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赤いオーロラの街で



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【この小説が収録されている参考書籍】
赤いオーロラの街で (ハヤカワ文庫JA)

赤いオーロラの街での評価: 4.00/5点 レビュー 12件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(4pt)

田舎から見た世界的な災害。

太陽フレアという自然現象が理由で、発電施設が全滅した世界、その中で生きる人々の姿を描いた作品。それゆえ「パニック小説」というジャンルに位置づけられると当初は思うのだが、パニックらしいパニックが描かれないのは、地震や津波とは異なって、ただひたすらに「電気が使えない」ことが主要な問題だからだし、主人公の所在地が大都会から遠く離れた知床であるからだ。それゆえに世界的な危機でありながらどこかしら牧歌的な雰囲気のある物語である。だとしても電気のない状況はたとえばEMP爆弾などの可能性も語られている現在では決して非現実的な内容ではないだろう。政府の対応、または都会の混乱や騒動が描かれていないところに災害小説としては物足りなさは確かにあるものの、すべての人々が都会に暮らしているわけでもないのだから、こんな災害小説もあって良い。というよりむしろあるべきだろう。結局そんな時、最終的にしぶとくて強いのは一次産業従事者とそこに関わる人々なのではないのかという感想を持った。
赤いオーロラの街で (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:赤いオーロラの街で (ハヤカワ文庫JA)より
4150313105
No.9:
(4pt)

おもしろかったけど、もっと悲惨なはず。

2018年夏の北海道地震で全域停電。どれほどの苦難だっただろう。
そのときにこの小説がシミュレーション的に予言している、との評を見かけて気になって購入。
おもしろくて一気に読んだ。文体も読みやすい。

でもずっと引っかかるのは「もっともっと大変で悲惨なはず」という感じ。
もし自分がこうなったらどうするだろう?という気持ちもあまり沸かなかった。
シミュレーション小説というよりはファンタジー小説を読んでいるみたいだった。

ただ私が思っているより人間ってすごいのかもしれない、という点は自分にとって発見だった。
どこにでも「なんとかしちゃう人」というのはいるのだろう。
赤いオーロラの街で (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:赤いオーロラの街で (ハヤカワ文庫JA)より
4150313105
No.8:
(4pt)

北海道に地震があった今こそ読みたい

黒点異常による大規模な太陽フレアが発生し、これが原因となって、全世界が5年~10年の停電となった世界を描く
主に極地でみられるオーロラは、フレア発生に伴う太陽風(プラズマ粒子)が地球に到達し、地球磁気圏の穴から降り注ぐ際に発光して、人の目に見えるようになるもの
この本では、大規模なフレアにより、太陽嵐(風ではなく嵐と表現)が地球に到達し、全世界で赤いオーロラが確認された、と同時に、稼働中の変圧器、電線などが燃え上がり、電気が使えなくなった世界(世界停電と表現)を描く
巻末に京大教授が解説しているが、決して荒唐無稽な話ではなく、実際に停電が起きたケースもあるそうだ
読んでいて分かりやすく、勉強にもなる一冊
赤いオーロラの街で (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:赤いオーロラの街で (ハヤカワ文庫JA)より
4150313105
No.7:
(5pt)

続編希望。

舞台となった町の出身で思わず購入しました。
読書好きですが面白く読ませて頂きました。
いわゆるパニック小説の分野だと思いますが、悲壮感は無く、起こった事に対しどの様に前向きに対処するか、不自然を感じさせず書かれていると思います。(若干物足りなさはあるのですが。)
自分の住んでいた町を具体的に想像しながら読めたので臨場感も楽しめました。
"その後"の続編期待します。
赤いオーロラの街で (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:赤いオーロラの街で (ハヤカワ文庫JA)より
4150313105
No.6:
(4pt)

斜里町が舞台でうれしい

斜里町に親戚がいるので 町のいろいろが出てきて アルアル と一人頷いて読みました
難しい言葉もありましたが 全体的に読みやすかったですし 太陽嵐について何も知識が無かったので
調べたり現実のこととして考えさせられました
これからも斜里町を舞台に小説を書いて欲しいです
赤いオーロラの街で (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:赤いオーロラの街で (ハヤカワ文庫JA)より
4150313105
No.5:
(4pt)

本当に起こったらと思うと怖かった。

超巨大太陽フレアが発生して、全世界が停電(電気設備が全て使えなくなる)した状況を想定してのシミュレーション小説です。日常生活で当たり前に便利さを享受している通信も電力も、GPSも気がついたら無い世界になっていたという、起こりうる宇宙災害の想定です。

最後の解説は、京都大学の柴田一成先生が解説しており、「太陽フレアや磁気嵐の解説は驚くほど正確」だと書かれています。

気がついたら(というよりも徐々に気がついて行くんですが)文明の利器が使えなくなっていたという状況で、北海道の田舎と東京の都会で人々がどうなり、どう対応するか、また、世界は…ということが描かれています。

派手さは無く、地味に淡々と描かれていますが、去年(2017年)の9月にも起こった太陽フレア、北朝鮮の核による電磁パルス攻撃を思うとうすら寒い思いのする本です。地味に面白いですよ。
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4150313105
No.4:
(5pt)

面白い

斜里町が舞台のご当地ノベルと思い読み始めたものの面白くて一気読みしてしまいました。物語は淡々としかも科学的根拠も示しながら進んでいきます。どうして大停電になったのか?どうして通信がマヒしたのか?それに対してどうしたら復旧出来るのか?復旧するまでの生活は?悲壮感漂う都会の大ダメージと田舎の人々が時には先人の知恵も借り前向きに困難に立ち向かっていく様が描写されていきます。もし本当にこのような太陽フレアで災害が起きたら(実際にカナダであったらしい)この物語のようになるかどうかは別として、こういう災害もあるんだと言う事を認識する必要はあると思う。

「長期の停電」「電話も含む通信の断然」が突然起きたら私たちは何ができるでしょうか?そんなことを考えさせられた一冊です。
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4150313105
No.3:
(5pt)

ちょっと終末ものっぽい

近い将来にこんな事があってもおかしくない、恐ろしいなと感じさせる説得力がある小説でした。
強いて言うなら、もう少しヒロイン?のキャラクター付けがあっさりしていた方が、メインのストーリーに没入できたかなと思います
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4150313105
No.2:
(4pt)

「解説」も面白い

ストーリーも描画も良いのだが,解説が実に面白い.

解説は太陽フレア研究の第一人者で一般書「太陽 大異変 スーパーフレアが地球を襲う日」を書かれたこともある宇宙物理学者,柴田一成京大教授だ.

太陽フレアに関する短いながら要点を得た解説が書かれているので,本書がテイストにあわなくても,この部分だけでもとが取れるのではないか.
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4150313105
No.1:
(4pt)

一度は読んで備えを考えておくべきだろう

この小説はSFに分類されるのだろう。しかし、身近にG型星のスパーフレア研究者がいる私にとっては、単なるSFとして読むことはできなかった。電気に関係した文明に浴するあらゆる人は全て読んでおいてその日に備えて欲しいと思った。しかし、ここに書かれてある事態は、スーパーフレアまでいかないレベルのフレアが現代に起きた場合の出来事をSF作家の想像力の範囲での出来事である。19世紀に起きた「キャリントンフレアに毛の生えた程度」のフレアで生じる事態である。すでに私たちは、1100年前に起きた貞観地震を超える地震が起こることを経験して7年も経っていない。キャリントンフレアを超えるスーパーフレアが太陽で起こる確率はたったの数百年に一度の確率とさえ言われている。そうなるといったいどうなるのか。ぜひ一度読んでどうすべきか考えておくべきであろう。
赤いオーロラの街で (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:赤いオーロラの街で (ハヤカワ文庫JA)より
4150313105

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