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赤いオーロラの街で



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【この小説が収録されている参考書籍】
赤いオーロラの街で (ハヤカワ文庫JA)

赤いオーロラの街での評価: 4.00/5点 レビュー 12件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

事態に対して楽観的な描かれ方が引っ掛かる

騒動の中で出会った女性と結ばれたり,訪れた土地の人々とふれあい,助け合いなど,
確かに『人と社会の物語』であり,どこかで起きるであろう一コマだとは思うのですが,
全世界で停電という事態の割には緊迫感に乏しく,きれいすぎるというのが第一印象です.

また,自分を見失っていた青年が,新たな地で人のためにと動く姿が描かれるものの,
あれこれと手を広げすぎるせいか,どれも始まりだけであとはあっさり片付いてしまい,
努力も人々が生きる様子もどっち付かずで,もう少し絞り込んでもいいように思いました.

最後も都合のいい展開をはじめ,希望を抱く結末はいいのですがいささか蛇足気味で,
自らも捨てた東京,そしてこの国がどうなるのか,さらには各国の様子がまるで見えず,
危機感を煽る謳い文句に対し,楽観的な描かれ方にどうしても違和感が拭えませんでした.

ただ,こんなところにも電気がという驚きはもちろん,それが止まることでの影響など,
電気がある生活が当たり前の今,『シミュレーション小説』としては興味深く読めました.
赤いオーロラの街で (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:赤いオーロラの街で (ハヤカワ文庫JA)より
4150313105

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