盤以降は、まさにSFだ。 一般常識が通用しないので、文章を追いかけて、読者の立ち位置を 主人公のガクちゃんに同期させないと、振り落とされるのは確実だ。 そして、ガクちゃんの執念というか、逃れられない宿命は、まさに圧巻だ。 それはどういう落ちであっても、追体験した読者じゃないと味わえない世界だ。 はっきり言おう。この作品は、何回でも読みたくなる作品ではない。 しかも、映像化はまず不可能。 ライトノベルとしても、レベルが高い作品であることは間違い無い。 | ||||
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ありきたりのライトノベルと思って読み始めたら、危うく途中で振り落とされるところでした。 最初は、自分以外の他人がすべて異形に見えてしまうというあたりで「吾妻ひでおの世界っぽいな」くらいに思っていたけれど、読み終えたら「テッド・チャンに似たようなテーマの話があったよな」と反芻してしまうような話でした。今年のベストSFに今からランクインさせたい平行世界テーマの佳作。 キャラ萌えとか軽妙な会話のやりとりを愉しむ作品ではなく、世界の可能性に翻弄されるのがイヤで踏みつぶしにかかった少女を通じて世界の構造を俯瞰する話です。 | ||||
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私本人の主観では星5つ。 客観的に見れば、多少読者を置いてきぼりにしている箇所があるということで星4〜4.5ってところでしょうかね? ライトノベルというよりも、ライトSFといったお話でした。 詳細はかなりのネタばれになってしまい、面白さを大きく損なってしまうと思われるため深くは説明できませんが・・・。 ですが、間違いなく一読の価値ある作品だと思います。 | ||||
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購入・読破から1週間弱が経ちますが、未だに頭から離れないです。 専門的な理論や科学論がちょこちょこ出てきますが、そこはわりと優しく説明してくれています。 あくまでライトノベルの路線に則っていました。 ですが、中盤辺りから色が様変わりします。 タイトルの通り、究極の゙パラレルワールドもの゙だと自分は思っています。 パラレルワールドをテーマにした作品は既に数え切れないほどありますが、 この作品はそのどれをも上回っていると思いました。 まずテンポが非常にスムーズで、続きが気になって仕方ありません。 なので次々にページをめくっていき、気付いたらもうクライマックス――と言ったところでしょうか。 それから雰囲気が基本的にダークで、主人公の心情と上手く噛み合っています。 反面、ヒロインがいわゆる天然(不思議系?)キャラなのですが、 これもまたダークな雰囲気と上手く噛み合っていました。 これはうえお氏の力でしょうか。 冷静に考えれば主人公の思考がぶっ飛び過ぎな気もしますが、 読んでる最中には自然と共感出来るように描かれていて、これもやはりうえお氏の実力でしょう。 長々と書きましたが、最高に良い作品でした。 ですが、やはり人を選ぶ作品だと思います。 ラブコメが好きな方にはどうかなー、といった印象です。 ただ、自分にとっては文句なしの星5つです。 個人差もあるでしょうが、自分は自信を持って推せる作品です。 | ||||
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元々雑誌に「ロボットと女の子」をテーマに短編として掲載された作品。自分意外の人がロボットに見える女の子、ゆかりとその友達マナブ(女の子)の話。基本的にマナブの視点で話は進みます。私も雑誌で一話を読んでSFチックな日常の空気感が面白かったので購入しました。ですが一話以降、彼女達の日常は狂いはじめます。量子論や並行世界がストーリーの主軸になりそして日常を取り戻そうとするマナブが徐々に……になったりと多少ハードな内容で「ロボットと女の子」要素は皆無に。こう書いてると重い話のようですがマナブの行動理由が一途で純粋なのでラストが気になりイッキに読破しました…。読み終えたら一話のあの部分はもしかしてそうゆう事か〜と分かります。個人的感想としては重要人物の天才少女がちょっと可哀相だった…この子も含めてやっぱり楽しい日常風景をもっと読みたかったです。そこに続編の期待を込めて星4で! | ||||
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