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夢を与える
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夢を与えるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全37件 21~37 2/2ページ
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タイトルとは逆に、夢を与えない小説です。 今までの二作品はわりと好きでしたが、これは全然だめでした。 まず読み始めて感じたのは、文章の質の低さ。まるで携帯小説かと思うほどの表現がいくつかありました。 これはわざとやってて、全部読む頃には、「やっぱり意図的に、しまりの無い文章を書いているんだな」と思えるかと、淡い期待をしておりましたところ、 そのままの印象で終わりましたので、あら、あらあら、と。 ほかに感じたのはリアリティというか、キャラクターが生きていない。 というより、この小説の世界を感じられない。 全てにおいて精気が感じられません。 また、文章の書き方として、三人称を用いていますが、その視点も又曖昧。 視点の主観がふわふわしすぎていて、それが作品全体のもやもや感を更にプッシュしております。 綿矢さんが何を思ってこの小説を書いたかは存じ上げることはできませんが、 この内容で許可を出す出版社は何考えてるのかな。 ま、冒頭にも書きましたが「夢を与えない」の一言に尽きます。 | ||||
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う〜ん、期待してたんですがね…。何が言いたいのか…、もちろん私の理解力も足りないと思いますが、自分が十分理解できないだけで何かを言おうとしているって感じすらしなかった…。 じゃあ文章だけでも読ませるかっていうと、それほどでもなく…。わずかに観察力だけは特有のものを感じましたが。 もちろんこの作品1つだけでどうこうとは思いません。ただ、改めて22・3歳の子が書いたんだと思えば、「冷めてるなあ」というのが正直なところ。 | ||||
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綿矢りささんの作品は、此方と『インストール』しか読んだことがありません、が。 『インストール』も、下ネタのような単語がもろもろ飛びだしていましたが、此方ではセックスそのものの描写が、ざっとですが書かれておりました。寂しい感じがしました。 この作品を最初読んだとき、何処となく違和感がありました。なぜだろう、と手繰っていくと、『ひきこまれない』という壁にぶつかりました。 ざっと通して読んだだけなので、このレビューを書いている時点で内容がうろ覚えの域ですが、言えることはただひとつ。 『ひきこまれない』。 主人公の心情に『なにか』がない。わたしたちが経験したであろう喪失感とか、重なるものが、重なるところが、なぜかないのです。あったとしても、わたしたちのそれとは領域が違うのか、スルーしてしまう。重ならないから、わからない。 物悲しいな。 | ||||
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芥川賞作家という期待をもって読みましたが、文章が拙く、文章の世界に入り込むことができず、行間も何も感じませんでした。 なぜ、夕ちゃんは彼にはまったのか? 彼は何を思って夕ちゃんが陥るような行動をしたのか? しかも、読後感が何もありませんでしたので、 ☆1つ +若いから今後の期待も込めて☆1つ=☆2つ | ||||
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全体的に内容の貧弱さを感じずにはいられない。 その意味で残念な作品だと思った。読み始めは良さそうだったのに。 「蹴りたい背中」みたいな暗い学生の話をやめて、 芸能界という華やかな世界を題材にしたのは、読者の読む気が出るという意味で 良いと思うので、☆をもうひとつつけました。 何かむだに長い気がした。 幼少からの小さなエピソードが、ちっとも後半の展開の伏線となっていない 点にも驚いた。 「私は」と書くことをやめ、「夕子は」のように客観的に書いた事が、 余計に文章を稚拙にさせたように思う。エピソードも一般人でも知っている 芸能界の情報ばかりで物足りない。 最期のあたりで、作者が今回何を言いたかったかのかが書いてあった。 でもそれは普遍的な理論ではなかった。 何かYoshiって作家と似た書き方に思えた・・。 | ||||
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全体の話の進み方のバランスが良くないなと思いました。 小学校入学前、小学校、中高と主人公は進んでいくんですが、それがまるで階段をすたすたと上っていくように書かれていて、後半への重要な複線となる多摩くんとの出会い・かけ合いのシーンの印象が薄くなってしまっていました。そのため、後半の多摩君がらみのネタが目立ちきれていない印象を受けました。 あの後半の多摩君ネタがあってこそ、あのラストだと思うので、もっと読ませどころにヤマがあったらなと思いました。 表現も、受賞作家にしてはあっさりしているな、と思いました。 この人、お話ネタは自分の身から出してそうだけど、言葉は頭の中の今まで読んできた本で溜め込んできたストックから出してそうだな、という感じ。客観的で端正な言葉よりも、ちょっとぐらい「つたない」、でも内から削り出した感じのする言葉のほうが、この本には合っている気がします。 テーマ自体はいいと思います。女の子、というか1人の人の「心の成長」、ものの見方の変化を「肉がかたくなる」と書いてありました。 ちなみに私はこの言葉が一番、この話のなかで使われている表現のなかで好きです。 | ||||
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読んでて疲れました。だから何? って感じです。 言いたいことは伝わってきますが、わかりきったことを今さら書きつらねても、いまいちピンとこない。 主人公に感情移入出来ないのが痛いです。それが狙いとか言われても、狙う必要性を感じませんし、小説として違うような気がしました。 | ||||
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十九歳で芥川賞というのは、やっぱ相当のプレッシャーだったのだな。作者がどこまで自己と作品の距離感を計って書いているのか、それが戦略的なものなのかどうかは不明だけど、読み手は、本作の主人公に著者を重ね合わせて読むだろう。「作家」のメタファーとして、あえて「アイドル」を持ってきたことは、著者がどのように自分の立ち位置を認識しているかを示しているし、そこには周囲が考えている以上の苦悩が読み取れる。それにしても「向いてはいないけれど、選ばれた」とか「見よう見まねに演じていた自分が“演技がうまい”と言われたことが不思議だった」とか「この子は幼稚なところがあるな」とか「いい意味で真面目すぎるんだな」とかセーフティネット張り過ぎである。こんな聞かれてもいないエクスキューズはどうなのよ?だいたい、読みたいのは、「外見は悪そうに見えるけれど、同じクラスの男子たちよりもよっぽど大人」といった陳腐な理想の異性像や、初体験、避妊といったサービスシーンじゃないんだよな。著者は「綿矢りさ」に対する読み手の期待を読み違えているとしか思えない。そりゃディティールの粗さとかメタファーや引用の凡庸さとか、物語自体の古臭さとか、本作について言えば突っ込みどころ満載だけど、作家のアイドル性だけじゃなくて、やっぱその作品の新しさ、いい意味での裏切りに期待している訳であって。駄作って言い切っちゃうけど、これ書いた事で吹っ切れてバンバン量産してほしい(オザケンの轍だけは踏まないように)。 著者は、「肉」=リアリティ、実力、「夢」=バーチャル、期待、という文脈の中で、主人公に「私は十八歳の今、肉が固くなった」なんて最後に言わせているんだけど、著者には「綿矢りさ」を勝手に完結させて欲しくない。次回作に期待! | ||||
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始めこそは夕子の行く末が気になり、途中で読むことをやめられない状況にはなりました。 しかし、無駄なエピソードが多く、そのせいで中弛み。 しかもようやく起きた事件は、掃いて捨てるほどやりつくされた男絡み。 何かのリメイクかというほど先が読める展開。 これはやっちゃったなーと、睡眠時間を削って読んだことに後悔しはじめました。 でも結末がよければ!と期待したものの、予想を下回るオチに腹がたつほど。 読んでも何も得られない。 読者としては夕子の幸せを願うべきなのだろうけど、『愚か』以外の人物像がまるで浮かんでこず、性格に可愛らしい所もないので感情移入も出来ません。 読者に、この人がどうなろうと知らん、という気持ちにさせるのはダメだと思います。 「夢を『与える』」ことへの疑問、テレビの存在についての斜に構えた考えは嫌いじゃないけど、結局うぬぼれていたのはテレビより夕子だった、という伏線だった感じです。 読後は疲労感と苛立ちしか残りませんでした。 | ||||
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『蹴りたい背中』もいまひとつだったが、もしや才能の片鱗があるのではと期待を寄せて読んだのだが、この作品はひどい。新聞や雑誌の書評で一流といわれる評論家や作家たちが絶讚していたが、読まなければよかったと思ったほど。この若い作家に芥川賞をあげるのは、まだ早計だったのではないだろうか。文学賞が出版界の単なる話題づくりといわれてもしかたないかも。 | ||||
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新作ということで、購入。 主人公に一切、共感出来ず、終了。 ただただ、主人公が周りに流された。っていう感じ。 終わり方も納得のいくようなものでは無かった。 題名が題名だったから、もっと柔らかいものだと思ったけど。 りささんが頑張ったんだな、という事は分かる。 | ||||
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過去2作もマスコミが大々的にとりあげていて賞もとって売れたけど、全く稚拙な中身のない作品だと思っていました。それでも本を読まない若い世代には訴えるものあったようです。ただ今作は、そういった若い人が読んでも爽やかな読後感は残らないし内容のある作品とは思えませんでした。やはり稚拙な印象を持ちました。不満な点、20数年という長い期間を描いていながら全く積み上げてきたものを感じられない。中学時代は少し描かれているが学校生活自体についてほとんど描かれていない。高校は皆無。やっぱり不自然。主人公、父、母、その他の登場人物の誰一人感情移入できる人がいない。会えて挙げれば事務所の社長(笑)そもそも芸能人というのは「そういう物」でしょ。今更著者が描くまでもなく皆がわかっています。この辺がいかに作者の実生活の世界が狭いかを象徴しているものと思います。最近の月刊誌に対談が載ってたけど綿矢さんは、「本を書いて世の中に何かを訴えたり、変化を求めてはいない」「世間のことには関心がない」「作家同士のつながりはない」「外の現実世界ではなく自分の内に向かって書いている」こういう趣旨のことを言ってます。私はこのすべてに対して「ぜにをもらう作家」としては失格だと思いました。いかに考え方が幼稚で世界が狭いかを示すものと思います。だから本を読む世代には受け入れられないでしょうね。あと大学4年間結局何も作品を残していませんね。これだけインターバルを開けてオリンピックじゃあるまいし、大学4年間何してた?どうも作品中の夕子と綿矢が重なります。 | ||||
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“「サボ、勃たせてんじゃねえぞ」正晃が画面に向かって声を飛ばす。 「あ、イく」男の身体から降りると、股間から伸びる粘液の糸を太ももで切って 立ち上がり、バスルームへとよろめきながら、歩いていった。”(以上本文より抜粋) カメラが回るのもお構いなしに、男をつなぎとめるためセックスに身を委ねる夕子。 その映像がネットで流出したからといって、撮影を許した夕子の稚拙な考えに誰が共鳴するだろう。 受験勉強のために与えられた時間を、こんな事に費やしてしまうほど世の中は甘くないし、 主人公に共感する(これ以上のことはない)読者は、あまりいないのではなかろうか? 文体が酷い。文章のすべてが手抜きではないかと取られかねないほど幼稚で軟弱で平板である。 過去の二作品のエンディングで散々指摘された不十分な終わり方を克服しようとして、 平和に育った主人公・夕子のこれまでの生活と、この先の将来の姿との絶望的落差をもって、 作品の終わりを悲惨なものに仕立て上げ、雷に打たれたような印象を際立たせたかったようですが、 夕子にそれほど感情移入できない読者にとっては、この試みは見事失敗に終わっている。 前作(「蹴りたい背中」)で手厳しい評価を与えていた方にとっては、予想通りの 坂を転げ落ちるような作品のレベル低下です(私は前二作とも評価していたのですが…)。 | ||||
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何を訴えたいのかよく分からない作品。最年少で芥川賞を受賞し、その重圧に押しつぶされそうになっている自身をヒロインになぞらえたのか? 以前から「芥川賞」「直木賞」の受賞作には疑問を抱いていたが、「蹴りたい背中」の芥川賞受賞のニュースには力が抜けた事を思い出す。しかし、これは勿論綿矢りさのせいではなく、今の文学界の体質のレベルの低さが原因。 綿矢りさには「インストール」の様な伸びやかな作品を期待したいが、このまま消えてしまうのか??? 周りのプレッシャーに流されずにマイペースで執筆し続けて欲しい。 | ||||
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読後まず感じたのは「一生懸命書いたんだね」と、綿矢リサに対しての感情だった。 その感情は本に対する感動ではなく、綿矢リサ執筆力への淋しさなのである。 アイドルに祭り上げられていった女の子が恋愛で躓き転落する。それだけでは深みがないと感じたのか、主人公の両親が結婚に漕ぎつけたいきさつも加わる。 これまでの綿矢作品と異なり、作品の分量は多い。が、中身は薄い。 それは、彼女が描いたものは、小説として前菜程度であり、メインではない。 決定的なのは、ラスト記者に委ねたことだ。 この締めが、この本のレベルを決定付けた。 同じような美しい女を描きった『グロテスク』桐野夏生著のように、 職業作家になるのであれば作品として描ききれなければ綿矢りさは必ず消える。 | ||||
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前作を読んで期待していた分、肩透かしを食らわせられたようで、 私としては不完全な気持ちにさせられたような気がします。 それなので、星2つの評価としました。 登場人物の個性がイマイチ伝わってこないので、作品に入っていけないのです。 全体的に中途半端なイメージを感じてしまうところもマイナス。 好きな作家さんだけに、ちょっと残念でした。 | ||||
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処女作インストール、芥川賞受賞作蹴りたい背中ともに読ませていただいたが、 恐ろしく凡庸であった。今作は今までとは違い、ページ数も増え、若干勉強したのかな?的な 印象を持ちつつ読ませていただいたが、これは・・・とてもじゃないが綿矢りさという ネームがなければおそらく誰も買わないであろう作品である。 あまりにもありきたりな設定、ありきたりなストーリー、ありきたりな流れで読んでいる人には 歯痒く感じられたであろう(もちろん悪い意味で) 中身で言えばそこら辺の同人誌サークルのような作品である。 全くもって発想が陳腐、この一言に尽きる。特段目を引く描写もなければ、特にはらはら させられるストーリー展開もない。 この作家にこれ以上期待するのは過酷だろうか? しかし、この作家の作品に期待しているティーンエイジャーも多いであろう。 これからに期待して☆2つである。いろいろな体験をして感性を磨いて欲しい。 | ||||
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