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雪蟷螂



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【この小説が収録されている参考書籍】
雪蟷螂 (電撃文庫)
雪蟷螂 完全版 (メディアワークス文庫)

雪蟷螂の評価: 4.07/5点 レビュー 14件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.07pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(2pt)

もったいない

この物語は、涙も凍る冬山での愛の物語である。
フェルビエ族の女族長アルテシアと、彼女の側近であるトーチカとルイ。
永遠生を信仰する敵族ミルデの族長オウガ。
長きにわたる氷血戦争に終止符を打つため、アルテシアはオウガと政略結婚しなければならなかった。
しかし、ある事件からその縁談は破棄されそうになってしまう……。

「ミミズク」「MAMA」を読み、期待していた私にとっては正直残念な作品だった。
デビュー作であるミミズクから雰囲気で押し切る感じのある作家だとは思っていたが、今回はそれが顕著に表れたのではないかと思う。
「あとがき」に雪の降る冬の、とびきり寒い話を書きたいとあったけれど、そこに住む人々がどういった家で、どのように暮らしているのかなどが全く見えてこず、設定をいかしきれてないのでは? と思った。
物語のカギとなる魔女も、最後の最後までわからないままで、都合のいいようにキャラクターを動かしすぎて、そこにキャラクター自身の意図がまったく見えてこない。

とはいえ、前作の「ミミズク」や「MAMA」などと比べず、期待しすぎて読まなければ面白いと感じられる作品なのではないかと思う。
雪蟷螂 (電撃文庫)Amazon書評・レビュー:雪蟷螂 (電撃文庫)より
4048675230
No.1:
(2pt)

題材はいつも良いのですが

大賞受賞作者の三作目
前二作と同じく今回も作者の特徴とも言える幻想的な題材のお話です。
物語自体についてはご都合すぎる箇所はありますがとてもいいと思います、
ただ題材に取り上げたものを書き切る筆力が足りない印象が物語が進むにつれどんどん出てくる上
それぞれを書けば到底一冊では収まらないボリュームの題材をとにかくもりこんで居る為誰が主人公なのか?
物語の山場はどこなのか?判別が付かないお話になってしまっていると思います。

具体的なところで言えば今までの生涯を剣に生きてきたアルテシアと叔母であるのに剣技に付いて、
刀剣の扱い等戦闘描写技術描写が全くと言っていいほど言及されない。
そのため連呼される『雪蟷螂』のフレーズが空々しいものになってしまってるように感じます。(女の剣使い、情の深い女の二つの印象がついてこそ生きてくるものだと思うので)
雪国としての生活の厳しさを感じ取れるような描写も少なく『そういう設定がある』以上に感じ取れません。
特異な民族性を題材にしているのに民族衣装など服装の描写もほんとうに少なく物語りに入り込むための障害になっていると思います。
良くあるRPG的な中世世界等を安易に題材にしない作者だけにその世界を想像するための描写がほしいです。
上でも上げたとおり本来丁寧に書けば一冊では終わるはずのないお話であったと思うので今後は無理に一冊で終わらせず分冊してでも緩急の付いた完成度の高い作品を期待したいです。(MAMAでも同じことを思いました)
雪蟷螂 (電撃文庫)Amazon書評・レビュー:雪蟷螂 (電撃文庫)より
4048675230

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