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ビアンカ・オーバースタディ
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ビアンカ・オーバースタディの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全79件 41~60 3/4ページ
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筒井御大のライトノベル。メタフィクションとするか、遊び、駄作、無意味どうとでも とれます。でも筒井康隆のSF小説なのです。 | ||||
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筒井作品はデビュー作『お助け』から『東海道戦争』『メタモルフォセス群島』等の初期ショートショート、『俗物図鑑』『虚構船団』『旅のラゴス』等の長編、『家族八景』シリーズ、『時をかける少女』などの若年層向け、果ては『朝のガスパール』などの実験的作品まで数多くを貪るように読んできました。 知ってますか? 筒井康隆という大作家、実は昔、漫画を描いたこともあるんですよ? そんなチャレンジングな精神を常に持ち合わせてる重鎮が「ライトノベル」として書いた今回の作品、私は久々の痛快な筒井節にニヤリとさせられました。 これは、帯にあるような「2010年代の『時をかける少女』」みたいな健全な物ではなく、ライトノベルのパロディであり、ライトノベルとその読者に対する『何か』なのです。 ストーリーは学園一の超絶美少女、ビアンカの常識外れな生物実験が、いつの間にか未来世界の人類の存亡を掛けた巨大バッタとの戦いに巻き込まれていくというドタバタコメディ。 しかし、ストーリーや登場人物自体は、この作品にとってそれほど重要ではありません。 筒井御大自身があとがきで記している通り、この作品はエンタメとしての読み方とメタ的な読み方が出来ます。 エンタメとして読むと、同じ若年層向け作品の「時をかける少女」ほど凝った作りではありません。 正直、ストーリーとしてはまさに子供だましのご都合主義と言わざるを得ません。 しかしながらメタ的な読み方をすると印象はまるっきり変わってきます。 読解力のある方、または筒井作品に慣れている方は勘付かれていると思いますが、実は、3流と思えるストーリーも「わざと」だし、端々に見える取ってつけたようなラノベ的要素も「わざと」なのです。 この作品は「お前らが鼻息荒くして読んでるライトノベルは所詮この程度のレベルの読み物でしかなく、お前らもその程度の人間なんだよ」 と、ラノベ読者を含めて、ライトノベルに携わる人間全てに対して真っ向から喧嘩を吹っかけているのです。 曰く ・続編、続巻で必ず繰り返し行われる、コピペと見まがうようなキャラクターと世界観の説明的描写 ・よく言えば平素、しかし冷静に読むと語彙力が足りず知性が感じられない文章 ・女性キャラクターの非現実的な美少女設定。そして女性キャラは全員そんな美少女 ・可愛い妹 ・巻き込まれ型の情けない男性キャラ ・そんな男にさしたる理由も無く惚れる女性キャラ ・ラッキースケベ ・当たり前のように行われる超展開とそれを当たり前のように受け入れる登場人物たち ・低いモラルと人を傷つける事に抵抗が感じられない描写 ・ご都合主義設定 ・俺TUEEEE ・あとがきと謝辞 etc... 数えていけば枚挙に暇がありません。 このような、今や掃いて捨てる程溢れ返っているライトノベルのお約束的な要素や手法を、わざとらしく、オブラートにくるまず、生々しく我々に見せつけ、全力でパロディ化しているのです。 また、主人公ビアンカの性格と挿絵の作者の組み合わせも、恣意的な物を感じます。 いっそ、ビアンカに黄色いリボンを付けさせるくらいの遊びがあっても良いと思います。 これらの要素をわずか200ページにも満たないページ数の中に押し込み、更にはアニメや萌え絵に傾倒して現実の女性を口説く事も出来ない若者の情けなさに苦言を呈する事すらしています。 そして、普通のラノベのあとがきで必ず繰り返される出版社、編集者、イラストレーターなどへのしつこい謝辞までも揶揄しています。 この作品は、表紙、挿絵、本文、あとがきに至るまですべてをひっくるめて、初めて一つの完成形になるのでしょう。 この作品は、本全体、存在そのものがライトノベルのパロディなのです。これは太田が悪い。 表現が生々しく毒が溢れているのは筒井作品らしく私は好きなのですが、筒井作品らしいがために万人にお勧めするのは躊躇われます。 そのため☆は4つ。 太田が悪い。 ※「太田が悪い」のフレーズは作品を読んでもらえればご納得いただけるはずです(笑) | ||||
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ここのレビューでけなしてる、若い連中の反応は、まさに筒井康隆御大の狙いそのものだ。ライトノベルの読者層と業界を罵倒し、侮辱し、冒涜する為の下ネタ三昧で、その為に読者レベルを考えて、直接的な攻撃を避けてはいるが、ライトノベル愛好者が傷つくのも無理はない。かと思うと終盤では直接的な説教そのものを始めたりと、遣りたい放題も健在。もっとも、オールドファンへのサービス的なドタバタを書くことについては、それだけではモチベーションが続かず、最後まで書けなかったかもしれない。そこを支えたのは、自分自身が最初期のジュブナイルに関わった事で、後世にラノベという奇形を世に産み落とした、という自負と自責の念なのだろう。 | ||||
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家族八景、七瀬ふたたび、パプリカが自分にとってバイブルなので、迷わず買いました。 流れるように、すらすらと読めます。 生殖に関して斬新な切り口で読者の興味を引き、下品にならないように組み立てる。 展開が面白すぎです。 文章とはこう書くものかと、ただただ尊敬させられます。 本書では色々なタブーを扱っています。 突拍子も無いやり口に抵抗が無い人には楽しいはずです。 自慰行為などに嫌悪感を覚える世代や趣向の人には下品に映るかも知れません。 タイムパラドックスを追求していく本格的なSFではありません。そっち方向を期待し過ぎないように。 作品のスパイスとしてよく活きていると思います。 挿絵は、好き嫌いがはっきりする絵柄なのと、女キャラを可愛く描く事に重点が置かれており、情景描写的なものが無く、 特に人物の外見に関して読者の想像力を断ち切ってしまうので、あまり好きにはなれませんでした。(キャラ絵が嫌いというより、ハルヒや見崎鳴ほどの完成度に至ってない気がします) ガチガチの小説だと、敷居が高すぎてとてもそういう気にはなりませんが、 本書は、切り口次第でこんなに楽しく書けるのか、自分でも何か書いてみようかな、と想像力を刺激してくれる素晴らしい作品です。 | ||||
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御歳77歳、「時をかける少女」の作者で 断筆宣言騒動やら、関西ローカルのビーバップ!ハイヒールの かしこブレーンのあの筒井康隆がラノベ書いた! ってな感じで興味がわいて買いましたが さすがにキッツいわー、、イタすぎる。 いわゆる文面を通して作者のイタさが伝わってくるタイプの作品です。 そりゃ70台でラノベ書いたらこうなるわ。 文章そのものはスラスラと読めるので フィルターかければそれなりに楽しくは読めるけど、、 キャラにおっさん臭い言動や行動が目に付く。 そんなキャラ設定でもないのにいきなり女のケツ触るキャラ とか、○○を切り取っちゃうキャラとかもうダメ。 あとカエルやカマキリの戦いなんて描写されてもつまんね。 どうせイタくてメタなら厨二病設定でも入れてくれた方がマシだと思う。 いとうのいぢの絵が無かったら読んでられなかったね。 個人的には小学校高学年くらいがターゲットの えっち風味のラノベとしてなら許せるかなって内容でした。 メタラノベとしても読めるって言われても エンタメラノベとしてイマイチな内容なのに ラノベなんて換骨奪胎すればこんなもんだろってメッセージされてもねぇ。 メメタァ! | ||||
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高評価をつけている方が描かれているように、これはいわゆる「まともなラノベ」ではありません。萌えキャラに胸キュンな展開は一切ありません。 鬼才・筒井康隆がラノベの枠組みを借りて、お得意のスラップスティック小説ごっこで悪乗りしている感じです。というより、もうそれだけです。 その前提がわかっていたとしても、この駄作(とはっきり言いますが)に1,000円近いお金を投資したと思うと腹が立つと思います(あ、私は図書館で借りましたが)。要するに、そんな出来の作品です。 ラノベを愛している方は決して読まないでください。自分の愛しているものを馬鹿にされて気分が悪くなると思います。それくらいに、作者はラノベの特徴(軽薄な文体、薄っぺらな世界観、安直な展開)をデフォルメしてとことん揶揄しています。 そこに、筒井康隆らしいひねくれた悪意を見出して面白がればいいのでしょうが、ラノベの世界にシンパシーを覚える者としては不愉快さが先にたってしまいます。 | ||||
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『ビアンカ・オーバースタディ』です。77歳の筒井康隆がついにライトノベルに参戦、という話題作です。 あとがきに言及があるように、本書には二つの読み方があって、一つは看板通りのライトノベル的読み方。もう一つは従来の「筒井文学」としての読み方だそうです。 読み方を選ぶ権利はもちろん読者にありますし、大御所がラノベに参戦、という看板で本書を買ったのですし、「筒井文学」というのが未読ということもあり、自分はラノベとして読みました。 ラノベとしての感想は、面白かったのですが、色々と引っかかる部分が多かったです。 中身の分量の少なさの割には値段はガッツリ高いですし。 手○キとか金○○切除とか、ラノベでそこまでヤっちゃダメじゃないの、という展開には引いてしまいましたし、意図的とはいえ、同じ文章を繰り返す冒頭部分も、どうしても手抜き感をぬぐえませんでした。 ほんのりSF風味で21世紀版時をかける少女というのは上手い味付けでしたし、ラストの展開はきれいで、そのきれいさをたった一行でぶち壊すオチも秀逸でした。 いとうのいぢのイラストは本編もカラーで、こちらは良かったと思います。 評価は★3。面白かったのは面白かったです。が、減点ポイントも多かったということです。 これを出版したのが星海社フィクションズ、ということで、実績の出ていないレーベルが迷走した結果かな、という思いも無きにしもあらずでした。 | ||||
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恐らく、内容はともかく筒井康隆が大好きという人は評価が高いのでしょう。 内容は、ラノベとしてもメタラノベとしても筒井康隆が書いたとしても普通です。 ただ、読みながら「筒井康隆もラノベを読んでこう解釈したんだ」とか 想像するのは楽しいです。 私が面白かったのは「ウブメ効果」です。 筒井康隆も京極夏彦を読むんだ・・・しかも、物語の特性に名前をつけて活用してるという点で さすがだなと思いました。そういうのを探すには楽しい作品です。 | ||||
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ラノベは余り読まないのですが、話題性で購入しました。 冒頭からの流れで「下品過ぎる」「ラノベ=エロというイメージなのだろうか?」 と引いてしまったのですが、文章がとても読みやすかったので最後まで読みました。 最終的には「面白かった!」という感想。 あざといまでの冒頭も最終的には成る程と思う結果に。 下品な冒頭がどうしても駄目でない限りは、「買ったけど途中で投げた」という方には是非先に進んで頂きたいです。 読みやすく読者に親切な作りのライトなノベルでありラノベではない、そういった印象を受けました。 メタ世界に対する警鐘のような表現もあるので好き嫌いは分かれると思います。 個人的にはビアンカがとても可愛いと思えましたが、萌え!ラッキースケベ!という展開を求めている方にはお勧め出来ないと思います。 | ||||
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登場人物のキャラクタに魅力がなく、物語はただ下品なだけです。 麒麟も老いては駄馬にも劣る、とかいいます。 作者は老醜をさらけだしているように思います。 読みたくなかった。 | ||||
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筒井康隆の信者としては、実に嬉しい作品だ。 ライトノベルである。見てもわかる通り、このイラストである。筒井康隆は私の父より年長の77歳である。あの「時をかける少女」の作者である。 それなのに各章のタイトルは「哀しみのス××マ」他、すべてス××マが入っている。そして入っているだけではなく、実際にストーリーに重要な役割を果たしているのである。こんな小説、私が中学生の時に読んだら鼻血を出していただろう。 かと言って、下品なアダルトビデオもどきではなく、もちろん一級のSF娯楽小説だ。ドタバタがとにかくいい。電車の中で何度か声を出して笑ってしまった。 このイラストと作者名(時をかける少女)を見て買ったはいいが、冒頭の数ページで投げ出す少女、筒井康隆は好きだが、何だ子供向きかと買おうとしない大人の読者......必ずいるはずだ。「時をかける少女」の作者が書いたライトノベルというだけで、普通に書けば売れるはずなのだが、あえて読者を選んでいるとしか思えない。巨匠じゃないと、とてもこんなことはできない。 昔、筒井康隆を読んで面白かった記憶のある方、もちろん今も読んでいる方、ぜひこの本を買って欲しい。私は自分が筒井康隆と同時代に生まれたことを心から嬉しく思う。77歳でこんな凄い作品が書けるなんて。巨匠のあの方やあの方(あえて名を秘す)は晩年、結構パワーが目に見えて落ちていたものだった。 ところが、筒井康隆は違う。まったく衰えていない。こんな老人に私もなりたい。巨匠に向かって失礼だが、あえて申し上げる。筒井康隆、本当に恐るべし! | ||||
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あの筒井康隆が再びライトノベルを書いたのかと興味を抱き購入。 一気に簡単に読めました。 所要時間は1時間もかからないとおもいます。 ライトノベル好きには楽しく読めるかと思います。 是非読んでください。 後書きは、本当に全部読んでから読んでください。 以下、ネタバレにつき、未読者は注意してください。 途中の展開が粗いので、 「筒井康隆も年をとって腕が落ちたんかな、もしくは、商業主義に走り適当に書いてんのかな」 と思ってましたが、あとがきを読むと納得。 完全なメタ小説です。 妥協は一切なし、筒井康隆の全力投球の手抜き小説。 むしろ、この小説は「後書き」のために存在していると言っても過言ではないと思う。 すべては、この「後書き」を書きたいがために、書いたんじゃないかと邪推したくなる。 ライトノベルの先駆け的存在である筒井が、現状のライトノベルに杞憂し、全身全霊をかけて書いたかと思われる。 つまり、現状のライトノベルの特徴を無駄なくスマートに取り入れつつ、筒井テイストを残す手腕は正に、 「老獪」の一言に尽きる。 すべては、今の若者を自分の書いた小説、パプリカ、七瀬ふたたび、等の名作に誘導するための罠と、 明確に後書きに書いてある事に、少なからず感動した。 あんな爺さんでも、現状を打破すべく努力している姿に。 おそらく、この小説を書くために現状のライトノベルを色々読み勉強したかと思われる。 ・布石も説明もなしで、突飛な展開で無理矢理読者の興味を引き出す。 ・主人公や周辺の少年が特に努力も無しに、唐突にモテたりする展開。 ・キャラクター造形が、テンプレートのコピペでしか無く、現実感がない。不良は喧嘩が強く根が優しい。ヤクザは金持ちで豪邸に住む等のペライ描写。 ・基本、取材はせずに適当に自分の妄想で適当に書く。 などの、現状のライトノベルの特徴をうまく取り入れ、読者を自分側に引き入れようとしているのが、良くわかる。 でも、SF作家としての意地なのか、受精や体外受精等の科学的描写には妥協なくちゃんと正確に書いてあるあたりが、一般のライトノベルと一線を画する。ただ、イラストレーターが不勉強なせいで、アフリカツメガエルの描写が殿様ガエルになっている。ちょっと勉強してから書けばよいのにと。 という事で、旧来の筒井好きには不満が残る可能性もありますが、後書きがオチと考えれば納得できました。 | ||||
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何とも微妙。キャラはそれなりに良いんだけど、細部でかゆいところに手が届かない的なもどかしさを感じてしまう。 筒井氏の作品は40冊以上は読みあさった身だが、これはその中で言えばどちらかというとつまらない方に分類される。 いや、そもそも氏の代表作に上がる「時をかける少女」自体、映画やドラマで人気が出ただけで、そんなに面白い作品ではない。 そのつまらない作品の現代版なのだから期待したのがまずかったのかも。 筒井作品の本来の下劣さや面白さはこんな低レベルじゃないわけで、ファンとしてはちょっと残念だ。 それとも氏も歳を取って作品の刺々しさが削れてしまったということなのだろうか。 | ||||
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はじめに断っておくと、万人向けではありません。特に筒井康隆の他の作品を読んでいない人にとっては「なにこれ?」状態でしょう。あくまでも筒井作品を読んだ人が手を出すモノであると私は思います。もし筒井作品で最初にこれを読んで「面白い」と感じることができれば安心して他の作品もおすすめします。また筒井作品を読み続けている方ならこの作品も楽しめるでしょう。わたしはもともと筒井作品のファンなのであとがきも含め十分楽しめました。彼の言うとおり続編を期待したいです。 | ||||
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興味極大な、女の子を主人公にしたラノベ調書き物 筒井といえば、御年77歳になるそうです。映画化やアニメの 原作によく使われる「時をかける少女」や、家族八景などすごい 作品を多く出している方です。(知っている人には余計ですが) あらすじは、科学すきな美少女ビアンカが、ウニの生殖に飽きたらず 下級生の精子まで取ってしまうほどの好奇心旺盛な女子高生が主人公です。 そのビアンカと、謎の先輩そして、未来人、巨大バッタ、人面カエルと まさに「筒井ワールド」そのもののような話を展開してゆきます ラノベにありがちな、イベントとかはありません.どちらかというと 筒井特徴のSF調の展開で、いわば「ラノベの言葉使いの筒井ワールド」 のような書き物になっています。 ラノベと見たときは、学園でのイベントもなく、科学教室の中で話しが 展開してしまいちょっとなんだかなぁと思いますし 筒井小説として見たときには、筒井小説特有の「毒」や人間のしがらみ そして悲喜劇なドタバタ感が薄いちょっと中途半端な作品になって しまっているかなぁと思いました。 とはいえ、老獪ともいえる「筒井」がラノベ調の作品を作ってしまえるのは まさに天才だし、話の流れもさすがベテランというべき、めちゃくちゃなのに 筋が通っているというのがすごいと思います。 ちょっと実験小説っぽいところもありますが、久しぶりに読む「筒井ワールド」 なつかしさがこみあげてきました。 | ||||
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私は、筒井康隆に中学生からはまり、一部のジュヴナイル以外はほとんど読破しています。 ライトノベルは全く読んだことはありませんが、久々の筒井先生の作品ということで購入しました。 一言で言うと、 いつもの筒井康隆です(笑)。 多分、ラノベじゃないような気がします。筒井作品としては、エロやスプラスティックな表現は控えめ。 でもこれが書ける77歳は他にどこにもいないと思います。 先生、お元気そうで何よりです。こんな新作が読めるだけで有り難や、有り難や。 | ||||
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最近のライトノベルは一調子で読むに耐えないものが多かったので、巨匠筒井康隆氏が手がけたライトノベルなるものが発売されたと聞き、「これは絶対面白いはず!!」と、少々高めの金額でしたが迷わず買いました。 しかしいざ読んでみるとその内容は無意味で、つまらなくて、いままでのライトノベルと同じか、むしろそれにも劣っていると感じました。 ラノベ界に一言物申す作品だと期待していたのに、逆にライトノベルの汚点をふんだんに盛り込んだような印象です。 筒井先生は本当に本気でこの作品を書いたのでしょうか。 | ||||
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これをラノベだと思って読んではいけない。 ラノベだと思って読んでも良いと書いてあったが、 それは筒井さんの本心ではない。 メタラノベあるいはパララノベとして読むべきなのであるが、 人面ガエルとオオカマキリの戦闘シーンは昔の筒井さんならもっと凄惨滑稽になったとも思う。 太田が悪い。 | ||||
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悪ふざけ甚だしい。誠に素晴らしい。 ラノベを書きながらラノベ読者のニーズを完全に無視している。最高。 こんなイカれた小説は彼にしか書けないだろう。 爆笑必至。 | ||||
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冒頭のエロチズム、不謹慎な笑い、SF、ドタバタのエスカレーション、ちょっとしたパロディ、ラストの下げ、と、 筒井作品らしさがしっかり出ていて、さらにラノベというキーワードが加わることで本当によくできた筒井作品入門書だと思います。 特に中盤あたりはファンとしての期待感からニヤニヤしながら読んでしまいました。 劇場版アニメ「」を観て感動した人は是非このラノベも読んでみてください。 これもまた筒井作品です。 | ||||
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