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BUTTER
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BUTTERの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全122件 61~80 4/7ページ
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カジマナの体型についての考え方は、体型に悩みを持つ私を救ってくれた。 | ||||
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柚木さんの小説は、ランチのアッコちゃんのようなホワイトで元気がもらえるストーリーと、ナイルパーチの女子会のようなブラックな心をぞわぞわさせるストーリーがあります。どちらなのか知らずに読みましたが、ストーリーはブラックなのですが、食べ物に関する描写はアッコちゃんのような感じで、自分も作ってみたい、食べてみたい!と思ってしまう文章でした。ちびくろさんぼも、小説の元になった事件もすぐピンと来る世代の女です。現代の女性について、深く考えたり共感できたりする物語を書くのが上手い作者だなぁと思います。 男性はこの小説を読んでどんな風に思うのか知りたい。 | ||||
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有名な殺人事件をもとに書かれているようだが、私はこの事件については犯人の顔以外は殆ど知らない。なので、本当の犯人がバターや、乳製品を愛しているかどうかも知らない。私は乳製品が苦手な部類だが、書かれている料理を想像したらいてもたってもいられなくなり、これを読んでいる最中に思い立って3品ほどバターを使った料理を作ってしまった。しばらくバター料理が続きそう...。乳製品好きな人、太りたくない人は読まない方がいいかもしれない。 | ||||
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ジャケ買いをしたのですが、表紙のイメージと違って陰湿でドロドロとした展開だったので怯みました。個人的な感想ですが、ここに描かれている性的な表現は苦手でした。 中盤からは主人公が殺人の容疑者と対等に渡り合うようになり、サスペンス調で面白かったです。 全編料理が出てきます。とくに最後の料理は美味しそうで、香ばしいバターの香りが感じられる程です。 全般的に男性嫌いな雰囲気というか、シスターフッドな雰囲気があるのですが、私は割と好きでした。男性の登場人物は好感が持てないタイプが多く、特に主人公の恋人は薄っぺらでどうでもよい人物でした。女性の自立や友情が重視されていたと思います。 最後は爽やかな展開です。 | ||||
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面白かった。少しテーマがぼやけているような気もするけど。最後七面鳥のくだりでまとまった感がある。玲子さんと元彼の話は必要だったか? 求めているのはパートナーではなくエンターティナー。 何故自分で足りないものを補おうとしないのか。 何故、冷たい惣菜か誰かが作った豪華な手料理の二択なのか。 手作りの味と愛情の味は同じではない。 モデルになったあの事件が残したもやもや感を、考えに考え抜いて答えをだしたという印象。小説というよりはルポルタージュのような感覚。 | ||||
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木嶋佳苗の事件には当時から関心があった。 主人公の記者・町田理佳が彼女にのめり込み、彼女と格闘するうちに、 「適量を知る」・・・例えば自分の胃袋を満たす適量。 …………………………生きていく上で今の彼氏は本当に分かり合えているか? …………………………仕事への時間の使い方。 様々な刺激をカジマナから受ける。 殺人犯に生き方を変えられる(?) 悔しいけれどカジマナには実際そんなパワーがある。 それって、凄いことだと思う。 料理の記述が圧巻。 私もバターかけご飯を子供の頃普通に食べて育ったのです。 大人になってからはほとんどやらない。 トーストにもハーフカロリーのマーガリンを塗っている。 カジマナの言う、 「私は本物の分かる人としかお付き合いしません」 ・・・・からすると全く本物思考ではない人生を送っているせいで、 太り過ぎとも生活習慣病とも無縁だけど無味乾燥な人生なのかも知れないが、 お陰で殺人犯にはならない。 主人公がバターひとつまるまるパック食べてしまう食生活を送って都合9キロ太る体型変貌。 私には真似出来ないけれど、町田理佳と親友の人生を見直すキッカケになり事実、 生活形態が大きく変わる。 名物編集委員の篠井さんがとても素敵です。 親友の怜子の犬のメラニーの使い方。 篠井さんがマンションの利用法など、流石と思いました。 七面鳥の丸焼き(解凍だけで3日かかる)を食べたい・・・ そう思うほど美味しい小説でした。 それにしてもカジマナのキツーい一発には恐れ入った。 木嶋佳苗は死刑にならないだろう。 (証拠が多分少ないから・・・)しかし獄中で一生を終えることは確かだろう。 | ||||
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レビューが割れる。それがこの作品の良さである。きれいには結末が描かれていない点が、バターに対する評価と似ている。バターを食べることは、善なのか悪なのか。それは本人が決めることである。 | ||||
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内容が良かったのはもちろん、猛烈にバターを食べたくなりました。 | ||||
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長らく待って図書館から借りたときには、どんな話かすっかり忘れてたので、うっかり木嶋佳苗ベースの話で棚ぼただった。本人の獄中ブログで、著者に対する罵りがあったのも、なんかもうご愛嬌って感じ。 中盤まで主人公の記者の私生活を絡めて面白くて止まらかったけど、七面鳥料理のくだりから最後これでまとめよう感が如実で、少しだれてしまった。 わたしは友達の玲子みたいな女は好かんな… p.108 自家受粉して咲き乱れる植物のように、実は誰よりも異性を必要としていないのは、彼女自身ではないのだろうか。 p.22 ただでさえ成熟よりも処女性が尊ばれる国だ。女は痩せていなければお話にならない、と物心ついた時から誰もが社会にすり込まれている。ダイエットをせず太ったままで生きていく、という選択は女性にとって相当な覚悟を必要とするだろう。それは何かをあきらめ、同時に何かを身につけることを要求される。 p.399 法廷の中で、巨大なババロアのように見えた。突き刺さるたくさんの視線を跳ね返すどころか、ずぶずぶと己に沈めて、それでもかろうじて形を保っているような、強靭な軟弱さだった。 | ||||
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主人公が、アクリル板越しに、彼女に取り込まれるように、立場を忘れてのめり込んでいく様子が 手に取るようによくわかった。カジマナの犯罪について冒頭で詳しく理解できていなかったので、 「何この人?」と、最初は彼女に惹かれそうになっていた。 見た目もそうであるし、まず刑務所に入っている立場であるにもかかわらず 自信を失わずに毅然とし、太ることも恐れていない女性なんて。 そんな人がいたら、好奇だけでなく、どこかで自分を重ねて羨望の眼差しを向けることもあるかもしれない。 土台になった事件はありつつ、カジマナのキャラクターが強い。ありありと目に浮かぶし、 ただの変人ではなく身近にこういう人もいたかもしれない、と思わせられるリアルさもある。 柚木さんの描く、(悪役含む)個性的な女性が読んでいて面白いので、好き。 とにかく長編で、途中離脱しそうにもなったが、玲子の存在が途中からホラーに変わったところで 新しい展開としてヒヤヒヤしながら、楽しく読めた。 ラストはちょっと綺麗すぎたかな。。 | ||||
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形容詞、修飾語の多いのが少し気になりましたが、女性たちのこころのあり様を深く掘り下げてあり、感動しました。 | ||||
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昼食にいつもと違うガーリックバターチャーハンを作ってみた。意外と美味しくできた。その後 本の続きを読んでいたら、ガーリックバターチャーハンが出てきて 思わず笑ってしまった。 言葉のひとつひとつが私の意識へ静かに語りかけてくる。 どのページを開いても好きな文章がある。エシレバター、カルピスのバターを食べたくなるよりも、もっと知りたいことが出てきて 本を2冊注文してしまう。 頭の中で映像となって 脳と舌を同時に楽しませてくれました | ||||
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五感を刺激する豊かな文章表現、意表を突くストーリー構成、女性対女性の特有の心理描写、女性の社会における生き辛さ。現代における数少ない名著だと思います。 | ||||
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主人公は女子カーストで上位にいるタイプの女性(いわゆる「女子校の王子様」タイプのハンサムウーマン)なので、桐野夏生氏の『グロテスク』の〈わたし〉のような負け組の「性悪女」にならずに済んだのだろう。それに対して、問題の女性犯罪者〈カジマナ〉は嫉妬と羨望に取り憑かれたのかもしれない。 カジマナは、岡崎京子氏の『ヘルタースケルター』のヒロイン〈りりこ〉のように自分の妹には優しかったようだが、仮にカジマナの妹が『グロテスク』のユリコのような美女だったらそうはいかなかっただろう。カジマナの妹は、姉にとっては同性として脅威となる存在ではなかったからこそ、かえって姉の保護欲をかき立てたのだろう。女が3人よれば「政治」が生まれる。 かつて、評論家の草森紳一氏は「男が政治を牛耳っている限り、女は政治的動物であり得る」と書いたが、女性の「政治的動物」としての資質はむしろ、同性同士の関係性においてこそ試されるのだ。そして、この小説はある程度の「強者女性」を主人公にしたからこそ、性善説的な価値観の話に出来たのではないかと、私は思う。 | ||||
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主人公が自分と同じ身長だった。徐々に自分と同じ体重に近づいていった。その過程で他のキャラクターからひどいことを言われるたびに読んでてつらかった。 また、ひととつながることの大切さを描いているので、ぼっちの自分はやはり胸が痛かった。 面白くてぐいぐい読めた。 | ||||
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おすすめの本を探す際に幾つかのサイトで見かけていたbutter。 自粛期間中に読みたいなと思い、Amazonで購入しました。 届いた時には思ったよりも厚みがあり、読書家ではない私に読み切れるかなと不安になりましたが、意外とすらすら読めてしまいました。 文章から小説の中の情景が簡単に想像でき、どんどんのめり込みました。 タイトルにもなっている、作中に出てくるバターを使った料理が美味しそうで、夜中に何度もお腹がすいてしまいました。 内容的には女性の方におすすめです。 世間の目と自分がどうありたいかを考えました。 | ||||
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バターが食べたくなります。バターを使って料理もしてしまいます。 | ||||
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一斉休校で休んでいる息子と行ったTSUTAYAさんで何気なく手に取った本でしたが、 一行目からグイグイと引きずりこまれてしまいました。。。 心理描写が非常に繊細で、鋭く突き刺さるようでありながら、 普段意識していないけれども誰にでもある、 とてもナイーブな心の深いところに触れてもらえる感じがして、 読むほどに心が解放されていく気がしました。 一読しただけではすぐに理解ができない文章もありましたが、 それをなんどか読み返しているうちになんだかしみてくるという。。。 僕は食べたことがないですが、 とても高級な料理を食べるって、こういう感じなのかな?と。 ラストもとてもよかったです!!! | ||||
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本のカバーと名前に惹かれました。 題材にしている例の事件についてはよく知らなかったのですが、事件や犯人そのものだけでなく女性が意識せずに強いられている生きづらさのようなものに焦点が当たっており、読みやすいです。 展開に突飛さはあるかもしれませんが、冒頭のバターに始まる美食の描写の数々に引き込まれて、つい一気読みしました。エシレバターも購入してしまいました。 | ||||
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旅行先でふと目に止まり、恥ずかしながらモデルとなった事件を知らずに手に取りました。 物語の序盤は欲望に忠実に生きる真奈子の生き方が気持ちよく好意的に感じ、世の女性誰もが抱える仕事、家庭、体型の悩みなど本当にどうでも良いことのように思えてきました。 しかし、中盤以降里佳が真奈子の故郷へ訪れる場面を境に彼女の歪んだ思想が浮き彫りになり、真奈子の生き方で良いのか、、、?と現実に引き戻されまれます。 何事も適量が大事だけど、それが難しい。 生きて行くには何処か逃げ場が必要だということはその通りだと思います。 不器用で極端なキャラクターである真奈子、里佳、伶子ですが3人とも自分自身と重なる部分があるから不思議で、自分の弱さを彼女達が代弁してくれたような気がして読後に勇気づけられた気がします。 基本的に女性的な目線で描かれたストーリーですが、性別問わずできればすべての方々に読んでいただきたいと強く感じました。 中々ボリュームのある本でしたが、読みながら何度も思考が変化していき、本当に読み応えがあり大満足です! | ||||
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