QED ~ortus~ 白山の頻闇

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QED ~ortus~ 白山の頻闇の評価:

4.00/5点 レビュー 6件。 B ランク

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全4件 1〜4 1/1ページ
No.4
(2pt)

いくら俺たちが、同じ歴史の上に生きているからといって、現実の歴史と歴史を無理にリンクさせて考えるのは、余り良いことじゃないな

「真夏の京都というと、祇園祭に行かれたんですか?」
ちょっと、あんたたち! 前作での行先を覚えてないんですか!?

のっけからの迷言で不穏な雲行きの復活『QED』シリーズ第二弾は中編1+短編1のカップリングであります。
いつものごとくに作中の殺人事件とは無関係にタタルが関心のある話題について蘊蓄を語り続けるわけですが、いざ事件に巻き込まれるや、
「いくら俺たちが、同じ歴史の上に生きているからといって、現実の歴史と歴史を無理にリンクさせて考えるのは、余り良いことじゃないな」!!
え、著者の自虐発言…?

表題作は白山信仰にまつわる殺人事件。
「こういうストーリーで書こう」という構想を先に立てていたことは想像に難くないのですが、かんじんの事件と歴史の謎が追いついてこず、釈然としない展開。
タタルの推理も、これでは推理というより、占い師の御託宣と変わらないような。何より、まわりくどい蘊蓄を抜きにして、さっさと結論だけを警察に伝えていたら最後の事件は回避できたのでは…? いつものパターンが悪い方に出てしまいました。
白山信仰の謎も、関心のない人間にとっては「ふうーん、だから?」という程度のもの。一ヶ月経ったら、もう覚えていないだろうな…。

おまけの短編は学生時代のお話。
吉原にまつわる裏話自体は面白く読めたのですが、明暦の大火と勝山太夫のエピソードを結びつける解釈はさすがに飛躍しており、時代小説ならまだしも、歴史検証の形で書くには思いつきレベルの陰謀論でがっかり。
それにまして現代の事件に説得力がなく、こちらも薄っぺらい陰謀論モドキ。
このシリーズの読者って、タタルの歴史蘊蓄が読めればそれで満足という方ばかりなのでは…。
QED ~ortus~白山の頻闇 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: QED ~ortus~白山の頻闇 (講談社文庫)より
4065201705
No.3
(2pt)

ちょっと無理。

表題作の『白山の頻闇』は130頁余りの中編、併載の『江戸の弥生闇』が約80頁である。
白山神社に絡む菊理媛神の神話の謎解きが表題作のテーマなのだが、例によって桑原崇・棚旗奈々のカップルが旅行先の金沢で出くわす殺人事件がこの神話伝承と関連付けて解明されるパターンに既視感ありあり。ちょっとこの作劇手法もマンネリを通り越してるんじゃないか? 作者が神話に関わる自説を披露するために無理やり殺人事件を起こしている感じだし、本作は特にその感が露骨。「再生儀礼」のために首を切るって、おい正気か? 百歩譲って正気だとしても、彼らがそこまで思い込む必然性をしっかり書き込まなければ、無理筋過ぎるだろう。これでは桑原崇と棚旗奈々は只の狂言回しである。
前作の『月夜見』でも感じたことだが、もっとストーリーを発酵させてから、仕上げて欲しい。
QED ~ortus~白山の頻闇 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: QED ~ortus~白山の頻闇 (講談社文庫)より
4065201705
No.2
(2pt)

いくら俺たちが、同じ歴史の上に生きているからといって、現実の歴史と歴史を無理にリンクさせて考えるのは、余り良いことじゃないな

「真夏の京都というと、祇園祭に行かれたんですか?」
ちょっと、あんたたち! 前作での行先を覚えてないんですか!?

のっけからの迷言で不穏な雲行きの復活『QED』シリーズ第二弾は中編1+短編1のカップリングであります。
いつものごとくに作中の殺人事件とは無関係にタタルが関心のある話題について蘊蓄を語り続けるわけですが、いざ事件に巻き込まれるや、
「いくら俺たちが、同じ歴史の上に生きているからといって、現実の歴史と歴史を無理にリンクさせて考えるのは、余り良いことじゃないな」!!
え、著者の自虐発言…?

表題作は白山信仰にまつわる殺人事件。
「こういうストーリーで書こう」という構想を先に立てていたことは想像に難くないのですが、かんじんの事件と歴史の謎が追いついてこず、釈然としない展開。
タタルの推理も、これでは推理というより、占い師の御託宣と変わらないような。何より、まわりくどい蘊蓄を抜きにして、さっさと結論だけを警察に伝えていたら最後の事件は回避できたのでは…? いつものパターンが悪い方に出てしまいました。
白山信仰の謎も、関心のない人間にとっては「ふうーん、だから?」という程度のもの。一ヶ月経ったら、もう覚えていないだろうな…。

おまけの短編は学生時代のお話。
吉原にまつわる裏話自体は面白く読めたのですが、明暦の大火と勝山太夫のエピソードを結びつける解釈はさすがに飛躍しており、時代小説ならまだしも、歴史検証の形で書くには思いつきレベルの陰謀論でがっかり。
それにまして現代の事件に説得力がなく、こちらも薄っぺらい陰謀論モドキ。
このシリーズの読者って、タタルの歴史蘊蓄が読めればそれで満足という方ばかりなのでは…。
QED ~ortus~白山の頻闇 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: QED ~ortus~白山の頻闇 (講談社ノベルス)より
4062991144
No.1
(2pt)

ちょっと無理。

表題作の『白山の頻闇』は130頁余りの中編、併載の『江戸の弥生闇』が約80頁である。
白山神社に絡む菊理媛神の神話の謎解きが表題作のテーマなのだが、例によって桑原崇・棚旗奈々のカップルが旅行先の金沢で出くわす殺人事件がこの神話伝承と関連付けて解明されるパターンに既視感ありあり。ちょっとこの作劇手法もマンネリを通り越してるんじゃないか? 作者が神話に関わる自説を披露するために無理やり殺人事件を起こしている感じだし、本作は特にその感が露骨。「再生儀礼」のために首を切るって、おい正気か? 百歩譲って正気だとしても、彼らがそこまで思い込む必然性をしっかり書き込まなければ、無理筋過ぎるだろう。これでは桑原崇と棚旗奈々は只の狂言回しである。
前作の『月夜見』でも感じたことだが、もっとストーリーを発酵させてから、仕上げて欲しい。
QED ~ortus~白山の頻闇 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: QED ~ortus~白山の頻闇 (講談社ノベルス)より
4062991144