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雪蟷螂
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雪蟷螂の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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なんて切なくて、 まっすぐで、 冷たいのに温かい物語なのだろう。 ミミズクに会いたくなった。 | ||||
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ミミズクもホーイチも、本当に愛らしい。紅玉先生の作品に惚れ込んでます。この作品も評価が高かったので、迷わず購入しました。このまま紅玉沼にハマっていきそうです。 | ||||
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作者の想いというか、情念というか、そんなものが前向きにひたむきに伝わる作品。若い作品とは思うけど決して嫌いにはなれない。むしろ好ましく後々想起されるような、ノスタルジックなラノベですね(個人の感想です(笑)) | ||||
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子供が紅玉さんの本が欲しいと家の近所のTSUTAYA、ブックオフ共に探したけどなくここで購入。本代より送料のほうが高く付きましたが他をあちこち探す手間賃としては安く収まったかな | ||||
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あとがきで冬や雪が好きだと語る著者の気持ちが、伝わって来るようなお話でした。 寒くて、白くて、灰色で。厳しい土地で暮らす人間の激情。 上手く構成されている作品だなぁ、と思いました。 どの人物も良いけれど、魔女の口調が気に入りました。 著者のこういうセンスが好きです。他の作品でも言えますが。 冒頭の出会いの場面が印象的です。ロージアの結末も。 雪蟷螂という題材で、激しく一途な女性を描いたのだと思います。 男性の誠実さも。 豪雪地帯なので、空気が透き通っていて、それでいて冷たい。 アルテシアはこのお話にぴったりな主人公だと思います。 心情や思考が主で、外観については描写が少ないですが、 その分、自由に想像出来ました。 舞台が白いので、そこに描かれる情景や出来事が色鮮やかに浮かびます。 読めて良かったです。 | ||||
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独特の世界を描いていて、文章もそれに合った透明感のあるもの。この作者さん の作品は、ライトノベルなのか?とは常々思うところで、どちらかというと童話 やファンタジーの範疇に入ると思う。 作品全体の雰囲気としては、「北の国から」の笑い要素を抜いてファンタジーに したような印象(例えが古くてすみません)。登場人物は自分が置かれた立場や 環境の中で生き方を模索しており、ラノベにありがちな運命を変えるとか奇跡を 起こすとかいった要素はありません。常に空に雲がかかっているような作風です が、面白いです。 親子二代のストーリーを一冊にまとめているため、ちょっとギュウ詰めになって 未消化のところがあること、主語の間違いが後半に何箇所かありクライマックス に向かって盛り上がるところで興がそがれたのは残念。また、個人的にラストの 落ち着き方に納得できなかったため星四つにしました。 読ませる力のある作品だと思います。次回作も期待しています。 | ||||
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ミミヅクからの最後人食いの話です。私にとっては人食いの話というか、愛の三部作といったイメージなのでございますが、この雪蟷螂もまた愛の物語。 過去のミミヅクと夜の王、MAMAもそうですがこれほどに愛をよりシンプルな形で表現した作品はそうそうないと感じました。それほどまでに心に残るものがありました。 前作、二作との世界観の関連性もほんの僅かですか語られます。ファンの方は「あ」と思う事間違いないですね。 | ||||
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美しく聡明なフェルビエ族長アルテシア。 アルテシアに瓜二つの影武者・ルイ。 幼いころ負った凍傷のため、醜い姿を持つアルテシアの近衛、トーチカ。 ミルデの族長オウガを中心に、物語は進行してゆく。 永遠生を信仰し、ミイラを祀るミルデの習慣。 そのミルデの先代族長であり、オウガの父でもあるガルヤの首が盗まれた。 よってこの婚礼は破局だと、一方的にはねつけようとするオウガにアルテシアが食い下がり。 アルテシアは盟約の魔女のところで「ほんとう」を知ることになる。 このお話はほんとうに、出てくる女性がみな強い。 幼いながらに己の民を知り、彼女なりの全力で、それを護り続けてきたアルテシア。 ただ、許されることを望み、婚礼の祝福を願ったミルデの少女。 真実愛することを知り、その愛のために身を尽くしたルイ。 そして、 ロージア。 これはアルテシアの物語であるのと同時に、ロージアの物語だったんじゃないかと、そう思う。 逆に残念だったのは女の子の印象が強すぎるせいもあってか、男性の印象が薄いこと。 オウガの気持ちも、共感も同情もできるけれど、いまひとつ印象が薄い。 いっそガルヤの方が印象は強いです。 それでも雪蟷螂の激情は読み終えた後も深く胸に残ります。 小説本文をさらに印象付けるような、あの多くを描かない挿絵の心に迫ること……!! デビュー当時から大好きな紅玉先生。次回作も、楽しみにしています。 (ちなみに、ミミズクと夜の王ファンには嬉しい一文も。ぜひ探してみてください。) | ||||
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十年前、フェルビエ族とミルデ族の族長は、盟約の魔女の仲介により、どちらかが滅ぶまで続くと思われた戦争を停戦させた。魔女が出した停戦の条件は、フェルビエの族長の娘アルテシアとミルデ族の族長の息子オウガを結婚させること。そして十年の月日が経ち、婚礼の準備が進められているときに事件が起こる。ミルデ族の先の族長の永遠生の首が何者かにより奪われたのだ。 そもそも、山脈に住む蛮族であるフェルビエ族と、下界の風習を持ち込み永遠生というミイラ信仰を持つミルデ族では、風習も何もが違うし、長年にわたる遺恨が染み付いている。おそらくは婚礼に賛成しない者の起こしたことだろう。アルテシアはオウガに釈明するため、近衛のトーチカのみを連れ、盟約の魔女の住む谷を目指す。果たして事件の真相は、そして、想い人を喰らうとまで言われるフェルビエの激情はどこに向かうのか。 凍てつくような雪の大地と、唇からわずかにこぼれる血の赤。ほとばしり叩きつけるようなセリフ。冒頭の数ページで一気に世界観の中に呑み込まれる気がする。鉄と血、争いの中で生まれる激情。ある意味では悲しい愛の物語であり、ある意味では幸せな恋の物語といえるだろう。 | ||||
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